第3回影の伝説


「なんか知らんうちに3回目まできよったなあ」

「打ち込み人は就職活動もろくにしないでこんなんばっかり作ってて、大丈夫なんでしょうか?」

「わからへんわ。なんか普通に会社で働くのはいややなんて贅沢抜かしてけつかんどったで」

「何がしたいんでしょうかね、この期に及んで。他人よりも全能力においてまんべんなく劣る男が」

「ええかげん夢から覚めよゆうこっちゃ、世の中そないにあもないで」

「こんなことやっているから2●hとかで「イッてるホームページ」として名前の無い人に紹介されたりするんですよ」

「まあそれはそれや、今回はなんやな影の伝説かいな、えろお懐かしいなあ」

「別名レジェンドオブカゲですね。当時はそれほどクソゲーという話は聞きませんでしたが

「このソフトのおかしなとこは、誰に聞いても”友達が持っとってやらしてもろた”とかいうやつや。自分で持っとったやつは何故かおらへんかった」

「自分もその口ですねえ」


1.ゲームシステム

「アクションでしょう。主人公”カゲ”を操って、なんかよくわかんない敵から”キリ姫”という人を助け出すために戦うんですよ」

「このカゲってゆうのは忍者なんやな、ポニーテールやから最初女かと思ったで」

「カゲは刀と手裏剣で戦います。途中で何故か空中に浮かぶ水晶球を取るとカゲの服が違う色に染まって手裏剣が巨大化したり耐久力がついたり、八方手裏剣を投げたりします」

「敵はほとんどがいかにもあたしゃ下忍ですってな覆面の忍者青と赤や」

「全ての敵は一撃で死にます。ばたりと。死体は残らず点滅して消えます」

「高いところで死んだら何故かカゲやろうがザコやろうが頭から真っ逆さまに地面にゆっくりと落下していって死ぬ」

「あと、特徴といえば、木や柱をゲジゲジのように登ったり、ジャンプ力が凄まじいということですね」

「システム的には簡単やな、流石は初期のファミコンソフトやで」


2・・・ゲーム内容

「影の伝説のソフトにはいろいろ伝説があってなあ」

「寒い洒落をかますつもりならやめてくださいよ」

「いやいや、ウチのページからもリンクされとるファミコン掲示板で見た噂なんやけど」

「どんな噂ですか?」

「うん、2階の窓から何回外の道に放り投げても壊れへん頑丈なカセットやったとか、スタートするとほんまは格好よくカゲが上から飛び降りてくるねんけど、一部のバグで、スタートするといきなり主人公(カゲ)の死体が降ってくるっちゅう縁起の悪い噂もあるねん」

「初期出荷かなんかのバグかもしれませんねえ、あと、頑丈なのは良いことですが、物を粗末に扱うのはやめましょう。僕も小さいころにファミコンのドナルドランドが道に捨ててあるのを拾ったことがありますけど」

