フリード×ヨシノ 著者:腐れSS書き様
『あなた様がグランマイヤー様のところへ御勤めに出られてから、二ヶ月。
ヨシノは、此処であなた様のお帰りを待っておりました。
良き伴侶として、この家をあなた様の代わりに守っていたつもりです。
されど、良き妻としては失格で御座います。
ヨシノは、淫らな女です。
あなた様の居ない間に、ヨシノは淫らな事をしてしまいました。
宵にあなた様にされるように、指で乳房を揉み、実を弄り。
秘部へと指を進め、蜜壷を掻き回す。
乳房を玩んでいた手を、秘部の頂点へと導き、コロコロと転がし。
うわ言のようにあなた様の名を呼び、達してしまうのです。』
椅子がキシキシと音を立てる。
其処に座っていたのは、背凭れに縄で縛り付けられていた着物の女性。
漆黒の髪と瞳が印象的だ。
その目の前に立っていたのは、同じく黒髪の男性。
背丈が少し高く、がっしりとした体つき。
軍服のようなものを着、眼鏡をかけている。
男は、優しそうな声で聞いた。
「ヨシノ殿、そのようなことをしていたのですか?私が居ない間に。」
「も、申し訳ありません…。」
ヨシノと呼ばれた女性は顔を真っ赤にし、涙ぐみながら答える。
「いけない人ですね…。私の居ない間は我慢なさいと言ったでしょう?」
「…申し訳ありません…あなた様…。」
「お仕置きが必要ですね、ヨシノ殿。」
男は微笑み、ヨシノの頬にそっと手を触れた。
あなた様、と呼ばれた男は、ヨシノの夫、フリード・Y。
グランマイヤーの右腕と呼ばれた男だ。
誠実で真面目で、心が広い男として評判である。
しかし、ヨシノに関しては、独占欲の強い男だった。
「んぐっ…。」
フリードの唇がヨシノの唇を塞ぐ。
舌が口内を這い回る。
ぴちゃぴちゃと唾液の滴る音が耳に響いた。
「あ、ふ…っ。」
厭らしい声が漏れている事に気付き、ヨシノは息を無理矢理止めた。
「我慢しなくて良いのですよ?ヨシノ殿…。」
フリードは優しく微笑んでいるが、声を出したら出したで仕置きが待っている。
羞恥、という名の仕置きが。
ヨシノは幼い頃がら大和撫子として育てられてきた。
淫らな女は最低だ、と教えられてきた。
故に、自分が淫らなことをするということは、最低のことであり、羞恥なことである。
フリードはそれを知って、ヨシノに仕置きをするのである。
「厭らしい女ですね、ヨシノは…。着物が湿っていますよ?」
ぴら、と裾を捲くり、下半身を露にさせる。
「あ、あなた様…!!」
「椅子まで濡らして…接吻だけでそんなに感じたのですか?」
ビクン、とヨシノの身体が震える。
言葉攻め。
一番ヨシノに効果的である。
『感じた』。
それはヨシノにとって、はたしない事であり、自分がその状態に置かれていることを勘付かせる。
羞恥でもあるが、また、羞恥心が余計に淫らな心を燃え立たせてしまう。
「蜜が滴ってますね…美味しそうですよ。」
つぅ、と指で蜜壷から透明な液を掬い上げる。
「ひぅあっ!」
敏感になっていた秘部に指が触れられ、快楽が身体中を走る。
「どうしたのですか?ヨシノ殿。」
にっこりと微笑むフリード。
態とやっているのはわかっている。
しかし、反する事も出来ない。
身体は既に、甘い痛みを求めているからだ。
そして、同時に辱めも。
「おや、余計に湿ってきましたね…洪水ですよ。」
ヨシノの裂け目にフリードは指を滑らせていく。
身を捩りたい衝動に駆られるが、椅子に縛り付けられているため、身動きさえ出来ない。
じゅぷじゅぷ…。
「はぁっ!あ…あなた様ぁっ!!ふあっ!」
卑猥な音と、ヨシノの喘ぎ声だけが部屋に響いた。
フリードの指が愛液に塗れて行く。
「凄いですよ、ヨシノ殿…椅子がびしょびしょですよ。」
「……ひぅ…。」
「一人でするのと、どちらが気持ちよいですか…?」
「あなた様に……されるほうが気持ちよいですぅ…。」
涙ぐみながらヨシノは答えた。
快楽と羞恥心。
一人でしていたときは、快楽と罪悪感があった。
しかし、今は。
愛する人に辱められる快楽がある。
淫らでも何でも良い。
フリードに苛めてもらいたい。
もっと、独占してもらいたい。
ぷつり。
ヨシノの中で、何かが切れた。
「あなた様ぁ…もっと、もっと苛めてくださいまし…。」
足を広げ、秘部をフリードに見せ付ける。
溢れ出る蜜が椅子をつたって、床に落ちていた。
一瞬驚いた顔をしたが、フリードは直ぐに微笑んだ。
「ヨシノ…淫らな子ですね。もっとお仕置きして欲しいのですか?」
