WJ19号感想

ハンターがお休みです。
立ち読みで済ませようかと思ったけど、ストーンオーシャンは最終回だし、サンタも闇神コウも意外と良かったので買ってもらって良かったです。


☆☆☆サンタ☆☆☆

いま手元に少年ジャンプのギャグスペシャルがあるんですけど、これの「悪の花道」が前身なんでしょうね。おそらく。
主人公の名前は同じくサンタだし、外見もほぼ同じです。
それで「悪の花道」は中の中の下くらいな微妙なラインのギャグマンガだったんですけど、今回は心機一転、まじめなストーリーマンガになっててビックリでした。
しかし、その頃と比べると画力は比べ物にならないくらい上がっているし、良くも悪くも毒が抜けた感じですね。読みやすいです。
(追記:直接の前身は赤マルジャンプに載ってた「SANTA」らしいです。こっちはストーリーも本気路線で大体同じ路線みたいです)

魔呪力の設定はなんだかRAVEを彷彿とさせるし、死相溢れる兄との別れ主人公の性格がラストで変わるあたりはワンピースに近いものを感じました。
が、それでも第一回の今回は十分な出来映えだったと思います。
特にラストで世界征服を口に出すあたりが、以前の意地悪い子供の煽りで傷ついていたときとの対比として効果的だったと思います。

あえて問題点を挙げれば、サンタのお腹のお口の能力「剣を出す」限定なら地味過ぎるし、「どんな武器でも出せる」なら何でもアリ過ぎて面白くないです。
せめて剣の造形だけでも、もう少し練って欲しかったですが。
それと、「魔呪力の継承者」であるトラさんの魔炎がしょぼすぎます。
108体限定なんだから、こんなところで安売りしないでここぞというときにその圧倒的な力を見せて欲しかったです。


☆☆☆ナルト☆☆☆

伝説の三忍のくせに、弱すぎる綱手姫。
カカシと同じ程度のカブト相手に大苦戦してます。おいおい。
大蛇丸と同列に並べられる忍者には思えません。

しかし、それにしても今週の戦闘シーンは良かったのでは。
電気信号を混乱というのは、良いアイデアだと思います。
たとえ、首を撃ったときに「お前もメスで動脈切れよ」とかつっこみたくなったとしても
ナルトはワンピースと並んで戦闘シーンがつまらないイメージがあると思いますが、ナルトの方はそんなに捨てたもんじゃないと個人的には思っています。


☆☆☆闇神コウ☆☆☆

前回あまりの酷さに11週打ち切りを確信した『闇神コウ』ですが、どうしたことか、今週は読切時のレベルまで面白さが戻っています。
初回は面白いがどんどんつまらなくなる、というのが新連載の良くあるパターンですが、これは珍しく逆パターンですね。
先週のが酷すぎたともいえるのですが・・・。

今週はわがままで無道なおねえさま&奴隷となってコキ使われるしょぼい主人公、という『GS美神』パターンを忠実に継承(?)
読切時に「ニセ美神」といわれた本領発揮です。(そして、その方が面白いです)
今週はおとり作戦のりツッコミが不覚にも面白く、その後8ページほどパパパーと飛ばして、オチがそれなりに面白かったです。

まあ、まったく「美神ほど面白くない美神っぽいマンガ」の域は脱しきれてないんですけど、それでもそれなりに良くまとまってました。
先週が「箸にも棒にもならないダメマンガ」だったことから考えれば、ずいぶんなレベルアップです。

今週、特にダメだと思ったのは、主人公がぐちゃぐちゃ言うのがつまらないことですね。
「お前は自分がされて辛かった事を他人に味わわせてんだぞ」とか、本当にどうでもいいです。
そんなことは別に主人公が声を大にして言うまでもなく、普通に読んでいれば誰もがそう思うことだし、そんなことを大ゴマ使って集中線で迫力つけて、何だかすごいことをいってるかのように、読者と自分を納得させようとしています。
その思慮の浅さが、僕には手抜きとしか思えません。
別にクサイことをいうなとか、説教じみた台詞を描くなとか、そういうことをいってる訳ではないです。
ただ、何も考えずに正論っぽいことをまくし立てればそれでカッコはつく、っていう姿勢は読んでいて不愉快だとは言いたいです。

