WJ24号感想 |
ハンターはいつ再開されるのかしら。 ☆☆☆ナルト☆☆☆ 「黒秘儀危機一発」は普通にとても良かったです。岸本先生とは思えない素晴らしいセンス。 それにしても左近さんは弱いです。弱すぎます。 二人掛かりでこれですか? 後ろの人は背後を警戒してあげてくださいよ。 まあ、明らかにいちばんヘボいキバにこれだけ苦戦させられたのですから、カンクロウ程度に敗れるのも無理はないと言えますが……。 ナルトの今シーズンは、四人衆をヘボく描くことで結果的にネジの戦闘力を(相対的に)高いまま保ちました。 なんだかなあ。 >ロクな部下いねえよ! (大蛇丸さん) >今ごろ気づいた! 遅すぎだよ! 矢吹健太朗を応援する会さんの掲示板より。 ☆☆☆ブリーチ☆☆☆ 日番谷隊長と雛森さんは最初から実力差が明確だっただけに、今回のような展開に至ったのはちょっと残念。 殴って気絶ですか。これでは雛森さんが向かってきた意味が無くなってしまった気がするのですが。 もう少し葛藤を描くとか、やむを得ず斬り捨てるとか、何か巧い使い道はなかったんですかね。 しかし、それでもやはり隊長同士の戦いは良いです。燃えます。 少年漫画は多くの場合、主人公の介入しない実力者同士の戦いがとても面白いです。 主人公が戦う場合と違い、どちらが勝つか分からないですからね。 最大トーナメントもバキが出ない試合はあんなに面白いのに、バキが出るとヒートダウンしますし。 やっぱり主人公の絡まない戦いが面白いですよね。 ああ、もちろん、クリードvsセフィリアとか例外はありますけど。 ☆☆☆PMG-0☆☆☆ とても面白かったです。最初の1ページだけは。 あえて聞きたいです。 あの主人公は必要なのか、と。 1ページ目の武装部隊が組織的に銃撃戦を行うだけで十分だったのではないでしょうか。 1ページ目の雰囲気が良かっただけに、ステロタイプな読切の展開に堕してしまったのはとても残念でした。 なんで、こんな展開になっちゃうんですかね。 どーして、こんなストーリーしか作れないんですかね。 なんだか読んでて呆れてしまう読切でした。 王道ストーリーをあっちこっちから寄せ集めて、なんかそれっぽい話作って、それで載せちゃうのかと。 何て言えばいいんですかね、この寂寥感。 ああ、そうだ、分かった。 気概が感じられない。 これですね。 小さくまとまりすぎです。 この作品からは読者を感動させようとか、心を揺らせようとか、そういうのが全く感じられないです。 もちろん、ストーリーにはそれらしいモノを感じますよ。 でも、取って付けたようにしか思えないんです。 最近の読切ストーリー物で、この”取って付けた感動”の亜流を何度も何度も見た気がします。 この要素は一体何のために入れてるんでしょうか。 反復再生産される”感動話”に感動する人間なんているんですか?(まあいるんだろうけど) とにかく、「既存の方法で」人を感動させようなんて、ムシが良すぎると思います。 リスクを背負わない作品に感動なんてありえないです。 だから、この作者には「一度でいいから漫画太郎を読んでくれ」と言いたいです。 作者が絵とか演出とか、いろんな部分に努力してることも分かるし、丁寧な仕事をしようと心掛けていることも十分承知で敢えて言いますが、この作品は連載して欲しくないです。 追記) 「まったく、こんな不快な気分になった漫画は久しぶりです!」 ……と最後に書こうと思ったんですけど、良く考えたら僕たちは「黒猫」に慣れてしまっただけなんですよね。 ☆☆☆武装錬金☆☆☆ 掲載位置がずいぶんと持ち直して、信者感激、僕はビクビク…。 最近の展開はグダグダだったので、「もう切られてもいいかなあ」などと、とんでもないことを考えていたのですが、やっぱりパピヨンが出てくれば嫌が応でも盛り上がります。 というか、いまはパピヨンでしかこの漫画は盛りあがらないんだよなぁ…。 ☆☆☆ゲドー☆☆☆ く、くだらねえ〜〜〜〜。 今週も最高にくだらねえ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! 何ですか、あのマシンガンガンって。 「望遠眼の応用!?」 