WJ16号感想 |
ウゾダ! ウゾダ!ドンドコドーン! いやね、もうジャンプ編集部はアホかと。バカかと。 ☆☆☆ごっちゃん☆☆☆ はい。 というわけで最終回です。打ちきりです。 なんですかそりゃあ、って感じです。 先週、遊戯王が最終回で 「ごっちゃんが生き残った―――――!!!!!!!!!!!!!」 なーんて喝采した自分がバカみたいですよ。 でもね、でもね、本当にね。 あの展開でごっちゃんが打ちきられるなんて思ってなかったんですよ。 先週の銀魂なんて、モロに「来週打ちきりなんスよー」ていう話にしか見えなかったじゃないですか。 方やごっちゃんは余裕のある展開で。 とても次週打ちきりになるような話じゃなかったです。 正直、打ちきりなんて無いと思ってました。 最後の方に載ってるのも、単につの丸先生が遅筆なだけだと思ってましたし。 千秋楽って書いてあったから、我が目を疑いましたよ。 先に断ってから話を進めますが、僕は決して銀魂が嫌いじゃあないです。 どちらかといえば好きです。銀魂が終わってもやっぱり悲しいです。 でも、それにしても、銀魂が終わらずにごっちゃんが終わるってのは……、ちょっと信じられないですよ。 可能な限り客観的に見ても、銀魂よりごっちゃんの方が面白いと思うんですが。 銀魂も決して悪く無い。でも、ごっちゃんは相手が悪すぎる。 そのくらいごっちゃんは面白かったんです。 ハンター・SBR・デスノート・アイシールドがジャンプでは突出してると思いますが、その次席にあってジャンプのクオリティの基礎固めをしているのが武装練金・ジャガー・ごっちゃんと僕は認識していました。(まあ黒猫は置いといて・・・) まさか、そのごっちゃんが打ちきりにあうなんて……。 僕の嗜好と世間様の嗜好にはそれほどの隔たりがあるのでしょうか……。 ジャンプのアンケート至上主義システムがこれほどクソだと思ったことも久しぶりです。 と、ここまでのことを表紙の「千秋楽」を見て思ったわけですが、内容を見てみるとある意味安心しましたね。 ああ、これなら、アリです。ある意味。 というのは、今週のごっちゃんは全く打ちきりに向けて展開を急いでなかったからです。 これは、明らかにココで終わることはないですよ。 おそらく単行本での大幅加筆(可能性大)、もしかしたら他紙への移転(可能性薄)などもあるかもしれません。 とにかく、今週のものすごく中途半端な終了は逆説的に「作品を完成させる」と言うつの丸先生の意志と受け取れました。 もちろん、今後ジャンプでごっちゃんが読めなくなるのは凄く悲しいことですが(僕の中でのジャンプの価値が20円くらい下がりました)、しかし、この作品がちゃんと完結するならば、(ジャンプのアンケート至上主義という弊害の中では)まだマシな展開と言えるのではないでしょうか。 で、やっとこさ今週の内容に入るわけですが、今週は北嶋先輩の 「勝利をめざすことを逃げとは言わねぇよ!」 この一言に普通にシビれました。 その後の「先に2つとっちまえば」からの流れも良いです。 「お前のいなしが有効だよ」など、後輩の勝利する可能性も考慮に入れてるのが、もちろんチームの勝利のためなんでしょうが、それにしても後輩思いの先輩って感じですごくイイです。 落ちこんでいるカチと吉原のやり取りも面白いですし、この漫画は本当にキャラクターを立てるのが巧いです。 まだ伏線として純太の大活躍と、天狗の鼻をへし折られる安達が描かれてませんからね。 北嶋先輩がサンダーに負けて、(実力者相手には今までいいところのない)カチが何とか吉原に勝利し、アキラが負けて、純太が安達をくだし、そしてごっちゃんと川島の戦いでラスト、といったところでしょうか。 いやあ、今後の展開がすごく楽しみです。 >> 「つの丸先生の次回作にご期待下さい!!」 ごっちゃんの続きに期待してます。 ☆☆☆巻末コメント☆☆☆ 「『ごっちゃん』読者の皆様、中途半端ですみません。 なんとか頑張って残業しますんでご勘弁を。〈つの丸〉」 残業(=加筆)楽しみにしてますよ!頑張ってください!! ☆☆☆マンキン☆☆☆ この漫画が美味しいキャラクター(ベルゼブブなど)をポンと使い捨てるのはいつものことですが、アザゼルも同じ憂き目に遭いましたか。 