WJ28号感想

冨樫先生の目次コメントの意味が分かりません・・・。


☆☆☆ハンター☆☆☆

うわーーー。
やられたなあ。
先週の報酬カード選択の予想はさっぱり外してしまいました。
あまりにも便利なアイテムが多すぎるため、どれかを具体的使用を目的にアイテム化したならば、今後のストーリーに支障をきたします(どんな状況にあっても、どれかのカードがあれば解決できそうですし)
なので、このカード選択は次のシリーズに関わらない、その場で終わるものだと思い、バッテラ氏へのプレゼントと踏んだのですが、まさかあれだけ何度も「手がかりはない」といっていたジン関連だったとは(!)
普通のマンガだったら「なんだよ!あれだけ本文で関係ないっていってたのに!ひどいや!」って思うところですが、ハンターだと「そこまで含めてジンの狙いなのか」と思えてしまいます。

うーん、しかし、さすがにここまでの脳内補完ファンとして正しい姿なのでしょうか・・・なんか、信者っぽいなあ。
まあしかし、ニッグをジンと考える流れにつっこみどころはないし、良かったと思います。
アカンパニーの先は結局カイトで「ハズレ」でしたけど、それはそれで物語的には進展はあったということで。

それにしても今週も絵が酷い。
夢にまで見たブループラネットの素晴らしさが一切まったく何一つ伝わってきませんでした
わぁ、コミックスが楽しみだなあ(皮肉)

そして、そんなブループラネットを手に入れゴキゲンなビスケとは今週でお別れ。
ハンターというマンガの性質からして、二度と出てこないか、もしくは当分時間を置かないと出てこないでしょう。
ポックルさんも出てきませんしね。

そういえば、ついにG.I.内でジェイトサリさんが出てこなかったのが残念。
それから、何の注釈もないことから、G.I.内では普通にゲームが続けられる模様。
ということはやっぱり、レイザーさんは死ぬまで灯台守だし、ドゥーンさんはお城で怠惰に暮らすのでしょうか。
そしてモタリケさんは最後までゲームから脱出できない、と。


☆☆☆キックスメガミックス☆☆☆

あまりのつまらなさに最後まで読むのが苦痛で仕方なかった読切「キックスメガミックス」から丸二年。
ちょっと信じられないことに連載に格上げされました。
やっぱり信じられません。

さて、今度の連載は読者にどれほどの苦痛を与えるマンガと恐る恐る読んでみたのですが、あまりに警戒しすぎていたせいか、別に全然辛くない普通につまらないマンガでした。
つまらないといっても、読切時のようにいますぐジャンプを床に叩き付けたい衝動に駆られるものでもなく、「つまらねーなー」と思いながらも最後まで適当に流し読みできるレベルで、2年前と比べて格段にレベルアップしたように思われました。
もしかして、2年前もそんなにつまらなくはなくて、単に僕の人格が穏やかになっただけかもしれませんね。

まあそんなわけで、今週は本格的にテコンドーが描かれていないことも手伝って、そんなに酷い作品ではありませんでした。
とはいえ、今後テコンドーに話が集中していけばつまらなくなるのは目に見えてますし、どうあがいても11週打ち切りは確定と思われるので、しばらくの間とは思いますが遠くから生暖かく見守りたいと思います。


☆☆☆ワンピース☆☆☆

もし仮に僕がこれまでのワンピースを全く知らずに、突然今週の一話だけを見させられたなら、僕は直ちに漫画喫茶へ向かい、頭から全巻読み漁ったでしょう。(そして、ガッカリしたでしょう)

別に今週の話がとんでもなくレベルが高かったという意味ではありません。
今週の話の要素要素が僕の嗜好に沿っていたというだけの話です。
タイトルの「海賊ルフィVS神・エネル」
このタイトルを見ただけで僕の心は踊ったことでしょう。これまでのワンピースを知らないならば。
海賊という海の狂気と、傲慢な神との戦い。
神殺しのストーリーとしては、胸昂ぶる話ではありませんか。