って、本気で期待して次のページ開いたらアレですからね。 もう、すんごい脱力感!最高に心地イイです!! 明らかに悪い意味で裏切られてるんですけど、あそこまでくだらない展開を用意されては満面の笑みを浮かべてハグするしかないんですよ! 今週は何気にオチも気持ち良いし、とても満足でした。 この漫画がないと僕はもうダメみたいです。 きっと読者の8割はこの漫画をつまらないと思ってるだろうし、この漫画の魅力を他者に伝えられる自信はありませんが、とにかく僕はこの漫画が大好きです。 ☆☆☆こち亀☆☆☆ 最近の署長・部長の奇行は目に余るものがありますが、今週なども酷い話ですよね。 「両さんは普段から信用がない」の一言で済むような話じゃないと思いますが。 署長・部長をちゃんと常識人に描かないと、こち亀のフォーマットが崩れてしまうことに秋本先生はいつ気付いてくれるんでしょう。 このままじゃ、こち亀は水戸黄門になれませんよー。 ☆☆☆守護神☆☆☆ 本当にものすごく酷い漫画だなあ……。 これほど緊張感のない戦いが描けるのは、もはや何かの才能ではないでしょうか。 この漫画を読んでいると橘効果によりどんどん矢吹先生がスゴイ作家に思えてきます。 ほら、例えばパンチを外した後、主人公は思いっきり相手の姿を見失ってますよ。 めっちゃチャンスですよ。お前、酒飲んでないで殴れよ。 矢吹先生でもここまではしないよなあ。 ☆☆☆兄弟仁義☆☆☆ 弟「本当かー。 本当に本物のアンちゃんかー。 本当のあんちゃんならこれができるハズです。 マリーアントワネットのものまねー。」 兄「パンがないのなら糞便を食べればいいじゃない。」 弟「うわー超ゴーマーン。 やっぱりあんちゃんだーーーーーッ」 なんかヘルシング、バレ兄弟の巻末マンガを彷彿としました。 ☆☆☆黒猫☆☆☆ 空中回廊にて繰り広げられる、もう一つの紳士決戦。 エキドナ女史が四者の戦いの中で複雑な心境を語ります。 鬼星隊の「腕マシンガン(仮)」改め”ゴーレム”はその身体の中に多数の弾薬を仕込んでいるため、もしもそれらに引火したならば回廊は跡形もなく吹っ飛ぶというのです。 これは言いかえれば”引火さえさせれば”ゴーレムは簡単に死んでしまうということなのです。 これまでの黒猫紳士たちの研究により、鬼星隊は非紳士的な人間を紳士的に矯正するために改造した部隊だということが明らかになっています。 ゴーレムも例外ではありません。 ゴーレムは相手の心が挫けるまで執拗に足元への威嚇射撃を行わなければならず、そのためには己の身を危険に晒すほど火薬を搭載する必要があったのです。 もちろん、エキドナ女史は馬鹿ではありません。 紳士的な人間に生まれ変わるために改造を受け入れた可愛い部下を、みすみす死地に赴かせるようなことはしません。 彼女は戦闘の場を空中回廊に設定することで、スヴェンが爆弾を使うことを抑止したのです。 しかし、エキドナ女史はスヴェンが己の信じる道のためなら、命をも投げ出す紳士であることも承知しています。 スヴェンが己の命を捨て、ゴーレムとの相打ちを狙う可能性も十分ある、むしろそうなるだろう。 彼女はそう予測しているのです。 かわいい部下を、クリードを守るため、紳士革命を実現するため、あえて犠牲にしなければならない。 目を背けたくなるような辛い現実です。 にも関わらず、エキドナ女史はゴーレムの命を賭けた戦いを最後まで見届けようとしているのです。 ですが、彼女の心配はゴーレムだけではありません。 エキドナ女史「あっちも時間の問題だね」 そうです。 ゴーレムへの心配もさることながら、より危険な状況にあるのは空中でイヴと戦闘を繰り広げている「ミー(仮)」の方なのです。 エキドナ女史は「ミー(仮)」に対し、「時間の問題だ」と懸念しています。 そう、「ミー(仮)」を空中に留めているロケット噴射。 そのエネルギーが今にも切れそうなのです! 機械人間ゆえ、おそらくは相当の重量があると思われる「ミー(仮)」。 彼は肩口からのロケット噴射、また下半身は足の裏からのロケット噴射で空中制御を行っています。 あれだけの重量を空中で制御しつづけるには、相当のエネルギーが必要であることは自明の理です。 