普通の漫画ならこの後アザゼルが生き残ってて、ハオが「・・・なんだとッ!」とかいう展開になるんでしょうが、マンキンなので素直にやられてそうです。 読者の心を巧みに操り、それを投げっぱなし気味に裏切る漫画ですからね。マンキンは。 ☆☆☆ワンピース☆☆☆ ルフィ以下船員7人中5人がアフロを支持。 フォクシー海賊団も思わずアフロを称えてしまうなど、今週もフォクシー海賊団の好印象が上がってます。 船大工の話も出てきましたし、フォクシー海賊団から一人引き抜いて欲しいところです。 何度も言ってることですが、このシリーズだけはフォクシ―海賊団を悪役にするのはご勘弁を。 オヤビンのノロノロビームの使い方も案外応用利いてていい感じです。 ☆☆☆ナルト☆☆☆ 状態2になってもタユタたんが可愛かったのは嬉しい誤算。 ……というか、状態2の方が可愛い気さえしてきました。 忍法影首縛りで、まるで本物の手で掴むようにタユタたんの胸をもみしだくシカマル。 ……やめましょうか。 たぶん、みんな突っ込んでるところですから。 痛みで解ける幻術ってのもなんですかねー。 タユタたんは状態2の恩恵をもっとも得ていない気がします。 ☆☆☆デスノート☆☆☆ あわわ。ライト君、勝っちゃったー! ジャンプ編集部も過激ですねー。 そして、いまのジャンプはストーリーのためなら悲劇の未亡人も殺せる雑誌だと分かり、何だかとても嬉しいです。 純粋にストーリーを楽しみ予測する時に「でもジャンプだからここでこの人は殺せないよなー」なんて考えなくてイイのは、良いことです。 それにしてもライト君の南空さんへの見下しっぷりは酷いなあ。 これから先はLが「南空クンのことは知ってるが、彼女は自殺するような人じゃない!」→直前に南空はライトと会っている→ライト怪しい!という展開になるのでしょうか。 ☆☆☆アイシールド☆☆☆ ギャグ漫画として、とても面白かったです。 主人公に語らせ、野山を疾走するシーンに2Pを用い、あれだけ進を持ち上げておきながら、GPSを壊すシーンから落としていくのは巧いです。 ☆☆☆ボーボボ☆☆☆ ねるねるねるねネタに爆笑。 「テーレッテレー」が無ければ分かりませんでしたが、「テーレッテレー」で分かってしまうねるねるねるねは偉大です。 ポリゴニック・ルシファーと機攻破電メカ三枚板の戦いが遊戯王に見えたのは僕だけでしょうか。 ポリゴニック・ルシファーがオベリスクとかぶった。 ☆☆☆武装練金☆☆☆ これで早坂姉弟はLXEの敵にもなったわけで、主人公パーティに否が応でも加わることとなりました。 予想通りの展開になったことは仕方ないとしても、和月先生にしては締まりの無いだらだらした描写でイマイチだったと思います。 九龍妖魔學園紀より。 バタフライ姉さん(右側)。 ☆☆☆ミスフル☆☆☆ 子津→DF→顔面ブロックという流れだけ笑えました。 もちろん、顔面ブロック以外何の特技も持たないサッカー界のポックル「石崎君」と子津の類同による笑いですね。 ☆☆☆ゲドー☆☆☆ チ、チョンチョンだ……。 (真・女神転生ifより) お父さんの断末魔が「おごぽごーっ」「むべんべっ!」なのが笑えました。 「帝王への道」という漫画によりますと、未確認生物の名前には濁音や半濁音を多く用いればいいらしいですよ。 ☆☆☆スピンちゃん☆☆☆ 読切時のオレオレ詐欺対策が非常に印象深いスピンちゃん。 読切時には年齢・性別共に不祥だった遠瑠さんが、齢15の女性と判明。 20代前半かと思ってましたが、意外と若いんですね。 内容はそんなに酷くも無いけど、たいして面白くも無いです。 ゲドーと同じくらいかと。 少年守護神がこれら2作より面白いことは絶対無いだろうから、今回の新連載3つは揃って突き抜けそうな感じです。 ゲドーにもスピンちゃんにも、打ち切りのイデアを感じます。 ☆☆☆黒猫☆☆☆ イヴにかばわれたエーテスさまが「理解できない」と漏らします。 それに対し、我らがイヴ嬢。 「やっぱり…見過ごせないの。私の前で誰かが死ぬのは」 この言葉が意味するところは、やはり自分の目の前で無残にも殺されていった掃除屋同盟ガラム&ラクドールを悼んでのことでしょうか。 