WJ2号感想 |
神撫手はいつまで続くのでしょうか。 コミックス2巻までいくのでしょうか。 2冊も買うのはイヤだから、是非1巻で終わって欲しいです。 神撫手は……コミックス買う価値があるでしょう。 「僕は少年探偵ダン」と同じくらい価値のある本だと思います。 ★★★(特別企画)大場つぐみの正体は?★★★ 現在、某匿名掲示板の一部において、『デスノート』原作者である大場つぐみ女史の正体が議論されています。 詳しくは知らないんですけど、なんかどっかで「大場はみんながしっているあの人」というカキコミがあったらしく、みんな冗談半分で大場つぐみの正体を予測しているのです。 まあ、十中八九、普通の新人さんで間違いないのでしょうが、面白かった仮説を紹介。 1、堀田ゆみ説 ヒカ碁終了後に名前を変えてデスノート。 あまり名前を変える必要性がないが、うがって考えれば「先にヒカ碁描けといわれるから」というのが理由としてギリギリ通用するか、と。 主人公のライト君が、ライト=光=新藤ヒカルで繋がり、キラが、キラ=アキラ=塔矢アキラに繋がる、というのもあることはあるが……。 2、乙一説 設定だけで言えば、確かに乙一っぽいし、小畑先生とのタッグを組んだ経験もある。 名前を変える理由はあまり無いが、小説家として漫画界に関わるのは何かしがらみがあるのでは、と予想できなくもない。 おつ+おば=おおばつ(ぐみ)というアナグラムも成立する。 3、しまぶー説 不祥事を起こし、ジャンプを追われたしまぶーが変名して原作者となった、という説。 いちばん有り得ない仮説だが、大場つぐみ=大罰組で、しまぶーの反省の証だという説は面白い。 4、ガモウひろし説 なぜか、大場つぐみ正体議論のメインストリームはこれだったりする。 ガモウひろし関連のスレで「今度は名前を変えてシリアスな連載を始める」などの噂が以前からまことしやかに流れており、また第一話に出てきた主人公の塾の名前が「蒲生ゼミナール(がもうぜみなーる)」だったことが傍証となっている。 変名の理由は、 『デスノート』 原作:ガモウひろし 漫画:小畑健 だと、読者が引くから、というものだが、何故だか他の仮説よりも説得力があるように見えてしまう。 (参考:大場つぐみの正体を考察するスレ ) ☆☆☆銀魂☆☆☆ 表紙を見た瞬間からまったく期待が持てず、さらに主人公らしき男の肩書きが「万事屋」とあることで、こりゃあダメだろ、と思ったのですが、少なくとも第1話はそこそこ面白かったです。 世界観が良いです。4P目でウルトラマンもどきが登場した瞬間に、どういう時代と世界の話かハッキリと分かりました。 そこらへんの描き方は巧いです。しかし…… しかし、それにしても、読み終わった後に何も残りません。 キャラクターもあまり立っているとは言えないし、誰に好感を持つことも出来ない。 話に胸が踊ったわけでも無い。 良く出来た空気漫画に過ぎません。 いや、それでも、このレベルのクオリティをずっと保っていられるならば、空気漫画でも中堅どころとしてジャンプに残っていけそうですが(幕張のぬるい版みたいなポジションで)、しかし、第1話を読む限り、ここから何か展開していくようにも思えません。 大丈夫なんでしょうか。 空知先生って、『だんでらいおん』の人ですよね……。 今週の第1話を読む限り、あらゆる面から読切のそれに劣っています。 特に持ち味の秀逸な台詞回しが見られなかったのが残念です。 読切はレベルが高かったのですから、なんとか頑張って欲しいものです。 ☆☆☆ナルト☆☆☆ なんとも説明の多いナルト。 戦闘の中でデータを取り、戦力を分析し…… 僕はこういう描写がとても好きなのですが、それでもたいして面白く読めないのは何故なのでしょう。 少し考えてみたのですが、たとえば、ネジの頭に矢が刺さったように見えたシーンで腕が4本の人が「木にあたって軌道が逸れた」とか言ってるのですが、それ以前に自分で偉そうに「命中精度100%」とか言ってるのですから、( ゚Д゚)ハァ?木に当たったくらいで何で外してるの?って感じですよね。 緊迫したバトルのはずなのに、こういうお間抜けな展開を挟むところに問題があるのでしょうか。 一流の忍者同士の戦いなんですから、そのようなショボイことをされるとグダグダになってしまいます。 岸本先生はすごく頑張ってるのは伝わるのですが、いかんせん技量が追いついていないようにも感じられます。 ☆☆☆デスノート☆☆☆ L=Left? 