リオン→5主人公×ベルナデット・ミアキス 著者:群島好き様

「王子ぃ、特訓です!!」
始まりはその言葉から。蹴破られたドアは吹っ飛び自分のすぐ横を通っていった。
もう少し横にズレてたら当たってた…と思うよりも、豪快に足を上げて蹴破ったミアキスのスカートの中に目はいったのだが。
「あ、あの、どういう事かな?」
聞かないほうが良かったのかもしれないが、根が真面目なだけについ聞いてしまう。
「どうもこうもないですぅ!わたし女王騎士なんですよ!?なのにここにいる皆さんはわたしより強くて…。
 挙句には本気出したのに、あれだけ昔は可愛がってあげた王子にまで負けちゃったんですよぉ!?
 そりゃ王子はずっと実戦ばかりだから強くなるのはわかりますよぉ。
 でもですね、王子にボコボコにされてる最中に思ったんです!あぁ…カ・イ・カ――じゃなくて!
 わたしもっと強くならないと、姫様をお守りできないって!」
ふぅ、はぁと息を荒げ事の次第を告げるミアキスに事態が分かるような分からないような。
「あの、それで、どうして僕の所に?」
言ってから気付く。ヤバイ、逃げろ、一目散に。第六感がそう告げる。
「それは勿論、王子にお相手してもらいたいからじゃないですかぁ」
抜群の笑顔。イヤな予感というのは当たるもんだなぁ…としみじみと思う。
「で、でも僕じゃなくたってゼガイさんやベルクートさんとかいるじゃないか、ね?」
頭の中でスマナイ!と思いながら生贄を捧げようと別の人の名を出す。しかしそんなやましい思いは一蹴される。
「だ・め・ですぅ。王子じゃなきゃ嫌なんですぅ!」
体を折り、涙を溜め、上目遣いで見上げてくる。ぐはっ…と心の中で血を吐く。神様…台詞と状況の使い所が間違ってます!
「王子がお相手してくれないんならぁ……ドラートで無茶苦茶にされたってない事ない事言い触らしてやりますぅ!」
「ない事ない事かよ!せめてある事喋ろうよ!……はぁ、分かったよ。僕で良かったら付き合うよ」
これ以上抵抗すると何をされるか分かったものではない。ここは折れるべきだ。…あれ?僕ってここのリーダーだよね?
「やったぁ!では早速行きましょう、気の変わらない内に!さぁ、いざ出陣っ!」
「や、やめて、首の奴引っ張らないで…げふっ、くび、が、しま……」
父さん、母さん、僕は元気です。でももうすぐ死にそうです。何でこんな人が女王騎士なんですかぁっ!!

