【POWER OF LOVE】



「雪…か。」
こんな真冬にも関わらず、ナゼか俺は練習をしにわざわざ学校に来てしまった。
最近は練習にイマイチ集中出来ないのだ…

…ナゼだろう…?

そんな事を考えながらボ〜ッと突っ立っていると、後ろから何やら自分を呼ぶ声がする事に気付いた。
「おいっ!犬ッコロ!!!」
振り向いてみると、呼んでいるのは自分よりも背の低い、いつも生意気な同い年の奴だった。
そいつの事は、いつも生意気でいちいち突っ掛かってくる馬鹿な奴だが、別に嫌いでは無かった。
「なんだよバカ猿…。」
「おめぇ何ボーっとしてんだよ。雪に埋もれちまうぜ♪(笑)」
「……」
「な、何だよー!!ナニ見てんだよ!!俺の顔に何か付いてんのか!!??」
何かが付いてるのだと思い、猿野は慌てて顔を拭いた。
ホントにアホな奴だ…。
「…何も付いてねぇーよ、バ〜カ。」
「キーッ!!!ムカツクなぁーッ!!!!」
「フッ。」
あまりにも猿野がおかしいので、ついつい笑ってしまった。
「笑うなーッ!!!!!」
「ったくオマエは、いちいちウルサイ奴だ…。で、何の用だ?何か用があるからココに来たんだろ?用があるならさっさとしろ。」
「う〜ん…それがさぁ…」
猿野は深刻な表情をして、何やら困っているようだ。
「ど〜かしたのか?」
「子犬が…」
「子犬?」
「…さっき、ケガしてる子犬がいたんだよ…」
今にも泣き出しそうに猿野がそう言った。
コイツに泣かれるのは、何だか辛い気がした…
コイツにはいつも笑顔でいてもらいたいのだと、心のどこかで思った…。
「その子犬はドコなんだ?早く手当てしてやんねぇーと、こんな雪の中じゃ死んじまうぜ…。」
「エェッ!?死んじゃうのは嫌だ!!頼むから助けてやってくれよ!!!」
目に涙を溜めてまで頼まれたら、助けないわけにもいかない。
別に泣きつかれなくても俺は犬が好きだから、助けるつもりだった。
でも猿野にここまでして頼まれると、必死になってしまう…。
まったく不思議なモンだ。
「分かったから、その子犬のトコまで連れてけ。」
「お、おう!こっち…」
俺は猿野の後を追った。


子犬は寒さに震え、弱っていた。
猿野は弱った子犬を抱きかかえて、俺に見せた。
「コイツなんだけど…大丈夫かなぁ?死んだりしないよなぁ!?」
必死で涙を堪えてるのが、よく分かった。
とにかく猿野を安心させなければ…。
「まだ大丈夫だ…。とりあえず保健室行くぞ。」
「うん…。」
こんなに猿野が素直なのは珍しい。
むしろ今日は、素直と言うより、元気が無いと言うべきだ。
元気が無い猿野は見ていて辛い…。

保健室には誰もいなく、静かだった。
この静けさが、余計不安にさせる…。
「俺は治療用具を取ってくるから、そこのベッドに子犬を寝かせて待ってろ。」
俺が包帯などを取りに行ってる間も、相変わらず猿野は子犬を心配そうに見つめていた。
「そんなに心配すんな…。ちょっと手当てすれば大丈夫だ。」
「ホントか?」
「あぁ。本当だ。だからあんまり悲しい顔すんな…見てるこっちが悲しくなるだろ…。」
そう言って俺は、猿野の頭を撫でた。
いつもならこんな事は絶対にありえない。
でも今日は違う…何かが違う。


しばらくして、俺は子犬の手当てを終えた。
「これで良し…っと。おい、終わったぞ。もう大丈夫だ!」
「……」
「!!??お、おい、何泣いてんだよ!!」
猿野は、黙ったまま俺に泣きついてきた…。
「死んじまわなくて、本当に良かった…アリガトな…」
「…いちいち泣くなって…。まったくしょーがねーなぁ…」
優しく猿野を抱きしめてから、かるくキスをした。
猿野はおとなしく俺に抱きしめられていた。


「いつまでも泣いてんじゃねーよ。ほら、子犬を交番に連れてくぞ。」
「う、うん!きっと飼い主は心配してんだろーな!!」
笑顔で猿野はそう言った。
やっと猿野が元気になった…。

安心した。

「よし、行くぞ。」
「おうッ!!」

そしてナゼか、俺と猿野は手をつないで交番へ向かった…。
もう外は暗くなっていて、降ってくる雪がとてもキレイだった…




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■何やってんだマジで。。。文才無さ過ぎ。。
もうダメだ。サヨウナラ。。。(逝)犬飼と猿野〜!!!オマエらかってにラヴってろや!!!!!!








  


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