『扉の向こう』 「やっと二人きりになれましたね」 耳許で囁かれた酷く在り来たりな台詞が、やけにイヤらしく響いた。 「お前、女王なんだろ。女王様がこんなトコで油売っててもいいのか?」 ぼそりと呟いて、そのまま広いバルコニーに出る。 眼下に広がる大きな庭。 こいつはこんなところの女王なのか。 なんとなく、自分が酷く場違いな気もしてくる。 「三蔵、まだ怒ってます?」 「何のことだ」 「安心してくださいね。僕、女王様ですけれど、ちゃんと攻めですから」 「なんのことだっ!」 人が真剣に考えてんのに、コイツは何を考えてんだッ? 「わかっているでしょう?」 にっこりと微笑むその笑顔がいつにも増して凶悪で。 ついつい嫌味のひとつも言いたくなる。 「...焔相手にもか?」 「心配ですか?」 なんだか嬉しそうに見えるのは俺の気のせいか? 「なっ!馬鹿ぬかすなっ!」 「あぁ、もう黙って下さらないと、その可愛いお口、無理矢理塞いでしまいますよ?」 「やめろっ! てめえ、焔とヤってんだろ。そんな手で触んじゃ…あ…」 後ろから羽交い締めにされて、そのまま指がドレスの上から胸を弄る。 「ね、もしかして、嫉妬してくれてるんですか?」 「馬鹿なッ…おいっ、今、話してんだろ…やっ…」 「どうせ何を言っても信じてくれないでしょう?ならこうやって…」 「やッ…ン…」 「身体で理解して頂かないと…ね」 「あっ...!」 突然、スカートの裾から潜りこんでくる手。 「ほんとに可愛いですね。」 「だっ誰がだっ!」 「貴方ですよ。御自分の格好わかってます?」 「るせ、どうしても脱げね−んだから仕方ね…だからどうしててめえには脱がせられんだよっ!」 片手で太腿を撫でながら、背中のファスナーをゆっくりと降ろされて。 さっきまで、どうしても脱ぐことが出来なかったはずなのに。 コイツの手にかかると、あっけないほどに簡単にはだけられていく布。 「それは勿論僕の貴方への愛故でしょうねぇ。あ、それとも…」 「おいッ…どこ触ッ…」 「貴方が僕に脱がせて欲しいからじゃないですか?」 「ばっ…やッ…あ」 「ほんとに?ここ、こんなに固くしてるのに?」 「あぁっ...!八戒!」 何時の間にか足下に落ちたワンピースを踏み締めて、バルコニーの手摺にしがみつく。 下着なんてつけていない身体は、もうすっかり生まれたままの姿になって、明るい昼間の太陽の元で あまりに無防備な姿を晒していることに気付いて。 「やめっ、てめッ、こんなっ」 何処で誰が見ているともしれない場所で、素裸なままに、身体を弄られる羞恥心。 「や…あッ」 「貴方の背中、とっても綺麗ですよ。真っ白でこうやると…」 「あッ」 突然襲う痛み。 「薄紅色がよく映えますね。たくさん散らしてみましょうね」 「んっぁ!や...八戒...」 「そんな色っぽい声で呼ばれたら、我慢できませんよ?」 「やめ…」 「さっきからそればかりですね。でも…ココ、やめちゃったら辛いでしょう?」 「つぁッ」 突然握りこまれて、身体が痙攣するかのように震える。 「ね、イきたいですか?」 「や…ァ、なに…」 何も身に付けていない身体を至近距離で見つめられて。 「舐めて、欲しいんでしょう?」 「なっ!馬鹿なことっ」 「照れなくてもいいんですよ」 「何すっ...!ひぁっ!」 突然の生暖かい感触。 「大丈夫ですよ。ちゃんと支えてあげますから」 「あっ...あぁっ...ぅんっ....ぁっ!」 「ね?腰、ゆらゆらして、ココひくつかせて。欲しいんでしょう?」 「ひっ...ぁやあっ...!」 「三蔵...」 「もっ...やくっ...!」 「はやく...何?」 「あ…はっか…だめだ…も…で…」 「我慢しなくていいんですよ。そのままイって」 「おま…え」 「僕のは貴方がシて下さるでしょう?だから先に…」 「ひあっ…吸…な…ぁあっ」 我慢しきれない刺激に、堪え切れない快感の渦。 「んっ...ぁ....!」 頭の中が真っ白になるような炸裂感。 「ふ...三蔵?良かったでしょ?」 「..ん...」 「僕にもして?」 一体何を言ってるんだ? そう思っている筈なのに、身体が先に反応する。 八戒の前にひざまづいて、スラックスの前に手をやる。 たった今、自分の感じた快感を、こいつにも味わせてやりたくなって。 どうせ夢なら。 こんなコトもいいかもしれないから。 「上手..ですよ。三蔵。」 「んっ...ふ...」 何処をどうすれば、快感を得ることができるのか、今、教わったばかりの事を 目の前の昂るモノに、忠実に返しながら。 「ん…三蔵、貴方何処でこんな」 「お前が…こうして…くれ…から」 「気持ちイイですよ」 「恥ずかし…と…言ってんじゃ…ね…よ」 「ね、ちょっと動いてもいいですか?」 「ふ…んあっ…」 口の中いっぱいに質量をもって蹂躙してくるモノ。 苦しくて。 涙が溢れそうになるのを必死に堪えながら。 「っ..ふぅ...」 「三ぞ...」 「ぅ...んっ...!」 「もう...」 出て行きかけるモノを、吸い上げるようにして、呼び戻す。 「いい..から...出せ..て」 「んぅ...」 「ん!」 突然、熱いものが口腔を襲う。 こぼさないように飲み込んだ途端、青く苦い味が広がって。 最後まで吸い上げたあと、まわりの汚れを舐めとっていく。 「...ホントに貴方って人は。」 呆れたような、愛おしむような声。 「俺がこんなことすんのはおかしいか?」 「いいえ。嬉しいですよ..v」 優しく抱き締められて、何故だか、ふっと安堵した。 「おい、すげえじゃん」 「生シーンって流石に直接キますね」 並んだ柱の向こうの光景と、耳に入ってくる声。 これがほんとにあの三蔵サマと八戒サンなワケ? いや、これは俺の夢なんだから、現実のあいつらじゃなくて。 だが、それなら。 ....相手は、俺でもよかったんじゃないのか? あーッ!なんで三ちゃんの相手が八戒なんだッ俺っ(泣)! |
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