ギゼル×サイアリーズ 著者:7_409様
久しぶりに入ったその部屋は、自分の記憶と違いひどく冷たい印象を与えた。
まるで、自分を拒むようなそんな寒さを感じる。
そのことに、サイアリーズは少しばかりの時の流れを感じてしまう。
華美ではないが意匠を凝らした調度品と、先ほど召使が入れてくれたであろう品の良いお茶のが部屋に香る。
そのすべてが、自分の記憶にはないものだった。
相手が勧めた華美な椅子を丁重に断り、近くにあったベルベット張りの柔らかなソファに勝手に身を預けて、サイアリーズは相手の出方を伺った。
部屋の主は、先ほどからとても機嫌が良いように見えた。それほどにまで、この闘神祭での自信があるのだろうか。
キラキラとした笑顔を向けてくる姪っ子を思おうと、いたたまれないような複雑な気分になる。
「久しぶり…だね、あんたの部屋に入るのは」
「そうですね、私は嬉しいですよ。再び貴方をこの部屋に迎えられて」
にっこりとギゼルは返しす。
「別に、あんたに会ったのはついでだよ。私は使節としてきてるんだしね」
「おや、つれないですね。もしかしたら、貴方のご家族になるかもしれない相手に」
「願い下げだよ、あんたみたいな奴」
そっぽを向くと、いつの間にかに移動したギゼルがすぐ近くに立っていた。
「本当につれないですね、昔は愛を誓い合ったのに」
腕をつかまれ、引き寄せられる。表情をまるで変えずに迫るギゼルに酷い寒気を感じた。
ああ、この部屋が冷たく感じるのはこいつがいるからかと、当たり前の事実に気が付いた。
「ふざけんな、いつあんたと愛なんて誓ったって?」
掴まれた腕を振りほどこうとするが、さらに強くソファに押し付けられ身動きさえも封じられる。
ゆっくりと圧し掛かってくる男にサイアリーズは本格的に恐怖を覚え始めた。
今現在の自分の地位では、彼は到底手を出すはずがないと、少なくとも己の立場をよくわきまえている奴だと思っていた。
「は、離しな!」
足を振り上げようとするも、体重をかけられて思うようにいかない。
自由になる手で胸を押し返すが、たかが知れた抵抗だった。
「震えていらっしゃるんですか?サイアリーズ様とあろうお方が」
耳のすぐ近くで、囁くように息を吹きかえられ、体が硬直する。
「ふ、ふざけんな!!!!何を…」
「この状況で、何をするかわからないほど無知な方とは思いませんが…ああ、それとも…」
そういって、胸のふくらみに手を置く。そして服を止めていた留め金を外してやると、形のよい胸がこぼれた。片方の乳房だけを布の下から取り出してゆっくりと揉みしだくと次第にサイアリーズの抵抗がゆるくなる。
「…ふ、うぅう…あ…」
「声上げても大丈夫ですよ。家も一応防音くらいは完備しています」
それでも、声を上げることは理性が止めるのだろう。必死に唇をかみ締める様子が、さらにギゼルの加虐心に火をつける。
「サイアリーズ様は、結婚なさらない主義でしたよね…」
胸の突起は硬く張り詰め、それを戯れに爪弾きながらギゼルはにこやかに聞く。
「ひう…ぅ」
まだ、辛うじて布の下にある乳房は腫れ、突起が布を押し上げているのが見て取れた。
「もしかして、こちらも…まだ処女ですか?」
「何っ…を!!」
サイアリーズの顔にさらに朱が入る。
「おや、図星ですか?ここは、まだどなたも受けれたことがない?」
酷く楽しそうな笑顔をうかべ、ギゼルはその丈の短い布の下に手の伸ばす。
「こっの・・・やめ!!!」
「あはは、『やめろ』と言われてやめる男などいませんよ?」
たどり着いた秘部は、しっとりと濡れていた。裂け目に合わせて下着の上からゆっくりとなぞってやる。
「あ…ああ…」
ビクビク震える体を、どうしていいのかわからないのか艶のあるソファに爪を立てる。男としては、自分の背中にすがって欲しいものだがそれはまだいい。
「だから、声を上げても大丈夫ですよ?」
優しくそう宥めるように頬を掠めるようにキスをする。それすらも感度を促すのか、ただ顔を合わせないようにして体を震わせていた。
変わらずに愛撫していた秘部は、そろそろ下着の意味がないほどに愛液を滴らせていた。
「濡れてしまって…ますね。」
そういってギゼルは、肌触りの良い絹の下着の中に手を差し入れる。守るはずの布は簡単に男の侵入を許した。
「やめ…やめて…いぅ…」
今まで布越しの緩慢な愛撫しか与えられなかった部分に、直接触れたことでこれまでにないほどサイアリーズの体が震える。
その様子をギゼルは楽しそうに眺めながら、手は休めない。なんとか足を閉じて応戦しようとする
サイアリーズがまだ何も知らない少女を犯しているいるようでとても楽しかった。いや多分、本当の意味で何も知らないのは当然なのだろうけど。
「いつもの、サイアリーズ様とは思えないですね。おかわいらしい…」
うっすらと生えた茂みの奥に指を差し入れながら、もう片方の手で手で余る程の胸を鷲掴む。勃ってしまっている乳首を噛んだ。
「ギゼ…うぅ」
「我慢、できませんか?困りましたね、まだほんの序の口ですが」
そういって、割目の入り口当たりを彷徨っていた指をその少し上の豆のような突起を引っ掻くように触れてやると、
サイアリーズは声もなく一瞬体を硬直させ、それから一気に弛緩した。