Under age
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紺さん

「俺、紺さんのこと好きです!」
「有り難う、俺も流維のこと好きだよ」

「流維、良い声してるね」

「流維は優しいな」

流維は

流維は…


優しい言葉の数々
頭をよぎる
それはもちろんあの人の声で
大人っぽく乾いた、あの人の声で

紺さん


「流維はまだ若いから
年上に憧れがあるだけだよ」

これは憧れ?
そうじゃない
これは愛情
独占欲
嫉妬
どす黒い感情が、支配する


俺を
こんなどす黒い感情でいっぱいにする
とっても愛しくて
とっても憎らしい
紺さん


俺それでもやっぱり
紺さんが好きです

あの優しさが
あの優しい言葉が
あの優しい目が
嘘だったとしても
建前だったとしても
それでも…



紺さん、タバコ吸うとき
いつもどっか遠くを見てますよね
俺が目の前にいても
俺よりずっと向こうの
何かを見てる
誰かを見てる

「俺にも一本下さい」
思わず口走ったことがあった
「流維、吸えるっけ?」
苦笑いしながらも
アナタから渡されたタバコを吸ってみる

「まずっ、ゲホゲホッ…」
吸い込んだ苦い煙が口に広がって
思わずせき込む
「ははっ、まだ早いよ、子供には」
そういって、苦笑いしながら
タバコを吸い続けるアナタ

子供扱いしないでください
なんて、言えるわけない
こんな俺が…

知ってました
あの人とあなたのコト

アナタの煙の先にいる人のコト

あの人の前の紺さんは
凄く安心しきった目をしてましたよね

俺にはそんな目、してくれたことなかったから

でも、それを認めたくなかった
自分の無力さがわかってしまうから

俺、自分の無力さが悔しいです
俺にはアナタを守る力はないですか?
この明るさはアナタの癒しになりませんか?

全く届かない思いなら
いっそ憎んでみたらと
思いもしないことを口走ったりしたけど
あとでこれが子供といわれる所以なのかと
気付いて落ち込んだり

アナタの優しさに
俺は惚れていたんですかね?

縛られるような思い出も
思い返してみればなくて

いくら手を伸ばしても
アナタには届かなくて



アナタと俺の間の壁は
どうやったら壊せますか?
アナタと俺の間の線は
どうやったら消せますか?


持ち前の明るさも
この境界だけは、壊せない


青い体は
今夜もまた、燃えてくる

 

 

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わかる人にはわかる、某ユニットの「未成年」という曲を元にしました。
つーか流維君未成年じゃないし!子供じゃないし!
まぁ、そこはそんな感じ、って感じで見てやって下さい。(汗)
優しさは、時として人を傷つけます。
自分の勘違いに気付いたとき、人はどれだけ惨めな気持ちになるでしょう…。
なーんて感じで、優しい紺ちゃんを題材に書いてみました。
ホントは公開する気なかったんだけど…
今を逃したら発表できなくなる、と思って載せました。
複雑な心境です。

 

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