ナナミ×ホウアン 著者:3_468様
ナナミは仲間に死んだと伝えられた。が、彼女は生きている。これはシュウの作戦のための嘘であった。
この嘘のためにしばらくの間、彼女は部屋から一歩も出れない状態でいた。「はぁ…今、私は囚われたお姫様の気分だわ…だれか私をここから出してぇ〜なんてね…」と一人呟いていた。当然返事はない。
「うぅ…これじゃあ私、誰にも会えないじゃない…辛いよぉ…でも、あの子とジョウイのためだもんね…弱音なんて吐いちゃいけないわ」と自分を励まし、一人笑顔を作った。
…しかし、さすがにずっと一人でいるのは辛かったのか、ホウアンはナナミの精神的な限界を感じていた。それをみかねたホウアンは、他の患者を弟子のトウタに頼み、ナナミに付き添ってあげることにした。
はじめは笑顔がなかったナナミだが、ホウアンの優しい笑顔と何気ない話のおかげか、笑顔を取り戻したのだ。
ある日、ホウアンが「リオウ君たちはルルノイエに乗り込もうとしています…これが終わり無事みなさんが帰ってきたときに嬉しい知らせを届けましょうね…ナナミさん」と言い、優しい笑顔でフワフワと湯気の立つお茶を差し出した。
「ありがとうございます、ホウアンさん…」とナナミはお茶を受け取り、ふぅふぅとお茶を冷ましすすった。
「あとどのくらいでみんな帰ってくるのかなぁ…早く…みんなに会いたいなぁ…」(ジョウイ…あなたにも会いたいよ…)と寂しげな笑顔を作った。
「もうじきですよ、ナナミさん…みなさんはあなたの素敵な笑顔で迎えられたら大変喜ばれることでしょう…さぁ、元気を出して…」とナナミを見たホウアンは細い目を大きく見開いた。
ナナミが「はぁ、はぁ…」と苦しそうに息を荒げながらベッドに倒れこんでしまったのだ。
「?ナ…ナナミさん?…大丈夫ですか?ナナミさん!?」ホウアンは、ナナミを仰向けに寝かせて額に手を当てた。
ナナミは震えた声で「か、体が…あつ、いの…ホウアン…さ、ん…」と潤んだ瞳をホウアンに向けた。
こ、これは…?いったいなにが…?ま、まさかお茶が?と、ホウアンは自分が入れたお茶のラベルを見た。するとホウアンはさらに目を大きくして驚いた。
『このお茶は女性の感情を昂ぶらせる強力な作用があります』とラベルの隅に小さな文字で書かれてあったのだ。このことを確認できなかったなんて…まだまだ医者として未熟だ、と自分を悔やんだ。
「…助けてくださぃ…はぁ…ぁ…」と、倒れこんだベッドの上でナナミは上着を脱ぎだし、片方の手で露わになった自分の胸を揉みだした。
ホウアンはどうすればといいんでしょう、とナナミを見ないようにしてパニック状態の頭を働かせた。が、「おねが…い……助けて…」とナナミは、自分の胸から手をはずしホウアンのほおに添え、唇を重ねた。
「んっ…んんっ…」ナナミはホウアンを味わいたいと言わんばかりに舌で彼の口の中を犯した。ホウアンはそのナナミの行為で理性を飛ばしてしまいそうになったが、私は医者の立場である、という考えがかろうじて飛ばさせないでいた。
しかし、どうしても下半身が熱く、固くなっていくのを感じずにはいられなかった。
ホウアンの股間の膨らみを見たナナミは「やっぱり体は正直ですよね…」と、片手で膨らみを揉みだした。もう片方の手でホウアンの服を手際よく脱がせ、露わになった大きくなりつつあるペニスに顔を近づけ、その先端にチュッとキスをした。
「うぅ…ナ…ナナミさん、いけません、そんな…ことは…ぁ」ホウアンはナナミの理性を取り戻させようとしたが、それは弱弱しすぎた。
ナナミは「いけないって言いながら、こんなに大きくなってますよ…ほら…」と言ってホウアンのペニスを口に含みだした。
「あぅっ…ナ…ナナミさん…落ち着いて…下さい…うぅっ!」ホウアンは艶かしい舌に感じつつ残り少ない理性をナナミにぶつけた。しかし、ナナミを襲った強力な媚薬作用は聞く耳を持たさなかった。
「んっ…ぅむ…ふ…」という甘い鼻息とジュル、ジュブ、という淫靡な音が室内に響いていた。
ホウアンはナナミの執拗な愛撫を受け、限界を向えようとしていた。「はぁ…ナナミさ…あぁ…うぅ!」
どっくん!!どっくん…とついにナナミの口の中に多量の白濁液を吐き出してしまった。
ナナミは服を脱ぎ、すでに溢れている秘部を自ら指で広げホウアンを誘った。
さきほどのことで理性が飛んでしまったのかホウアンはナナミに覆い被さり、秘部に舌を伸ばしぴちゃぴちゃと音を立てながら舐めだした。
そしてナナミは固さを取り戻しだしたホウアンのペニスを再び舐めはじめた。室内には互いに舐めあう音が響いている。
ホウアンは溢れ出る泉を弄るように舐め、そして指で女性の一番敏感な部分を摘み上げた。
たまらずナナミは咥えていたペニスをはなし、背筋がぴんと緊張しだした。「…んっ!…い、いっ!あっ!あぁっ!」と絶叫し、びくんびくんっと痙攣し、緊張が解けた。
ナナミは「はぁ…はぁ…ぁ…」と息を荒げながら「お願い…きて…」とホウアンに囁いた。
「それでは…いきますよ」ホウアンはペニスを濡れた秘部にあてがい、一気に腰をナナミに打ちつけた。ナナミの柔らかい媚肉がホウアンを包み込む。
「ナナミさんの中は温かくて…気持ちいいですよ…」とホウアンは両手でナナミの胸を揉みながら、激しく腰を打ちつけた。「あんっ!あぁ!もっと奥まで突いて!」と喜びの歓声をあげホウアンを感じた。
にちゅ、ずちゅ、とリズムよい音が響いている。「はぁ…はぁ…そろそろいきますよ!」「あぁっ!ホウアンさん!イッちゃう!あぁ!…」とお互いに絶頂を迎えた。
ナナミの中にホウアンの白濁液をぶちまけて、ホウアンはナナミの体の上に崩れ落ちた。
次の日の朝、ホウアンが「おはようございます、ナナミさん…外はきれいに晴れてますね。一日も早く外に出たいでしょうに…」と、朝食を持ってきた。
目を覚ましたナナミは、自分が裸で寝ていたのに気付いてドキっとして、頭から布団をかぶった。
いったいどうして裸なの?まさか最近寂しいから無意識に??うぅ…リオウに顔がむけらんないじゃない…と、布団の中で自問自答を繰り返していた。
どうやら昨晩のことは覚えていないらしい。
ホウアンはその布団のかたまりをクスっと笑って部屋をあとにした。