フレッド×クリス 著者:結構名無し様
星が綺麗に輝き始めた頃、城は静かに寝静まっていた。
クリスは部屋のベッドに座ったまま、自分の手をじっと見ていた。
「真の水の紋章…。ジンバ…父の……」
真の水の紋章の継承者になったクリスの心はいまだ整理がつかないまま。
ただただ不安な気持ちでいっぱい。
「ガタッ」
部屋の外からかすかに物音が。誰か起きているのだろうか?
「誰…?」
そっとドアを開けて部屋の外を覗いてみると、いつもの場所にフレッドがいた。
「どうした、クリスじゃないか。まだ起きていたのか?」
「…フレッド。まさかこんな時間まで訓練でもやって?」
「いくら俺でも、みんなを起こさせてまで訓練はしないぞ!」
「ふふふっ、そうだよな。悪い」
フレッドが軽装だったのに今更気付く。
そしてフレッドの視線を追うと、沢山星が散らばった夜空が…。
「夜空を見ていたのか?」
「見張りがてらな。今日は沢山星が見えて綺麗だぞ!」
クリスは一歩前へ出て、空が見やすい位置に移動する。
「こうしていつも見張りをしていたんだな」
「それがマクシミリアン騎士団長の勤めだ。いつ敵襲が来るか分からないからな」
「……私には自分の務めが、やる事が分からない…」
目的がはっきり見えている彼を見ていると
益々、真の紋章の継承者という事がプレッシャーになってしまう。
「不安なのか…?クリス」
「えっ」
「大丈夫だ!いつもどおりでいい。みんなが守るのだから安心しろ!」
このフレッドが人を心配してくれている。
思いがけない事に驚きを隠せなかった。
「驚いた……。フレッドがそんな事を言うなんて」
「失礼だぞクリス!俺を一体どういう目で見ていたんだ」
「ごめん…」
悪く思ってしまい、下を俯く。
とその時、クリスは身を包まれた。フレッドによって。
「フレッド!?」
更に思いがけない事に、クリスの頭はパンク寸前だった。
「いきなり何をして…」
「何って抱きしめているのが分からないのか?」
クリスは少し足掻いてみせるが両腕が動かせず、どうしようも出来ない。
「だから…なんで…」
「俺にだってよく分からん!ただ…可愛いと思ったからだ!」
いつものように率直な答え。だがその答えは更にクリスを混乱へと招く。
「もう少し、このままでいたい」
フレッドは優しく抱いたままそう言った。彼の体はあたたかく、気持ちがいい。
予想もしなかった優しさにクリスも心地がいいと思い始め、もう少し抱かれていたいと思った。
恥ずかしさから顔が徐々に赤くなり始めていく。
「でもここだと他の人が通って…」
「クリスの部屋…。入っていいか?」
「だっ…駄目だ!部屋に入るなんてそんな事…」
「そんな事?」
その時向こうの方から足音が聞こえた。
「!」
誰かが来る気配を感じ、慌てて部屋の中に隠れる。
「はあっ…。び…びっくりした…」
「部屋に入ってしまったな」
思わずフレッドも部屋に入れてしまった。
「あっ……、だって仕方がな…っ…!」
フレッドに口をおさえられる。
「大声出したら聞こえてしまうんだろう?」
「分かったから…離せ」
おさえられた手を離すクリス。
「………」
そして沈黙。
「あまり……私の顔を見るな」
顔をずっと見つめられている事に気付く。
「クリス。キスするぞ」
「え?…んっ!ふっ…」
すでにクリスの唇はフレッドに奪われていた。
フレッドはクリスの肩をつかみ、そのままの勢いでベッドに押し倒す。
舌を絡められクチュクチュと音がなる。自分の舌が他の人間に触れる事などありえない。
だが今こうして他の人間の舌によって、弄くりまわされている。
フレッドの舌の動きはさらに激しくなるばかりで、抵抗したくてもなされるがままだ。
「…っ!んーっ!」
「苦しかったか?無事か?」
「っぁ…無事って…無事なわけない!オマエ何をしているのか分かっているのか!?こんな事っ……!」
やっと口を介抱されたと思ったら、的がズレている言葉をかけられてしまう。
この男は何をやってるのか分かってるのだろうか?
