ユーバー・ルック×セラ 著者:17様
昔々、貧乏な夫婦がいました。
妻は子供を身篭っていましたが、貧乏な生活ゆえ、食べるものもままなりません。
―このままではお腹の中の子が死んでしまう。
そう思った妻は隣のお婆さんの庭に生えていたラプンツェルの葉を食べてしまいます。
お婆さんはそのことにすぐ気がつき、妻にラプンツェルの葉を食べるのを許しました。
その代わり、お婆さんは生まれた女の子を夫婦から取り上げてしまいます。
女の子はラプンツェルと名づけられ、髪を長く長く伸ばさせられました。
そして、お婆さんは窓しかない塔の上にラプンツェルを住ませました。
お婆さんは食事の度に篭を持って塔の下までやってきます。
「ラプンツェル、ラプンツェル、髪の毛を垂らしておくれ」
その声を聞き、ラプンツェルは長い長い三つ編みの髪の毛を窓から垂らします。
お婆さんはその髪の毛をよじ登って窓から塔に入りました。
「ラプンツェルや、食事だよ」
「食事か」
そう言って、ラプンツェルはお婆さんの服の襟元を掴み、お婆さんの服を引き裂きました。
そのまま押し倒して、お婆さんのふくよかな胸を揉みしだきます。
「きゃぁーーーーっ!!なっ!何をするんですか、ユーバー!!」
ふぉおおん!
「ユーバー!セラになんてことをするんだ!!」
「ちっ……これからだって時に。それにおまえの出番はまだだろう、おまえそんなに早く俺の相手をしたいのか」
「誰がだ!」
ラプンツェルの恋人役はお婆さんをラプンツェルから庇う様に抱きしめたまま叫びました。
「……この面子で演劇をやるという方が土台無理な話だったか」
アルベルトは脚本8『ラプンツェル』を丸め、重苦しい溜息をついた。