シャロン×フッチ 著者:ホトトギス様
「ええっ、そんなの恋愛とは違うよ!?」
「いえ……やはり殿方にご迷惑はかけられませんし……。」
「……………………。」
太陽が真上に上がっているポカポカした昼、メイミのレストランの前の
テーブルに座る3人の娘がいた。そう…娘である。
「だってやっぱり相手はアタシ達が自分で見つけなくちゃ。そんな事言ってたら
ずっと……何だっけ……そうだ、親のレールに乗るだけになっちゃうよ?」
「殿方が私達を選んで下さると、母がおっしゃってました。」
「だからサナエのは恋愛とは……」
「エミリーさんも可愛いのですから、無理に自分から動く事はないでしょうに…」
カフェではエミリーとサナエがずっと押し問答を続けていた。だが、それとは対照的に
ソーダ水を飲みながらじっと黙っている少女がいた。
「シャロンもそう思わない?大体そんな時代錯誤みたいな事をさ…。」
エミリーとサナエとシャロンはお互い親を尊敬しており、それが重なり
炎の運び手に参加してからこうして一緒にお茶などを飲む事が多かった。
そんなよくある日常であったのだが――――。
「ん?えっと何の話をしてたんだっけ?」
ようやく開いた口からは彼女が何も聞いていない事を証明させた。
「らしくないなぁ…こういう話はシャロンが一番好きな物でしょ?」
「シャロンさん、何か考え事ですか。」
「い、いやそんなんじゃないよ!僕だってたまにはボーっとする時もあるさ。」
慌てて否定するシャロンに二人は呆れながらも話を再開させた。
「サナエには気になる人とかいないの?」
「私は将来夫となられる方が現れるまで、おそらくそういう人は現れないと思います。
それよりエミリーさんはジョアンさんとどうなのです?」
「………何でそこでジョアンが出てくるんだい。アタシのタイプじゃないよ。」
「そうですか?仲睦まじく見えたのですが。」
どことなくエミリーを嘲笑しているサナエではあったが、シャロンの静けさが気になったのだろう、
話をシャロンへと持ちかけた。
「ところでシャロンさんはどうなのです?フッチさんとは。」
「そうだ、それ聞きたかったんだよね。あんな格好いい人といつも一緒でさ。」
シャロンは耳に入っていなかったのかずっと目を下へ向けていた。だが、
二人の視線に気付き顔を上げた。
「――ごめん、え、えっと何だっけ…サナエの事だっけ。」
「ちがうってば!フッチとシャロンはどうなのさって聞いてるの!」
エミリーは気が付かなかったが、その問いこそシャロンの悩みの種であった。
「ななな…なんでフッチの名前がここででてくるのさ!!」
シャロンの余りの狼狽ぶりにサナエは何となく感づいたようである。
「シャロンさん……ずっとフッチさんの事を考えていたのですか?」
「ち、ちがっ、僕はそんな事…………大体フッチと僕は何も関係ないよ。」
「そうなの?じゃあアタシが狙ってもいいんだね。」
慌てぶりが楽しいのかエミリーも冗談っぽくシャロンに問いかけた。
「そ、そんなの…フッチに聞いてよ!」
そう言うと残りのソーダ水を一気に飲み干してグラスを空けてしまう。
「ごめんごめん悪かったよ。親友の恋路を邪魔するほど野暮じゃないよ、アタシは。」
「しかしそれは結構厳しいですね。フッチさんはあの通り竜に首っ丈ですし、
選んで頂くにはそれ相応の事を致しませんと進展などありませんよ?」
「……サナエも結局そうなのか…。」
すでに二人はフッチの事で一致しているようである。しかしそこでシャロンが口を開いた。
「………それ相応の事ってどんな事なの?サナエ。」
「…はい?」
思わず素っ頓狂な声を出すサナエだがシャロンは気にせず続けた。
「選んで貰うにはどう言う事をすればいいのさ!?」
「フッチ〜喉とか渇いてない?お茶とか持ってくるよ!」
「い、いやいい…。お嬢さんにそんな事させたくは無いよ。」
「じゃあさ…肩とか凝ってない?」
あの後フッチの世話を甲斐甲斐しくしようとするシャロンの姿があった。
それを陰から覗くエミリーとサナエ。
「ふふふ……ああいうシャロンさんも可愛いですね。」
「サナエ、シャロンに何て言ったの?」
「いえ、女性はあくまで淑女として殿方に仕えるのが理想と言いました。
私の母もそうして父と結婚なさったのですから。」
楽しそうにシャロンを見るサナエに対し、エミリーは更に質問を続ける。
「でもシャロン大変そうだよ。あまり家事とか出来ないんじゃ無かったの?