げふげふとむせびながら、特訓の場所に着く。城の外の広場。まぁ特訓には好都合だろう、だが…
「何でベルナデットさんまでいるの?」
そう現在はミアキスが「ちょっと待っててくださいねぇ」と言って消え、待ってる最中なのだが。
何故かベルナデットが先にいた。少し申し訳なさそうな顔をして。
「はい、ミアキスさんに頼まれて、その、殿下の回復係を頼まれまして…」
「それって、まさか…」
回復係、それが意味する所はもしかして、
「休みなしでやれって事!?そんな無茶な!なんで止めてくれなかったの!?」
「い、いえ…わたしも止めたほうがいいと言ったのですが…ですが…その…」
顔を背けて言い淀む。何かと思ったがその口から涎が垂れている。まさか…
「買収されたね!?お菓子とかデザートで買収されたね!?特盛ゴージャスデザートセットとかに誘惑されたね!?」
「い、いえ!群島諸国連合の軍人がそんな買収なんかに応じる訳はありませんにょ?」
「今噛んだ、絶対噛んだ!動揺してるじゃないかぁっ!!」
神様、僕が何をしたって言うんです。ははっ、常識まで奪われていくよ、ハハハハ。
「王子ぃ〜、お待たせしましたぁ!あれ?どうしたんです?
 全世界の不幸を一身に背負い込んで立てなくなったみたいに頭を抱え込んで?」→_| ̄V)
全ての原因が何を言う。
「ハハハッ、もういいや、疲れちゃったよ。さぁ始めようか、ハハハハッ」
もう考えるだけ無駄なんだ、と思考を途絶し、どこか壊れたように笑う。
「?何か妙ですねぇ。まぁやる気になってくれたのはいい事ですぅ!ではジーンさん、お願いしますぅ!」
へ?ジーンさん?何でまた?
気にしていなかったが、確かにいる。そしてミアキスに何かしている。あれは紋章の付ける作業…ハッ!
「ままま、まさかっ!ジ、ジーンさん、今何を付けているんですっ!?」
「ちょっと待ってね。ふふ、もろ刃と凶戦士とブーストの封印球よ。…頑張ってね」
最強最悪、いや最凶最悪の組み合わせだ。
「無理無理無理っ!死ぬっ!死んでしまうっ!」
「大丈夫よ、ベルナデットさんもいるのだから。死なない程度には頑張れるわ…はい、終わり」
ベルナデットさんに助けを求めようとしたが、既に彼女は遠くへ避難している。薄情者。
そして後ろからは、殺気。どこまでも強烈な殺気。それだけで人が死ねるだろう。
「フフ…フフ…オウジ、イキマスヨォ…」
すいません、その片言は非常に怖いです。
「ぎゃああああぁあぁぁあぁっ!!!」

連撃、連撃、また連撃。休む暇もない怒涛の連撃。暴走しているようなものだからか命中率は高くない。
しかし迅く、重い攻撃が続く。回転しながらの連撃は来るタイミングは分かっても、微妙に振り下ろす位置を変えてくる。
一瞬たりとも気を抜くことは出来ない。重い攻撃に腕が痺れた所を寸分違わず狙ってくる。
「ぐあっ!?」
まだ重傷ではない。それでも体を休めようと離れるもののぴったりと張り付いてくる。まさに凶戦士。
「って、なんで僕は真面目に相手してるんだあっ!?」
さっさと逃げれば良かったんだよ。こんなの無茶だったんだよ。ポワァッ…
ああ、気持ちいい…傷が癒えていく…
「だから、休ませてー!?お願い、倒れさせて!」
そこでハッとする。そうだ、確かブーストは長時間じゃないはず。
「ジ、ジーンさん!ブーストの効果はど、どれぐらいですか!?どわぁっ!?」
必死に攻撃を受けて避けて尋ねる。幾許か考えてから指を二本出す。
二十分か!それぐらいなら何とかなる!何とか逃げ続けるんだっ!
「ごめんなさいね、二時間なの。ちょっと改良したものだから」
「はぁっ!?二時間!?何それ!?ギャグですかぁっ!?」
本当に死ぬ。回復されても二時間もこんなのやったら体が壊れる。もう躊躇などしていられない。
「ベルナデットさん!撃って!ミアキスを撃って下さいぃ!お願いしますぅっ!!」
少し戸惑いが見えたが流石にこれでは悪いと思ったのか、両手で丸を作ったのが見えた。
少しでも動きを止められれば何とか…
ベルナデットの紋章が発動する。氷の息吹!全体攻撃ならば当たる!
ササッ!
「うそぉ!?避けたぁっ!?そんなのありですかー!!」
脅威の身体能力を駆使して避けやがりましたよ、あの人。ふざけてるんですか。
ドガガッ!
「ぎゃあああぁぁああぁっ!!ジーンさんは撃たないで下さいっ!しかも僕に向かって!!」
「あら、ごめんなさい。ふふ…あまりに楽しそうだったから、つい…ね…」
「楽しいわきゃあるかーっ!!ぎゃああっ!また、来たぁっ!?」
父さん、母さん、僕は元気です。世間って厳しいんですね。常識よ、さようならっ!