今週もクオリティの高いデスノート。 Lの仕掛けた罠(=関東のみに放送)も秀逸。 ・手を触れずに相手を殺せる ・犯人は日本の関東 あっさりとここまで突きとめられました。 非の打ち所が無い…とまでは言いませんが、十分過ぎる面白さです。 テレビで喋るにしてはちょっと饒舌過ぎるとか、不自然な点も多々ありますが、全体のレベルがこれだけ高ければ、細部の問題には積極的に目を逸らしたいです。 「神に逆らう者!それこそが悪だ!!」 ・・・素晴らしい。 ダークヒーローとしての主人公が、この一言で完全に確立しました。 これまでは、それでも主人公の言葉に一理あるかも、一概に悪とは言いきれないかも、なんて思ってましたが、もう悪者決定です。サクッと一線を踏み越えました。 しかし、彼には最後までへたれることなく、どこまでも不敵に悪を貫いて欲しいものですね。 少年漫画でこんなダークヒーロー描いていいのか、悪に憧れる子供が出るんじゃないのか、とかそんな倫理的問題もあるかとは思いますが、僕のような一介の漫画読みには、ハッキリいってそんなことどうでもいいです。毛ほどの興味もありません。漫画は面白ければ良いのです。 ですから、ライト君には変に改心したりせず、最後までカッコイイ悪人であって欲しいのです。 ☆☆☆テニス☆☆☆ お、面白すぎです……。 この漫画、ギャグを描くことしか考えてませんよ。 絶対ギャグだ。間違いなくギャグ漫画だ。 柳生少年と仁王少年が交代していることに何の意味があるんでしょうか。 しかも、最後の「プリッ」って。 仁王少年のアイデンティティは「プリッ」ですか。 そして、二人が互いのまねっこをしていることを立海の人々はどのような眼差しで見ていたのでしょうか。 必死で笑いを堪えていたに違いありません。 いやあ、今週はラストが最高に面白かった。 レーザービーム時のおかしなポーズとか、全く霞んでしまうくらいおかしかった。 信じられないほど頭が悪い漫画ですなあ。 でも、正直、嫌いじゃない。 ジャンプで最も安定したギャグ漫画はテニスだと思います。 ☆☆☆アイシールド☆☆☆ 最近、すっかり影の薄かったモン太が活躍。 アイシールドとモン太のニ択という戦力構図が、シンプルだが、良いです。 おセンチになりがちなアポロ監督の思い出話もそんなに悪くないです。 やっぱり「それ、単なる逆恨みじゃん」という気もしますし、結局アポロさんの性格はあまり良いとは思えませんが、パンサー君の出場を許す契機としては良い演出だったと思います。 ☆☆☆武装練金☆☆☆ 随分と紳士的な猛獣のみなさん。 斗貴子さんのお召し物があそこであのような破れ方をする必然性は全く無い気がしますが、まあまあ、この程度のあざとさは読者サービスということで。 無実の人々を操るというだるそうな展開はさっさと終了。 陣内さんもあっさり始末されて、どうやら和月先生は超常選民同盟の方々を旅団のようにする気は無いようでちょっと残念ですが、しかし、程よいレベルに落ち着いてきた気もします。 このレベルで中堅として落ち着く分には大歓迎と言っていいでしょう。 ところで、ムーンフェイスさんは次元大介のようなアゴヒゲと、河合のような突っ立った髪形をしている人と予想しています。 ☆☆☆ミスフル☆☆☆ 来週、十二支ニ軍の方々が、どのようなDQNな妨害を行うのか楽しみです。 まあ、この漫画のこの展開なら、いきなりバットでカメラを殴り壊したりしても、無罪放免になりそうですけど。 カメラ破壊→暴力行為で出場停止→オレたちの夏は終わった、となるならば、この漫画は神漫画になると思います。 ☆☆☆神撫手☆☆☆ 母とは顔は全然似ていないのに雰囲気は似ている勝川さんは、実は母の姉でした。 ……姉妹なら顔似ててもいいのに。 今週は、「新キャラも紳士だなあ」とか「触れなくていいなら神撫『手』じゃないじゃん」とかありましたけど、あんまり知欠ポイントが無くて残念。 1話1知欠のノルマは果たしていますけど、先週の知欠っぷりが素晴らしかったので、今週は物足りないなあ。 (↑もはや普通に楽しむ気はない様子) ちなみに、ラストの神無手はおそらく誤植じゃなくて、そういうもんなのでしょうね。 そのことを見抜いたPopWebJumpの慧眼はお見事!(皮肉) ☆☆☆サラブレ☆☆☆ なんか気付いたら終わってました。 せっかく読者の萌え萌え人気が高かったお母様を後半ほとんど出さなかったことが最大の敗因ではないでしょうか。 ちょっとたらたらしすぎましたね。 