「続・焦がれる想い」

「あぁ・・・眠くなってきたぁ・・・」
「は?・・・寝過ぎだよ、信充は。さっきまで寝てたくせに・・・」

 ここは京一の自宅。二人揃って、こたつに入りながらお勉強タイム。
 大学受験日まで・・・早あと1ヶ月。同じ所を目指し、日々精進してきたらしい二人である。
 そして、実川家は受験を控えた京一だけを残し現在ハワイ滞在中。毎年恒例、年末年始の家族旅行なのだ。
 というわけで・・・鬼の居ぬ間の何とやら・・・という感じで・・・受験勉強そっちのけで、ここ数日実川宅は京一と信充の色濃い愛の巣に変化していた。

「・・・俺はねぇ、お疲れさんなの。夕べも京ちゃん俺のことなかなか離してくれなかったし?・・・もう・・・っ〜〜・・・なにすんだよっ!」
「何すんだよって・・・それっくらいされて、当たり前だね!エロ親父みたいな顔してサ・・・まったくもって、信じられないよ・・・信充いつからそんなキャラクターになったんだよっ・・・ばーかっ。」
 京一は恥ずかしいこと言われ、おもいっきり信充を殴ってから、顔真っ赤にしながらこたつから脱走。そのまま台所へ行き、珈琲メーカーを作動させる。丁度信充に対し背を向ける状態のため、すぐ後ろに信充が既に来てることに気付きもせず、何やらぶつくさ文句を垂れながら。

「独り言?・・・勉強のしすぎじゃねぇのか?」
 文句垂れてる京一を、すかさず後ろからふわりと抱き締め耳元で低く掠れた声を立てるのは・・・信充。
「う、わぁっ・・・」
 ビックリして肩竦め、しっかりと腕の中におさまる京一。
 そんな彼をしっかりと抱き締め、耳朶を口に含みねっとりと舐め舐り、信充は得意のエロテク披露。

「んっ・・・よしてよ・・・べんきょー・・・残ってんだから、・・・ぁ・・・」
「・・・とまんねぇ・・・、一回だけしよ?したら、べんきょ・・・良いだろ・・・?」
 弱く抵抗する京一を抱き締めてる一方の腕を、京一の下方へと移動させ、耳へ刺激送っていた唇を首筋へ移動させ熱い吐息吐き出し・・・。
「んっ・・・、一回、だけだからねっ・・・」
 するりと服の中へ手を滑り込まされ、既に熱を帯びてきている中心部へ触れられ・・・渋々頷きながら、ピクリと上体仰け反らすようにし後ろの信充の首元へと片手絡ませキスをせがむ。
「んっ・・・ぅ・・・、はっ・・・ぁ・・・、のぶ・・みつぅ・・・」
「・・・きょうっ・・・、好きだ・・・っ・・・」
 たっぷりと唾液交え、深々とキスを交わしながらお互いの名を呼んでは、気持ちを確かめ合い。そうしながらも、信充は器用に京一自身を扱き立て・・・。

「あっ・・・、ダメッ、信充ッ・・・イキそっ・・・、アァッ・・・」
「・・・待てよ、まだイクなっ・・・」
 台所の流しへ手をつかせ、すっかりズボン脱がせてしまい後ろから京一を攻め立てる信充の指。前方へやっている手からは、既に京一自身の先走りが床へと滴っている。
 後方からは、蕾を弄ぶ指が蠢く度に卑猥な音がたち・・・それが更に彼らに油を注ぎ。

「あぁっ・・・もう、ムリっ・・・くるなら、早くっ・・・、ッうっ・・・」
 ガクッと足から力抜けたように一瞬体勢を崩す京一を、しっかりと後ろから抱き締め。信充は既に張り裂けんばかりに脈打つ自分自身を、軽く扱いてから京一の中へとゆっくり埋め込んでいく。

「・・・ッ、・・・ア・・・、んぅっ・・・信充ぅ・・・」
「・・・んっ・・・はッ・・・京一・・・中、すげぇ気持ちいい・・・」
 ゆっくりとだが全てを飲み込ませた信充は、京一を多少気遣いながらやがて腰を動かし、中を抉るように自身で京一に刺激を送り出す。
 最奥を突く度に、甘ったるい声を上げ背を仰け反らす京一の光景をぼんやりと見つめながら、信充は自身の絶頂間近に合わせるように今までにないほど激しく京一を攻め立てていく。

「あっ・・・、信充ッ・・・いやッ・・・、あ・・アッ・・・ダメっ・・・ッ・・・!」
 激しく中を抉られ、何度も弱い部分を擦り上げられ・・・ぎゅうっと信充自身を締め上げるようにして達する京一。その締め付けに、信充は喉奥でうなり声上げながら、勢い欲の京一の中へと、熱い迸りを放つ。
「んっ・・・あぁ・・・」
 ピクピクと中を痙攣させ、信充の熱い塊を受け止め。京一はがっくりと前に力無く倒れ・・・るが、台所のステンレスの冷たさに、軽く声上げる。
「・・・?どうした?・・・あぁ・・・冷たかったんだ?・・・取り敢えず・・・風呂行こうか・・・」
 京一の様子を見て、声を上げた理由が分かると軽く笑み零しながら信充は京一を抱き締め直す。そうしながらも、どこか余韻を楽しむようにしつつ・・・グイッと勢い良く繋がったままのソコから自身引き抜く。
「っ・・・ん・・・」
 ビクッと身体強張らせ、抜かれる瞬間に眉を顰め信充に何か言いたげにする京一だったが・・・抜かれたソコからとろりと暖かいモノが流れ出す感触に、パッと顔を赤くし・・・「早く・・・風呂、連れて行け・・・」ぼそりと洩らした。
「はいはい、俺の大事な王子様。言われなくても連れて行かせていただきますよ。」

とありあえず・・・完(笑)

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  えぇと・・・大分月日が経っていますが・・・続編書いてみましたぁ。
  この子達は・・・実にエッチ方面へスムーズに動いてくれちゃいます(笑)
  ですが、今回は結構な甘々っぷりをお見せできたかなぁ?とか・・・。
  最近、甘々に飢えてる涼音なのです・・・(何)
  
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