WJ46号感想

完全に黙殺するのが、「キユ先生ごっこ」を振られた僕の取るべき正しい行動かもしれませんが。


☆☆☆ワンピース☆☆☆

なんだかもう何度も落ちたり上ったりを繰り返しているような気がします。


☆☆☆アイシールド☆☆☆

突然家に現れた言葉も通じないガイコクジンさんを、ふんじばったうえ警策で殴りつける栗田パパはただものではないです。
それにしても、初登場時のアポロさんの傍若無人から受けたエイリアンズの悪印象は今週の話で一掃されましたね。
キャラの立て方がとても上手。


☆☆☆テニ王☆☆☆

ブーメランスネイクって何度見ても非常識な技ですね。
ブーメランスネイクをブーメランスネイクで返すシーンは、ネットの存在意義を考えさせられました。


☆☆☆ボーボボ☆☆☆

「あの野郎、バトル中に「毛狩り」を始めやがった!!」

いや、いつ始めても毛狩りは特殊な行為だと思うんですけど……
戦闘中に毛狩りを行うことに驚愕するのが、何だか笑えました。「即興しりとり」みたいな感じで(即興じゃないしりとりはない)。

それともうひとつ同じような感じで

「パワーアップした力どころか普通の奥義すら使えない…」

普通の「奥義」って。


でも、今週いちばん面白かったのは

「切り身ギャグかよ!!!」
「何言ってるのこの人!!」

でした。


☆☆☆サソリ☆☆☆

負けることより逃げることが100倍嫌な人は忍者に向いてないと思います。


☆☆☆ミスフル☆☆☆

時間を止められる人がケガをするなんて、うさんくさいです。


☆☆☆武装練金☆☆☆

素晴らしい。とても素晴らしい出来です。武装練金。
もう、るろうに剣心はサクッと超えましたね。
あまり期待しすぎると、また裏切られそうなので自重しますが、今週は素晴らしいお話でした。

冒頭の汚野刑事(股間からパピヨンマスク)に対して、黒服の人たちは

「この変態がッ!!」

かなり笑ってしまいました。
目の前で次郎と仲間が跡形も無く殺されたのに、「この化物がッ!!」ではなく「この変態がッ!!」。
理解不能な殺され方をした恐怖心よりも、蝶野さんのいでたちの方が彼らにとってはインパクトが強かったのでしょう。
執拗に股間に当たっている銃撃もイイですね(肉体は強化しててもパンツに穴は空きそうなものですが)

「見分けがついたものは助けてやろう」以降の流れも秀逸。
あれを見て「素敵なスタイルだ」と述べた蝶野パパには、こんなところで確かな血の繋がりを感じてしまいました。
パパさん、病後の蝶野にはともかく、自分の寵愛する人(昔の蝶野、今の次郎)には、何気にイイ人だったんじゃないでしょうか。

武装練金は小ネタをかませた方が、ストーリーのテンポが良くなり話も深まる、実に稀少な漫画ですね。
そのテクニックを弟子の鈴木信也先生にも教えてあげてください。


☆☆☆人造人間ガロン☆☆☆

僕の職場の先輩の大学の後輩の方の読切です。
つまり、赤の他人ということですね。

でも、まあ知り合いの知り合いということで、精一杯好意的に読んでみたのですが、残念ながらそれほど面白いものでもなかったです。酷くは無いですが、決して面白くも無い。
終盤を除いて丁寧に描いているとは思いますが、だからといって胸が弾むとかドキドキするとか、キャラの誰かにたまらなく好感を覚えるとかそういうのは無かったですね。
そして、終盤の神撫手現象でかなりガッカリな感じになりました。
急所を外れていようが止血していようが、胸を撃たれた人間が殴ったり怒鳴ったりするのは甚だリアリティに欠けます。
また、ヒロインのダメージが異常なまでに軽軽しいことから、ガロンがコンバットモードに移行することになった理由である「ヒロインを撃たれた怒り」がとんでもなく薄っぺらいものになり下がりました。
ガロンが怒っていながらヒッツァー博士を殺そうとしない、というくだりも上記と同じ理由から相対的に重みがなくなってしまいました(論理的に言えば、ガロンがヒッツアー博士を殺さなかったのはヒロインが無事と知る前のことなので、この描写に問題は無いはずなのですが)
結局、僕にはヒロインがあんなにピンピンしてたのが何故なのか理解できません
殺せとはいいませんが、重症で生死の境をさまよってラストで峠を越して病院のベッドからガロンを見送る〜というくらいでいいんじゃないですかね。

