ICO(イコ)は、プレイステーション2で動作するアドベンチャーゲームです。同時に、このゲームに出てくる、主人公の少年の名前でもあります。
発売元や値段など、くわしくは 公式サイトを見てください。ゲーム画面のムービーも見られるので、どんなゲームか知りたい方には超おすすめします。(公式サイトBBSは、ネタバレが多いのではじめての人にはおすすめしません)
HPなどのゲージやアイテムメニューはこのゲームにはありません。さらに、このゲームにはメインBGMとよべる音楽がないのです。ゲーム中常に響き渡っているのは、吹きすさぶ風の音、たいまつのはぜる音、水しぶきの音、鳥の鳴き声、そして少年と少女の息遣いだけです。
舞台となるのは古い大きな城。時には暗くきびしく、時には信じられないほどやすらげる空間が広がってます。足元に舞い上がるほこり、風にそよぐカーテン、窓からさしこむ陽射し、目もくらむ断崖、まばゆい太陽、透き通る水、少女の手をひいて走る少年の影……
はじめてのゲーム、はじめてくる舞台、なのにどこか懐かしい雰囲気を感じます。少年の動きにイタズラしまくった少年時代を重ね合わせる人は多そうです。学校の柵を乗り越えたり、コンクリートの塀の上を歩いたり、角材をふりまわしたり、生傷の絶えなかったあのころ。また、ぎこちなく少女の手を引く少年には、恋人と「手をつなぐ」のとはまた異なる記憶を呼び起こさせる気がします。それは幼いとき妹や弟の手を引いた記憶だったり、あなたが親だったら子供の手を引いた記憶、また自分が引かれた記憶かもしれません。
いつだかわからない時代の、
どこだかわからない場所でのお話。
小さな村がありました。小さな小さな村です。旅人も誰もこないさいはての地に、
ほそぼそと暮らしている村人たちがいました。
村はまずしく、財産といえるものは昔から伝承されてきた風習だけでした。いまの人たちが迷信と笑いとばすような風習も、すがるものの他にない村人にとっては重要な生活のちえだったのです。
村ではときどき、角のあるこどもが生まれました。角は不吉のしるしとされ、村にわざわいを運んでくるものとされていました。
わざわいは海岸にそびえ立つ古城からやってくるといわれていました。城はむかしここにあった古い王国のなごりでした。この、いまはもう誰も住んでいないはずの古い城には、悪霊が住んでいるといわれているのです。
村人たちは角のあるこどもが生まれるたび、その城の悪霊にいけにえとして捧げてきました。
イコは、そんなこどもたちのひとりでした。角のあるこどもとして生まれてきてしまったのです。
十三になったある日、イコは悪霊よけの仮面をつけた村人たちに連れ去られ、村を出ました。十三の誕生日は、イコの最初で最後の旅、帰る場所のない永遠の旅のはじまりだったのです。
主人公。角の生えた少年。生け贄として古城の石棺に閉じ込められた。
誰もいないはずの古城で思いがけない出会いをすることになる。
なぞの少女。鳥カゴみたいな檻に入れられ、塔の天井から吊るされていた。
黒い影の怪物にさらわれそうになる。黒い影は常にヨルダを狙っており、地面に開いた真っ暗な巣穴に連れ込もうとしている。
ヨルダが完全に巣穴に入ってしまうと、
イコは石にされてゲームオーバーになってしまう。
イコは影たちからヨルダを護らなければいけない。
ハトと箱の上がスキ。イコのこともちょとスキ(妄想)