あんなのでほんとに大丈夫なの?」
「いいのです。女性らしさをアピールする事がシャロンさんには足りないのですし、
肌を露出するのも結構ですが行動も伴って頂かねば…。」
自信を持って言うサナエに驚きながらもエミリーはシャロンを見つめる。
「あはは、確かに可愛いね。」
「ではそろそろ夕方ですし、次は夜に来る事にしましょう。」
「夜?」
サナエに問いかけるエミリーに対し、サナエはこれ程無く頬を染めて言う。
「昼は淑女…夜は娼婦…。それが女性の理想だそうです。
私の母もそうして父と結婚なさったのですから。」
そう言い放つサナエの瞳には豪快に皿を割るシャロンの姿が映った。
「一体何だったんだ………今日のシャロンは。」
キャシーや馬達に迷惑をかけないよう夜に厩舎へ来るフッチ。
ブライトの為に急遽造られた竜舎でフッチは言葉を発していた。
「ギュオオオ?」
「あはは、すまないブライト。まぁ明日になれば飽きているとは思うけどね。」
そう言いながらブライトの身体を丁寧に洗う。気持ちいいのかブライトも声を喘いでいる。
「ギュルル………。」
「相変わらずここが良いみたいだね、ブライト。」
その時竜舎に入る人影に気付いたブライトが顔を向け、フッチもそれに続く。
「―――誰かいるのか?」
だがブライトが敵意を持っていない事に気付いたフッチは誰なのか予想がついた。
「僕だよ…フッチ。」
薄暗いランプに照らされたシャロンの顔に気付きフッチは声をかける。
「どうしたんだい?シャロン。こんな夜更けに…。」
「ギュイイイイ?」
「ど、どうだった?昼間の僕は………。」
いつもと変わらない会話であったが、これが昼間ならフッチもシャロンの異変に気付いただろう。
この時シャロンの頬は熱を帯びるくらいに赤く染まっていたのだから。
「ああ、君を奥さんのように扱ったら僕は団長からまた追い出されてしまうよ。
……まぁ確かに悪い気はしなかったが。」
冗談と思い普通に話しかけたフッチだが、次のシャロンの言葉に思わず絶句してしまった。
「よ……夜の…お、お務めに…き…来たよ…。」
――――夜も更け辺りは静寂に包まれている――――
フッチの説教は既に20分を過ぎていた。
「いいか、シャロン。確かに君ぐらいの年頃ならそう言う事に興味を持つのも自然だろう。
しかし時と場合をよく考えるんだ。頼まれた訳ではないが一応僕は君を守る立場だ。
君に何かあったらお母さんが泣くだろう。だがミリア団長は竜洞を離れる事が出来ない。
きっと心から心配しているはずだ。だからこそ僕は君の子守りをあえて受け入れたんだ。」
何故か正座をさせられてじっと聞いているシャロン。時折ブライトがシャロンの頬を舐める。
このままいつもと変わらないと思うとシャロンは悔し涙を零し、ブライトがそれを舐めているのだ。
しかしこの状況をやはり陰で見ている者もいた。
『困りましたね…シャロンさんの処女喪失を見れると思ったのですが。』
『そ、そういう問題じゃないでしょ。それにフッチさんの言う事が正しいよ。』
『しかし16歳はもう立派な【女性】なのですが…これではシャロンさんが少し…。』
ひそひそ声で言葉を発した後サナエは少し考え、ついにエミリーへ行動を起こすよう進めた。
『ちょ、ちょっと待って。何でアタシまで?』
『こうなったら意地でもフッチさんにはやって頂きます…私達の手で。
エミリーさんもせっかく殿方を魅了するその大きな胸があるじゃないですか。』
そういうとサナエは年以上に膨らんでいるエミリーの胸を指した。
『サナエ………人が気にしているのに…。』
『さて行きますよ。母から頂いたアレを試すときです。』
そう言うと二人は正座させられているシャロンの所へ近づいた。
二人に真っ先に気付いたブライトが声を上げる。そして、
「君達は確か………。」
「シャロンさんと仲良くさせて頂いております…サナエ・Yと申します。
私達も夜のお務めに参りました。」
そう言うか早いかエミリーが持ち前の速さでフッチの後ろへ回り、
腕を持って上に捻り上げる。突然の事にフッチは反応出来なかった。
「ごめんねフッチさん。アタシもこんな事本意じゃないんだけど。」
「シャロンさん、あの薬を使う時ですよ。」
