レオナ×フィッチャー 著者:172様
店じまいのすんだ薄暗い酒場のカウンターで男と女は並んで座っていた。
男が店に来た時にはもう閉まっていたのだが、男に気付いた女主人が中から声をかけた。
店に入ると、女はいつもいるカウンターの中ではなく、客用の椅子に腰掛け酒を飲んでいた。
「一度も酒場に顔ださないからさ、てっきり下戸なのかと思ってたよ」
「いや、そういうわけでもないんですがね」
「ふふ」
レオナは取り出したグラスに酒を注ぎフィッチャーの前に置いた。
「おごりだよ。ただし一杯だけ」
「すいませんねぇ。にしてもあれだけ繁盛してるのにいちいち来た人の顔おぼえてるんですか?」
「はは、まさか。そんなに暇じゃないさ」
レオナは肘をつき、頬を手の甲に乗せて眠そうな眼でフィッチャーを見つめる。
「アンタは特別。アンタが来ないかなぁっていつも思ってたんだよ」
そして左手でフィッチャーの右の頬に触れた。
「…酔っぱらってますね。いつも飲むんですか?」
「いや。アンタと一緒だよ。酒を飲むのは飲まなきゃやってられない時だろ」
レオナはそのまま自分の唇をフィッチャーの唇に押し付けるように重ねた。
「ふふ、図星だ」
唇を離しそう言うと、酒を煽った。
「まいったな」
そう言ってフィッチャーもグラスの酒を一気に空けると、椅子から立ち上がった。
レオナの顎に手をあて彼女の顔を上に向かせると、覆い被さるようにキスをした。
さっきレオナがした短いキスではなく、それは長く、濃厚なキスだった。
フィッチャーの舌がレオナの口の中を動き回る。
その舌を捕まえるようにレオナも舌を動かす。
レオナは自分の皮膚に押し付けられた無精髭の感触が気持ちよく、
彼の後頭部に手を回し自分の顔に押し付けるように抱きしめた。
やがて、フィッチャーの手がレオナの胸へと伸びた。彼は器用に彼女の服のボタンをはずす。
襟から脇の下の方へ付けられたボタンをはずすと、
大きく胸元がはだけ、彼女の白い肩と赤い下着が露になる。
フィッチャーは彼女の背中に手を入れると、背中のホックをはずした。
そしてレオナの座っている椅子をぐるっと回すと、
彼女の後ろから手を浮いたブラの中へ入れ柔らかい感触を味わった。
「んんっ」
両方の胸をもまれながら同時に指で乳首を攻められ、レオナは思わず声を上げた。
首をひねり彼の唇を求める。がフィッチャーは笑ってそれには応じなかった。
するとレオナは彼の手を振り払うようにして立ち上がり、振り返ってフィッチャーと向き合った。
そうして彼の股間へと手を伸ばす。
「うっ……」
フィッチャーの股間は既に盛り上がっており、
彼女にペニスを握られた瞬間フィッチャーの体中を電流のようなものが駆け巡った。
レオナは楽しそうに笑うと彼の腰紐を解き一気にズボンを下ろした。
そして肩に手をかけて彼をカウンターの上に座らせ、自分は椅子に腰掛ける。
するとちょうどそそり立ったペニスが、レオナの顔のまん前に来た。
「大きいのね」
笑みを浮かべながら、そのペニスを口に含む。
一度根元まで含むとあまり締め付けず、先の方までスライドさせた。
「あぁぁ」
その柔らかい感触がなんともいえない気持ちのよさをフィッチャーに与える。
そして今度は舌先で丁寧に裏筋をなぞる。舐めているところがわざと見えるように、
舌を思い切り伸ばし上目遣いにフィッチャーを見つめている。
その行為に、フィッチャーのペニスは更に屹立して行く。
レオナはもう一度口に含むと、今度は含んだまま舌をペニスに這わせた。
先ほどよりも強く裏筋をなぞり、カリを舌先で弄ぶ。
「うっっ…うぁっ」
フィッチャーは思わず声を上げレオナの頭を掴み口を離されないように押さえつけた。
自分のアソコが濡れているのを感じながらレオナの舌の動きは更に激しさを増す。
それにつれてフィッチャーのペニスも限界へ近づいていく。
それを感じたレオナはもう一度根元まで含むと、思い切り口をすぼめ先っぽまで吸った。
「くっ!!」
フィッチャーは慌ててレオナの頭を自分の股間から遠ざけた。
何とか爆発は避けられたがもうその寸前である。
フィッチャーは床に下り、今度はレオナを抱きかかえるようにカウンターに座らせた。
そしてスリットの入ったスカートを一気にたくしあげる。
ブラとおそろいの赤い下着を下ろすと、もう溢れるほど濡れた秘部があらわれた。
フィッチャーは屈んでその花弁を掬い上げるように舐めた。
「あぁぁん」
じゅるっという卑猥な音とともに彼女が声を上げた。
「もうこんなに……」
そう言って彼女を見ると頬が赤く染まっている。
酒のせいかもしれなかったが、フィッチャーにとってはなんであれ充分刺激的な表情だった。
フィッチャーは自分の肉棒を掴むとレオナのあそこへあてがった。しかし挿入はせず、
お互いの性器を密着させたまま腰を上下に動かす。
「やぁぁぁぁ!!あ…うぁ」
レオナは敏感なところを刺激され、身体をのけぞらせ、苦悶の表情を浮かべた。
狭いカウンターから後ろへ落ちないように、フィッチャーはレオナの腰に手を回し抱き寄せる。
それがまたお互いを更に密着させることになった。
「あ…ねぇ…早くして…」
「ああ…」
そう言ってフィッチャーは一気に貫いた。
「ん…んぁぁぁぁぁぁぁ」
レオナが叫ぶ。それを聞きながらフィッチャーは腰を前後に動かす。
早く、遅く、深く、浅く。そのたびにレオナは上ずった声を上げ、
その声にまたフィッチャーも興奮していく。
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
フィッチャーのペニスがレオナの中で生き物のように動き回る。
そしてレオナのアソコもフィッチャーにまとわりつくのだった。
「ああ…吸い付いてくる…くぅ…」
「あ、私もう……いく…いくぅぅ!!!!!」
レオナの絶叫にフィッチャーは一度思いっきり突くと、自分を引き抜いた。
と同時に白濁した液がほとばしる。
ドピュドピュドピュ
「うっ…」
その液体はレオナの太ももや乱された服を汚した。
しかしレオナも絶頂に達し、力尽きたようにフィッチャーに身体を預けたのだった。
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翌日
「チャコ〜!!私の書類かえしてくださいよ〜」
「へへ〜ん。返して欲しかったらここまでおいでー」
「私は飛べないんですよ〜。いけるわけないでしょう」
「まーたシュウに怒られるぜ〜」
「フィッチャーさん、またチャコにからかわれてる」
「もう、情けないわねー。フリックさんとは大違いだわ〜。
ね。レオナさんもそう思うでしょ??」
「…ふふふ」