WJ31号感想 |
7月期の審査員は矢吹先生(!) ☆☆☆ハンター☆☆☆ あー、早くも絵がアバウトですね。 しかし、内容は相変わらず。 まだ前哨戦ゆえ、それほど盛りあがっているわけではありませんが、渋ーく地味ーに、核心へと近づいてます。 ここらの余裕がとても良い感じですね。 まだ戦闘のせの字も見えてない。 ヘンデルとグレーテルはあっさり食べられちゃったし、バイオレンスもハンターならでは。 今週はあんまり書くことないので、来週からの展開を安心して見守っていく方向で。 ☆☆☆風天組☆☆☆ かずはじめ「いろんな意味で新ジャンルに挑戦していきたいです」 なんか、あんまり明稜帝と変わらない気が・・・。 最も性質の悪いイジメというのは、たまに優しさを見せて仲間のフリをするいじめっこだということを、野津君に教えてあげたいです。 ☆☆☆武装錬金☆☆☆ このマンガの今のところの最大の問題は、敵キャラクターがすべからく人外の風貌をしていることですね。 最近のジャンプ漫画というものは、敵キャラクターにもハァハァできる美形が揃ってないと厳しい気がします。 まあ、ホムンクルスさんたちが敵なのは最初の内だけで、そのうちメイン敵キャラクターは「錬金の戦士の裏切り者」とかになるのでしょうが。 ☆☆☆ごっちゃんです☆☆☆ 主人公の秘められた力は家業の手伝いから来たもの・・・ というありふれた展開は、第一話から十分予想できたものですが、まあ、ここは仕方ないかな。 後藤父の登場シーンからして、父は蘭堂OBの先輩と予想してみたりします。 ☆☆☆暗闇にドッキリ☆☆☆ 路蔭さん、二人を焚き付けるだけで、何もやってない・・・。 ☆☆☆テニプリ☆☆☆ すごいなあ。 中学のテニスの地方大会をスポーツ面にでかでかと載せるなんて、なんという平和な国のお話なんだろう。 テニプリってどこのお話でしたっけ? それから中学生にして、同学年の人に「たるんどる」なんて言ってしまった真田副部長さんが、日々の学校生活で周りからいじめられたりしないか、とても心配です。 どんなにテニスが上手くても、それ以外では彼も普通の中学生。 「愚問ですね」「たるんどる」「叩き潰します」 まあ、跡部さまもアレで中学生だし。いまさらですか。そうですか。 ムダな大ゴマ。 負ける気満々。 今週も充実した内容だったと思います。 ☆☆☆スレンダー☆☆☆ 前半、かなりのクオリティで面白かったです。 最近の読切ギャグでは珠玉かも。前半は。 ☆☆☆98P☆☆☆ おお!今月の審査員は、矢吹漫画神!! す、素晴らしい・・・・・・!!!! 今月の応募数は莫大なものとなるでしょうね。 たとえ応募数が増大して競争率が上がったとしても、矢吹先生に見てもらいたいと思うのが漫画家志望としては当然の感情でしょうし! 矢吹先生は、以前審査員をしたときに「オリジナリティが感じられない」とまで仰ったお方。 さすが、四則計算法則をオリジナルで作成するほどの力量の持ち主。 今回も、その技量に見合った的確なアドバイスを頂けるのでしょう。 これは、漫画家を志望しない私たちイチ読者も耳を傾けるだけの価値はあります! そして、今回の先生の指南を一言でまとめると 「何にもまして絵が大事だ!」 な、なっるほど〜〜〜〜〜〜!!!!! たしかに!僕も誰とはいいませんが、ストーリーが小学生並で、展開が誰の目にも明らかで、最も安易な方向に流れ、いつ読んでも楽しくない、鼻紙のような、でも絵だけはキレイで読みやすい漫画が、どうして打ちきりに合わずにいつまでもジャンプに残っているのかと、かねがね不思議に思っていましたが、そうか、そういうことだったんですね! さすがは矢吹先生、僕の積年の悩みにガツンと答えてくれました。 矢吹先生がいうと説得力あるなあ〜〜〜。そうかあ、絵さえ綺麗なら打ちきられないんだ。 また、注視したいのが「Q2、矢吹先生は新人時代、画力を上げるためにどんな事をやりましたか?」という質問に対する答えですね。 矢吹先生によると、やはり、大事なのは絶え間無き練習。 