(*゚∀゚)∩ リオン! リオン!(5主人公×リオン) 著者:8_348様
太陽の紋章を巡る戦が終わり数ヶ月、各地に傷跡は残したもののすっかり平和を取り戻したファレナ女王国。
奪還と復興に尽力をつくした女王騎士+臨時騎士長代行+見習いの面々は
慰安旅行を与えられ、そんな訳でやってきました。ヤシュナ村温泉宿。
“女王騎士御一行様”と札の貼られた宴会場。立派なお膳に豪華な食事、並べ運ばれ宴の開始。
日ごろの仕事の疲れを癒し、飲めや食えやの大騒ぎ。気分に任せてお酒も入り、ふと気が付けば
………ほぼ全員できあがってましたとさ。
「っくぅ…、我輩が悪かった、シルヴァ…うぅ…」
壁に向かい一人ブツブツと泣き言を語るガレオン。
「あはは〜、チーズケーキがいっぱいお空に浮いてますよぉ、」
天井のあかりを指差しやたら楽しげに笑うミアキス。
「ジーンさんも、ベルナデットさんも、ランちゃんも皆俺が好きだってー、困ったなー」
何やら幸せな妄想にふけっているカイル。
「…このレアチーズケーキは変わった味だな」
もくもくと大量に豆腐を食べ続けるゲオルグ。
「…あぁ、ゲオルグ様まで…、どうしましょう王子?」
この非常事態を前に、未成年という事で蚊帳の外に居たリオンがファルーシュに意見を求める。
「…んー?」
が、返ってきたのはなんとも曖昧な言葉。
「王子?…って、あ!」
訝しんだ彼女がファルーシュの方を見てみると、その手には女王騎士の彼らが持っているとの同じ液体、そうアルコール。
「何飲んでるんですか?!ダメですよ王子、まだ未成年なのに!!」
「いーじゃないか、今日くらいは。無礼講だよー」
「そういう問題じゃありません!!」
真面目な彼女はこういったルール違反に厳しい。例え相手が王子であっても。
お叱りを半ば聞き流していたファルーシュだったが、なかなか終わりそうにもないので
しょうがないなぁ、と小さく呟きコップに残った二、三口分のアルコールをぐいっと一気に口に含んで
「って、言ってる側から何を飲、ん!…んんっ!!」
リオンが口を開いた隙に、唇を奪い、そのまま彼女に流し込む。
口の端から零れぬように、隙間無くしっかりと唇を塞ぎ
むせないように、少しずつ、少しずつ舌に乗せてアルコールを彼女へ運ぶ。
「んー、んむぅ、っん、んん!」
僅かな抵抗はあったものの、やがてリオンの喉はこくんと音を鳴らしアルコールを体内へ受け入れる。
こく、こくんと彼女が幾度目かの嚥下を終え、
やっとファルーシュの口腔内のアルコールは底を尽きた。
が、まだ接着させたままの口を離さず、今度は舌を進入させる。
ついでに片腕をリオンの背中へとまわし抱きすくめ
もう片方は宙にあげ、パチンと指を鳴らす。
「は〜〜い」
するとボトルをかかえたミアキスが王子の近くにやってきて空だったグラスにどぼどぼとめ一杯のアルコールを継ぎ足し、
そして元居た場所へと戻っていった。
ん、くちゅ、…ちゅ、っちゅぐっ、
舌技に飽きたら、アルコールを口に含んで彼女に送りまたそれに飽きたら、舌技を繰り広げ…
そんなやりとりを延々と飽くことも無く繰り返しファルーシュはリオンの口腔内を余す事無く堪能する。
「うわー、王子ってば俺達にお構いなしですねー」
「リオンちゃんは息苦しかったり気持ちよかったりで大変そうですねぇ」
「酔ったら所構わずというのはフェリドそっくりだな…」
「…う、うぅ、シルヴァ…シルヴァ…」
いつの間にやら酔いの冷めた大人の面々の注目はファルーシュに集まっている。
「なんかー、このままだとここでおっぱじめかねない雰囲気ですよねー」
「あぁ!今リオンちゃんの浴衣の中に手を入れちゃいましたよぉ」
「直に揉みだしたな…、胸か…」
「…我輩もかつてはシルヴァと…っくぅ!」
「あ、手が段々と下半身に向かってるなー、これはマズイですよー」
「ここは一つくじびきでもしますかぁ?で、当たりを引いた人がぁ…」
「制止にかかるという訳だな」
「シルヴァよ、おーいおいおい…」
寸刻の後
「…あ、俺ハズレー」
「わたしもですよぉ」
「見ての通り、真っ白だ」
「……………我輩であるか…」
頑張れー、と部下達の声援を受け二人の元に向かうことになったガレオン。
まずはどすどすとわざと足音を大きくたてて近づくも…効果は無し。
「ねぇリオン、今日はいつもより感度良いね。お酒のせい?」
「ふぁっ、お、お、王子こそいつにもまして積極的すぎます!酔ってましゅね?」
アルコールと舌を弄られたおかげでうまく呂律が回らなくなっているリオン。