一つのセクション(小原との確執)が長すぎた気がします。 ☆☆☆ハガユイズム☆☆☆ なに、これ? 新感覚の笑いを目指したら何も面白くないものが出来ちゃいました、という作品でしょうか。 でも、小学生とかはこういうのが面白いのかもしれないですし、簡単に編集部のセンスを疑うのも危険。 コロコロとかボンボンとか、別次元の面白さですしね。 ☆☆☆黒猫☆☆☆ 幼女を拘束、電流、お医者さんごっこ……。 なんかここまで来ると、ストーリーに仮託してこのような描写に至った矢吹先生はある意味スゴイ構成力なんじゃないかとさえ思えてきます。 今週の黒猫は実に重い話でした。 科学の発展と知的好奇心、それと倫理観の問題を、幼女と医者という立場から真摯に描ききったヒューマンドラマが展開されていました。 体の一部を刃物や鈍器に変形することができる元殺人鬼の幼女。 彼女の呪われた体の謎を調べるため、未知の現象に果敢に挑もうとする医者。 幼女は極めて凶暴で、暴れると普通の人間である医者には手が付けられません。 よって医者はやむを得ず幼女を拘束します。 この「幼女が拘束されている」という状況に、物語上の必然性があるため、幼女拘束のシーンに説得力があります。どうしても拘束する必要があって拘束しているんだな、というのが良く分かります。 ですから、矢吹先生が「幼女を拘束…(*´д`*)ハァハァ」という目的でこれを描いたのではないことは誰の目にも明らかです。 医者は幼女の攻撃衝動を押さえるため、幼女が殺意を抱くと電流が流れるベッドを用い、幼女を拘束しています。 今週の黒猫では、未知の現象を調べるため、そして彼女の体を調べるためとはいえ、医者がこのような非人道的ともいえる行為を敢えて行う過程を、彼の心理的な葛藤を描写するためでしょうか、実に4Pにも渡って詳細に描いています。 矢吹先生が「幼女に電流…(*´д`*)ハァハァ」という目的でこれを描いたのではないことは誰の目にも明らかです。 また、幼女の解剖を行おうとする医者の表情は常に真剣そのもので、解剖のため幼女の衣服を剥ぎ取ろうとする時も、決して性的な喜びを伴わず、あくまで学究精神に基づいての行為であるように思われます。 一切の邪魔を排し、ただ研究に没頭しようとする医者。 彼の真剣な表情から、矢吹先生が「幼女とお医者さんごっこ…(*´д`*)ハァハァ」という目的でこれを描いたのではないことは誰の眼にも明らかです。 しかし、そこへ現れる主人公トレイン。 ここが、実に深い! 呪われた体を持つ幼女、その謎を調べようとする医者。 紳士的で知られる医者は、あくまで学究的立場から幼女の体を調べようとしているのですが、しかし、それが非人道的行為(電気ベッド)を伴っているという現実。 このやむを得ない必要悪という絶対的現実と、しかしたとえ呪われた体を持つ幼女であってもそのような非人道的行為は許されないとする、トレインの感情的問題。 どちらにも理があり、簡単にどちらが善でどちらが悪とは割りきれません。 怒りに満ちたトレインは、不意打ちで医者の顔面を思いきり蹴り上げます。 ここが、また実に深い! トレインは常に銃器を持ち歩き、すぐに人を撃つような男ですが、この時だけは相手を蹴り飛ばすだけに止めています。 言うまでもありませんが、トレインも感情的には医者のことが許せないながらも、医者の行動が一概に悪だとは言い切れないこと、それが必要悪であることを知っているため、拳銃を使うことをためらい、致命傷にならないよう相手を蹴り飛ばすだけに止めたのです。 善と悪の倫理基準の間で揺れ動く三者。 今週の黒猫は実に奥深く、重いテーマだったと思います。 矢吹先生の物語の根底には常にリアリティ溢れる人間ドラマがあります。 キャラ萌えなどという言葉とは、最も縁遠い漫画ですよね。 それにしても、矢吹先生の描く漫画は常に奥深いため、僕たち読者は矢吹先生の聖書に触れるとたくさんのことを考えさせられますね。 現に上記の文章を書くために、僕は「これは何をどうすればいいんだ」と1時間くらい頭を悩ませました。 黒猫ほど、読者に「考えること」を要求する漫画もないと思います。 普通に読んでいるだけで、次週の想像や素直な感想などが幾らでも頭に浮かんできて、まったく「考えること」をしなくていいハンターなどとは大違いです。 矢吹先生は偉大です。 矢吹先生は偉大です。 |
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