「やりたかったからやったまでだ。クリスは気持ち悪かったのか?俺は気持ちよかったぞ」
開いた口が塞がらないとはこの事を言うのだろう。どう答えていいのか分かるはずも無い。
「もっと気持ちよくなろう。クリス」
そのままフレッドの口はクリスの首もとの方に。そして紅い痕を付けていく。
「いっ…いやっ!やめろ!」
フレッドは右手でクリスの両手を押さえ、左手で豊満な胸を揉みしだいていた。
すでに乳首がピンと立っているのがはっきり分かるほどになっている。
「はぁっ…、やめっ…!あぁぁっ!」
「こんなに感じているのに、やめてしまっては無礼というものだ」
服の隙間から手を侵入させてクリスの胸をじかに揉む。突起を指で遊ばせる度に、クリスの口から悲鳴が出る。
(イヤだ…。なんで感じてしまって…!こんなのイヤだ…)
クリスは心の中で葛藤をしていた。嫌がっている自分と、感じてしまっている自分に。
それでもクリスは全身を揺らして抵抗をする。
胸も大きく左右に揺れて、逆にフレッドを刺激させてしまう。
「大きくて触り心地がいいな…。クリスの胸…」
「んっ…な、何を言っている。もうやめてくれ…」
こんなところでやめるはずもなく、フレッドの手は下へと移動していった。
「いや…、脱がさないで…」
力が抜け始めているクリスには、もう力で抵抗する事も出来ない。服も肌蹴ていて、胸も間から見えていた。
「安心しろ、絶対に気持ちよくさせるから」
白いショーツを脱がされ、そのまま性器を広げられる。勢いよくズブっと指が1本侵入していった。
「ひっ!くっ…!ぅう…」
初めての感触に戸惑いを隠せない。白い液体がみるみるうちに溢れ出てくる。
フレッドは膣内で指を器用に動かせ、もう1本の指も射れてしまう。
「凄い熱いぞ……クリスの中は…。もう1本も射れられそうだ」
「あっ…あっ…、あぁぁ!いやぁっ…」
性器に指を射れられ、こんなにも感じてしまうなんて。
自分が信じられなくなってしまう。気持ちいいと思っている自分に。
「クリス。全部脱がせてもいいか?直接肌で感じたい」
指を抜いて、フレッドはクリスの目を見て言った。
「はぁっ…。は…。そんなの…恥ずかしい…。何をするんだ」
「俺のを射れたい」
予想はついていたが、それに素直に答えるわけにもいかなかった。
だが断りもしない。これ以上の事をされたかったから。
クリスの思ってる事に気付いたのか、フレッドは無言でクリスの服と下着を脱がす。
自分も全部脱ぎ、お互い産まれた状態の姿になった。
「あまり…見るな…」
「うん、綺麗だぞ……」
曝け出された裸体を隠そうとした時、ふとももを掴まれた。
「あっ…!」
フレッドの目には、クリスの髪の色と同じ恥毛と性器がはっきりと映し出され、
性器からは先程出た白い液が溢れ出ていた。
「力抜いてくれ。優しくするから…」
返事をする間も与えられず、フレッドのペニスが押し込まれた。
「ひぁぁっ!ハァ…あ…あぁぁっ!」
クリスを押さえ、フレッドの動きは激しくなる。それにつれペニスもさらに奥へ奥へと…。
ベッドのシーツを必死に掴むクリスも、上下に激しく動かされていく。胸も激しく揺さぶられる。
「うっ…あっ…、ひぃっ…やめてぇぇ!ハァ…ハァ…」
「まだっ…!もう少しの我慢だっ!」
「イタ・・痛いっ…もうやめ…ふっ…あっ!」
クリスは力を入れ、フレッドのペニスが引き締められる。
「イイ…締め付けだ…。こっちもそろそろ…ハァ、ハ…うっ!」
「ダメ、もう…んっ、あ…あぁぁぁぁ!!」
「クリス、大丈夫か?」
クリスはベッドの上で力尽きていた。だがその体はフレッドの胸に抱かれていた。
「大丈夫だ…。でも、どうしてこんな事を…」
「さっきも言ったではないか。やりたかったからだと!それにクリスだって許してくれたじゃないか」
「わたしはっ…!その…、き、気持ち…よかったから…」
この男に弁解しても無駄な気がするので、つい正直に答えてしまった。
「こんな事はもういい…。でも、こうやってまた抱いてくれ…」
「惜しい事だが仕方ないな。了解したぞ、クリス。今日は…、ありがとう」
フレッドの胸の中が安らげる場所と知ってしまったクリスは、そのまま眠りについた。
fin