あと、鬼の造形はセンスを感じません。
カッコ悪いし、面白くもないです。
ダメならダメで、むしろソードブレイカーを目指して欲しいです。


☆☆☆こち亀☆☆☆

展開がつまらないとか、オチがいつもと同じとか、先が読めるとか、そういうのは今更どうこう言う気もないし、馴れてしまいましたが、冒頭4Pで両津氏のキャラクターが壊滅的に壊れているのは生理的に耐えれません。
秋本先生は30〜40巻あたりのこち亀を読みなおして、両津のキャラクターを思い出して欲しいです。
両津氏に1ページ目のような表情や、「ねー」とか「だけどォ」とかはホント似合いませんから。


☆☆☆いちご☆☆☆

なんだか今週の話を読んで、真中君に関するイメージが悪くなりました。
彼はもしかして、「ハムナプトラ」とか「スターゲイト」とか「ダンジョン&ドラゴンズ」とか見ても、普通に感動する人なんですかね。
だとしたら、「映画を作っている」というファクターが急に痛々しくなるんですが・・・。

3人のやり取りを聞く限り、この映画はクソっぽいです。
しかし、結局真中君と東城さんはそんな映画で息投合しちゃってるわけで・・・。
真剣に見ていて見分けのつかないキャラクター、ヴィジュアル面ばかりで描ききれていないストーリー。
そんな映画で盛りあがってる主人公はやっぱりイヤだなあ。
今週の映画のエピソードは明らかに失敗なのでは・・・。

新キャラの女の子は、周りに聞こえる大きさで独り言批評しているあたり、いろいろ置いといて御免ですね。


☆☆☆ウルトラレッド☆☆☆

格闘シーンは何気に面白かったんですが、やっぱり殴り合いながら笑ってる男二人見ていて気持ち悪いですね。本当に。
ちなみに、「宇強の大空」という格闘マンガをご存知でしょうか。
宇強には、そういった気持ち悪いシーンがたくさん詰まっています。
てか、あれは既にホモの域ですが。

今週のウルトラレッドはこの2コマが無ければ良かったのにね、ということで。


☆☆☆ミスフル☆☆☆

このマンガで唯一評価できるところは、劇中のキャラクターが僕達の素直な感情を代弁してくれることでしょうか。
ジャンプ読者が虎鉄先輩にいいたいことは、今週で大体代弁されたんじゃないですかね。


☆☆☆黒猫☆☆☆

今週はオリジナリティに溢れていてつまらなかったです。


☆☆☆マンキン☆☆☆

メイデンちゃんをフェイクに使ったときもですが、僕はオーバーソウルの仕組みを良く理解できていないため、次週の謎解きも楽しめそうにありません。
何がどう謎なのか、どう不思議なのか、そのレベルで良く分からないです。

しかし、ハンターの念の概念もGIのルールも、オーバーソウルと変わらず難解なはずですし、ハンターが理解できてマンキンが理解できないというのは、単に僕の愛が足りないだけなのでしょう。


☆☆☆ジャガー☆☆☆

相変わらず素晴らしいトーナメント編。
今週の内容も非の打ち所が無いもので、何度も何度も繰り返し読んでしまいました。
シューティングスター銀河は想像通りだけどいい感じでやるせないし、ヒデ郎のスリリングなプレイは、顔を赤らめた女の子や、「うまい!」の盛りあがり描写など秀逸。
むしろ作者に「うまい!」って思ってしまいました。
ラストのジャガーさんの顔の変わり方も、もう慣れてきたつもりだったけど、やっぱり面白い!

それにしてもピヨ彦は目元が涼やかなだけでずいぶんカッコイイです。


☆☆☆ストーンオーシャン☆☆☆

2ページ目の神父様の「ドドド」でお腹一杯な勢いなんですが、今週は濃かったです。
ウェザー・リポートの酸素の能力はもはや天候云々関係無い気がしますが、それにしてもラストが綺麗にまとまっていて(何が起こってるのかは正直良くわかりませんが)良かった気がします。



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