ファルーシュはそんなリオンをとても愛らしく思い、攻めの為の手を進める。
…そこは既に二人だけの世界が形成されつつあり、近づく事すら躊躇われたが、腐っても女王騎士最年長。
威厳をふりかざし接近し、ゴホン!ともったいぶって咳払いを一つ。
…が、効果は全くと言って良いほどに無くファルーシュはいよいよリオンの浴衣を脱がしにかかり
リオンはリオンで、ぎゅっと目を瞑り
ファルーシュに縋りついたまま「おうじ、おうじぃ」とうわ言のように呟き周りの雑音など全然耳に入らない状態となっている。
「お、王子殿下!!」
流石に目の前で本番を始められては堪らないと焦ったガレオンは声を荒げ叫ぶ。
「…ん?」
そこで初めてガレオンの存在に気づいたファルーシュであった。
「不肖ガレオン、無礼を承知で申し上げます。さ、左様な事はご自身の部屋で為さるべきかとっ!!」
その叫びを最後に、しーんと部屋が静まり返る。
「…んー…」
ファルーシュは数回頭を軽く掻いてから
「そうだね。じゃあ行こうか、リオン」
「…ん、ふぁ?おうじ?」
へろへろで足腰の立たなくなったリオンをお姫様だっこで抱きかかえ宴会場から去って行くファルーシュ。
「…ふぅ」
お咎め無しに済んでほっと一息つくガレオン。
面々はお見事ですー、ご立派でしたぁ、お疲れ様と彼を褒め称える。
が、「でも、ここから王子の部屋まで少し距離ありますけど、大丈夫ですかねー」とカイルがぽつりと不安を漏らす。
…沈黙。
何が、どう、大丈夫なのか。少し心配になった一同はこっそり様子を伺いに行くことにする。
…予感は的中。
ちょっと後をつけてみれば、廊下でリオンを押し倒し挿入を試みるファルーシュを発見するに至る。
「!!! ちょwwwおまwwww」とは一同心の叫び。
今現在彼ら以外に廊下を使用する者がいないのは不幸中の幸いではあるが
無論他の温泉客が通る可能性もあるし、従業員に見つかる事も有り得る。
「…ひゃあ、お、おうじ!ダメ、だめです」
リオンは必死に抵抗するが体から力は抜けきっていて、やる気満々のファルーシュに敵う筈がないのは簡単に見て取れる。
「リオン、可愛い…。あんな可愛い姿みせられたら部屋まで我慢できないよ」
言いながら股間をごそごそまさぐりだすファルーシュ。自身の棍をとりだすつもりだ!
女王騎士の風評、絶対絶命のピンチ。
しかしそこへ、いつの間に現れたのか仲居さんが二人に近づき。
「あら?こんな所でどうされました?お連れの方の具合でも悪いんでしょうか?」
と状況に気が付いているのかいないのかファルーシュに向かい、尋ねる。
「うん、少し飲みすぎたみたいで。部屋で横になってたらすぐ治るよ、きっと」と至極冷静にうそぶくファルーシュ。
ではお大事に、と二人に言い残し仲居さんはパタパタとスリッパを鳴らしながら覗き見する女王騎士らの方へ向かう。
「間一髪でしたぁ、王子ったら本気で廊下でするつもりでしたよぉ」というかその正体は変装したミアキス。
さすがだ、グッジョブ!などと親指を立ててミアキスの行動を賞賛する、面々。
その後、ファルーシュがリオンに揉んだり舐めたりと多少のちょっかいはかけつつも何とか無事に部屋に辿り着くのを確認する。
がちゃん、と鍵をかける音のすぐ後から僅かに漏れるリオンの嬌声。
「…ぁ、…ん、ひゃ、あ…熱いです」
…おそらく部屋に入るなり即効で組み敷かれ挿れられたのだろう。
まぁ、もう大丈夫かなと見届けたことで安心し、一行は宴会場に戻ることに。
若いねー、お盛んですねぇ、とやはり話題は彼らの事で盛り上がる。
「いやーでも、あんな感じのを今後も見せつけられたら辛いなー」
「ゲオルグ殿ぉ、いっそお二人を連れて旅立っちゃいません?」
「ふざけるな、俺に(´A`)な顔してひざを抱えろというのか」
「本当に…傷心の俺には辛いし、女王騎士辞めちゃおっかなー」とぽつりと漏らすカイルに
激しく賛同するガレオン。お互いに肩を寄せ慰めあい悲恋の辛さをブツブツと語りだし始めた。
「…俺は国を出ようと思う、このままだとあいつらのハネムーンにつき合わされかねん」
三人旅の場合に発生し得る孤独感を危惧するゲオルグ。
「じゃあ愛しの兄上をとられちゃって寂しんぼの姫様はわたしのものですねぇ!」
都合の良い未来予想図を組み立てバンジャーイするミアキス。
その後もちびちびお酒は進み皆が好き勝手に行動し、夜は更けていきましたとさ。
ちなみに翌日のリオンさんややたらと腰が辛そうでしたとさ。
おしまい