「フゥー、フゥー、ゴハァー、……ふぅ、はぁ、流石に疲れましたぁ!でもいい汗かきましたよぉ!」
二時間後…、紋章の効果が切れたミアキスはそれまでとは別人のように爽やかに言う。
まるで下水に繁殖したナメゾンビの大群を駆除して満足した時のように爽やかに、ええ、それはもう。
「…あれ、王子ぃ?どこ行っちゃったんですかぁ?王子ぃー、王子ぃー?」
「あの…ミアキスさん、下…です」
安全を確認したのかようやく寄ってきたベルナデットがミアキスに言う。ちくしょう、今まで隠れてやがった。
「へ?なぁんだ、そんな所にいたんですかぁ。でも駄目ですよぉ?
 女性のスカートの中を覗こうなんてぇ。でもぉ…これ見せパンですよ。ほらほら、見えますかぁ〜」
チラリチラリと絶妙の所でスカートをひらひらさせる。くっ、そうとはわかってもつい目がいってしまう。体が動けば反撃出来るのに。
「も……だ、め…からだ…うごか、な……たす、け……」
耐えるんだ、僕!今は伏して待つ時だ!
「あらぁ〜、少しやり過ぎてしまいましたかねぇ?」
「ミ、ミアキスさん!のんびりしてる場合じゃありません!部屋に運びましょう!」
ああ…頭にベルナデットさんの胸が当たってる…ちょっと幸せ。

「ふふ、本当に動けないみたいですねぇ〜。王子可愛いですぅ!」
僕にはミアキスが悪魔に見えるよ、ハハッ。
「やっぱりぃ、まだまだ可愛いお年頃ですよねぇ。そうだ、リオンちゃんもいない事だし、悪戯しちゃいましょう!」
「はぁ!?ミアキスさん、何を……きゃああっ!!」
あれ、何か下半身がスースーしますよ?ベルナデットさんが顔を真っ赤にして手で隠して、でも指の間からチラチラ見てますよ?
「王子の三節棍のご登場ですぅ!あれ…まだションボロリンしてますねぇ?」
え?僕の三節棍?アハハ、息子さんが顔出してますよ、悪戯ってこういう事かぁ、アハハ。
「う〜ん、やっぱり折れたりはしませんねぇ」
折れたりしたら大変です!一大事です!
「そうだ、ベルちゃん、こっちこっち……えいっ!」
「きゃあっ!ミ、ミアキスさん!?何をする、んあっ、やめっ…」
何が起きてるのでしょう。顔を捻るとそこには年頃の女性がキスをしながら、胸を揉んでいるではありませんかっ!
「んふぅ…ほらぁ、ベルちゃん、王子の暴れん棒が直立してますぅ!」
「ああっ、凄い…あんなに大きくなって…」
そりゃそんなもの見せ付けられたら大きくもなりますっ!
「ほらほら、殿方があんなになったら楽にして差し上げませんと。ベルちゃん、やり方分かりますよねぇ?」
「は、はい。では殿下…失礼致します……んぐっ!」
咥えられちゃいました。ベルナデットさん、貴女、こういう人だったんですか?