ラストも問題があります。
ヒッツァー博士は逮捕され、ガロンの捜査もひとまず中断、ということですが、いくらホリソン警部が誤魔化そうと殺しでもしない限りヒッツァー博士は国防のため自分の上司などに今回の顛末を話すでしょうし、するとケイやホリソン警部の身の安全は全く図れません。次なる追手が彼らを襲うだけでしょう。
僕には、ガロンが去った後、ケイとホリソン警部に追手が迫って殺される未来しか見えなかったのですが。
ここらへんの粗がとても残念です。
読者の不要な想像・妄想が及ばないよう最後までキッチリ描き切って、無理矢理安心させて欲しいものです。


☆☆☆黒猫☆☆☆

僕は昨日、漫画喫茶で黒猫を1巻から読みなおすという苦行を己に課しゲフンゴフン!…1巻から読みなおすという好機を得たのですが、未読であった1巻を読んで思ったのです。
トレイン、最初の頃はバカスカ殺している・・・・・・と。

トレインが不殺となったのは、1巻の真ん中あたりでしょうか。
しかし、その不殺への転向とも言える行為には、実は見落とされがちなれっきとした理由があったのです。
そう、賞金首を捕らえる過程で死人が出たら、賞金が半額になってしまうのです。

これでトレインたちが敵兵を殺そうとしないわけが分かりましたね。
シキ様なんて十分死ねるくらいの打撲傷を負った気がしますが、きっと全能のトレインはギリギリのレベルで手加減をしていたのでしょう。
ザコ兵もあれだけいれば、一人くらいは打ち所が悪かったり出血多量で死んでそうなものですが、きっと全能の(略

それで今週ですが、モヒカンことムンドック君フドウさんがトレインたちの前に現れます。
トレインたちを襲う二人。ケビンはフドウさんの槍に貫かれて倒れます。
そしてドクターさんが
「彼らを止める方法は最早息の根を止めるしかない」
「果たして君達に罪のない仲間を殺すことができるかな?」
とのたまいます。

先週、トレインはイブに言いました。
「敵に対してためらうなよ、姫っち。」
と。
先週のこれが伏線となり、来週、トレインたちは一瞬のためらいもなくムンドック君とフドウさんを撃ち殺す……というのが、一般的な次週予想のようですが、僕はそれはないと思います。
なぜならトレインたちは掃除屋だからです。
彼らが求めるものは、そう、です。
これまでシキさまやらマロさまやら、サクッと殺せば早いものを、ちんたらちんたら戦って殺さない程度に痛めつけたというのに、ここで彼らをブッ殺して賞金の半分をフイにするような真似をトレインたちが取るでしょうか。
きっと、トレインもリバーも、この足手まといの二人組を殺したくて殺したくて仕方がないのでしょうが、上記の理由から彼らを殺しはしない、と僕は予想します。
偉大な矢吹先生が、そのような一貫性のない描写をするとは思えないからです。
矢吹先生は最後まで「報酬に固執するトレイン」を描いてくれるはずです。

ですが、こうも考えられます。
彼らは掃除屋です。クリード一味ではありません。
トレインはこれまでクリード一味を殺してはいませんが、一方、掃除屋仲間はバコバコに殺されています。
ってことは、つまり、仲間はいくら死んでも報酬は変わらないのかもしれません。
・・・・・・フドウさんとムンドック君の運命は決まったのでしょうか。


なんだか今週はあまり矢吹先生を称えていない気がしますが、それでも
矢吹先生は偉大ですよね。ねえ、えんどう先生?


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