サムス・リード×リリィ 著者:2_262様

 「ああ、いつもすまないな」
 「まぁ、ついでの用ですから、なんでも無いですよ」
 リードはティント隊商のリーダーの男と、そんな事務的な言葉を交わす。場所は大空洞。思えば随分と遠くに来たものだ、と少し感慨にふけってしまいそうになる。
 「お嬢様の様子はいかがですか?」
 「いかがも何も… まぁ、いつもどおりということさ」
 リードは軽く苦笑しながら、渡された革袋の中身を確かめる。ヒューゴたちへの謝礼の2000ポッチとしばらくの間の路銀が入っているのを確認する。
 「サムス殿は?」
 「お守りの最中だろうな… それじゃ、また合流したいときは連絡するよ」
 軽く手を振って、別れの挨拶。すると、ティント隊商の男は急に何かを思い出したような顔をして、リードを呼び止める。
 「そう! ひとつ、渡し忘れたものがっ!」
 「ん…?」
 リードにとってはまったく聞いていない話だった。今回の合流で受け渡しするものは金銭と、こちら側からの簡単な報告書、それだけだったはずだ。
 「グスタフ様からの直々のお届け物らしく…」
 「お嬢様へのプレゼントか?」
 「いえ… グスタフ様も随分、神妙な顔つきで渡されたと聞いています。それから、これをリード様かサムス様に見せるようにと。それで全ては分かるはずだ、と」
 「ふぅ…む」

 リードには心当たりが無かった。なにかティントで重大な事件でも起こってしまったのだろうか? いや、ならば自分たちには帰還の命令が下ることだろう。分からない。
 「とりあえず、渡しておきますから」
 男は、荷台から短剣くらいの大きさの木箱を取り出して、リードに渡す。
 「確かに、渡しましたからね」
 「あ、ああ…」
 箱は軽い。石だらけの大空洞にあって、その木の感触はどこか異質な感じがした。
 「それじゃ、また、どこかで」
 隊商は去っていった。ひとり奇妙な不安に駆られるリードは、ひとりで箱の中身を見る度胸が結局出ずに、そのまま、逗留している宿の部屋へと持ちかえる。

 「帰ってきたか…」
 リードとサムスは相部屋だ。しかし、交代で「お守り」をする必要があるため、こういった逗留の期間であっても、二人とものんびりと部屋でくつろいでいる時間は無い。よって、旅の打ち合わせなどの話し合いが出来るのは必然的に夜中、「子守り」の終わる時間になる。
「まだ、起きてたのか… ん? どうした? そんな神妙な顔をして」
 「あ、あぁ、実はな…」
 リードはサムスに隊商とのやり取りを話した。話していくうちにサムスの顔もみるみる真剣なものになっていく。ひんやりとした大空洞の空気がさらに張り詰めて冷たくなって
いくように二人は感じた。
 「おい、お前はなにか知っているのか?」
 「まぁ、待てよ。全てはその箱の中身を見てからだろ?」
 リードは、くだんの木箱を取り出す。鉱山都市であるティントでは木は高級品だ。ゆっくりと蓋をスライドさせて中身を見る。
 「なんだ…?」
 「……」

 状況が掴みきれないリードと、何かを感じ取ったサムス。
 「手紙が入ってるな…」
 リードは木箱の中から手紙を取り出して、それを開く。そこにはごく簡潔に、しかし何かを決意したような力強い字で書きつけられていた。
 『時には、厳しい躾が、必要とされる時が、ある』
 署名は無かったが、明らかにグスタフ市長のものであることが分かる。
 「ということらしいんだが… 分かるか? サムス?」
 「ああ… お前には話して無かったかもしれないが…」
 サムスは箱の中に入っているもうひとつの物を取り出しながら言った。
 「出発の前に、もし、お嬢様の常識知らずが度を越え、グスタフ市長自らが『厳しい躾』が必要だと判断なされたときは… これを用いて、躾よ、と聴いていたんだが…」
 サムスの視線の先には、木箱の中にあったもうひとつの物、木製の男性器のハリコ。
 「これにお嬢様の血を吸わせることのみが、任務完了の証だ」
 「お… おいっ!」
 「迷ってる場合ではないぞ。俺たちはグスタフ市長に雇われているんだからな」
 「そんな… だからって…」
 逡巡するリード。しかし、脳裏には、露わになったリリィの四肢のイメージがうろつく。
 「これは、任務だ。市長じきじきのな。そうだろ?」
 「そう… そうだな…」

