WJ36号感想

今週のジャンプは100円で購入しましたが、値段相応の内容だった気がします。


☆☆☆テニスの王子様☆☆☆

テニスをしていると、目が真っ赤に充血する中学二年生・・・。
しかもデフォルトで性格は悪い・・・。


だから、彼らはテニスから離れた日常生活で問題無く生活できているのか小1時間(ry


☆☆☆武装練金☆☆☆

何だか、突然、話の雰囲気が崩れたような・・・。
すっかり細目ではなくなってしまった蛙井の壊れ方を見て楽しめば良いのかもしれませんが・・・僕はあまり楽しめませんでした。

ホムンクルスには目潰しが十分有効な模様ですが(決定打となったのが練金による頭部の破壊とはいえ、目潰しされた時点で苦しんでいたので)、ということは、ホムンクルス退治は別に練金でなくても物理攻撃なら何でも良い訳で、それなら資質を有する数少ない練金の戦士よりも、M16でも持たせたエージェントを各地に送り込んだ方が手っ取り早いのではないかと、そんなくだらないことを考えたりしてしまいます。
斗貴子さんの戦闘シーンは決して悪くは無かったと思いますが、読者に↑のような要らぬ考えを掻き立ててしまったのは失敗かと。


☆☆☆アイシールド☆☆☆

実はすごいのは一休さんだった、と・・・・・・。
それにしても、ヤムチャ化すればするほどオイシイ石丸先輩の描き方がすごい。
片桐弟とはえらい違いです。

ミスフルはカタパルト、アイシールドはバリスタ・・・。。
・・・・・・流行ってるんですかね。


☆☆☆ミスフル☆☆☆

なんだか今週はギャグが一つ一つ綺麗に滑っていたような。
幾ら何でも、いつもはもう少し笑えた気がしたんですが。
ギャグ漫画家は、ずっとギャグ漫画を描いていると何が面白くて何が面白くないのか、自分でも分からなくなってくるらしいですが、鈴木先生もそんな感じになってしまったんですかね。(こんな書き方をすると、いつもは面白く思っているのかと誤解されそうですが)

それで、結局獅子川先輩は、悪球を打つのが得意なのか、それともアウトロー(外角低目)を打つのが得意なのか、そこははっきりして欲しいです。(まあ前者なんでしょうけど)
後者であれば、イワキとの差異も出てくるし、獅子川先輩のキャラ付けにも貢献すると思います。
ですが、それだと獅子川先輩の今後の活躍場面が極端に限定されてしまいますね・・・。


☆☆☆キックスメガミックス☆☆☆

あ、何だか今週のは少しだけマシでしたね。
下の上くらい。
せめて、この位のクオリティを最初から保って欲しかったです。

しかし、先週あっさり倒れた赤木が何でか今週は簡単に相手をのしたりと、まったく意味がわかりません。
が、意味なんてものをこの作品に求める方が間違ってる気がするので、どうでもいいです。
あえて意味を考えるなら、この相手は千葉にボコられた時点で相当へろへろになっており、赤木ならずとも子供が小突いても倒れていた、とか、そういう身も蓋も無いものになってしまうので。


☆☆☆こち亀☆☆☆


面白くないことは間違いないのですが・・・。

何だか最近、この漫画がつまらないのかどうか分からなくなってきました。
何かを超越してしまった気がします。


☆☆☆マンキン☆☆☆

なんだかすごい漫画ですね。
これも、何かを超越してしまった気がする。


☆☆☆ルーキーズ☆☆☆

そ、存在をすっかり、忘れていた・・・・・・。


☆☆☆デスノート☆☆☆

微妙な読後感の漫画。
絵を描いているのが小畑先生でなかったなら、もう少し読むのに気力が要ったかもしれません。
なんというか、変なところで淡々とした漫画で、最も描いて欲しいところ(たとえば「死後の世界の感想」とか「7年後のデスノートの使用状況」とか)は全然描かれていません。
そこらへんに触れないことで、洒落た感じの漫画になることもしばしばありますが、なぜかこの漫画の場合、「なんだよ、教えろよ」とばかり感じてしまいます。
あと、死神の行動目的とか組織の規律とか、そこらの設定が明らかにならないのも良くないですね。
このリュークとかいう死神の「オレ流のやり方」はいかんせん、「通常のやり方」と比較してくれないと、その特異性を理解できません。
何のために死神たちはこのデスノートを使用し、その行動が人類にとってどのような影響があるのかなど分からないため、この主人公の行動がどのような種類のものか分からず(デスノートに人名を書いて殺すのが”実は良い事”という話かもしれませんし)、それらの設定がハッキリしていないと、主人公やリュークの行動・思考から受けるこちらの印象があやふやなままです。

と、まあ、何だか微妙に欲求不満の内容でした。
警察手帳から刑事の名を押さえるくだりなどは良かったと思うんですけど、そういった細部の描写に光ったものがあっただけで、全体として見るとどうにも粗の多い作品だったと思います。