「う……や、め……きた、な…」
「うふふ、王子ぃ…そんな女の子みたいな事言ってぇ。女性をその気にさせるのが上手いですねぇ…ぺろっ」
玉と竿の同時攻撃ですか。ああ、そんな、こんなの逆らえる訳ないじゃないですか。
責められ続けて快楽が上ってくる。
「ちゅばっ、んぐっ、すごぉい…こんな長くて太くて…咥えきれない、じゅるっ!」
「ふふっ、ベルちゃんすっかり、その気ですねぇ。王子ぃ、ちゅっ、こっちもパンパンになってきましたねぇ?」
「あ、あ、で…出る…」
もう限界です、教官。こんな美人と顔は可愛らしい二人に責められて耐えられません。
「だ・め・ですぅ」
ぎゅむっ
「あぐうあっ!」
「まだ出しちゃ駄目ですぅ。もっと堪能しないとぉ…」
狩人がいる。この目は狩人の目。自分の暴れん棒が手で握られますます暴れる。
「ベルちゃん、あれしましょう。二人で味わうにはあれが一番ですぅ!」
そう言って始まったのは男なら誰でも一回は想像するもの。ええ、女性が二人いる訳ですから。つまりは、
「うああっ!?な…これ…は……うあっ!」
二人の胸による左右同時のパイズリでした。フニフニと、柔らかな弾力が暴れん棒をしごく。
少しミアキスのほうが物足りないかな?
「ふふっ、どうです、王子ぃ?こんな美人に挟まれる感触は?気持ちいいでしょう〜」
「んんっ、はぁ…硬いのが暴れてます…、ひゃあっ…乳首が乳首と擦れあって、すご、いですっ…」
「ふあっ、こ、これ凄いですぅ!ビリビリってきちゃいますぅ!」
身体的な快楽も勿論、そして視覚的な効果も抜群。ぬちゃぬちゃと唾液も零れ、潤滑油となる。
そして乳房で包むだけでなく、二人の舌が断続的に亀頭を襲う。
「むちゅっ、ふああっ、王子ぃ…ベルちゃあん…ちゅる、じゅぱっ…」
「あはぁっ、また、びくって…殿下、気持ちいいですか……ミアキスさんも…ちゅばっ…」
胸を支えてしごき、ミアキスとベルナデットは濃厚な口付けを交わす。熱気は最高潮となり、
「うあああっ、で、出るっ!!」
一度せき止められたそれは、噴射となって二人の顔に、胸に降り注ぐ。
「ひゃんっ、すごいですぅ…こんなに、いっぱいぃ…ぺろっ…ふふっ」
「あふぁっ!こ、これが男の人の…苦くて、熱い……」
射精の疲れに、ベッドに倒れ込む。ボウッとした視界では二人はお互いにかかった精液を舐め取っている。
それをみて興奮しない訳はないが、いかんせん体力は限界だ。体が動かない。
父さん、母さん、もう休んでいいですよね…。僕は貴方達の部下に犯されました…。

「馬鹿者っ!ここで休んでどうするっ!」
突然声が聞こえたと思えば、目の前には今は亡き父、フェリドがいる。
「あれ?父さん?……ここ、あの世?」
そっかー、死んだのかー、と至って冷静に考える。
「違う、違うぞっ!いいかファルーシュ、ここがどこかなどどうでもいい!お前は何をしているっ!!」
あれ?僕、何で怒られてるんだ?
「お前は、お前というやつはあんな痴態を見ておきながら休むというのかっ!嘆かわしいっ!
 いいか!あんな状況を見た男がすべき事はただひとぉーっつ!!襲ってしまえっ!」
「そんな、身も蓋もない…」
「いいーやっ!よく考えろ!あんなたわわに実った果実にしゃぶりつかんでどうするっ!
 俺なら、俺ならっ!たとえ死の間際であろうと齧り付くぞ!!」
「血涙流して力説すんなよ…」
かつての女王騎士長のご高説は続く。
「かたや群島の海が作り上げた乳!」
「やっぱ乳好きなのか…」
「かたや童顔の、年に似合わぬお子様な体系!」
「殺されるよ…?」
「この対極にあるものを同時に頂けるというのに、お前はまだ休むと言うのかっ!!
 俺は究極の乳のアルを手に入れた!だがおまえはまだ若い。色々知ってもいいんじゃない?」
「おい、何で最後はおとなしめに言うんだ?」
「俺はアルの乳に吸い付いている時が至福の時だった…」
「両親のそんな話は聞きたくない…」
「たとえお前やリムが生まれても俺も一緒に吸い付いたものだ…」
「ぎゃああっ!やめろ!今すぐ話をやめろっ!」
「いいか、ファルーシュ!乳には夢が詰まってる!男の希望が詰まってるっ!」
「人の話を聞けぇーっ!!」
「たとえ大きくとも小さくともっ!今、あの二人は吸い付いて欲しいと思っている!いや、間違いないっ!!
 だからな、女性の望みを叶えるのは男の本懐ぞっ!!行けっ!襲え!」
「うわー、最後の少し前のまともな話が台無しだー」
話が終わったのか、近付いて肩に手を置かれる。
「お前は俺の息子だ。信じているぞっ!」
「嫌な信じ方だ…」
そしてフェリドの姿が消えていく。光の粒子となって。
「と、父さん!」
「俺はいつでもお前を見守っているぞ……」
涙が出た。内容はどうあれ父は僕を心配してくれたのだ。ならば僕がやるべき事は一つ。
「あ、そうそう。ベルは俺の妹らしいから、気を付けて扱ってくれよ?」
「さっさと消えろぉーーっ!!感動が台無しだぁーーっ!!!」