 「お嬢様、リリィお嬢様。鍵を開けていただきたい」
 石の扉を何度かコツコツと叩くと、やがてゆっくりとそれは開いて、パジャマのまま寝ぼけたような顔をしたリリィが姿をあらわす。
 「どうしったていうのよ… もう…」
 「お嬢様、お父様からの言付けがあります。これです」
 サムスは、さっきの手紙を彼女に見せるように差し出す。

 「なんなのよ、もう…! え、えぇっと… 『時には、厳しい躾が、必要とさ
れる時が、ある』? どういうこと?」
 「こういうことです」
 サムスは一瞬で、彼女の口を平手で塞ぐと、そのまま抱きかかえるようにしてベッドまで運び、その上に組み敷くようにして押し倒す。リードは冷静に石の扉を閉め、鍵をかける。カチャンという金属音がやけに大きく響く。
 「いや… ま、待ちなさい…」
 声が震える。力も出ない。サムスがこんな冷たい目をしてるなんて、なんで今まで気付かなかったのだろう。怖い。あたしは、どうなる? パジャマがゆっくりと剥ぎ取られていく。白い肌が、まだ幼いふくらみが、簡単に男たちの前に晒されていく。
 「や… いや、いや!」
 彼女は身体をよじって抵抗すると、さすがにサムスもてこずる。
 「リード、手伝わないのかっ!」
 サムスの声で2組の瞳が同時にリードを見る。リリィのすがるような瞳に彼は釘付けにされる。涙を一杯に溜めたその瞳が、哀願を込めた視線をリードに投げかける。ダメだ!という意思に逆らって、リードの血液は股間に向かって流れ込んでいく。
 「お許し、ください…!」
 彼は衣服を脱ぎ捨てて、横たわるリリィへ絡みつく。乳房を弄びながら、頬の味を、唇の味を確かめるように舐め上げる。
 「あぁっ! いや! いやぁ!」
 必死で顔を背け、抵抗するものの、男二人に絡みつかれたのでは少女の力ではどうしようもない。ごつごつとした男たちの手が、やわらかな肌を蝕み、生まれた熱が思考回路を少しずつ焼き切ろうとする。
 「こんなに濡らしておいてイヤだは無いだろ」
 そう言い放って、サムスはリリィの股に唇を当てて、わざとチュルチュルと音が鳴るように、溢れ出す愛液をすする。

 「やめて! やめてよぉ!」
 彼女の願いを二人は無視する。いつも二人を足で使うわがままな少女と同一人物であるとはとても思えなかった。泣きじゃくりながら身をよじらせる彼女の姿に、二人は今まで味わったことのない爽快感のようなものですら感じていた。堪えきれなくなったリードは自分の固く勃起した性器を、リリィの小さな口へと突きたてる。
 「そんなの… そんなの、見たくない…」
 血管が浮き出たそれをリリィの眼前で十分に見せたあとで、それを使って真っ赤になった頬を軽く叩く。
 「ひぃやぁ…」
 そして彼はその更紗のようなうしろ髪を両手で掴むと、塞いだ唇をこじ開けるようにして性器をねじ込んでいく。リリィが大きく呼吸した隙に、その中へ入りこむと、舌と唾液の生暖かい歓迎が彼を迎え入れた。
 「うぐっ… ううっ…! ふわあっ!」
 リードはリリィの頭をつかんだまま、無理やりにそれを前後に動かす。暖かく柔らかい舌を、リードの先端から根元までしっかりなぞらせる。涙を流しながら自分のモノを咥える美少女の姿はいままでに出会った何よりも美しく見えた。
 「うッ… あっ…!」
 短い嗚咽の後、自分でも信じられないくらいあっさりとリードは射精した。長旅で溜めこまれた白濁した精液が、長い余韻を引いて彼女の顔面に張り付く。2度、3度とリードの性器はひくつき、彼女を汚し続けた。
 「くくくっ… いいザマになってるぜ」
 サムスが歪んだ笑みを浮かべながら、呆けた様に動かなくなったリリィの身体を引き寄せると、遠慮なく彼女の股間に中指を滑り込ませる。
 「はうぁっ… やぁ、やぁっ…!」
 彼女は初めて自分の体内に入りこんでくる異物感に怯えた。その少しあと、自分の股の間からくちゅくちゅという音が聞こえてくるようになるとそれに恐怖がのしかかってくる。 自分は濡れていて、サムスにそこをいじられている。やがてそこに彼が手に持った不気味な形をした棒が付きたてられる。