あと、リュークさんは、驚いたかと思えば自分で種明かしをしたりと、ストーリーやキャラクターを把握する上で無駄に惑わされました。


☆☆☆世界しーん☆☆☆

まあ、つまらなかったんですけど、確かに「んをわ順名簿があってもいい」という意見には一理ありますね。
500個以上のトイレットペーパーがある学校・・・・・・。


☆☆☆十ニ傑新人漫画大賞☆☆☆

ほ、本気で言ってんのか・・・。この解説は・・・。

月並みな表現ですが、テニプリ中のこれらの台詞は名台詞というよりは、まさに迷台詞であり、そんなものをクソ真面目に解説しているこの文章は、悪い冗談痛烈な皮肉にしか読めないのですが・・・。
これらの台詞は、一部の好事家を笑わせるためにあるとしか思えないのですが、この解説を信じるなら、これらには相応の意味合いが込められているとのことで、そこらも考慮すると・・・・・・

・・・・・・やっぱり、笑えます。


☆☆☆黒猫☆☆☆

悪くないですね。
先週放ったレールガンが、致命傷ではなかったものの、セツキの「片腕」という「後に残るダメージ」を与えたのは良いと思います。
これが全くセツキに効かないようでは、今後の展開がさらに不安になるところでしたが、これでレールガンの威力を損なわずに話を続けられた訳ですし。
ラストでは、あっさりセツキの頭部を吹き飛ばし、これで決着・・・・・・となってくれれば、少なくとも「展開の早さ」という点においては「ワンピースより全然良い」との評価を与えてもいいくらいですけど、でも、最後にシキがニヤリとしているので、まだ続くのでしょうね、残念。
セツキが生き返るとか、同じようなのをもう一体生み出すとか、そういうのは最悪でも避けて欲しいんですが、いかんせん相手はあの矢吹先生。先生は僕たちの最低予想の遥か斜め上を行きますからねえ。

今週は巻頭カラーの黒猫!!
全国1億3000万人の黒猫ファンの小躍りが見えるかのようです。
カラー扉の車のエンブレムとか、最高にカッコイイですね!
車の名前は「ミラクル掃除屋3」(!!)
なんという秀逸なネーミングセンスなのでしょうか。
いずれ、富士重工あたりがパクって「ミラクルスバル3」とか出しそうですね。
仕方がありません。矢吹先生が偉大過ぎるのですから。
また、車の横を同スピードで駆けていると思われる白いネコの描写も、謎めいていて、とても素敵です。

さらに、今週はキャラクター人気投票があり、しかも応募者の中から、矢吹先生本人によるサイン入り特製「黒猫扇子」が当たるという、驚くべき特典付き!!
しかも、一人何通でも応募していいとのことで、逆に困ってしまいますよね(笑)
僕なんか財力のある限り、応募してしまいそうです。
少なくとも100通は送りたいです

でも、それでも当選は難しいでしょうねー。
日本人が全員黒猫を読んでいると仮定し、その全員が、まあ少なめに見積もって50通ずつ出すとしたら、約65億通
その中でたったの100通では、1/65000000
うーん、厳しいです。
しかし、仕方がないですよね。それだけ矢吹先生の直筆サインには価値があるということなのですから。

それで、今週の内容ですが、白眉といって差し支えないのがハーディスでセツキのレーザーを跳ね返すシーン
オリハルコンで光線を反射させる!なんという説得力でしょうか!!
そうです。黒猫といえば「オリハルコンだから」すでに常識。
どんな難解な問題も、オリハルコンを出せば全て解決なのです。
だって「オリハルコンだから」。
おそらく、この分ならマロさまの重力弾も当り前のように跳ね返せそうですね。「オリハルコンだから」。
無論、リボルバータイプのハーディスが何故かレールガンとして機能するのも「オリハルコンだから」ですし、トレインが引き金に指を入れたままハーディスで敵を強打しても指が折れたりしないのも「オリハルコンだから」です。
もちろん、全読者の頭の中には、この「オリハルコンだから」という不文律が存在しています。
それは、矢吹先生がこれまでの黒猫劇中において、「オリハルコンだから」に説得力を持たせるため、様々な描写を行ってきた結果なのです。(同じような矢吹先生のテクニックに「ナノマシンだから」があります)
そうやって、僕たち読者に「オリハルコンだから」という説得力のある概念を与えておき、それをさらに利用する!
緻密かつ繊細、それでいてダイナミックな矢吹先生の描写マジックには驚嘆せざるを得ません。

また、トレインがレーザーを反射した後、セツキに向かって飛びかかった行為。
これがまた、非常に紳士的で奥深いですよね。
なぜ、地を駆けるのではなく、わざわざジャンプという身動きの取れない接近手段をトレインが取ったのか?
一見すると、く不合理で矢吹先生は何も考えていないんじゃないかと思われるこの描写ですが、少し真剣に考えてみれば、このトレインの行為が非合理どころかとても紳士的な、思いやりに溢れた行為であることが誰にでも分かると思います。
そうです。
トレインは、「早く借りを返さなければ」と焦っているリバーへ、その機会を与えるために、あえてその身を危険に晒したのです。
これは、パートナーを本当に信用していなければ決して出来るようなことではありません。
なんという勇気、なんという思いやり、なんという友情・・・・・・素晴らしいですね!
矢吹先生は何をお描きになっても素晴らしい作家ですが、とくにジャンプのメインテーマである、「友情」「努力」「勝利」を描かせたら右に出るものはいません。

今週は巻頭カラーという余分な労力があるにも関わらず、本編のクオリティも全く落とすことがない、素晴らしい話でした。
矢吹先生は偉大です。
矢吹先生は偉大です。










僕には、もう、まともに黒猫の感想を書くことは許されない気がします・・・。




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