ふともも(ゲオルグ×ミアキス) 著者:ほっけ様
「ゲオルグ殿ぉ」
「…どうした、ミアキス殿。神妙な顔をして」
「いえいえぇ、武術指南をしていただきたいんですけどぉ」
「ああ、構わんぞ。どうする?」
「ふとももです」
「………ふともも?」
「聞いてくださいよお!私、私、つい前までスタメンだったのに!
疾風の紋章のせいで「今までありがとう」って言われて外されちゃったんですよぉ!?」
「…そうなのか。」
「…速以外の性能微妙だしな、何て思ってませんかぁ?」
「いいや。しかし何故ふとももなんだ?いや、そんなスキルは無いし指南のしようもないが」
「………ルさんだったんです」
「?」
「私の代わりが、イザベルさんだったんですぅ」
「……………」
「ふとももスキルSのイザベルさんに対抗するために、
がんばってSPを溜めてきましたぁ!お願いです、ふともも指南してください!」
「落ち着け、頼むから落ち着いてくれ」
「チーズケーキでも何だって奢りますからあ!スタメンじゃないと嫌なんですぅ!
王子やリオンちゃんに「いらねーよpgr」なんて言われてるみたいで…ッ!
お願いですぅ、ふとももしてくださぁいっ!
なんだったら身体に直接資質調査をしたって!二人についていくためなら…!」
「誤解を招くような発言は止せ」
「何ですかぁ!チーズケーキばっかり食べてるぐうたら女王騎士と評判なのに
姫様に「リムと呼んでほしいのじゃ」なんて言われて、このかいしょうなし!
私だって姫様のことリムってお呼びしたいのに!何とか言ってくださいよぉこのかいしょうなしがぁ〜〜!!」
「…ゼラセ殿、折り入って頼みがある」
「何ですか。不必要に私を訪ねないでください」
「…学術スキル「子供のお守り」を指南してほしいのだが」
「消えなさい」