リリィ×フレッド 著者:2_770様

「フレッド様〜、待って下さいってば」
「遅いぞリコ。こうしてる間にもな・・・」
2人で居るのが当たり前だった。最近までは。
クリス達に同行し、本拠地であるビュッデヒュッケ城に来るまでは。

「はぁ…、フレッド様今頃戦ってるんだろうなぁ…」
本拠地の酒場でアイスティーをすするリコ。
フレッドはヒューゴ達と共にアルマ・キナンの村の方へ向かっていた。
『アイスティ、ノンアルコールでね』
アンヌにそう言われ、出されたアイスティーをじっと見つめる。
自分はまだまだ子供なんだという事を実感してしまう。
(最近フレッド様と一緒にいる時間が少ない…)
カラン、と氷が音をたてた。
(やだなぁ…。今日はリリィさんも一緒に行ってるんだよなぁ…)
『クリスさんが美人だからじゃないですよね?』『そんなわけないだろう!』
以前した会話が脳裏をよぎった。
フレッドはああいったものの、普通はやはり綺麗な大人の人が好きなんだろうとリコは思った。
自分以外の女の人とフレッドが一緒に行動する事に、いつも胸がヤキモキするのだった。
(ヒューゴさんの馬鹿…)
アイスティの氷は段々溶けていく。

その頃ヒューゴ達はクプトの森で苦戦をしていた。
「もうっ…、なんでテレポート使わなかったのよぅ!」
息を切らせながら、リリィはヒューゴを攻め立てる。
「だって戦わないと強くならないじゃないか」
「そうだぞ、リリィ。今は日頃の修行こそが大事なのだからな!」
しかしすでに空の色は真っ暗。
アルマ・キナンまではまだ時間がかかりそうだ。
薬も底をつき、全員の紋章の力もほとんど残ってない。
「じゃあそろそろテレポートします?」
そう切り出したのはビッキーだった。
「そうよ!そうしなさいよ!このままじゃ私たち死ぬわよ!」
「駄目だ!もう村まではすぐそこだというのに!それじゃ試練にならん!」
リリィとフレッドはほぼ同時に叫んだ。
「いや…、あと少しだから頑張ろう。きっと大丈夫だよ。な?軍曹」
「……そうだな」
ジョー軍曹は正直、今の状態でビッキーにテレポートさせるのが心配だった。
下手したら変な所に飛ばされるかも知れない。
それだったら今の自分達でも安全圏に入る、クプトの森に彷徨ってた方がマシだと判断した。
「キュイィィン!!」
その時だった。フーバーが急に叫び出した。

「フーバー!?あっ…!敵かっ!!」
油断していた一行は、すぐに戦闘態勢に入れなかった。
サラマンダーがフレッドに襲い掛かった。だがフレッドはバランスを崩していた。
「あっ…、危ないっ!」
ビッキーの声が聞こえた。
その瞬間、バサバサっと木のざわめきがした。
「キュイィィ・・・ン…」
すぐに森は静けさを取り戻した。
「痛っ…。あ…あれ?フーバー…?」
地面に倒れたリリィの目には、フーバーしか映らなかった。
「何よ…、もしかして私とフーバーだけ取り残されたの?この森に!?」
ビッキーはとっさにテレポートをしたが、いきなりだった為全員をテレポート出来なかったようだ。
だが一緒にサラマンダーもテレポートしてしまったところがビッキーらしいといえばらしい。
ガサッ…
「?」
リリィは音がした方を向いてみると、フレッドが倒れていた。

「…ここは?」
やっと目が覚めたフレッド。すっかり外は夜がふけた。
先程サラマンダーにやられたとみられる傷が治療されていた。
キュイィィ…とフーバーがフレッドの頬を舐める。
「起きたのね。大丈夫そうじゃない。感謝しなさいよ、わざわざ薬を探してきてやったんだから…!」
リリィは相変わらず偉そうな口調だった。
しかしリリィはこの状況でもあり、体を少し震わせていた。
(このリリィが?俺の為に薬を探してきて治療をしてくれたのか?)
リリィの行動にフレッドは少し変な感じがした。
周りを見回してみると、クプトの森のはずれだった。
「まだここにいたのか。早いとこ村に向かわなければ!」
怪我人にもかかわらず、フレッドは元気そうだった。
「馬鹿、こんな真っ暗な中私達だけで行動して安全だと思うの!?」
確かに下手に動いても、迷ってモンスターに遭うがオチだ。
それだったら夜明けを待ってから動いた方が安全だと思った。
「そうか…、そうだな…。しかし他の奴らは」
「ビッキーのせいよ。ビッキーがトチったせいで!!」
曖昧な表現だったが、なんとなく事情が読めた。
「仕方ない。こんな状況だから交代で睡眠と見張りをするか」
「そうね…」

