クリスとリリィがケツ振って誘惑 著者:通りすがりのスケベさん様
事の切っかけは些細なものだった。
屋外に配置されたテーブルで2人はお茶の時間を楽しんでいた。
突き抜けるような空の下、実にいい風が流れてくる。
2人のうちの片方が、紅茶の入ったカップを置いて
一方に話し掛けた。
特に大した事を話そうとした訳ではない。
眼前に広がる果てしない海を眺めているのに飽きただけだ。
「ねぇクリス。」
「……何?」
片や気の抜けた問いかけに、片や無造作な返事。
2人共かなりの美貌の持ち主だというのに、
その会話内容は外見とはとても不似合いなものだった。
「何で私達、2人でお茶なんか飲んでるの?」
「あなたが誘ったからじゃないの。」
ザザザ……。
寄せては返す波の音が辺りに響いている。
目を瞑れば、そのまま眠りの世界へと引きずり込んでくれそうな
心地良い音だった。
「………違うわ……。」
「?」
「どうしてあなたと2人っきりでここにいるのか聞いてるの!
知り合いの1人や2人、引き連れて来なさいよっ!! 騎士団長様でしょ!?」
掴みかかりそうな勢いで、リリィはクリスに怒鳴り上げる。
そんな彼女をわずかに見て、クリスはさして表情を崩さずにコクリ、と喉を鳴らした。
「何だ、連れて来てほしいならそう言えばいいのに。
私はてっきり、あなたは2人っきりでお茶を楽しみたいのかと…」
「そんなワケないでしょーがッ!!
何が悲しくてあんたと2人、のほほんとお茶飲まなきゃいけないのよ!
いつもあんたの側にいる……ほら、可愛い男の子がいたでしょ!?
何であの子さえいないのよ! 従者なんでしょ!?」
そうまくし立てるリリィの声に、テーブルがカタカタと揺れる。
クリスが身に着けている鎧さえもが共振するほどの大きな声。
しかし、鉄の手甲を装着しているというのに、クリスは実に器用にカップを口許へ運ぶ。
「ルイスの事?今日はあなたとお茶を飲むからと言って、遠慮してもらったんだけど…」
「どーしてっ!? それに、今日は取り巻きも1人もいないじゃないの!」
あんたがひと声かければ、大喜びで寄ってくるでしょうがッ!!」
「取り巻き……。」
ボルスやロランの事だろうか?
彼らには彼らの用事があるのだ。
一方的にこちらの都合を押しつける訳にもいくまい。
「彼らも忙しい身だ。私達の暇つぶしに着き合わせる義理もない。」
「……せっかくあんたの恥ずかしい話とかを聞き出そうと思っていたのに……!」
そこまで言ってリリィは喉が渇いたのか、
周りに中身を跳び散らしている紅茶に手をつけた。
「……そんな事を聞いてどうするの?」
「決まってるでしょ? 私の知らないあなたの失態を思いきり笑ってあげようと思ってたのよ。
楽しい時間になるはずだったのに……!」
実際は、2人黙々とお茶を口に運ぶ『有意義』な時間になった訳だ。
リリィにはこれほど面白くない事はない。
「……あんた、実は皆に嫌われてるんじゃないのぉ?」
暴言とも言えるその言葉に、ぴく、とクリスの眉が動いた。
そんな事はない、と自信を持って言いきる事ができない。
(そう言えば、最近皆が私を見る目が少し違ってきたような気がする……。
やはり女性の上官というのは敬遠されてしまうのだろうか?)
不安な気持ちにかられていたところに、リリィがさらに続けた。
「思い当たる節があるのね。やっぱりね、あなたみたいなお堅い女は男は苦手なものなのよ。
もっと気さくに接してあげないと、男なんて寄ってこないわよ?」
「……大きなお世話よ。」
部下の話から、男の話へすり変わろうとしていたところを、クリスがぴしゃりと言い止めた。
異性の話になると彼女らぐらいの年の女性は目を輝かせるものだが、
リリィもまた例外ではなかったようだ。
「あなた、今まで男と付き合った事なんてないでしょ?
ま、そりゃそうよね。剣の道一筋だったからその地位まで上り詰めたんだもんね。」
「さっきから私の事ばかり聞いて、リリィはどうなのよ?」
何だか自分が不利な状況になりつつあったので、クリスはリリィに話を切り返してみた。
「私? ……それなりにね。年相応の恋愛経験はあるわよ?
