WJ51号感想 |
念のため申しておきますが、僕、別に毎日2ちゃんばっかり見てるわけじゃないですよ。 それに、最近2ちゃんが好きになったわけでもありません。ずっと昔から見てます。 ――で、なんで最近、2ちゃんネタが多いかといえば、神撫手のせいなんです。ご了承下さい。 だって、アレは2ちゃんと併用しないと楽しめないんだもん。 ☆☆☆ハンター☆☆☆ たった15Pを読むのに20分も掛かる漫画、ハンターハンター。 ジャンプ一冊読むのに大体1時間掛かりますから、時間で割っただけでも、220円のうち70円はハンターですね。 今週のハンター。 扉絵は団長。 「鼻毛読んでる――!!!」 と、今にもビュティのツッコミが入りそうです。 本編。 前回のラストで取っ付きにくい印象を残したナックルさんが、1P目から大変身。 ああ、この人、バカだ。 幽助と同じタイプのバカだ。 のぼりと拡張機が実にバカ。 いいなあ。 キルアの冷静な判断も意にかいなさいバカ。 きっと強化系で間違いなし。バカ。 次に、キルア、ゴンの作戦会議。 モラウさんのある意味理に適った言葉を、ある意味理に適ったアイディアで否定するキルアを、さらにある意味理に適ったアイディアで否定するゴン。 答えのない世界で、みな己の信念に基づいて発言し、貫いていることが分かって良いです。 登場人物がアホじゃないのが良いですね。 でも、どれかと言えばいちばん理性的なのはやっぱりキルア。 その時々で最良の選択をする、この場合は相手の能力まで探れるものなら探るのがベストだと僕も思います。 それは直後に現れたビスケがはっきりと明示してくれたのですけど。 というわけで、久しぶり(というほど久しくもない)にビスケが再登場。 今回のビスケは髪型が可愛らしいですが、既に本来の姿を知ってしまった僕たちには、可愛らしい彼女にどう接していいのか困ってしまうところです。 一方、パームさんは、どのコマ見ても怖い。 今週のパームさんの発言から彼女の能力について、ちょっぴり考察してみましょう。 まず判明していることは、彼女は強化系であること。 そして、ゴンキルの師が「ビスケである」ことを見抜いたこと。もしくは、ビスケを召喚したこと。 召喚(呼び出すこと)を念能力とは考えにくいので(まあ、何でもアリでしょうけど)、見抜いた方を能力とします。 強化系であることと、ビスケを見抜いたことがどうしても繋がらないのですが、とりあえずここでは後者を優先していきます。 すると、「あなたはあたしの能力が選んだ答えなのだから」というパームさんの台詞に当たります。 パームさんの性質を考えるとストーカーに適した能力ではないかと最初は思ったのですが、↑の言葉から思うに、ズバリ『運命の人を探し当てる』能力ではないかと思います。 夢見がちなパームさんならば、それもさもありなん。 ただし、これだと特質系になってしまいますが…… もう少し言えば、「その時々の状況に応じて、最適な人物を選択する」ような能力ではないかと。 ナックル・シュートと戦うのがパームさん自身ではなく、ゴン・キルであることも、それに関係するのではないかと思うのです。 ゴン・キルが彼らに勝ったところで、それはパームさん自身の強さを証明し、足手まといではないことを主張するわけではありません。 しかし、ゴン・キルが彼女の能力によって選ばれた人間であるならば、少なくとも彼女の能力の有効性は主張できるのではないでしょうか。 まあ、僕なんぞが予想したところで、冨樫先生はいつも良い意味で裏切ってくれるので。 それでも予想をするのは楽しいことです。 追記)今更気付いたんですが、ナックル・シュート・パームは全て球種なんですね。パームが気付きませんでした。 ☆☆☆ボーボボ☆☆☆ 竜巻→アブダクション…… この流れ、やっぱり『ケロケロキングDX』……ですよね。 (知らない人はごめんなさい。そういうゲームがあるのです。