「はい、してくださいまし。ヨシノはあなた様に辱めて頂きたいのです…。」
「じゃあ、ヨシノ殿。私に奉仕してくれますか…?」
フリードの反り勃ったペニスをヨシノが咥え込む。
ちゅぶちゅぶ…じゅるっ。
舌を巧みに動かして、舐め上げる。
「あぁ…上手ですよ、ヨシノ殿。」
「ふぐっ…んむっ。」
両手が使えないヨシノは、賢明にしゃぶる。
口の中で膨張するペニスからは透明な蜜が零れ始めている。
「もっと、奥までしゃぶりなさい…。」
「ふぁい…。」
じゅぶ、じゅぷっ。
唇を突き出し、根元まで含む。
出し入れを繰り返すうちに、蜜も多く零れてきた。
「もういいでしょう…ヨシノ殿、ご褒美をあげますよ。」
ちゅぽっ…。
「お仕置きではないのですか…?」
「お仕置きも、貴方にとってはご褒美でしょう…?淫らなヨシノ殿…。」
フリードはヨシノの前に跪き、足をさらに開かせる。
露になった中心部を、フリードはちゅぱちゅぱと舐め始めた。
「ひっ…やぁぁぁっ!!!」
敏感になっていた秘部はすぐに快楽を脳に伝える。
蜜壷を指でかき回され、皮を剥かれた頂点を舌で玩ばれ。
「い…イッてしまいますぅ…あなた様ぁっ!!」
「まだイってはいけませんよ、ヨシノ殿…。もっと気持ちよくしてあげますから…。」
指の出し入れを早め、頂点を甘噛みする。
「ひぅっ!!!!!」
びくん。
ヨシノの身体が跳ね上がった。
「まだですよ…イったら入れてあげませんよ…?」
「あなた様…も、もう…。」
縋るように泣くヨシノを見て、フリードが溜息をつく。
「そうですか…では、ヨシノ殿がちゃんと言えたら、入れてさしあげましょう。」
「…え?」
「どこに、何を入れて欲しいのか、言ってごらんなさい?」
フリードの言葉に、一瞬我を失うヨシノ。
最大の辱め。
性器の名前を口に出して申せ、と。
だが、言わなければ欲しているものは貰えない。
この身体を貫いてはもらえない。
ヨシノの取る選択肢は一つだった。
「……の……んを、ヨシノの…こに…入れて…ください…。」
「聞こえませんよ、ヨシノ殿。」
「あなた様の…おち…んを、ヨシノの…。」
「それじゃ、入れてあげられませんよ?」
くりっ。
「ひゃあん!!!」
ヨシノは頂点を強く弄られ、悲鳴をあげる。
「ほら、言ってごらんなさい。」
「あなた様の…おち○んちんを、ヨシノの…お○んこに…入れてくださいませ…。」
言い終った途端、フリードは背中の縄を解き始めた。
「良く出来ました。ヨシノ殿…可愛らしかったですよ。」
にっこり笑うフリード。
「淫乱で可愛らしいヨシノ殿…ちゃんと言えた褒美をあげましょう。」
ガタン。
ヨシノを抱き上げ、椅子から降ろして床に寝かせる。
フリードはペニスをヨシノの秘部にあてがった。
「いきますよ…。」
じゅぷるっ!!!
「ひぅあああっ!!!!」
一気に、ヨシノの中にフリードが入り込んできた。
蜜が潤滑油となり、奥へとスムーズに導いてきた。
「ヨシノ殿…あぁ、狭くて気持ちいいですよ……!!!」
「あ、あ、あぅっ!」
ずぶちゅ、じゅるっ。
擦れる音が響く。
「中、とても温かいですね…。そしてびしょびしょで…えっちですねぇ。」
「言っちゃ嫌ですぅ…。」
フリードはヨシノの頭を抱え込み、小さくキスをした。
「私だけのものですよ…ヨシノ殿。誰にも渡しません…。」
「あぁ、あなた様…あなた様だけのものですっ。」
ずぶずぶ、と深く突かれるたびに声が漏れていく。
厭らしく、淫らに。
「イキそうです、ヨシノ殿…あぁ、愛しています…。」
「あ、ああ、あなた様っ!あなた様ぁぁぁっ!!」
ビクン。
ヨシノの中に、熱い液体が放たれる。
それと同時に、ヨシノは我を失った。
「あなた様…。」
「愛していますよ、ヨシノ殿…。これでも、一人でするほうがお好きですか?」
其の一言を聞いて、ヨシノは気がついた。
フリードはただ、ヨシノが淫らな事をしたからお仕置きをしたわけじゃなかった。
理由をつけて愛したかっただけだった。
独占欲の強い、表現下手な男。
だけれど、そんなフリードが好きで、淫らな自分も結構好きだとヨシノは内心、苦笑した。
「一人でするより、あなた様に抱かれるほうが良いですわ。でも。」
「でも?」
「……何でもありません。」
でも、こうやって抱いてくれるきっかけになるのなら、幾らでも一人で淫らな事を致しましょう。
あなた様に辱められ、死ぬほど愛していただけるのならば。