 そういったことに関して、不気味なくらい思考が早く回った。恐怖で息が詰まりそうなのに、身体はどんどん熱くなっていく。そして、今までとは明らかに違う大きな感触があてがわれる。それはさっき咥えさせられたものよりも少し大きいくらいの。とたんに数刻前の画像がフラッシュバックする。大きくて、異形で、臭くて、悪意に満ちた、モノが、ワタシの、カラダの、ナカに、
 「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 全身を切り裂くような苦痛。サムスは戸惑うことなく、それを一度に突き入れた。膣の隙間から鮮血がこぼれ出る。
 「イタイ! イタイよぉ! 抜いて! お願いっ!」
 リリィの懇願にあっさりとサムスは応じた。彼は紅く染まった棒を満足そうに見まわしたあと、それを木箱に戻す。そして、もう一度、衝撃が去ってベッドに倒れこむようになっているリリィの裸体を舐めまわす。
 「おい、リード。さっきまでの元気はどこにいったんだよ」
 不意に声をかけられてリードは二人の行為に完全に見入ってしまったことに気付いた。それと同時に、再び天を仰ぐようになった自分の股間がうずく。
 「お嬢様… そのお口でもう一度…」
 「いやぁ…っっ!」
 まだ自分の精液の残る彼女の美しい顔を持つと、彼女の拒絶に戸惑うこともなくリードはその口へ挿し込む。
 「くくく… 嫌だと言っておきながら…」
 サムスは、再び始まったフェラチオ、その瞬間にリリィの蜜がどろりと流れ出るのを見逃さなかった。血と愛液の混ざるその入り口を指でこねくり回して穴を広げると、彼はそのまま自分の股間をあてがう。

 「…ッ! …ッ!」
 しっかりと頭を抑えられているせいで悲鳴をあげることすら出来ない。ただ眼を見開いて、身体をバラバラにするような苦痛と屈辱に耐える。サムスはそんな彼女を構うことなく、ただ欲望のまま腰を振る。きつい締めつけと充分すぎるほどのぬめりは彼の脳に、絶えず快楽を送りこみ、拒みきれない射精への衝動を迫らせる。その衝動にただ従い、彼は何度も腰を打ち付けるようにして、悦びを貪る。
 「くっ!」
 どくどくと身体の中に何かが注がれていくのをリリィは感じた。その少し後、今度は口の中に苦味が一面に広がった。きっと同じモノだと思うと、言い様の無い嫌悪感にかられる。
 なんだか、疲れた…。
 無力感と脱力感に襲われる。股間はまだひりひりとしているけれども、たいした問題じゃないような気がした。ワタシはこの二人に犯された。しかもお父様が認めた上で。頭はあまりはたらかない。ただワタシはとても弱い生き物みたいだった。

 「おい、この程度でぐったりするのか?」
 射精したばかりのサムスが、リリィの乳房をおしつぶように握りながら言う。
 「お、おい…」
 「お前もだ、リード! この程度で俺達の危険や屈辱の代償が支払われたと思ってるんじゃないよな!?」
 「そんなことは… もうどうだって」
 「嘘にしちまえよ」
 サムスは、力の抜けた彼女の身体を引き寄せて、脚を開かせる。その間からは、破瓜の血と愛液と精液がごちゃまぜのパレットみたいになって広がっている。
 「嘘にしちまえ。俺達の危険や屈辱の代償は払いきれてないことにしちまえ。俺だってそんなのが欲しいわけじゃない… お前も俺も、本当に欲しいものは同じだ。そうだ
ろう?」
 サムスはそう言うと、彼女の身体を抱え上げて、そのまま羽交い締めにするようにすると、リードに彼女の裸体とぐちゃぐちゃになった性器がそのまま見えるようにする。
 「さぁ、来いよ」
 リリィはただ俯いたまま。苦しい呼吸のため胸をやや激しく上下させ、白い肌はほの赤く上気し、ただ一点、その脚の間だけは、混沌の坩堝と化している。リードはそのすべてとサムスの言葉にすいこまれるようにして、彼女の肌に吸い付き、その混沌のなかに自らを沈めこませた。
 大きな嬌声がまた響く。
 夜はまだ終わらない。

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