カエルをハンマーでスッ飛ばして、竜巻に突っ込ませたり、宇宙人に連れ去らせたり、溶岩の海を泳がせたり、巨大な蛇に丸飲みにさせたり、隕石に直撃させたりするゲームです) ☆☆☆こち亀☆☆☆ スパゲティーライスの何が悪いんだ! スパゲティーだけじゃお腹いっぱいにならないじゃないか! 今回に関しては両さんの意見は全面的に正しい! おでんは当然ごはんのおかずじゃないか! おでんにキャビア入れる方がおかしいよ! というわけで、今週も6ページまでは面白かったです。 僕はおでんは玉子が好きです。 ☆☆☆武装練金☆☆☆ うーん、ちょっと攻爵さまのスーツには期待しすぎましたか。 いや、十分素晴らしいのですが、しかし、過度に膨らんだ僕の期待に応えるほどでは無かったですね。 なんだかカズキと攻爵さまの間柄は奇妙でとても良いです。 シリアスなはずなんだけど、ボケの応酬をしているときは親友であるかのようです(そして斗貴子さんはビュティのようです)。 今週の練金は、シリアスで大切な展開を根底に置きながらも、質とリズムの良いギャグを高レベルで保っており、とても良かったです。 しかし、来週からのバトルはどうにもギャグを差し挟むポイントはありませんからね。 戦闘シーンも何とか頑張って欲しいものです。 攻爵さまのブリーフオンリーのように常時素晴らしい格好をなさっていると、単調な戦闘シーンであっても絵として素晴らしいのですが。 ☆☆☆ブリーチ☆☆☆ 柄の巻き布で刀を飛ばさないで下さい。 そんなこと思いつく方がどうかと思います。 唯一の得物を投げ飛ばして、普通のカタナなら刃が毀れ、場合によっては折れます。 そんなこと思いつかない方が良識的だと思います。 まあ、普通のカタナの常識で、斬魄刀を計ってはいけないのですかね。 ☆☆☆ナルト☆☆☆ ナルトは基本的にしょぼいのですが、今週の百眼で透視したチャクラの経絡など、たまに眼を見張るものを描きます。 その次の糸を吐く前の表情が妙に間抜けなのも許せてしまいますね。 それにしても、このコマ、黒鉄ヒロシっぽいなあ。 (←黒鉄ヒロシ) ☆☆☆マンキン☆☆☆ あれだけ意図的にインフレを繰り返しながら、結局、近代兵器の前に敗れ去るシャーマンたち。 いや、確かに「いまさら軍隊なんか来てもけちょんけちょんだろう」という読者の予測は裏切りましたけどね。 ・・・でも・・・あまり嬉しい裏切られ方ではないなあ。 超・占事略決は信心が浅いだけで効かないってのは何ですか?? そういうのはアリなんですか?? もはや、この世界観を肯定するには、これからハオさまがその信心の世界でこの世を覆うしかないんじゃないか、世界に聖を、神の世界を復活させる、一種のパラダイムシフトを起こすしかないんじゃないかと、そう思うのです。 まあ、そんな大それたことを見事にして納め、最後まで描ききれるのであれば、この訳の分からない物語の破壊行為も賞賛と喝采をもって迎えられるのですが……。 正直、それは期待してません。 それやったら手塚治超えますしね。 ああ、いま自分良いこと言った。 マンキンがこの世界観をまとめきれるのであれば、武井先生は手塚を超えます。 でも手塚は超えられないだろうから、たぶん、この物語はまとまりません。 ☆☆☆リボーン☆☆☆ 変な漫画……。 死んだ気になる、という設定を、奇抜だ斬新だと手放しに評価して良いもののか・・・。 死ぬ気になれば告白――はともかく、死ぬ気になれば教科書一冊――は、どうにも「死ぬ気になる」という設定を軽軽しく使っている感が否めません。 しかし、「死ぬ気になりゃあ〜〜」で全てを乗り越える主人公の豪快さは、ある種カタルシスがあったような気がしなくもないです。 とりあえず断言できるこの漫画の落ち度は、リボーンのキャラがちっとも愛らしくないことと、ヒロインの京子より主人公の母上の方が麗しいことでしょう(いわゆるサラブレッド現象) ☆☆☆ごっちゃんです☆☆☆ サイカチの「授業中起きるんじゃないよ」「すいません、つい目が覚めちゃって」が普通に面白かったです。 