2主・アイリ×ナナミ 著者:腐れSS書き様

白いシーツの波に揺られて、まどろむ。
降り注ぐ太陽の光。
穏やかな昼下がり。
ナナミはベッドの中で眠りについていた。

昨日の激しい戦いで浪費した身体へのご褒美。
ただ、昼寝をしたかったという気持ちもあるが。

弟のリオウも今日は休息を取っている。
筈だった。

ふと、目を覚ますと、上の階から呻き声みたいなのが聞こえた。
上の階にある部屋は、リオウの部屋。
まさか、昨日負った傷が痛むのではないかとナナミは考える。
ベッドから起き上がり、勢いよく扉を開け階段を昇る。
呻き声が段々大きくなってくる。

扉をバン、と思い切り開け放つ。
「リオウ!大丈夫!?何か痛むの!?」
「え?」

そこで見たのは、目を丸くして此方を見る弟と。
服を纏わず、肌を露にし四つん這いになっているアイリの姿だった。

「なななななななななな、何!?あ、アイリさん!?」

驚きの余り、ナナミはきちんと喋る事が出来なかった。
弟と、アイリが一緒に居るのは良いのだが。
ベッドの上でアイリが裸で四つん這いになっているということが理解出来なかった。

暫くの沈黙の後。
アイリが服を持ち、静かにベッドを降りた。
「あーあ、いいとこだったのに。ナナミ、無粋な真似すんなよ。」
しかめっ面のまま、アイリが扉に近づいてくる。
「ご、ごめんなさい!何か呻き声がしたからリオウに何かあったんじゃないかって。」
「呻き声?それは喘ぎ声だよ。それくらい判別しなよ?」

喘ぎ声。
それを聞いて、ナナミは顔を紅潮させる。
「ああああ、御免なさい!邪魔しちゃったの!?私…。」
「そーだよ。折角良い所だったのに。」
すっとアイリの腕がナナミを抱きとめる。
顔の間隔が1cmにも満たない状態。
そして、耳元でアイリがそっと囁いた。
「邪魔したからには、責任取ってもらわないとねぇ。」

「せ、責任!?」
「な、リオウ。いいよな。責任くらい取ってもらわなきゃ。」
後ろを向き、承諾を取る。
「…そうだね。こんな中途半端じゃスッキリしないもんね。」
いつもの優しい笑顔のまま、リオウは答えた。
「そういうわけだ。さ、ナナミ。責任取ってもらおうじゃねーか。」
「な、何…?何するの?」
答えた途端、ナナミの唇がアイリの唇に塞がれた。
生温かい感触。

「んぐーーーーっ!!!!!!」
声にならない悲鳴を上げる。
舌でまさぐられ、歯の裏を舐められる。
柔らかい感触。
「ナナミ…凄い甘い。」
唇を離し、白い糸を引きつつアイリが微笑む。
「アイリさん!何するんですかぁ!」
「何って、責任取ってもらうんだよ。アタシとリオウ。二人とも気持ちよくしてもらうのさ。」

其の言葉に、ナナミの思考が停止する。
気持ちよくする。
イコール、何をするか。
答えは一つ。

「嫌ーーーっ!何で弟と女の人にそんなことしなきゃならないのっ!!」
「邪魔したんだからしょーがねーじゃねーか。」
「そうだよナナミ。」
うんうん、とベッドサイドで頷くリオウ。
ナナミは弟を睨みながら、必死にまくし立てる。
「り、リオウまで…。あ、あたしはヤダったらヤダからね!」
「…しょーがないなぁ。アイリさん、此れ使って?」
ぽい、と投げられた瓶をアイリが上手くキャッチする。
「嗚呼、此れか。この間仕入れたやつかい?」
「そう。」
ナナミはアイリの手に持たれた謎の瓶をじっくりと見据える。
其処に書かれていた文字は。

『媚薬効果ばっちり☆エロエロ・R』

まさか。

プシュ、と瓶をアイリが開ける。
「さ、ナナミ。口開けな。」
「い、嫌。」
「開けろったら開けろって。」
「だ、駄目。」
「開けろったら開けろったら開けやがれぇぇ!」
がぼっ。
アイリが無理矢理指を捩じ込んでナナミの口を開かせる。
注がれる液体がナナミの口の中に広がってゆく。
「−−−−−−−!!」
全て注ぎ終わったところで、再びアイリの唇で塞がれる。
戻せない。
飲み込むしか生きる術は無かった。

