もみもみ(5主人公×リオン) 著者:アホキチ様

「王子…ちょっとお話しがあります」
「ど、どうしたの?深刻な顔して…」
「あの…王子。王子もやっぱり、胸の大きい女性の方が好きですか?」
「…………は?」

(リオンってば、いきなり何を言い出すんだろう?
 あ…そう言えば昼食の時、カイルとミアキスが胸がどうとか話してたっけ…
 僕は適当に聞き流してたけど、リオンが妙に静かだったのが気になってはいた…
 …リオンは気にしてたのかなぁ?彼女はお世辞にも胸があるとは言えないし。
 いやいや、そんな失礼なことを思っちゃいけない。気にしてたとしたら、ここは慰めてあげるべきか?
 でも下手な慰めは逆効果だしなぁ…僕としては胸があろうとなかろうとどうでも良いんだけど)

「……やっぱり、王子も男性ですし、胸がある方がいいですよね…」
「ちょっと、なんでそうなるのさ!」
「いいんです。「はい」って即答されなかっただけ嬉しいですから。気遣ってくださってありがとうございます」
「だからそうじゃなくて!」
「無理をなさらないでください。陛下やサイアリーズ様のような豊満な女性に囲まれていたら、
 ぺたぺたのぺったんこの私なんて……せめてミアキス様くらいでもあれば良かったんですけど…」

(うわ〜、こりゃかなり深刻だなぁ。何を言っても耳を貸しそうにないや。
 かと言って、こんな調子のまま放っておくのも可哀想だし……どうしよ。
 …………はっ!?いい考えがある!)

「リオン…」
「……(ため息)」
「聞いてくれ」
「…はい…なんですか?」
「…リオンの胸を大きくしよう」
「…はぁ。……え?」
「前に誰かが言ってたよ。胸は揉めば揉むほど大きくなるんだってさ!
 母上も叔母上もミアキスも、みんな胸を揉まれまくって大きくなったに違いないよ!」
「………………」
「……あ、いや。嫌なら別に…その、決してヨコシマな気持ちからじゃなくて…」
「……ありがとう…ございます」
「え、うん…(泣いてる…泣くほど悩んでたのか…)」
「さっそくお願いします!早く胸を大きくするためなら何でもします!毎日牛乳飲みます!」
「うん。そ、その意気だよ。がんばって」

――リオンの部屋
「じゃあ揉むよ…」
「は、はい…お願いします」
「……」
「……っ!……んっ」
「い、痛い!?」
「いえ…大丈夫です……それより、その…私、小さいから…揉むのも大変じゃないですか?」
「そんなこと気にしないで。……正直に言っちゃうと、今は少しね。でも、すぐに大きくなるさ」
「はい…!」
「…続けるよ」
「お願いします!」

「はぁ…はぁ……なんだか変な気分になってきました…胸が苦しくて…」
「…………」
「お、おうじ…?」
「(;´Д`)ハァハァ」
「………あの…」
「……はっ!?ご、ごめん!その、つい夢中になっちゃって!」
「いいんです。私なんかで夢中になってくれるなんて…それだけで嬉しいです」
「リオン…」
「王子…」
「…本当のことを言うとね、胸の大きさなんて気にしてないんだよ。でも、苦しんでるリオンを放って置けなくて」
「ありがとう……ございます……」
「今日はこのくらいにしておこうか?」
「…はい」

――1年後
「リオンちゃんの胸、この1年でずいぶん成長しましたよねぇ」
「そうですか?…牛乳とかをいっぱい飲むようにはしてますけど」
「……ホントにそれだけですかぁ?」
「う……そ、それだけ…ですよ?」
「いいですねぇ。私も姫様…陛下とそういうことしたいですよぉ」
「……(////)」

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