つの丸先生はこういったギャグを描く方が巧いのかもしれません。 今週、あえてよろしくないポイントを挙げますと、北嶋の記録と達也の現状との間にページ数が空きすぎて、達也の凄さが数字を伴った現実として捉えられなかった事でしょうか。 でも、基本的に面白いです。 打ちきりも回避できたようですし、良かった良かった。 ☆☆☆ミスフル☆☆☆ クッ、腹立たしい……。 確信犯的スコープ爆破ネタに不覚にも笑ってしまいました。 読者が作者をバカにしてケラケラ笑うようなネタを作者みずから振っといて、それにうっかり読者が笑ってしまったときの口惜しさは例えようもありません。 ☆☆☆サソリ☆☆☆ 実は僕は清蔵さんが負けた理由には、それなりに納得しているのです。 というのは時代劇とかで、敵が常に一人ずつしか斬りかからないのは、同士討ちを避けるためなんですね。 どんな剣の達者でも一度に相手にする想定敵対数は一人のはずです。 一度に数人が同時に斬りかかってくる、という状況を想定しての剣術は無いんじゃないでしょうか(少なくとも僕が知る限りはないです) というわけで、同士討ちも省みず(というか、むしろ犠牲にして)二人に襲われたのでは、清蔵さんが負けた理由としては相応しいと思うのです。 無論、ショボすぎる夷吾さんの計略や、怒ったから強くなるという安易な無太郎の勝利は、作品に漂うチープさを一層甚だしいものにしましたが。 まあ、来週で打ち切り臭いですし、怒って勝つのも仕方ないですかね(残りページ的に) ☆☆☆神撫手☆☆☆ うわっ、生々しいなあ、この漫画。 12歳という年齢設定、彰人少年の振るまい、作業の間というタイミング。 全てが明確に”自慰行為”を連想させます。 のりまき博士がえっちな本を見ながら「ぐふふ〜」といってるのとは、明かに違います。 匂ってくるようです。いやだなあ。 それにしても、彰人少年は本当に母に対する思慕の念が感じられませんね…。 自分で雨に打たせておいて「気が滅入る」じゃないでしょうが。 ビニール袋くらい持っていって防水に努めてください。 ママンの絵を取り戻したよ、ヤター(゚∀゚) ↓ でも修復マンドクセー(´・ω・`) ↓ よっしゃ、オナニーじゃ!!(;´Д`)ハァハァ 母御殿は草葉の陰で泣いていると思われます。 そういえば、今週でフーカはスーパーハッカーという属性を失い、残った物は幼女属性だけですね。 彼女にとってスーパーハッカーという属性は物語の登場に必要な物でしたが、そのとき幼女属性は不必要でした。 それが、いまでは不要な幼女属性だけが残ったのです。 テコ入れ、萌え狙いに走った挙句がこの様とは、まったく見るに耐えません。 そして、問題の348P このページだけが2ちゃんねるでアップされていたんですけど、これを見た瞬間 「ああ、もう神撫手のエロ同人が出回ってるのか。しかも絵柄も作者に頑張って似せてるんだな。ご苦労なこった」 と、素で思った1ページ。 あのー、河下先生もですけどー、男をなめてませんか? こんなエロシーンで(*´д`*)ハァハァするほど、男は軟弱な生き物ではありません。 『魔界転生』の宝蔵院胤舜の雄雄しいエロでも見て勉強してください。 それとも堀部先生、貴女の個人的な趣味なのでしょうか?? あと、今週は、限りなく頼りにならないシティーハンター彰人少年のご活躍が拝めましたね。 ボディーガードとして雇われたにも関わらず、爆睡して、起きたら依頼人が被害にあっている……。 ボディーガード物のこれまでの常識を覆す、恐るべき役立たずです。 もし、これで来週、 「そうか!犯人がわかったぞ!! 犯人はオレ自身だ! この女子高生に発情して、夢遊病さながらに乱暴を働いたんだ!」 という展開だったら、神だと思います。 コミックス?買いますよ! ☆☆☆風天☆☆☆ なんで、こんなイイ漫画が終わるんでしょうかね。 まったく、僕には理解できませんよ。 すばらしい漫画ほどすぐに打ち切られる。 ていうか、読者の見識の欠如には涙が出てきますね。 