サナエに言われてはっとしたのか、シャロンは思い出したかのように
陰から液体の入った瓶を持ってきた。ピンク色のいかにも怪しそうな薬である。
シャロンはその瓶の蓋を開けその液体を飲み、もう一度口に含むと身動きの取れない
フッチの顔に自らの顔を近づけていった――フッチの目の前にシャロンの顔が映る。
「や、やめるんだシャロン…何をする気だ?」
「………………………。」
シャロンはフッチの両頬に手を沿い、目を閉じるとゆっくりと唇を重ねた。
「―――――!!!!????」
フッチの口腔内に甘い液体が流れ込む…無意識の内にフッチはそれを飲み込んでしまった。
だがそれでもシャロンは唇を離そうとはしなく、むしろ激しく押し付けるようにした。
「ちゅ……ちゃぷ………にちゅ…」
サナエの媚薬のせいかシャロンの身体は汗ばんでいた。
そしてゆっくりフッチから離れると自分の身体を纏っていた衣服を脱ぎ始める。
「フッチ…僕を大人にしてね…。」
すでにシャロンの目は媚薬により虚ろになりつつあった。
サナエの媚薬は性感を高める代わりに、身体動作の神経を鈍らせる役割があった。
「フッチさん…シャロンさんを気持ちよくさせてあげて下さい。」
サナエはそう言うと服を脱がされ仰向けに倒れているフッチの顔の上に、裸のシャロンを座らせる。
シャロン自身も身体が安定しない為、その体重をフッチに押し付ける形となった。
「んんっ!?んぐっ!んー!!!」
「フ…フッチのが…あたるよ……い、息がかかって…んっ!!」
シャロンの秘所を直接あてがわれ、更に顔全体にかかる圧迫感がフッチを興奮させた。
「せつないよぉ…もっと舐めて…!」
何とか腰を動かし秘所をフッチに押し付ける―――時折フッチの鼻が秘裂にかかり
シャロン自身の快感を更に引き上げる。フッチは満足に手足を動かせない為、
必死に顔だけ動かしシャロンの秘所を舐め続けた。
だがその時、下半身から来る刺激がフッチを襲った。
「凄いですね…、触ってもいないのに…ここ凄く大きくなっていますよ。」
サナエはその白く細い指でフッチの性器を包みこむように愛撫し始める。
「むぐっ!!んんっ!?や、やめ…ふぐっ!」
顔面を圧迫されているフッチには誰に触れられているのか分かるはずも無く
ただ、その刺激だけを味わう事になってしまう。
「はあっ、はあっ……フッチ…舌が…舌が止まってるよぉ!」
刺激が薄まった為シャロンは太ももでフッチの顔の側頭部を強く挟み込み
更に強くフッチに秘所を押し付け腰を振る。フッチの顔は愛液で濡れており
それがシャロンの動作をスムーズに促していた。
「くすっ、フッチさん…お年の割に凄いです。もっと気持ちよく致しますね。」
サナエは両手で愛撫しながら舌を性器に絡ませる―――先端の穴、カリ等
的確に気持ちよくなる場所を責めフッチに快感を叩き込む。
「むぐっ!うああっ!んんっ!んん――!!」
呼吸困難になりつつも快感を高められフッチは声を上げる。
そのフッチの息遣いがシャロン自身の秘所に吹きかけ快感を与えていた。
「ああっ!ふぐぅ…!僕…おかしくなっちゃうよ!んあっ!!」
そんな3人の行為をブライトとエミリーが見ている。万が一ブライトが行動を起こす事を
考えてた訳だが、シャロンとフッチがじゃれ合っているようにしか見えないのだろう。
時折あくびをあげ眠そうにしていた。
「アタシもそろそろいいよね?」
エミリーがサナエに声をかける。性行為を見せられ自身も気分が高揚しているのだ。
「シャロンさんのお陰でその竜さんも大丈夫でしょう。流石に獣姦は可哀想ですし。
じゃあ、先ほど教えた通りにやってみて下さい。私はフッチさんの乳首でも
弄らせて頂きますが。」
そう言いながらサナエはフッチの身体の上を移動し、胸板に届くと乳首を指で刺激する。
すでに理性を失ったフッチには、それだけで激しく快楽となって襲ってきた。
「ううっ…むぐっ…や、やめろ…んっ!!」
舌や指で乳首を責めるサナエの後ろから、エミリーが上着を全て脱ぎ
16歳とは思えぬ豊かな乳房が表にさらけだした
「凄いね、サナエの唾液とフッチさんの液でココ…ビショビショになってるよ。」
そしてエミリーはフッチの腰を膝の上に乗せ、性器を掴むと自らの胸の谷間に挟み込んだ。