しかも、具体的には「いいなと思う絵を(漫画は勿論、ゲームや小説のイラストも)研究しました〜〜自分の絵に置き換えていくこともよくやりました」ということ。 なるほど、矢吹先生のような偉大な漫画家でもこのような地道な努力があって、いまの黒猫のような素晴らしい作品がかけるのですね。 しかも、矢吹先生はこの新人の頃の練習法をいまも欠かさず実行している模様。 僕にも何箇所か「あ、もしかして、これがそうなのかな?」という場面を思い浮かべることが出来ます。 それにしても、新人の頃の練習方をいまでも心掛け、さらには実戦にまで応用するとは、まさに初心忘れるべからず! さすが、漫画家魂の体現者、矢吹先生です。 今週は本当にためになるお話でした。 まったく、絵が汚かったり読みにくかったりする荒木先生や冨樫先生も今週の矢吹先生のありがたいお言葉を読んだ方が良いんじゃないですかね。 いくら話が良くっても、マンガは絵ですよ!絵!! ☆☆☆黒猫☆☆☆ 今週の黒猫はいままで以上に、スヴェンというキャラクターの内面に力を入れた作品でしたね。 スヴェンの痛切な想い、自分の闘いに賭ける美学と、守らなければならない存在、その狭間で苦しむスヴェンの葛藤が痛いほどに伝わってきました。 本当に矢吹先生はキャラクターを深く掘り下げるのが上手いですね。今週も涙無しには読めませんでした。 その感動のシーンは、冒頭のスヴェンのセリフ 「敵にこれ以上説明してやる義理はねェな、何せ、こっちには時間がねェんだ」 です。 深い。実に、深いです。 自分も敵も、あらかじめお互いの能力を相手に知らせた上で、紳士的に男らしく勝負を決するのが黒猫の世界のダンディズムです。 それは読者の誰もがご承知のことと思いますが、今回の紳士スヴェンはそれをしなかった。 スヴェンほどの紳士が、まさか!と誰もが思ったでしょう。 しかし、スヴェンも何も隠したくて隠したわけではないのです。 本当はスヴェンも自分の支配眼の能力を一通り相手に披瀝した後、正々堂々と闘いたかったのに、いまはレディーの身を案じるあまり、自分のプライドを捨てても一人の命を救おうとしているのです! この行為を持って「なんだよ、スヴェンは紳士じゃねえのかよ」と言えますでしょうか。 いえ、僕はそうではないと思います。 自分一人のプライドよりも、人一人の命を優先する、そのスヴェンの行為がまさに本当の勇気であり、本当の紳士だと思うのです。 そして対する星の使徒。氷使いの彼。 彼はスヴェンが紳士的に戦えないことを、この過酷な戦いの中でもしっかりと理解し、そして、せめて自分だけでも、と紳士的に戦っています。 普通のマンガであれば、スヴェンが非紳士的な行為に出たならば、星の使徒の彼も卑怯な手段に出るところです。 ですが、矢吹先生のマンガでは、敵であっても、そんなことはしない。常に正々堂々と戦うのです。 この主人公と敵の間に流れる、敵対しているけど紳士的な戦いを心掛ける、緊張感がすごくいいですね。 とても気品高い。他のバトル漫画には決してありえないものです。 今週の使徒の彼、どこが紳士的かというと、決して守護氷柱を直接スヴェンに使わないとか、足元を凍らせただけで凍結をやめるとか、ですね。 氷柱をスヴェンの足元から使うとか、ついでに全身凍らせるとかすれば簡単にスヴェンなど倒せそうなものですが、氷使いさんは、絶対に目に見える形での攻撃しかしようとしません。 これは、相手に避けるだけの機会を与えて倒す、という彼の戦いの美学によるものでしょう。 まったく紳士的です。 敵の能力がわからないという圧倒的不利な状況であっても己の信念を曲げない! 氷使いサン、カッコイイですね!! えっと、あとは今週の氷弾を避ける描写がマトリックスとか、ボーボボとかにパクられてて、電撃ムチがハンターのリーベルトにパクられている話ですが、まあこんくらいはいいんじゃないでしょうか。 キングクリム・・・じゃない、支配眼の画期的な能力についてもいろいろ触れたいところですが、クソめんどくさいので、もうやめます。 黒猫感想は疲れる。 |
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