まじで怒り心頭に達しますよ。 それにしても、惜しい漫画だったなあ。 すいません。一度やってみたかったんです。 なますてまそ。 まあ、そんなマイナーネタはやめて、真面目に”紳士的に”風天を送り出しましょう。 言うまでもないことですが、今週の風天は黒猫のスケープゴートです。 ☆☆☆風天☆☆☆ カラスマンに続く、かずはじめ先生の大傑作、「風天組」がついに今週で円満終了を迎えました。 いやあ、かずはじめ先生も「マインドアサシン」「明稜帝」と売れない時期が長く続いておりましたが、伝説となった短期集中連載「カラスマン」でブレイクし、今回の「風天組」でその地位を不動のものとしましたね。 「カラスマン」の時は、「何かの間違いじゃないか?」と信じきれなかった人たちも、今回の「風天組」で確信したことでしょう。 「ああ……、これが本当のかずはじめ先生の実力なんだ」 と。 とにかく、それほど風天組は素晴らしい漫画でした。 今回、かずはじめ先生がチャンレンジしたテーマは、ズバリ…… 『DQN中学生』 あえて、誰の好感も得られないDQN中学生二人を主人公に選び、さらに、スーパースターマンの如く不憫な野津ケンなるスケープゴートを配置し、主人公二人のDQNを色鮮やかに描ききっています。 彼らが何をしてもDQN! ことあるごとにDQN! まさにDQN漫画の精髄といえるでしょう。 DQN漫画史上に残る最高傑作『特攻天女』と並び立つ作品ではないでしょうか。 おそらく、かずはじめ先生は、DQNというタームに人一倍の強い関心を示されたのでしょう。 DQNというのは、悲しくも人のココロの確かな一部分であります。 どんなに否定したくとも、誰もが否定し切ることは出来ない。それが魂の暗部、DQN。 そのどす黒き汚泥のような精神を、さらけ出し、あえて主人公二人の特性とする。 そして出来あがったのが、風間、天堂寺という、神々しきDQNキャラなのです。 彼らのパーソナリティには、彼らに好感を持つことを許す一分の隙も無く、彼らを見ると常に苛立たしさと不快感に襲われます。 しかし、これはかずはじめ先生が始めから狙っていたことなのです。 先生は、読者の誰一人として好感を持たない、クソのようなゲスを描くことを、今回の主題としたからです。 僕たち読者は風天に触れ、「ああ、本当に嫌なやつらだなあ」「野津ケンかわいそうだなあ」と、心の底から思い、また「友達は選ばなきゃいけないな」「友達面してる奴が一番の敵だな」など、人生の真理とも言える大切なことを学んだのです。 なんと社会的、かつメッセージ性に溢れた作品だったでしょうか! それにしても素晴らしいのは、かずはじめ先生です。 普通の二流・三流の作家であれば、主人公は誰にでも好感をもたれる爽やかで健やかなキャラクターを配そうとするでしょう。 ですが、かずはじめ先生は違います。 先生は、自分の表現する物、自分の発したいメッセージのためならば、嫌悪感の塊であり、暴力と性欲のままに動き、弱者を好きなようにもてあそぶ、あえて読者の不興を買うキャラクターをも描くのです。 軽佻浮薄な人気取りなど、かずはじめ先生はいたしません。 目先の人気や名声には興味がないのです。 かずはじめ先生にあるのは、ただリアリティ溢れるDQN中学生を描き切るという芸術家としての心意気のみなのです。 そして、そんなかずはじめ先生の心意気は僕たち読者にも熱く伝わりました。 その結果が、今回の「18週短期集中連載大円団」というものです。 目先の人気取りに走らなかったかずはじめ先生。 そして、物事の本質を見抜いた僕たち読者。 素晴らしい漫画には素晴らしい読者が付き、このような理想的結末を迎えたのです。 いやあ、それにしても本当に素晴らしい漫画でした。 もっと早く終わって欲しかった。 かずはじめ先生は偉大です。 矢吹先生と堀部先生の次くらいに偉大です。 |
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