僕たち読者には、あのときイヴ嬢もスヴェンもトレインも、ガラム&ラクドールを救うために何らかの手段を講じたようには見えませんでした。 しかし、今週で明らかなとおり、イヴ嬢は敵ですら助けようとするほどの淑女です。 ガラム&ラクドールのときも、決してハナから助ける気が無かったと言うわけではなく、実力不足ゆえ残念ながら見殺しにせざるを得なかったのでしょう。 イヴ嬢は目の前で誰かが死ぬのは見過ごせませんからね。 「命を“奪う”為じゃない“守る”為に闘う。それが私の信念だから」 イヴ嬢は誰かを傷つけるのではなく、守るために戦っていると言います。 しかし、 「スヴェンも…トレインだって同じはず――」 残念ながら、イヴ嬢が思うようなことをトレインたちが考えているとは思えません。 これまでも何度も述べてきたことですが、トレインが不殺を貫いているのは「殺してしまうと賞金が半額になるから」です。 第二話にて、トレインが賞金の掛かって無い自分の後輩をあっさり殺したことは有名な話です。 つまりトレインは”守る”為ではなく、”賞金”の為に闘っているのです。 イヴ嬢とは闘う理由を異にしているのです。 これはやはり、矢吹先生の仕掛けた壮大な伏線と読み解くべきでしょう。 前号にてスヴェンがイヴを「化け物」と認識していることは明らかになったわけですが、ここでまたトレイン・スヴェンとイヴ嬢の間の隔絶が描かれているわけです。 トレイン・スヴェン・イヴ嬢はあたかも同じような目的意識を持ち行動を共にしているように見えますが、実際、彼らの間には様々な齟齬が生まれ始めているのです。 それらを、一見するとキャラクター設定の矛盾や、ストーリーの破綻であるかのようにも見える瑣末な事跡に盛りこみつつ、主人公一向を深く掘り下げ表現している矢吹先生の芸の細やかさは流石です。 主人公チームを一枚岩に描かず、そこに様々な思想の違いや葛藤を盛り込む……なんという深い描写でしょうか。 これらの伏線がどのような形で結実するのか、今から楽しみですね。 そして、弾幕を張って背後からイヴ嬢を強襲する鬼星隊の「ミー(仮称)」。 わざわざ弾幕を張り、背後を取っておきながら、「後ろがガラ空きですよ」と注意を促してから拳を振るう様子はリバーvsセツキ戦を彷彿とさせます。実に紳士的です。 もはや拳を当てようという気がないんじゃないかとさえ思えてきます。 さらに、「ミー(仮称)」氏の紳士っぷりはそれだけにとどまるものではありません。 自分で声を掛けて注意を促しておきながら「センサーも無いのに良い反応ですね」とイヴ嬢の戦闘能力を称えているのです。 弾幕を張るところから始まり、最後にイヴ嬢を称えるところまで、何という完成された紳士儀礼でしょうか。 まるで能か狂言のような完成された伝統芸能を見ているようです。 舞台は移り、その命を絶たれんとするセフィリア・アークス。 彼女の腕にはその命が尽きると同時に作動するブレスレットボムが仕掛けられていました。 本編ではセフィリアは危ういところをトレインに助けられましたが、もしブレスレットボムが作動したならば一体どのような効果をもたらすのでしょうか。 ブレスレットボムには滅界ほどの威力はないということですが、しかし、セフィリアがその命を賭けて用いるアイテムですから、あそこまで見事な不動明王は彫れずとも、手の平サイズの彫刻なら彫れるのかもしれません。 「滅界ほどの威力は無くとも、この至近距離なら…地面に彫刻が刻めるかもしれない!」 本編では、おそらく上記赤文字の部分が省略されているのだと思われます。 死の間際に至って、なお彫刻を彫ろうとは、さすがは彫刻術の至高アークス流です。 ラスト。 クリードさまに向かい「不吉を届けに来た」と久しぶりの名台詞を使うトレイン。 前にシキさまに使ったときは、まったく不吉を届けてませんでした。 今回はどのようなハッピーエンドに終わるのか、矢吹先生のバリアフリー描写に期待が募ります。 矢吹先生は偉大です。 矢吹先生は偉大です。 |
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