WJ6.7合併号感想

今年の初夢は、ジャンプにハンターが載っていてホッとする夢でした。


☆☆☆表紙☆☆☆

申年ということで、表紙のジャンプキャラクターたちもお猿の格好をしていますが、我等が矢吹先生はここでもやはり謙虚ですね。
ワンピース、ブリーチ、テニス、ナルトといった、日頃矢吹先生の威光の前に霞んでしまう方々を中央前面に大きく載せ、ジャンプの支柱である自分は、あえて脇の方に小さく座を占めるのみ。
この奥ゆかしさ、この余裕、さすがは矢吹先生です。

矢吹先生の偉大さに比べればどうでもいい話ですが、ごっちゃんは普通にモンモンモンに見えますね。


☆☆☆ハンター☆☆☆

残念ながら今週は繋ぎのお話ですね。
あまり語ることがない。
表紙にてカイトの復活が確認できたこと。
最後のページにて、残存する師団長連の顔ぶれが確認できたこと(そして、名の出たキャラクターはやはり生き残っていたこと)。
その辺りが確認できただけでした。


☆☆☆デスノート☆☆☆

いかなる状況や手段を用いて尾行者の彼を殺そうと、必ず嫌疑はライト少年にかかると思うのですが。
まあ、デスノートは安心して作者の描く展開に任せられる漫画なので、その辺の心配は無用と思ってはいますけど。

眼球入手よりも、むしろ気になったのは死神の寿命。
デスノートに書いた人間の寿命を得る事ができるということは、一般的に想像されている通り、ライト君が死後に死神になるとしたらものすごい死神寿命を得そうです。


☆☆☆ごっちゃん☆☆☆

普通にとても面白かったです。
土俵際での争いには笑いました。


☆☆☆遊戯王☆☆☆

セトはいつもの海馬社長に戻っただけなのに
「明らかに正気を失っている!」
って酷いですよ。
いつもの海馬社長は何だと言うのですか!


☆☆☆ジャガー☆☆☆

オチでみるくの下に家族が来なくなった理由が分かったのが、面白かったです。
しかし、ブラックだなあ。


☆☆☆ミスフル☆☆☆

3球目からバットを捨てるとは、長島茂男ですか。
長島茂男の場合は、素手の長島に対しやはり敬遠したらしいのですが、この場合も敬遠で無問題でしょう。
武軍は上意下達の組織でしょうから、この程度の挑発に乗るとは思えませんし、もうワンアクションあるのでしょうか。
でも、客席からのブーイング程度で勝負する気になったら、武軍はしょぼくて残念な展開です。
突然ピッチャーの許婚の父娘が現れて、「そんな男には嫁にやらん!」「お父さん!僕は勝負しますよ!」みたいな展開になってくれると嬉しいです。

しかし、敬遠を「非道なる武軍の戦略」とは、幾ら何でも言いすぎですねえ。
武軍は狙って蛇神・牛尾にダメージを与えたことを除けば、別に悪いことはしてないんですけど。


☆☆☆WORLD4u☆☆☆

13階段はともかく、福袋の方はよろしくないですな。
死んだ子の来ていた服の古着という話ならともかく、盗もうとしただけというのも微妙。
せっかく更衣室での幽霊箪にも触れているのだから、有名な都市伝説「オルレアンの噂」などと絡ませればいいのに。
WORLD4uは「怪談」ではなく「都市伝説」という触れこみなのに、都市伝説の面白い要素が欠けていると思います。
13階段もテーマとしては悪くないけれど、話が面白いかといえば普通。空気みたい。

江尻先生はもっといろんな都市伝説箪を読んで、それらの何が面白いのかを分析した方が良いかと思います。
巧いこと既存の都市伝説箪を用いて京極みたいにしてもいいと思うし。
まあ、勝手に編集が「都市伝説」とかうたってるだけで、作者本人は単に「世にも奇妙な物語」を描いてるだけかもしれませんが。


☆☆☆黒猫☆☆☆

本能により相手との力量差を知り、負けを認めたフリをして寝首を掻こうとするエーテス様。
一見すると紳士集団星の使徒らしからぬ彼の行為ですが、それは違います。

これまでも星の使徒は明かす必要のない己の能力を戦闘前に必ず開示していました。
理知的・合理的なはずのあのドクターでさえそうです。
これは最早、理屈や論理のレベルではないのでしょう。
そう、彼らは紳士精神が骨の髄にまで染みこんでいるのです。

そして、ご多分に漏れず、やはりエーテス様にも紳士精神が染みこんでいるはずです。
一見すると、二枚舌であるかのごときエーテス様の言説ですが、これは実際のところ、口に出して語っていると見て間違いないでしょう。
従来の漫画描写技法からすればあれはエーテス様の心の声なのでしょうが、これまでの展開から論理的に考えますとあの台詞は声に出して喋っているとしか考えられません
お疑いになるかもしれませんが、おそらくあと数週の内に私の説が正しいことを証明出来るでしょう。
そう、きっとトレインたちはエーテス様のたぎる復讐心に対し、何らかの対応をするからです。
そのときトレインはおそらく「お前の魂胆などバレバレだ」という風なことを言うに違いありません。
それはそうです。
だって口に出して言ってるんですから。
どんな状況にあろうと、決して卑劣な真似は出来ない。
紳士であるからには卑劣な行いには体が拒否反応を示す、それが紳士である。
今週の描写は、矢吹先生が紳士道の厳しさを教えてくださっているに違いありません。

一方、シャオリーの宝貝ゲフンゴフン!
・・・失礼しました。
オリハルコンアイテム”セイレーン”

黒猫紳士の研究によれば、このアイテムの特徴は主に以下の3つ。
1つは何物をも切断する武器
もう1つは、銃弾をも弾き返す防具
そして、最後の1つは、切断したものを"変容させる能力"です。

実際にジャンプで銃の切断シーンを確認しますと……。

・・・た、確かに変わっている。

切断された銃の先っちょが、明らかに別の物です。
しかし、これだけの特殊能力を、あえてこの場で明言しないとは・・・。
おそらくこの特殊能力が、この先の展開で重要な伏線となるのでしょう。
スヴェンをセイレーンで切断すると、スヴェンが巨大なハーディスに変形し、トレインが
「お前の犠牲は無駄にしないぜ!」
とかいって、巨大ハーディスのレールガンでクリードを倒すとか。
このシャオリーの能力は様々な場所で活躍しそうですね。

そういえば、前の号で対戦車バズーカが出た時に
「イヴが片手で受けとめて『さすがに…イタイ』と言う」
ことを予想したのは僕だけではないと思いますが、裏切られてしまいましたね。
予想は裏切り、期待は裏切らない!
さすがは矢吹先生です。


……あれ?この場合は『期待』を裏切られてるのかな……もしかして……。


矢吹先生は偉大です。
矢吹先生は偉大です。




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