「まあ取り敢えずスタートしてみ。懐かしいなあ」

「最初の画面が下から迫り上がってくるのは当時のファミコンでは珍しくもない演出ですね」

「木に手裏剣が刺さってカメラ目線のカゲがこれ見よがしに木の上で三角飛びをしよるねん」

「しばらくするとキャストが紹介されるんですよね、文字だけで。しかも速い縦スクロールで読みにくいです」

「カゲ・・・ニンジャ、キリ・・・プリンセスはわかるんやけど、忍び・・・ニンジャは当たり前やし、ヨーボー・・・マジックモンクはわけわからへんな」

「ユキノスケキリって誰ですかねえ。ユキグサヨシロウとか・・・」

「キャストつうぐらいやから、カゲはそのへんにおるニンジャが役しとるんか?キリはそこらへんでお姫さんをひっ捕まえて演技させとるとか」

「取り敢えずスタートしてみましょう。どこのものとも知れない林の中をよたよたと歩くお姫さんらしき物体・・・それを空中浮遊した青忍がさらいに来ます」

「んで、カゲが同じ林の中で上から降ってくるんや、ほんで、ブンブンブンとおならの音がしてゲームスタート

「バックでは雨も降っていないのにやたらと稲光が走ります。目がちかちかして痙攣を起こす児童が続出です」

「カゲは太い足をカサカサ蟹股横歩きしながら高速で走るし、2刀流でも進行方向の刀を馬鹿の一つ覚えのようにくるくる回すだけ」

網タイツはいてるようにも見えますね。手裏剣は2発しか同時に撃てないし」

「ジャンプして派手に動き回ったりすると更に目が痛なってくる。それに上ボタンでのジャンプはかなりタイミングが難しいな」

「で、この面では林の中で山のように青忍と赤忍を虐殺しまくるのが課題ですよね、いらない殺生をしないでさっさと次の面に行けば良いのに」

ボン!チャラリラリ〜。バタッ

「あ〜あ、やられた。首の骨完全に折れとるで。カゲの死体はぐちゃぐちゃのゲロにしか見えへん」

「しばらくすると青い坊主が炎を吐きながら現れてきます。炎はカゲがどんなにパワーアップしていても一撃で死にます」

「3ドットくらいで描かれたクソ小さい巻物が時々空中に浮かんどる。それをとるとえらいことになるで」

「う〜んう〜んと怪しい音が鳴って画面が点滅しまくり、画面に現れる敵が次から次へとバタバタ倒れていきます」

「バルサン害虫駆除の術でござるの巻(嘘)怪しい妖術としか思えへん。」

「これも例の掲示板で”林の上で死んで巻物を取る断末魔の雅の術”とか紹介されてましたね」

「赤い坊主が最後に現れるでこれを倒したら1面クリアや」

「時々空中を球に足が生えた地球外生命体が歩いています、取ると点が増えたりカゲが増えたり八方手裏剣が使えたりします」

「こんなところで大量虐殺を繰り返しとらんとでさっさと次のステージへ行ってくれればええのに」

「2面は堀のステージですね、カゲは水の中を地上と同じ速度で走ります。水に潜るとちゃんと水遁の術の竹が水面から出ているのがいいですなあ」

「ここでは青忍を10人を虐殺するとクリアやな、水遁の術中に死ぬとカッコ悪いで、死体が水面に浮かんでくるさかい」

「3面は追いかけてくる赤忍たちを相手にしながらひたすら上を目指してジャンプしていきます」

「ここでは高いところで死ぬと、死体が一番下の地面までゆっくりと逆さまに落下していくで」

「他にも、倒した赤忍の死体と一緒に落下していくとおもしろいですよ。死んだところが高すぎると死体が地面に着地する前に画面が切り替わってしまいます」

「途中に時々出てくる黒忍を殺すと巻物を落とすで」

「ここでも断末魔の雅の術が使えますね、死んでまっ逆さまに落下して、着地と同時に昔の活動写真の忍者のような印を指で作って直立不動で大量虐殺の怪しい術を使った後ばったりと倒れます」

「最後のステージは青忍、赤忍、赤坊主が出てくる城内戦や。画面の奥にある階段を上って四階を目指すんや」

「赤忍は刀で防げないクス玉を投げてきますね、当たるとボン!と情けない音がして死にます。しかも死体に鞭打つかのようにカゲの死骸に刀を何度も降り下してきます」

「プリンセス”キリ”は目の前や、四階の真中に縛られてるけどボスはおらへん。さくっと救出や」

「助けると敵が突然攻撃を止めます。お姫さんをつれたまま城の屋上へジャンプ。たったかたったか屋上を走ります。すると屋根には金のしゃちほこが?正体不明の悪の組織は名古屋城だった?」

「ほんで、カゲはこともあろうに姫さんをつれたまま天守閣の屋上から地上へと飛び降り自殺!!」

「驚いたことに軽々と地面に着地するカゲと姫。どんな体してんだ?普通死ぬだろ。手裏剣一発で死ぬくせに生きている。あやしすぎます。特に姫。そんなに体が強固なのにさらわれてんじゃねえよ!」

「んで、とっとことっとこ林の中を走るカゲと姫。するとオープニングで姫をさらいに来た青忍が空中から姫をまたさらいに来んねん。この青忍は絶対に倒せへん。しかも舞空術使っとるし」

「姫救出後1分足らずでまたさらわれるカゲ。しかも無抵抗。さらわれても顔色一つ変えずそのまま馬鹿みたいに走りつづけます」

「んで、数秒後に”あれっ?姫いないじゃん”とばかりに立ち止まるアホカゲ」

「そこで何故か白い坊主二人と対決することになりますが、弱点は上を無造作に飛び回る汚い蛾。攻撃しまくって駆除するとあっさり坊主も倒せるようになります」

「ほんでまた1面からやりなおしなんやけど、画面が切り替わって今度は舞台が秋になっとる。またさらわれたってのに秋までなにやってたんだカゲ」

「不思議なことにまた同じように4面の4階で縛られてる姫。こいつら何の為に姫をさらうのか意味わからんです」

「また天守閣から飛び降り自殺してすぐさらわれる姫。カゲは学習能力0か?今度はぴょんぴょん飛び回る侍と対決、蛾を打ち落とせば楽勝やけど」

「そして今度は舞台が冬になって1からやりなおしです。カゲはやる気が無いとしか思えない」

「また縛られてる姫。敵は縛りマニアか?」

「んでまた救出後さらわれます。こいつら楽しんでるとしか思えません。空中を猛スピードで飛び回る地球外生物としか思えない侍と対決し、蛾を打ち落として勝利するとやっと姫を救出できます」

「一応これでエンディングやけど、”HOWEVER・・・・”と表示が出た後にボタンを押すと、また夏に姫がさらわれんねん。もうええわ。死ねって感じ。せやけどまた頑張ってエンディングまで行くと昆布を頭に付けた姫の萌へ萌へ画像を拝めるぞ!」


「・・・そういえばバナナコーラさん」

「なんや?」

「早口でここまで強引に突っ走ってきましたが、ここで悲しいお知らせがあります」

「な、なんや悲しい知らせって気になんなあ・・・」

「薄々感づいていらっしゃるとは思いますが、このコーナー対談形式は今回で終了になるんです」

「・・・・」

「3回続けてきたんですが、どう考えても対談にする意味が無い、ゲームレビューにこの形式は合わないということに打ち込み人が気づいたようなんで」

「・・・・」

「なので、次回からは僕だけということになります。非常に残念ではあるのですが」

「・・・・」

「まあ、その、非常に申し訳ないのですが、またあなたはプータローに逆戻りということに・・・」

「・・・・」

「取り敢えず、これ餞別代りのフロムAです。今後の人生にお役立ていただければと・・・」

ふざけんな〜〜〜っ!!なにゆうてけつかんどんねんワレ〜〜ッ!!!!なんやその含み笑いは!!!ムキ〜〜〜〜ッッッ!!絶対殺す〜〜〜ッ!!!

「それでは皆様。また次回にお会いしましょう」

いてこましたるクソガキャァァァァ〜〜〜〜っ!!・・・あ、フェイドアウトするな!俺のゆうこと聞けぇぇ!・・・フェイドアウトするなぁぁぁぁ〜〜ッ!!


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