あなたみたいに『男の世界』を歩いていないもの。」
「わ、私だって、そ、それなりに…」
見習い時代には、憧れていた先輩もいた。
男性を見て、素敵だなと思うことも幾度かあった。
その想いを口にすることは決してなかったのだが。
「へぇ………じゃぁ聞くけど、あなた……処女?」
「! な、な、何を…」
「経験あるんでしょ? それなりの。ならいいじゃない聞いたって。
違うならそう言えるわよね、別に恥ずかしい事じゃないもの。」
「ち、違うわ。」
「ホントに?」
リリィが上目遣いでクリスに聞く。
心の奥を覗こうとするイヤらしい目つきだった。
クリスは内心冷や汗をかきながら、虚勢を張っているのが見破られないように祈った。
「……じゃあ証明してもらいましょうか。」
「えっ?」
「処女じゃないなら、今更男の1人や2人に抱かれたって問題ないでしょ。
あなたがバージンじゃないって、信じさせてよ。」
突拍子もない提案に、クリスは息を詰まらせそうになった。
彼女とは古くからの知り合いだが、これほど荒唐無稽な提案は
今まで聞いた事もなかった。
「そ、そんな事できる訳ないでしょう!?」
「やっぱりウソなのね。ゼクセンの騎士団長様は
22歳にしてバージンでーす!…って言いふらしちゃおうかな〜?」
「バ、バカな…」
あまりの動揺に、カップを握ろうとする指の震えが止まらない。
先ほどまで見せていた器用さはどこかに吹き飛んでいた。
「まぁいいわ。じゃああなたと私、どっちが魅力的かそこらの男に聞いてみましょう。」
「ど、どうしてそういう話になるのよ!?」
あなたの考えは理解できない、とばかりにクリスは食ってかかった。
相変わらずリリィの話はあちこちに跳ぶ。
「あなたもそれなにの経験をしてきたんでしょ? どっちが男性に魅力的に映っているのか、
今この場で決めてみようじゃないの。」
リリィは遠回しに言っているが、彼女の眼は
『あなたと私なら、私の方が抱きたいと思うに決まってるわ!』と語るが如く、
自分への自信とクリスへの嘲りを滲ませていた。
「バ、バカバカしい!そんなつまらぬ事をしている暇はない…」
「逃げるの?」
「そ、そんな…」
「自信がないのね? 自分は腕っぷしの強さしか自慢できるものがないと認めるのね?」
解かっている。
これがリリィの作戦だということは…。
しかし……しかし、こういう言われ方をしては、騎士としても女としても引き下がれない。
「に、逃げなどはしない。……が、我々がその気でも、相手にも都合というものが……」
「大丈夫よ。男なんてどこにでもいるじゃない……ほら、
私達のどちらかを選べる、幸せ者が歩いてきたわよ。」
リリィはそう言って、向かい合わせに座っていたクリスの後方を指差した。
「やぁやぁ、美人が2人並ぶと絵になるねぇ。」
クリスがその声に振り向くと、そこにはやや頬がこけた、細身の男がこちらへ歩いてきていた。
細身ながら身体は引き締まって見え、どこか油断できない雰囲気を漂わせている。
「ごきげんようエースさん。散歩?」
「いやいや、何やら美人の匂いがこちらからしてきたもんだから、ふらふらと…」
クリスはエースを指差しながら、リリィにぱくぱくと口を開閉していた。
『この人?』とでも聞きたいのだろうか。
リリィはそんなクリスにこくり、と頷いて、エースに極上の笑顔を見せた。
「エースさん、今時間ある?」
いつもなら自分が言う言葉を相手から、それもめっぽう美人に言われ、
エースは顔の筋肉を緩めて答えた。
「えぇ、そりゃもう! リリィ嬢のお誘いなら、親の葬式だってフケましょう!」
「それは光栄ね。」
リリィは徐に立ちあがると、エースの肩に手を乗せた。
思わぬ急接近に、エースが動揺する。
「ちょっと聞きたいんだけど…」
「な、何です?」
「私とクリス、どっちが綺麗?」
エースの視線が隣のリリィに、そして座ったままのクリスに注がれる。
「そ、それは難しい質問ですね……」
「じゃあ、どっちが抱きたい?」
