あんな女性は はじめてだった。
私達が ハンター試験会場に着くなり──
***
「ゴンはどっちのハンターを目指すんだ!?」
そういうふうに
レオリオとだったか、ゴンとだったか
口喧嘩をしてて
B100階で
エレベーターのような部屋が止まり、
「着いたらしいな…」
「話の続きは後だ!!」
戸が開いて、会場にいる人たちを見渡した。
長い黒髪の…女性
目が合ったとたんに、
「うっきゃぁぁぁ」
とか叫びながら 私に飛びついてきて、
すごく 嬉しそうに
「よかった!私以外にも女の子いたんだ!」
と、ズケズケぬかした。
女扱いされるのがあれほど嫌で
コンプレックスがあったのに、
なんだか嫌な感じはせず、
むしろ
癒されたほどだった。
「女の子がほかにいないから不安だったの!
よかったぁ…あっ、私。よろしくね」
そう言って、手を振った。
「?」
「うん!」
長い髪を結いながら、『』は
自然に微笑った。
それが、なんともいえず 愛らしかった。
「私はクラピカと云う。」
そして、やはりは 自然に微笑んだ。
「異文化なのだよ!」
の、この
わけのわからない言葉がとても印象的だった。
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