一つ目を瞑り、開ける。そこにはもうあの乳好き親父の顔はもうない。
目の前にはこちらの事など一考だにせず、お互いにかかった精液を舐め取り、胸を揉み合い、秘部をまさぐる二人の女性がいるだけ。
体の様子を確める。まだ節々が痛むが何とか動かす事は出来る。このまま一気に動けば主導権は握れる筈だ。
あの父親に唆された形というのが少し気に喰わないが、僕だって男です!こんな痴態を眼前にして動かずにはいられません!
「があああーーっ!!」
体の痛みは叫び声で消す。
「え、きゃああっ!」
「あ、あれ、王子ぃ!?」
二人の悲鳴を気にせず一気に押し倒す。絡み合っていた二人はそのまま抱き合いながら倒されてしまう。
ミアキスはベルナデットにもたれられる格好になり、見事なまでに二人の濡れた秘部が丸見えだ。
「二人とも……よくも僕を無視してくれたねぇ…」
「で、殿下!あ、あのこれは、その…」
「あわ〜、王子が怖いですぅ〜」
恐ろしく底冷えのする声で不満を叩きつける。少し怯えているようだがそれがまたいい。
「言い訳は聞かないよ…お仕置きは体に聞かせてあげるから…」
ふむ、少し親父臭い物言いだな。
「まずは、上に乗っかかっているベルナデットさんからだ。その豊満な体に快楽を教え込んであげるよ」
「で、殿下!?わ、わたしはその…男の人とは初めてなんです!で、ですから!」
いつもは気強く見える人も、今ではすっかり涙目だ。
「なのに、あんなにいやらしい事をしたのかい?ますますいけない女性だ…」
「王子ぃ…キャラ違いますよぉ…」
五月蠅い、あんたがそうさせた癖に。でもまずはベルナデットさんから!
ズチュンッ!
「うあああぁっ!そんなっ、一気にぃ!?」
お仕置きだから一気に貫いたのだが、処女膜の感触がない。ちくしょう、ミアキスだな!
「うあっ!そんな、はげしっ、で、でんかっ!もっと、優しくっ!」
「駄目。初めてなのに膜が破られてる人には容赦しないよ…」
「あうっ、ふあっ!んんっ、だめ…こわれ、るぅっ!殿下ぁ、うあっ、奥までっ!?」
悲鳴に中にも嬌声の声が混じる。やっぱりいけない女性だ。
そしてミアキスは友人の凄惨な目に、「ふわぁ…」と驚き、またその痴態に酔いしれているようだ。
「ははっ、やっぱり気持ちいいんだろう?もっと声を上げなよ」
そしてたわわに実る二つの果実にも手を延ばす。女性にする愛撫ではなく、ただ揉みしだく為に。
「うああっ!いた、痛いっ、もっ、と、やさし、く、ふああっ!」
ぐにゃぐにゃと目の前で形を歪ませる乳房にミアキスも思わず感嘆の声を出す。
「ふわぁ…ベルちゃんのが…ぐにゃぐにゃになってますぅ……」
「どうだい、凄いだろう?男に犯されてこんなに感じるなんて?」
「わ、わたし、犯されてる!?ああっ、すごい、ですっ!声が、止まらない、ああんっ!」
そろそろフィニッシュだ!腰の振る速度を上げて正に打ち付ける!
「やっ、はやっ!もう、だめっ!イクっ、イッてしまいますっ!」
そして腰の動きを止めた一瞬の後。
ドクドクドクッ!
「ふあああぁぁああぁっ!」
膣中で出す。まるで搾り取られているかのように流れ出す。
「ああぁ…ベルちゃんが中に出されてますぅ…」
ベルナデットは気を失ったのかミアキスに倒れこむ。
暴れん棒を引き抜くと、出された精液が溢れてミアキスの膣に降りかかる。
「ひゃああんっ!熱いのがぁ…零れて、かかってますぅ…」
半ば嬉しそうに叫ぶ。でもね、まだこれからなんですよ。
「あ、あれ?王子ぃ?そんな血走った目で近寄って何するんですかぁ…?」
分かっている癖に、望んでいる癖にそんな怯えた顔しても駄目ですよ、ミアキスさん。
「ミアキスもしてもらいたいんだろう?ずっとベルナデットさんが乱れるのを見てたからもう我慢出来ないんだろう…ほら」
「ひゃあんっ!王子ぃ、まだする気なんですかぁ!?や、やめ、ひゅうんっ!」
垂れた精液と愛液で既にグショグショになっている茂みをまさぐる。
「ミアキスは今日の主犯だからね。ベルナデットさんより激しくしてあげるよ」
「そ、そんなぁ!あれより激しくされたらホントに壊れちゃいますよぉっ!」
そんな壊すなんて人聞きの悪い。少しばかり何も考えさせられなくするだけさ。
父さん、母さん、僕は元気です。長年積もりに積もった復讐が今、果たせそうです!