「リリィ!」
我慢できなくなったのか、クリスがその場に立ち上がる。
『言いふらすわよ?』
リリィはそう目でクリスを制して、再びエースに視線を向けた。
冷や汗をかきながら、エースは苦笑いしている。
「ははは……もっと決めにくくなったなぁ……どっちも、と言うのはダメですかい?」
「駄目。」
「うーむむむ…」
腕組みをして考え出したエースと、その場に立ちつくすクリスを見やり、
リリィは2人に言った。
「じゃあ、直に見てもらいましょうか。」
エースはリリィの部屋の前で待機していた。
中では、今だ信じられない事が始まろうとしている。
「俺は夢を見ているんだろうか?」
先ほどから何度も頬をつねってみるも、
その度に痛さを感じて現実だということを実感させていた。
『……から、こんな……………!』
『…まさら何言って……………!』
部屋の中から、何やら言い争う声が聞こえてくる。
ドアはぴたりと閉まっているので全てを聞き取る事はできなかったが、
クリスのものと思われる声がやや荒かった。
それを諭すようなリリィの声も聞こえる。
ややあって、ドア付近に近づいてくる足音があった。
それはすぐそこで失くなり、同時にドアがカチャリと開かれる。
リリィは首だけを出して、待ち焦がれていたエースに声をかけた。
「いいわよ。入って」
中で待っていたのは、まさに絶景だった。
下着姿の2人が並んで立っているのが見える。
白い下着で身を隠したクリスは美しい女神のように。
黒の下着に身を包んだリリィは可愛い悪魔のように。
まるで対照的な2人の色は、それぞれに違った魅力を発散していた。
ノーマルなブラとパンティではあったが、それも2人が着けるとなると
何倍にも輝いて見える。
「どお?」
「……。」
自信ありげに気いてくるリリィと、恥ずかしそうに身をよじるクリス。
「いや……言葉がありませんね、お2人とも美しすぎて。」
その言葉にリリィは短く溜息をついた。
「2人とも、ね…。」
「も、もういいだろうリリィ。やはり…」
「エースさん、もっと近くで見ていいわよ。ただし、触らないで。いい?」
コク、と頷いて、エースはゆっくりと2人に近づいていった。
必要もないのに、足音を立てまいと抜き足で進む。
間近で見る2人の身体は、思っていた以上にボリュームがあった。
この距離で目の前の肉体に触れられないなど、男のとっては拷問に近い。
エースの股間が瞬く間に膨れ上がってきた。
手で抑えようにも増す増す大きくなるそれは、
ズボンの上からでも最早隠しようがない。
「ははは、いや、すみません。節操のないヤツで…」
笑うしかない自分の身体の変化に、エースは絞まりのない顔で2人に笑いかけた。
「別に構わないわ。それだけ私達が魅力的って事でしょ。ね、クリス?」
「え……えぇ……。」
「そ、そりゃもう……。」
この2人を前にして勃たない男は、不能としか思われないだろう。
2人とも、胸から腰にかけてのラインは素晴らしいものだった。
剣を振るのに必要な筋肉はついていながら、
女性としての身体の丸みを失っていないクリス。
クリスの横に並ぶとややスレンダーな感じを受けるリリィだが、
スラリと伸びる脚線美、その原点となるくびれた腰は見る者を引きつけて離さない。
甲乙つけがたく、かつこの肢体を見る事のできた自分の運の良さにエースは感謝した。
「それで? どっちを抱いてみたい?」
「……。」
ちら、とクリスがエースに目をやる。彼女もそれなりに気にしているようだ。
エースはその場で固まってしまった。
一方を取れば、もう片方はここからいなくなるだろう。
少なくとも、下着姿でいてくれる事は絶対にない。
この至高の瞬間を、一時でも長く引き伸ばしたい…!
「あ、あの……。」
「何よ?」
「やっぱり見るだけじゃ決めかねるんで、何かこう……
…そそるポーズなんてのを取っていただけませんかねぇ……?」
「えぇ!?」
下着姿を見られるだけでも恥ずかしいのに、さらにポーズを取れなんて!