怪我人なのだから大人しく休んでなさい。という事で、フレッドが先に休みを取る事になった。
フーバーに寄っかかるフレッドは、怪我をしてるせいもあり、いつもと違う感じがした。
(顔だけは無駄に美形なんだから…)
リリィはフレッドの顔を見て、そんな事を思った。
ずっと見ていると、何故だかリリィは今までの不安感が無くなってきていた。
「フレッド…」
リリィは眠っているフレッドの唇にそっと口を寄せていった。
ピチャっと音を立て、さすがにフレッドも目が覚めた。
「…んっ、…リリィ?」
唇を離し、リリィはじっとフレッドを見つめる。
目の前にリリィの顔があり、そこで初めて何をやられたのかフレッドは気づいた。
「なっ…!何をする!このマクシミリアン騎士団団長、フレッド・マクシミリアンに向かって!!」
フーバーも驚いてキュイィィンと泣き声をあげた。
気が動転し、思わずいつものセリフを口走ってしまった。
「この期に及んでまで何アホ言ってんのよ!」
フレッドは顔を真っ赤にさせ、リリィの肩をつかんで距離を取らせていた。
その時、リリィの肩が震えているのにフレッドは気づいた。
「今モンスターに襲われたら確実に死ぬんだから、私達。」
「……怖いのか?」
「少し黙ってなさいよ、怪我人がっ!気を紛らわせたいだけよ…!」
ピチャッ…、ピチャ…。
リリィも顔を赤らめながら、もう一度唇を寄せ、舌をフレッドの口の中へと入れた。

「んくっ…!ンっ・・・」
ドサっとフレッドは地面に倒れた。
リリィはフレッドを跨ぎ、フレッドの足の方へ顔を向けている状態になった。
至る所を怪我してるせいもあり、フレッドは身動きが自由に取れない。
その上胸の辺りにはリリィが乗っている。
「感謝しなさいよ。気持ちよくさせてあげてるんだから…」
そう言うとリリィの手はフレッドのベルトへと…。
カチャカチャッとベルトを外し、ズボンを脱がせようとした。
「リリィ!?貴様、自分がこのマクシミリアン騎士団団長に向かって何してるか分かっ…」
「うるさいわね!黙りなさいよ!モンスターが起きちゃうでしょう!」
フーバーはこの人間共が何してるのかさっぱり分からなかったのは言うまでもない。
ズボンの上からフレッドのモノをクリっと手にからませた。
「ヒッ…!!や、やめ…」
他人によって触られる感触が言いようもない感じで、どうしていいか分からなかった。
「柔らかい…。コレ、硬くなったりするんでしょう?」
リリィを突き放したいが、腕を怪我している為にどうしようも出来ない。
ただリリィのなすがままになっていた。
「この剣、邪魔よ」
と言うと、腰に掛けてあった剣もベルトと一緒に投げ捨てられた。
「その剣を誰の剣だと思って…!ハウッ…!!」
ギュっとフレッドのそれを強く握り締めた、
「あんたみたいな馬鹿のモノを舐めてあげようって思ってんだから静かにしなさいよ!」
何故俺が怒られねばならんのだ!と思いつつも、ちょっとした動きにフレッドは反応を示すばかりだった。
マクシミリアン騎士団の団長であろう者が、女にズボンを途中まで下げらるとは情けないものだ。

「なによ、もう濡れてるじゃない。アンタ早すぎるわよ」
「このマクシミリアン騎士団団長、フレッド・マクシミリアンを侮辱するのかっ!」
口だけは元気な2人。
「あぁっ!ハァ・・ハ…、な、何をす…ハ・・ウッ…!」
リリィはフレッドの肉棒の先から出てる白い液体をクチョっと舐めてみせた。
右手は肉棒、左手はソレを握りながら、指先を器用に動かしていった。
リリィの胸がフレッドの腹の上で揺れてるのが分かった。
更にフレッドは快感を与えられ、頭がパニック状態になっていた。
フレッドの体はのけぞり、腰を浮かした。
そして更にリリィは上下にモノを動かす。
「ぁ…んぁっ!あぁぁっ!やめ・・やめてくれっ!あぁっ!!」
やめてとは口で言うものの、与えられる快感から逃れる事は出来ない。
「ンッ!」
ゴクンッ…。
「ぁ…、このフ・・フレッド・マクシミリアン、この期に及んで出してしまうとはっ…!」
「いやぁ…、あ、あんた出しすぎなのよっ!」
はたから見ると、何の会話なのかさっぱり分からない。
「全部こぼさずに飲んでやったんだから、ありがたいと思いなさいよ!」
「す、すまない…」
何故か謝ってしまうフレッド。
「ねぇ…、私のも…舐めてよ。あんただけ気持ちよくなるなんて許さないわよ」
少し会話したせいか、フレッドは気を取り戻す事が出来た。
「ハァ…ハ…。リリィ…、それだけは出来ない」
「……馬鹿」
そう答えられるだろうと分かっていたリリィは、特に怒るわけでもなかった。
それがリコのせいなのかどうかは分からなかったが。

「今日・・・もう少しだけ、怪我人のままでいなさいよ」
そしてまたリリィはフレッドの肉棒を口の中にくわえた。
舌を転がせ、更にさらにと動きが増していった。
それにつれリリィの乳首も立っているのが、服の上からでもフレッドは分かった。
やはり快感からは逃れられなく、疲れのせいもありフレッドは気が遠くなっていった。

「キュイィィン…」
朝。目が覚めるとリリィはフーバーの横で座っていた。
薬のおかげもあり、怪我は大分良くなっていた。
「朝だな。よし、行くぞ!」
「分かってるわよ」
何事も無かったかのように、2人と1羽は森を抜けようとした。
静けさの中、草を踏む音だけが聞こえる。
「一つだけ聞く。何故あんな事をした?」
歩きながらフレッドはリリィに聞く。
「あんた顔だけは無駄にかっこいいからね。それだけよ。別に深い意味はないわよ」
本当にそれだけなのかはフレッドには分からないが、
たかがその為だけに犯されたという事は割りにあわなすぎた。
「まぁ…、深くは問わない。あのような事、無かった事にするから安心しろ。
またいつもどおり訓練だからな!団員でなくてもそれだけは怠るなよ!」
「フン…」

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