「ふわあああぁっ!」
再び一気に貫く。うおっ、ベルナデットさんより締め付けがキツイ!
「ひゃうっ、王子ぃ、すごいですぅっ、お、奥まで届いてますぅっ!」
ミアキスは初めから悦んでいるようだ。今気を失っている人とは違い、思う存分声を上げてくれる。
「ふふっ、王子ぃ…もっとぉ…膣中を抉ってくださいぃ…」
まるで娼婦の物言い。少しばかりそれに反応してしまったが、このままでは主導権を握られる。
そんな事はさせるものか!今日は、せめて今日だけはミアキスを打ちのめさなければ!
「ひゃうっ、ふあっ、ふふっ、王子ぃ…どうしたんですかぁ…?これじゃあ……ひゃああっ!?」
そうそう、その声ですよ、ミアキスさん。これはお仕置きなんですから。
媚肉を抉ると同時にお尻の穴にも指を挿入する。
「ああっ!お、王子ぃ!そこ、そこは違いまっ!ひぐぅっ!?」
「どうだい、二穴同時の責めは?流石のミアキスもこっちは使ってなかったみたいだね」
「だ、だめですぅ!こんな、こんなの、激しすぎますぅ!ひゃああっ!指が…増えたっ…!」
一本だけでなく二本、三本といれる指を増やし穴を拡げ抉る。
「りょ、両方なんてっ!あぐぅっ!らめですぅ!あ、頭が痺れちゃい、ますぅ、ひゃうんっ!」
そこで体を揺らす激しい動きに、ようやくベルナデットが目を覚ます。
「う…ううん、私…ってミアキスさん!?」
まだ体が疲れてるのか、顔を捻らせて後方を見る。
そこでは再びファルーシュが裸でミアキスを襲っているではないか。
「で、殿下!こ、これは…!」
「ああ、ベルナデットさん。勿論ミアキスへのお仕置きですよ」
「ひゃあんっ!ベ、ベルちゃあん…お、王子がぁ、ひぐっ!?す、凄いんですぅ!」
友人の乱れる姿にベルナデットもまた体が熱くなる。それをつぶさに感じ取り、
「ほら、ベルナデットさんもミアキスを気持ちよくさせてあげないと」
その言葉に押されたのか、ベルナデットはミアキスの少し控えめな胸を愛撫し、キスを迫る。
「あぁ…ミアキスさん…普段の責めている時とは違って可愛い…」
やっぱり普段は責めなんですか。って二人とも普段からこんな事やってるのぉ!?
「ひゃぶぅ…ベルちゃあん…あふうっ!じゅるっ、ちゅるっ、うああっ!!」
男からの乱暴な責めと女からの蕩けそうな責めにミアキスはもう我慢が出来ない。
「も、もう駄目ですぅ…んあっ、おうじぃ…だし、出して下さいぃ!」
その懇願にようやく征服心が満足される。あとは…ラストスパート!
「ああうっ!はやいっ、んぐぅっ、イク、いっちゃいますぅ!!」
そしてミアキスの最奥を打ちつけ、放出する。
ドクドクドクッ
「ひゃあああぁああぁっ!中に出てますぅっ!」
本日三度目の射精とは思えぬほどの量を出し、ミアキスに絶頂の歓喜の声を上げさせる。
ハハハッ、ようやくミアキスを従えさせた!でも、これって結局喜ばせただけじゃないか?結局、乳には吸い付いてないしなぁ。