ごくり。

喉元を下ってゆく音が聞こえた。
アイリは口の中に残ってないか確かめてから唇を離した。
「どう、ナナミ。エロエロ・Rの味は。」
リオウが聞いてくる。
「何か…甘いけど辛い…。わかんない…。」
「そう。でもそのうち効いてくるから楽しみにしてなよ?」
「それまでアタシと遊んでようぜ?」
にっこりと笑うアイリ。
「たっぷり気持ちよくしてくれよ?責任持って。」

服を引き剥がされ、下着をも脱がされベッドへ連れてゆかれる。
「あ、アイリさん…。」
「恥ずかしがることはねーよ。あたしだって裸なんだから。」
ドサ、っとシーツの上へ倒れさせる。
下から見上げるアイリの姿。
「さっきまで僕としてたからね。」
「うるさいよリオウ。」
ベッドサイドに座り、口出ししてくるリオウに一喝する。
「僕は此処で見てるから。二人とも、楽しませてね?」

ナナミの滑らかな肌の上をアイリの紅い舌が這いずり回る。
小さいながらも盛り上がった二つの丘をアイリの白い指が揉みしだく。
「っふ…。」
じんわり、と身体の奥が熱くなるのがナナミの中で感じられた。
「ナナミの胸、柔らかいなぁ…。」
丘の頂点に飾られた小さな突起を、唇に含む。
「あはぁっ…!!!」
ぴくん、とナナミの身体が揺れた。
「感じるんだ…あたしと一緒だね。」
舌先で転がし、もう片方の突起を指で弾く。
其のたびに口から零れる吐息と声。
ちゅぽ、と唇を離し、ナナミの頬にキスをする。
既にナナミの息は荒くなっていた。
「気持ち良かった?ナナミ。」
「アイリさん…。」
「じゃあ、下もしてあげるね…。」
腕を下腹部に伸ばし、ナナミの秘裂部分をまさぐった。
ちゅく、と湿った音が響く。
「こんなに感じた?媚薬の効果バッチリみたいだねぇ…。」
とろとろに溢れかえった蜜壷の辺りを人差し指でなぞる。
其の度にナナミの身体がビクビクと跳ね上がった。

「いやらしい格好だね、ナナミ。」
上からリオウが覗き込む。
「こら。まだ駄目だよ、リオウ。あたしが先なんだから。」
「はいはい。でも、僕の、こんなになっちゃってるんだ。さっき最後まで出来なかったからね。」
リオウが指摘した先には、服の中で限界まで膨れ上がったモノがあった。
「しょーがないなぁ。ナナミも媚薬がちゃんと効いてるみたいだし。あんたも参加しなよ。」

リオウに抱き起こされ、背中から胸を愛撫され、内腿を広げられた付け根はアイリが舌を這わす。
「あぁぁぁっ!すご…!!」
得も知れぬ快楽に酔わされるナナミ。
「どうしたの?ナナミ…。」
耳元でリオウが囁く。
それですらも快楽に繋がってしまう。
手全体で胸を捕まれ、指先で突起を転がす。
時々強く掴まれる度に電流が走ったようになってしまう。
一方で花びらを広げられ、真珠を舌で転がされる。
蜜壷からはシーツを湿らすほど零れていた。
「ナナミ…美味しいよ。」
ぴちゅぴちゅとアイリが蜜を舐め上げる。
「あんっ!も、もう駄目ぇっ!!!」

一瞬、白い波が頭の中を包み込んだ。
大きく仰け反る身体。
かくん、と力が抜けナナミはリオウに持たれかかった。

「イッちゃたの?ナナミ。」
「まだアタシが気持ちよくしてもらってないよー?」

シーツに倒れこんだナナミを二人が見下ろす。
既にナナミの意識は虚ろだった。
唯、下腹部が熱い。
それが意識を手放すのを拒否している。
もっと。
もっと、気持ちよくなりたい。