しかし、残念なことに実際のワンピースは、海賊とは名ばかりの単なる正義感の強い船乗りたちと、神の神性よりも勧善懲悪の「悪」の意味のみを背負わされた何だか強い人の戦いです。
海賊が神を倒すという、それだけ聞けばこれ以上ないほどに魅力的な話が、蓋を開けてみれば良くある少年バトル漫画でしかない。
自分でも何が言いたいのか良くわかりませんが、なんだか勿体無いなあ、と。
もちろん、ワンピースが僕の望むような方向性だったならば、これほど子供たちに人気を博すことはなかったでしょうが。

↑のように、ワンピースの本質とは何も関係ないところで一人興奮できたので今週は楽しく読めました。
いままでのワンピースの設定・ストーリーを全て忘れて、19Pの読切作品(壮大な神話的叙事詩の一挿話くらいに考えると良い)と思って読めば、ほどよく謎めいていて楽しかったです。
あ、この読み方は結構斬新かも・・・。
黒猫の楽しみ方に続き、新しい発見です・・・。脳内補完、脳内補完。


☆☆☆アイシールド21☆☆☆

今週は特に面白いアイシールド21。
各所で「なんのためにいるんだ?」とその存在必然性が疑問視されていた、原尾クンですが、彼は何気にホワイトナイツにおける桜庭ポジションみたいです。
今週はセナがほとんど動いてないにも関わらず、栗田の立ち直り、ヒル魔とハァハァ三兄弟の活躍など、とにかく内容の濃い凝縮された一話でした。
それにしても太陽高校の女子の制服はカワイイですなあ。


☆☆☆シャーマンキング☆☆☆

えー。
えーー。
えーーー。

やっぱりベルゼブブじゃないっすか。
神クラスじゃないっすか。
なんでこんなによわっちいんですか??
どう考えても花組3人の持ち霊より遥かに強そうなのに。
X−LAWSのミカエルと同レベルでもいいくらいなのに。

えーーー。
(やっと出てきた魔王さまの扱いが酷くてガッカリな様子)


☆☆☆テニスの王子様☆☆☆

大変ですよ。
王者・立海大附属がもたらすのは「恐怖」の2文字のみらしいですよ。
学のテニス部がもたらすものは恐怖のみなんですよ。
世も末ですね。

各所から「中学生のリアル性欲は気持ち悪い」と評判の剣太郎クンですが、今週の「何てボクって凄い」の一連の台詞で大分キャラが立ってきましたね。
彼もようやくテニプリ変態プレイヤーの仲間入りを許されたといえるでしょう。
あんな真剣な表情で言われてもなあ。

あと、ラストの何がどうなってケガをしたのか分からない海堂も何気に良いですね。
ここでケガをしてこめかみから血を流す必然性を(うがった見方で)考えると面白いです。
きっと喜ぶ方が多くいらっしゃるのでしょう。


☆☆☆遊戯王☆☆☆

いまいち不評のエジプト編遊戯王ですが、神官団が一枚岩ではないこと、権力者である神官団が何気に傲慢なことなど、変にリアリティがあって、個人的にはとても楽しいです。
ツッコミを楽しむバカ漫画ではなく、普通に読了に耐えれる漫画だと思います。少なくとも今週は。

それはそれとして、来週からセトさまのどんな狼藉が繰り広げられるかと思うと、おばかな展開を期待したい気がしなくもないです。ゲフン。


☆☆☆ミスフル☆☆☆

「お前は凪も野球も侮辱してんのか」

また説得力のないセリフを・・・・・・。
猿野は、いや鈴木先生は初めから野球をバカにしていると思いますが。
世の中にはこんなセリフに心を打たれたりする人もいるのかなあ。
実はこれは広い意味でギャグで、読者は今週の剣菱のセリフで爆笑する感性を要求されているのでしょうか。


☆☆☆そーじの時間☆☆☆

浦安にしか見えませんが、セリフを排した組みたてはリズムがあって良かったと思います。
しかし、ゴキネタはカンベン・・・。ヒィーーー。


☆☆☆プリティフェイス☆☆☆

ある意味想像通りのオチがついて、期待外れというべきか、予定調和というべきか・・・まあ別にどっちでもいいんですけどね。
とりあえず長い間お疲れ様です。

あとはウルトラレッドとドッキリとSANTAと、個人的にはそろそろいちごに終わって欲しいかな。
(本当はルーキーズが終わる予定だったんでしょうけど・・・)