ハァハァと息をつく。最早体は限界だ。動くはずはない。このまま倒れてしまいたい。
抱き合い倒れている二人の股間からはドロドロと精液が流れ出す。二人も限界と言わんばかりに息を荒げている。
しかし、しかし!まだ僕の暴れん棒は勃っている!光って唸る!二人を犯せと轟き叫ぶ!
(それでこそ我が息子!)
また父さんの声が聞こえた。頼むからもう出しゃばらないでください!
それでもヨロヨロとゾンビさながらに二人に近付く。今度は二人いっぺんにだ!
「はぁ……ふぅ…あぁ…でんか?」
「ひふっ…も…だめ……おうじぃ…?」
ズグッ
「うああっ!?そんな、殿下、またっ!?いやぁ…また、奥までぇ!」
「ベ、ベルちゃん!?お、王子ぃ!も、もうやめてあげて下さいよぉ!」
もう何を言ってるのかもわからない。ただ何かの衝動につき動かされてるだけだ。
「あぐぅっ!んあっ、ひぃっ、あふぁ…なかが、なかがぁ拡がって、んくっ、しまいますっ!」
「王子ぃ、王子ぃ、どうしちゃったんですかぁ!?これじゃ……ふあああっ!?」
一人だけじゃない、二人いるんだから交互にやらないとね。
「ふあぁ…、そんな、ミアキスさんまで…二人いっぺんにだなんて…」
「やっ、だめ、ですぅ!イッたばかりっ、あうんっ!なのに、またっ、なんて…ひああっ!」
もうただ腰を動かすだけ。ここで終わっては何かに負けてしまう気がする。
二人を服従させないと!それだけの思いで交互に出し入れを二人に繰り返す。
「きゃあっ、あふぅん、んあっ、お腹がっ、ジュクジュクしてますっ、ああんっ!!」
「ひはっ、ひぐっ、だ、め…また、ひゃあんっ、イッちゃいますぅ!!」
これでお終いだ!そして最後は二人の秘部の間から腹に向けて放出する。
「んああああぁあぁっ!!」
「ひゃあああぁん!!」
は、はは、やったよ…僕…も…う……だめ…
(俺は一晩でアルを五回イカせた事があるぞ!!)
だ…から…もう…両親の……話は…言う……な…

