関所の人×リィナ 著者:6_382様
いつものように街を回って芸を披露し、次の街へと移動している時のこと。
「あら…嫌だわ。忘れものをしたみたい」
「えぇ!…どうする?取りに戻ろうか」
アイリに尋ねられたリィナはしかし首を振る。
「次の街は近いしまだ日も昇りきっていないから平気よ。先に行ってなさい。夕方には私も着くから」
そう言って二人と別れたあと、リィナは今朝発った街へと戻った。
幸い忘れたものは宿の人が預かってくれていた。そして二人に追いつくべくまた元来た道を急ぐ。
するとさっきは碌に見ずに素通りした関所に人がいることに気付く。
「先ほど通達がありまして通行停止になっております」
淡々と話す男からは何の感情も読めない。
だからいつものようにリィナは誘いをかけた。
女一人での道行ではあるものの自分は紋章を宿しているのだから
余程のことがない限り危険ということはない。
田舎町の関所を担当しているような男なのだから、落とすのは容易だろう。
今までがそうだったように。
関所の小屋は小ぢんまりとした石造りだった。
簡易なベッドと机があるだけのシンプルなつくりはどこの関所もそう変わらない。
リィナはベッドに寝かせられるといつものように男を誘った。
男はすぐにのしかかってくるようなことはしなかった。
無遠慮なまでに肢体を眺めたあとに服の上からそのまま脇腹を撫であげる。
柔らかな手触りの服ごしではすぐに物足りなさが募る。気紛れのように胸を揉みしだかれリィナの体はすぐに熱を帯びた。
「ぁ、ん…」
仰向けになっても容易に掴める柔らかな形の良い胸は心地好い弾力を男の指に返す。
首元をほとき、胸元を肌蹴れば外気に頂がふるりと震える。
服の上から脇腹を撫で上げながらもう片方の手は胸を揉み、余った片方の胸に顔を寄せると乳暈をなぞるように嘗めた。
「は…んぅ…」
堅く尖り始めた乳首を放ったまま続けられる愛撫はやがてリィナに蜜口の濡れを気付かせる。
スカートの下で揺れ始めた足に気付いた男はようやく乳首に舌を擦り付けた。
ざらざらとした舌はゆっくりと焦れったい動きを続ける。
物足りないとリィナが男の口内へ胸を押しつけるように背を反らすと
脇腹にあった手がスカートをたくしあげて内股をなぞりながら奥へと這い上ってきた。
代わる代わる嘗め上げられる乳首が淡い色から濃く色付くようになった頃、
男はその小さな乳首の先に音を立ててくちづけるとリィナの上から離れ、狙いを足の間へと定めた。
スカートで遮られた視界ではリィナからは何も行動が伺い知れない。
下半身へはろくに触れられていないのに蜜口は胸への愛撫だけでしとどに濡れていた。
「あ、やぁ…」
その蜜を指先で掬う動きにすら痺れが走る。指の腹でくるくると蜜口を撫でられ、
時折つぷりと指先が埋められるそれにすら感じてしまう。
「ゆび…いやぁ、も…と、中ぁ…」
男はぬるついた指を時折第一関節まで埋めるだけだ。
焦れて自ら腰を動かそうとするリィナの足を片手で押さえると、一息に3本の指を根元まですべて納めた。
「ひああぁ…っ!」
急に与えられたモノをリィナの中は縋り着くように締め付ける。
締め付ける内壁を弄うように埋めた指を広げて抜き差しすると啜り泣くような声が響く。
「あ…あ…あ…きもち、いぃ…」
相手が大抵女に飢えているせいか乱暴にされることには慣れているものの、自分を感じさせようとするセックスにはリィナはひどく弱い。
年相応のよがり方に男の口角が上がる。
いつもなら年に似つかわしい妖艶な笑みを浮かべながら相手を翻弄する彼女が
男の下でしどけなく腰を揺らしては与えられる快楽を待っている。
妖艶な美貌はそのままに、与えられる快楽を甘受するアンバランスさが男の熱を上げていく。
甘えるような声を上げながら、リィナの体はもっと先を求め始める。
「も…ゆび、やあ… これ……れて…」
手を伸ばして男根に触れる。服ごしでも感じる温度に体の奥が疼く。
指を抜いて体を起こされ、対面座位で男の足に座ると下履きの合わせから取り出された男根に目を奪われる。
張り詰めたそれに感想を持つ間もなく腰を持ち上げられ、蜜口から溢れる蜜で男根を濡らすとゆっくりと蜜壺を犯していく。
さんざんに感じさせられたせいか入り口はひどくきつい。拒むように口を閉ざしながら締め付けるものだからたまったものではない。
「ひ、んぅ、やぁ…」
指の背を噛みながら背を反らせて声を上げる。
平均よりも太いモノでいっぱいに広げられた蜜口が根の太い所をぴくぴくと締め付けていた。
リィナの足をすくい上げれば、限界まで犯された下からはきつく締め上げられ、上からは泣き声のような嬌声があがる。
長い睫には涙を浮かべ、快楽に耐えている。
「やっ、だめ…そんな奥まで、しないでぇ…」
その声を無視して腰を突き上げれば、甲高い声が上がった。
「やっ、あっ、あぁん!深、ああっ!!」
足を男の腰に絡め、力強く中を犯す男にしがみついて先を求める。
「いや、ああっ!いいッ、んやぁっ!!」
涙を散らしながら腰を捩れば弱い箇所を雁が抉りまた新たに涙が滲む。
男も目の前で鳴き乱れる女に熱を上げられる。淡い褐色の肌はほんのりと色付き、柔らかな胸は突き上げる度に誘うように揺れる。
衝動のまま胸にむしゃぶりつくと蜜口の締りがまたきつくなり、耳には心地好いよがり声が響く。
「ふぁ、いいっ、ああ!んぅ、やああっ、もう、もっ、だめぇ!」
限界が近い。リィナの腰を力一杯男根に押しつけて中をこれ以上ないほど抉ると、濡れた蜜壺に欲を叩き付けた。
「ふぁ、あ、あああああああ!!!」
欲を吐きだすと同時にぎゅう、と締め付ける蜜口からごぼりと溢れた精が二人の間を汚した。
結局その日は翌朝まで抱かれ、リィナがアイリ達と合流するのはほぼ1日遅れになったのだった。