クリスが大袈裟に驚いた。
だがリリィはと言えば、その提案に乗り気のようだ。
「いいわ。どんなのがいい?」
「リ、リリィ!!」
「何言ってんの。ここまでして決着つかないなんて、そっちの方がイライラするわよ!」
自分を止めようとしてきたクリスの手を、リリィは逆にぐっと掴んでやった。
「おぉ、さすが! リリィ嬢は話がわかる…」
「お世辞はいいから、早くポーズ決めなさいよ。」
エースはニヤニヤと妄想しながら、2人を交互に見てイメージを膨らませている。
「じゃあそこのベッドの上で四つん這いになって、俺を誘惑して見せてください。」
「な、何だって!?」
「いいわそれぐらい。お安い御用よ。」
渋るクリスを引っ張って、リリィはベッドの上で両の手と膝をついた。
嫌々ながら、クリスも彼女にならう。
エースの眼前に、2人の尻が並んで見えている。
気を抜けば鼻血が出そうな光景を、エースは一瞬でも長く瞼に焼き付けようとしていた。
「ぬおぉぉぉぉぉぉぉ……!!」
エースの方に向けた尻をリリィが左右に振り始めた。
黒いパンティに包まれた尻肉がぷるぷると震え、凄まじいエロスを感じさせる。
クリスがリリィを真似るように同じ動作を取ろうとした。が、その腰の動きは
リリィに比べてとても控えめなものだった。
「ちょっとクリス! あんた私と同じ事しないでよ! それじゃ勝負にならないじゃないの!」
「そ、そんな事を言われても、私はどうすれば…」
「自分で考えなさいよ、そんな事!人の真似して楽しようなんて、ムシが良すぎるのよ!」
ふるふると揺れる尻の向こうで喧嘩する2人はひどく滑稽だ。
エースはそんな2人を他所に、もっと間近で見ようとベッドに近づいて行く。
「あ! エースさん、触っちゃ駄目だからね!」
「解かってますって……」
ボリュームのある尻が並んでいる。
ふくよかで柔かそうなクリスのものと、
彼女と比べるとやや硬そうなではあるが、より引き締まった感を受けるリリィのもの。
顔を近づけたその時、2人の『女の匂い』がエースの鼻腔をくすぐった。
その刹那、エースの中で何かが……”キレた”。
「大体あんたは昔から…!」
「まぁまぁお2人さん、ケンカは止めて、仲良くいきましょうよ。」
そう言ったエースの掌が、クリスの尻を弄りだした。
おぞましい感覚に、クリスの全身が震える。
「ちょっと、エースさん!?」
「あぁ! 何触ってんのよ、あんた!」
「いやぁ、やっぱり俺には無理だ、選べません。」
「はぁ? ここまでさせておいてそんな言い訳…」
リリィが言い終わらないうちに、エースがもぞもぞと動き出した。
「エースさん、手を離して……!」
クリスがそう言うのと、エースのズボンが床に落ちるのはほぼ同時だった。
「……だから2人ともいただく事にします!!」
エースの手が、クリスの下着を一気にずり下ろした。
サーモンピンクの秘裂が目の前に現れる。
「なッ!?」
「ちょっと!!」
「こんな事されて黙ってられる男なんて居やしませんって!!」
眼前で口を広げているクリスのそれに早く入りたいと言わんばかりに
硬くそそり立っていた自分のモノを、
エースは躊躇する事無く一気に押し入れた。
「あっ……ぁぁあああああ!!!」
「おォ……このキツさ、初物のような締めつけだ…!」
「な、何言ってるの! クリスは…」
リリィが立ちあがろうとしたその時、エースが素早く彼女の腰を掴んだ。
「ちょっと、離しなさいッ!!」
「おっと、静かにしてないとその可愛い尻穴に俺のゴツい指が入っていきますぜ?」
痛みに耐えるクリスの横で、リリィは自分の臀部に伸びるエースの手に恐怖を感じた。
「な、何…」
「試してみます?」
下着の上から彼の人差し指が、一度も他人の目に触れた事のないリリィの菊座に伸びる。
つぷ…とその爪先がゆっくりと侵入を開始し、
彼が本気だということが肌で感じ取れた。
「ひ……!」
「しかしクリスさんのおまんこは素晴らしい……腰の動きが止まりませんよ……。」
「うっあぁぁ! いッ………ああぁ! エ、エー……」
ズン、とクリスの子宮モノが一際深く突き当たる。
それだけで彼女は言葉を飲みこまされてしまった。
「・・……ッッあ!!」
「ふぅ、ふぅ……よぉし、リリィ嬢。そのままゆっくりクリスさんの上へ移動してください。」
リリィの菊座を弄りながら、エースはニヤけた笑みを浮かべてそう告げた。
エースの指に蹂躙されながらもリリィは必死に抵抗する。
「何でそんな…!」
「おっと、変な動きは止めてくださいよ。俺ぁ小心者だから腰に力が入っちまう。」
速く小刻みにクリスの膣内を行き来するエース。
その動きに振動して、彼女の身体が揺さぶられる。
「は……ぁ! くぅ………っ、ひ、んん……!」
「………!」
エースに突かれるまま声をあげるクリスを見つめ、
リリィは彼女の身体を跨いでエースの眼前にその瑞々しい臀部を曝け出した。
クリスの背に乗るような態勢で、リリィが彼女のしなるそこに胸を押しつける。
「あぁ、すげぇ……!」
エースはリリィの黒い妖艶な下着を無造作に引き下ろすと、
現れた彼女の菊座と共に現れた肉の扉を拝む。
腰の動きを止めることなく、リリィの臀部をがっちりと掴んで
エースはヒクヒクと自分を誘うその菊座に吸いついた。
「あぁ!」
ビク、とリリィの身体が大きく爆ぜる。
感じたことのない奇妙な感覚に身震いしながら、
リリィは自らの恥ずかしい入り口をいいように這うエースの舌に
なすがままにされていた。
「そ、そんなところ舐めないでよッ!」
「いやぁ、リリィ嬢はここも綺麗ですなぁ。神様は不公平だ……
1人に二物も三物も与えるなんて」
ベロベロと激しく動く舌から逃れようと腰を逃がすその様が、
エースの官能をさらに高めることになっていることはリリィは知る由もない。
「うんッ! あぁ!!」
「ちゅる……じゅぶ、ずるる……!」
わざと音を立ててリリィに聞こえるように、エースが菊座をむしゃぶる。
その卑猥な音と与え続けられる嫌悪感にリリィはぶるぶるとその尻を震えて耐えていた。
次第に抱いていた嫌悪の気持ちが、くすぐったい疼きに変わっていく。
自分の身体の変化を認めたくなくて、リリィは頑なに拒絶し始めた。
「いい加減にしなさいよっ! それ以上したら…!」
「気持ちよくなりますかい?」
「ちっ…!」
この感覚は快楽への変化なのか?