ナナミは虚ろな頭で考える。
気持ちよくしてもらうには。
アイリの願うことをしてみては。
ご褒美として、また気持ちよくしてもらえるかもしれない。

理性など、何処にもなくなっていた。
ナナミは思うが侭に行動を始めた。

ガバッ。
ナナミが起き上がり、アイリにしがみつく。
「え!?」
驚くのも束の間、ナナミがアイリの足を思い切り開かせた。
「な、ナナミ?…はぁっ!!」
問いかけに答えることも無く、ナナミはアイリの秘裂にむしゃぶりつく。
じゅぷ、と舌先が蜜壷に侵入する。
「あぁぁ!き、気持ちいいよナナミ…。」
足を抱え、舌でアイリを犯してゆく。
相手が女とか、そういうことはどうでも良かった。
気持ちよくなりたい。
唯、それだけ。

「アイリさん、良かったねぇ、気持ちよくなって。」
「ふあんっ…り、リオウはどうするのさ……ああっ!」
ナナミを挟んで、アイリと会話を交わす。
「僕は…こうするんだよ。」
服を脱ぎ捨て、リオウがナナミの後ろに膝を付き、腰を掴む。
そそり立ったモノを割れ目に押し付け…一気に腰を進めた。
ずぶっ。
「はぁぁぁぁぁんっ!!!」
急激に体内に入ってきた異物にナナミが悲鳴を上げる。
「ぐ…凄い狭い…ナナミの中…。」
「なるほどねぇ…あはぁぁんっ……。」
アイリはナナミの頭を掴み、秘裂に固定させた。
リオウが動くたびに、ナナミは喘ぎ声を上げ震動が伝わる。
「いい…いいのぉっ!!リオウっ!」
「ナナミ…イッちゃうよ…気持ちよすぎるよ…。」
ぱんぱん、と腰を打ち付ける音が聞こえる。
「ほら、ナナミ。お口がお留守だよ?」
秘裂に顔を押し付け、アイリが要求してきた。
「はぁい…あぁぁんっ!!」
「上手だよ、ナナミ…リオウより上手いんじゃないか?」
「アイリさん、酷い事言わないでよ。」
「冗談だよ。」
「さ、イクよ、ナナミ……。」
更に激しく動かすリオウ。
「あぁぁ、アタシもイッちゃいそうだよ…ナナミ…。」
「あぁぁん、ひぅっ!!い、イク…・!!!」
どぷっ。
ナナミの中に、リオウの熱いものが放たれた。
とろとろ、と溢れ出していく蜜。
ビクン、と身体を痙攣させて、ナナミがシーツの海に倒れた。

「っふ…ナナミ、イッちゃったみたいだねぇ。でもアンタはまだ元気そうだね、其れ。」
「アイリさんにも入りたがってるんだよ。」
「アタシ、直ぐイッうかもよ?」
「僕もだよ。」
リオウはナナミを手放し、アイリに近づく。
足を広げさせたまま、リオウはアイリを突き上げた。
「あぁぁぁんっ!!!!」
「アイリさんの中…気持ちいいね…。」
「リオウのも…固くて大きくてイイ……あぁっ!!!!」
ずぶずぶ、といやらしい音が結合部分から聞こえてくる。
溢れる蜜としっとりと汗ばむ身体。
「あ、はぁ…も、イク…。」
「アイリさん…僕もっ!!!!!」

夕暮れが迫る頃、ナナミは意識を取り戻した。
「ん…あれ?」
両側には、裸のままのアイリとリオウが眠っている。
「あ………そういえば。」
自分が何故裸なのかも全て思い出し、苦笑いをする。
しかし、嫌でない自分も居た。
寧ろ…。

眠っているリオウのほうを向き、ごそごそと下の方に潜り込む。
モノを見つけ、口に含み始めた。
口の中で硬さを増してゆくリオウの分身。
そして、後ろ側に手を伸ばし、アイリの秘裂を探ってゆく。
また、色んなことをしたいとか思ってしまう自分。
人間、快楽には逆らえないのよね、と相変わらず楽天家なナナミだった。

おまけ。

「アダリーさん、幾らで其れを売ってもらえる?」
「うーむ…900ポッチってとこだな。」
「うん、じゃあ2瓶お願いね。」
少年は瓶を受け取ると、そさくさとこの場を去っていった。

「一度使った者は快楽の虜になるエロエロ・R。ワシも凄いものを作ったもんだ。」

再び、扉が開かれる。
「何じゃ?…おぉ、フリックか。」
「俺も一瓶貰おうか。」

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