ですが、「ミー(仮)」の身体は小さく、そのような莫大なエネルギーを貯蔵しているとは思えません。 ここから推察するに、おそらく「ミー(仮)」の飛行可能時間は極端に短いのではないでしょうか。 おそらく1分、長くとも2分程度。 空中で彼が身体を制御できるのは、その辺りが限界なのではないでしょうか。 イヴとの戦いも数十秒を経ました。 このままでは、程なくして「ミー(仮)」はエネルギー切れにより、地面に墜落してしまいます。 エキドナ女史はそのことを心配し、「時間の問題だ」と漏らしたのです。 このときのエキドナ女史の心中、察して余りあるものがあります。 ゴーレムに「ミー(仮)」、どちらも死地に半歩踏み込んでいます。 片や爆死、片や墜落死。 どちらも無残な死を遂げることになるでしょう。 ですが、大儀のためには彼らの戦いを止めることはできません。 また、彼らのプライドのためにも自分が戦いに参入することもできません。 可愛い部下が死地へ向かって進み始める、その後姿を見届けることしか彼女には許されていないのです。 空中にて、イヴが「ミー(仮)」に語りかけます。 イヴ「あなた達は……自分の意志で、そんな身体になったの……?」 これは、「あなた達は自分の意志で紳士の道を歩んだの?」と同じ意味合いを持つ質問です。 それに答えて「ミー(仮)」。 ミー(仮)「当り前ですよ!これでもう道使いにもヒケを取らない(ほどの紳士ですよ)」 やはり鬼星隊隊員は、道使いの圧倒的紳士っぷりに憧れ、彼らに追いつかんがため機械の身体を選んでいたのです! なんという優れた求道者たちでしょうか! その言葉を聞き、イヴは決意を固めました。 敵ではあるが、相手は立派な紳士である。 彼をこんなところで殺してはいけない。 イヴは「ミー(仮)」を救うことに決めたのです! そうと決まればもはや一刻の猶予もありません。 「ミー(仮)」は初めての戦闘に緊張気味で、やはり自分のエネルギー残量に気が付いていないようです。 イヴはまず背後の下半身をやむを得ず切り捨てます。 いまは人命最優先。代替可能な下半身を、救う余裕はなかったからです。 そして、上半身の手を引き、空中回廊へ急いで「ミー(仮)」を誘導します。 イヴの急な行動に「ミー(仮)」は驚きますが、今は説明しているヒマなどありません。人命最優先です! イヴのこの咄嗟の行動により、「ミー(仮)」はなんとか一命を取りとめました。 もし、「ミー(仮)」が遥か真下の地面に叩きつけられたならば、彼の命はおそらく無かったでしょう。 手荒な方法ではありましたが、とにかくイヴは「ミー(仮)」を墜落死から救ったのです! これと同じような光景を私たちは最近目撃しなかったでしょうか。 そうです。 目黒先生の研究により、先週のクリードさまの行動、すなわち、一見するとトレインを壁に叩きつけたかのように見えたあの行動は、実はトレインが足を滑らせて屋根から落下しないように安全な位置に運んであげたのだと分かりました。 怪我はいずれ治りますが、人の命は決して元には戻りません。 手荒な方法であっても、何はさておき人命最優先なのです。 おそらく、イヴも同じような精神性から今週のような行動を取ったのではないでしょうか。 クリードさまも、イヴも、手荒な行為だとは十分承知しながらも、人命優先であのような行動を取ったのです。 敵味方に分かれてはいても、彼らはやはり紳士、底に流れるものは同じなのです。 それほど高貴な精神性を持った二人が何故敵対せねばならないのか。 クリードさま、イヴ、と両者の良く似た行動を続けざまに描くことで、矢吹先生はこの戦いの不毛さを訴えたかったのかもしれません。 彼らの目指すものは同じですが、ただ、手段と方法が違ったのです。 矢吹先生は偉大です。 矢吹先生は偉大です。 (追記 ……それにしても、スヴェンの今週の紳士行為はすごかったですね。 敵の背後を取りつつも、そのアドバンテージを次に使う武器の解説に費やし、敵が戦闘態勢を取り直したことを確認してからの攻撃。 見事な紳士っぷりでした。 矢吹先生は偉大ですー。 |
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