エースに言われて、初めて気づく。
「あんたの尻が俺に押し付けられてくるんだが、気づいてないとは言わせないぜ?」
認めたくはなかった。
だがその奇妙な感覚に対する嫌悪感は徐々に消え去り、
もっと与えて欲しい、舌を動かして欲しいと身体が欲する感情は、
リリィの意志に反して激しいものになっていく。
尻穴を舐めながらも激しく腰を前後するエースに、
クリスの声の質が微妙に変わりつつあった。
成熟した身体に否応なく与えられる刺激が、
彼女の『女』の部分を目覚めさせ始める。
「ぷは……クリスさん、調子出てきましたね? それじゃ本気で行きましょうかっ!!」
パン! パン! パン! パン!
「うッ…!ん、ん、ん、んぅ……!」
ひと舐めした指をリリィの菊座にを入れて、舌の変わりに激しく突っ込む。
「あひっ……! うあ、あぁ、あっぁぁ!!」
ぐにぐにと腸の粘膜を刺激され、リリィが甲高い声で鳴いた。
その艶がかって声にエースは気をよくしたのか、
「よーし、もう一本行きますぜ!」
と、さらに一本菊座にめり込ませる。
「………っっっ!!!」
声にならない叫び、大きく開かれる肛門。
リリィは息が止まりそうなほど全身を固まらせる。
エースはもう片方の手でクリスの尻肉を揉みしだきながら、
その気になればいつでも吐き出せる欲望を、一気に爆発させようと腰をグラインドさせた。
「あぁぁ――――っっ!!!」
「そろそろ出しますぜ、クリスさん!」
「い、やぁ、中は、中は!」
モノを引きぬく様子を見せないエースに、不安になったクリスが懇願する。
このまま射精する意味がわからないはずはない。
「くっ………ど、どこに出さないでほしいんです?」
エースはクリスの口から自分の陰部の名を言わせようとした。
腰を打ちつける音がさらに大きくなり、
エースの腰とクリスの尻は熱さえ帯び始めている。
「そ、それはぁ……!」
「知らないんですかい? 『おまんこに出さないで』って言えたら考えますよ・・・っ!!」
その光景に興奮したのか、エースの腰と指が彼女らの中を激しく貪りだす。
「や、やめっ……! あぁ! ううぅぅぅ………ッ!!」
「くぅ…………お、おま…」
パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン!
「おまんこに、出さないで……ッ!!」
「おぉ……!!!」
ドクン!
クリスがそう言い終わるのと、エースが絶頂に達するのは同時だった。
口にした事のない淫らな言葉は、彼女に羞恥だけを残して虚しく空を漂った。
「あぁぁ…………………!」
「へへ、すまないねぇ……我慢できなかったぜ。」
「あぅっ!」
リリィが声をあげたのは、自分の恥穴を蹂躙し続けていた指が
ようやく外へ引き抜かれたからだった。
ぺたり、とクリスの背中に力なく倒れこむリリィ。
(私の身体は、どうなってしまったのだ……?)
精液を流し込まれた絶望感に苛まれながらも、
クリスは疼き続ける身体の変化に戸惑いを隠せない。
背中に感じるリリィの双丘の柔かさを感じながら、
クリスの意識は遠ざかっていった。
続?