次の日――
「いやああぁあぁっ!王子っ、王子っ!しっかりして下さいぃっ!」
医務室にリオンの悲鳴が木霊する。
そう、朝にミアキスとベルナデットが若干腰を痛めながらも爽快な目覚めをした時、
昨晩の事を思い出した二人はファルーシュを見やる。
そこにあったのはやけに爽やかな笑顔を見せながら、土気色の肌をした、まるで干からびたような王子だったのだ。
そして今、二人は医務室に王子を運び、リオンが泣きついているファルーシュのベッドの傍で正座をさせられている。
リオンはシルヴァと二人がかりで昨日一日の事を聞きだす。
地獄の帝王の如き迫力のリオンの前では、ベルナデットも流石のミアキスも喋らざるを得ない。
「ふ、ふふ…ふふふっ、要はぜ〜んぶ、お二人のせいなんですね……!」
「あ、あ……あぁ…」
「ひぃ!リ、リオンちゃん、こ、怖いですぅ!」
「さて……どぉ〜んな罰を与えましょうか…」
ファルーシュの容態に危ない所はないと判断したシルヴァは、既に我関せずを決めている。
「あ、あ…リ…リオ…ン…」
そこにファルーシュの声がして、リオンはすぐさま変貌してファルーシュの傍に行く。
「あぁ、王子!もう大丈夫ですっ!これからは私が王子の全ての世話をしますから!」
(さっきと全然違う!猫被ってる!)
二人は同時に同じ事を心で叫ぶ。
「護衛から下の世話まで全て私がします!ずっと王子の傍にいます!そして行く行くは王子と……うふっ!
いいんですよね?……はい、いいんですね!」
(本人の同意なしに全部決めてしまうつもりだーっ!)
「ば…ばつ…」
「はいはい!二人への罰ですね!何にしましょうか!ゲロメの処理?風呂の掃除?
 それとも際どい格好でレストランのウェイトレスですか?」
(意外にまともだ!?)
「…と…うぶ……ん…」
「当分?当分…何ですか?」
ファルーシュが力なく首を振る。
「え?違う?とうぶん、とうぶん…あっ!糖分ですね、お菓子とかのことですね!」
頷く。
「きん…し……いっ…しゅう……かん…」
「「ええぇーーーっ!?」」
これにはたまらず声を上げる。
「そ、そんな殿下!私は手伝わされただけでっ!」
「ベルちゃん、ずるいですぅ!後生ですから〜、それだけは〜!」
まるでこの世の終わりが来たかの如く泣きつく二人。しかしリオンは一蹴する。
「泣きついても駄目です!!お二人は今日から二週間、糖分摂取禁止です!」
「「増えてるーーっ!?」」
「…何か文句でも……?」
一瞬にして修羅の如き顔に変貌するリオンに、二人はブルブルと勢い良く首を振る。
「王子っ♪今日からはまた私がお世話しますからねっ♪」
恋する乙女の笑顔を覗かせファルーシュに顔を向ける。
未だまともな思考が出来ないファルーシュはそれに安心する。もう何も危険な目には会わないのだと。
そして気付かない。これからの夜の生活と将来の人生設計を綿密に計算しているリオンに。

その報せはすぐに城中へ伝わり、皆が二人の監視役となった。
黙っていた者も、影の権力者と目されるリオンの制裁が待ってるとなれば従わない者はいない。
しばらく経った頃――
レストランで特大ワンホールチーズケーキを貪り食うゲオルグはそんな事露も知らずにこの瞬間を楽しんでいた。
しかし、やたらと顔色の悪いミアキスとベルナデットを見て、甘党連盟としては放っておけない。
「おう、二人とも、元気がないな。ケーキでも食べてしゃっきりしたらどうだ?」
その場に居た者全てがその言葉に凍りつく。
糖分禁止となり超絶に機嫌の悪い二人に、その言葉は厭味以外の何者でもない。
ゲオルグの言葉にギギギギ…と二人が振り向く。全ての人を絶望に陥れる殺気を以って。
「「キシャアアアーーッ!!!」」

「え、ええ、凄かったです。奇声を上げた瞬間、ミアキスさんが目にも止まらぬ連撃でゲオルグ殿を浮かせました。
 次の瞬間にはベルナデットさんが、何本ものナイフで、か、壁に打ち付けたんです。
 そ、その後二人でチーズケーキを頭に叩きつけ…ヒイィーーッ、も、もう思い出したくありませんっ!!」

それからしばらく頭にチーズケーキを叩きつけられ、手足を壁に打ち付けられたゲオルグのオブジェがあったとか…。

<完>

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