「たぷっ、たぷっ、にゅる………」
ふくよかな乳に挟まれ性器は更に肥大していく。唾液やカウパー液が潤滑油として
胸の中の滑りをよくしている。エミリーは力をかけて乳房に性器を埋没させ、
身体を上下させてフッチの性器を刺激した。
「うああああ!!!むぐっ!!うううんん!!!んんああ!!」
顔全体をシャロンの秘所に圧迫され、乳首をサナエの口に刺激され
性器をエミリーの乳房に責められ、形容し難い快楽の渦へフッチは溺れてしまう。
エミリーも自分の乳房を性器でこすり、快感を得ようと強く強く乳房を押し付ける。
そしてついに快感の限界がフッチとシャロンを襲った。
「むぐっ…う…ぐぅう…で…出る!!」
「ああっ!も…もう駄目…な、何か来るよぉ!」
サナエはエミリーを離させようと考えたが、すでにエミリーも乳房からくる快感を止められず
乳房に埋没した性器の先を舌で刺激した。
「んんんんん!!!!」
勢いよく発射された精液はエミリーの顔や乳房に容赦なくかかり、
フッチの性器はドクドクッと波打っている。
「はあっ、はあっ、はあっ…」
「あ…あぐ……はあっ…ふうっ…。」
「ふうっ…ふうっ…はふ…。」
自分を含め3人が同時に果てた。これで全てが終わるかと思ったフッチに対し、
サナエは当初の目的を果たすべく前から倒れこむシャロンを支える。
「これでやっとシャロンさんの処女喪失が見れますね。」
媚薬の効果が薄まってきたとはいえ、まだフッチもシャロンも上手く
身体を動かす事が出来なかった。
「エミリーさん、しっかりシャロンさんを持ち上げていて下さいね。」
シャロンの腰をエミリーが支え、サナエはフッチの性器をシャロンの秘所へあてがう。
指を微妙に動かし刺激を与え、萎えることなくフッチのモノは雄雄しく立っていた。
「いいですよ、エミリーさん。そこで降ろして下さい。」
「ぼ…僕…怖いよ。」
そしてフッチの性器がシャロンの秘所へと埋まっていく…。
フッチに愛撫させていたシャロンのそこはすんなりとフッチを受け入れた。
「ああああああっ!!!入ってる!何かが入ってくるよ!」
「うう…!ぐ…、狭い!」
シャロンの膣内はおそろしく締りが強く、埋没するに連れフッチ自身を激しく刺激した。
「だ、駄目だシャロン!抜け…抜くんだ!!」
「や…やだ…それに…抜こうったって…はぁっ、はぁっ、身体が上手く動かないよ…!」
シャロンも腰を動かし身体を支える位にしか神経は回復していなかった。
すでにフッチのモノを締め上げ搾り取るかのように、シャロンの中で膣肉だけが動いていた。
膣の中を刺激されシャロンは声を抑えきれず嬌声をあげる。
「はうっ!んんっ!はあん!あっ…ううっ!ううん!!」
「シャロン…んぐっ!はあっ…。」
いつの間にかフッチも自ら腰を振りシャロンの中を突き始めていた。フッチは身体を起こし
対面座位の体制になりシャロンを抱きしめる。下からはすでに赤い血が流れているが
媚薬の効果かシャロン自身はそう痛みを感じてはいない。
「……いっちゃう!!うう………いっちゃうよぉ!!」
「ああ…好きな時にいっていいぞ。くっ…僕がシャロンを支えてやる。」
「うあ……あああ……ああああああっ!!!!!」
身体がのけぞり、シャロンはフッチの顔を抱き締めながらこれ以上なく膣内を締め上げる。
「むぐっ…ぐうう!!」
フッチはシャロンの身体を素早く抱き上げ外へと射精した――――。
「流石フッチさんです。あの状況で外に出すなんて凄いと思いますよ。」
次の日サナエとフッチは牧場の外で話をしていた。
「サナエ…君のお母さん…ヨシノさんは何を君に教えたんだ?」
「簡単な事です。殿方を悦ばせるのが女性の務めだと…それだけです。」
「だがあの時薬が切れなかったら………。」
「生理とかを気にする事はありませんよ。私…分かりますから。」
フッチは彼女らの母親と面識がある。それを思い出すたび彼女らの若さに苦笑してしまうようだ。
「しかし…いずれ団長にばれるだろうな…。ブライト……どうする?」
「ギュルルルル?」
情事の一部始終をブライトに見続けられた事に何か恥かしさを感じながら
フッチは遠乗りへと出かけた―――――。
―――――END――――