☆☆☆黒猫☆☆☆

いつものことではありますが、毎回知的好奇心に満ちた素晴らしいマンガですね、黒猫は。
先週から思っていたことですが、イヴは翼があるのはいいけど、まったく羽ばたいていません。
そんなことで飛べるのか?と黒猫に慣れていない人は思うかもしれません。
しかし、本当は鳥は羽ばたかなくとも飛べるのです。
翼を持つものは、ただ翼があるだけで、空を自在に飛べるのです。
鳥などが羽ばたいているのは全く無駄な努力なのです。
偉大な矢吹先生は先週からの羽ばたかないイヴを描くことにより、多くの人々が勘違いしている科学的事実を教えてくれているのです。

さらに(いまさら言うこともありませんが)矢吹先生はナノマシン無限の可能性を見出しています。
小さな世界観にとらわれた私たちでは、ここまで自由な発想を持ってナノマシンの可能性を追求することは出来ません。
まさかナノマシンで身体が鋼鉄化するなんて、普通はとても考えられないことです。
しかし、きっと未来においてはナノマシンで身体を鋼鉄化することも可能なのでしょう。
矢吹大先生がそう仰っているのですから、間違いありません。

また、リオンが「盾を創ろうがガードできるレベルじゃない」といっているにも関わらず、身体を鋼鉄化すれば防げる、というところが素晴らしいですね。
これは黒猫を真剣に読んでいない人には「身体の一部を(おそらく鋼鉄製の)盾にする」ことと「身体を鋼鉄化する」ことの違いがさっぱり分からないと思います。
なぜ、前者では防げないのに、後者では防げたのか?
答えは簡単です。
イヴは盾を創ることでも、リオンの攻撃は防げたのです。ただ、あえてそうしなかっただけなのです。

何故かと言えば、今週の黒猫で語られる聖母のようなイヴの慈愛を考えれば一目瞭然です。
そう、つまりはリオンへの思いやりです。
リオンが「盾では防げない」といっているのに盾で防いでしまっては、リオンのプライドはボロボロです。
これでは素直に星の使徒を抜けようという気持ちにはならないでしょう。
そうではなく、「身体を鋼鉄化する」ことで、リオンに対して「あなたの攻撃は確かにすごかったわ。私、とても盾じゃ防げないから、身体を鋼鉄化しちゃった」というメッセージを送っているのです。
実際のところ、盾を創ることも身体を鋼鉄化することも何も変わらないのですが、リオンは年少ゆえそれで納得したことでしょう。
確かに、うがった見方をすれば、子供騙しと捉えることも出来るかもしれません。
しかし、今週のイブに子供をあやす母親のような慈愛を見たのは僕だけではないはずです。

あと蛇足ではありますが、「デスツイスター」という矢吹先生のネーミングセンス。最高ですね!
デスツイスター、分解すれば、デス(死)+ツイスター(竜巻)。
リオンのような年頃の子は何でもかんでも「うんこ」とか「ちんこ」とか「死んだ」とかいいたくなるものです。
そこから考えれば、リオンがデスという単語を用いたことは少年心理に照らし合わせても道理の通ったものでしょう。
もちろんセガサターンの超名作ソフト「デスクリムゾン」に対する矢吹先生のリスペクトが含まれていることも押さえておきたいですね。
また、竜巻の英語にハリケーンではなくツイスターを用いたことは、やはりケンタッキーのツイスターを踏まえてのことでしょう。
偉大なる矢吹先生は、ジャンクフードに毒された現代の少年少女のことを憂いて、このような形でメッセージを送ろうとしているのでしょう。
デスツイスター、なんと思慮深く、知的なネーミングセンスでしょうか。
「重力張り手」と並んで、その偉大なるネーミングセンスを称えたいと思います。

矢吹先生は偉大です。
矢吹先生は偉大です。




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