ミアキス×ロイ 著者:ほっけ様
「っ……ぁ…く、…て、め…」
「ダメよぉ?ロイ君。王子はそんな乱暴な言葉はつかいませぇん。
私のことを「てめえ」なんて…」
きつく縛り上げられた手首の痛みと、抑えきれない欲を
体言したようにそそり立つ肉棒に舌が這う快感に、
ロイは喉から篭った息を零し、それと同じくして愉しげな音をミアキスは喉から立てる。
「リオンちゃんにバレちゃってぇ。お部屋に入ろうとしたこともあったんでしょぉ?」
「……煩ぇっ…」
「ふふ」
きゅ、と絶妙な力加減で、柔らかな手が動いた。
ぅ、と喘ぐロイの様を、至高の悦楽とでもするようにうっとりと見つめるミアキス。
屈服させることの喜びに満ち満ちた瞳が、ロイの真正面から上へ動いた。
どさ、とミアキスが軽い体重で彼にのしかかり、縛られた腕が
二人分の体重に潰されることに、痛みを覚えたのか、ロイの顔が更に苦痛に歪むも…
「リオンちゃんは、王子が大好きなんですからぁ…ね?」
耳元で囁いて、黄金の…王子との相違点である瞳に宿る悲しい色に、
ぞくぞく、と更に快感を覚えた。