WJ37,38合併号感想

黒猫こぼれ話。

先日、仕事で書き物をしていたのです。
それでですね、僕、うっかり「戦争と平和」と「罪と罰」を間違えていたのです。
危うく「戦争と平和」で金貸しの老婆を殺すところでした。
すんでのところで気付いたので今回は大丈夫でしたけど、
「トルストイとドストエフスキーが同一人物であるという全く新しい学説を唱えた架神先生は偉大です」
と言われるところでした。

でもね、これは正直時間の問題だと思います。
人間である限りイージーミスは避けられません。
たとえ、それが全国レベルで人の目に触れるものであっても、です。
矢吹先生の数々のミスは僕たちが思ってるよりも全然”ありえるミス”なのだと、最近気付きました。

結論。
近い将来、僕も四則計算を間違えると思います。


ま、でも、そういうことは心に棚を作ることで解決して・・・・・・
今週も張り切っていってみましょう。
矢吹先生は偉大です。


☆☆☆トランスボーイ☆☆☆

少年漫画界の巨匠、矢吹先生がジャンプに復活!
素晴らしい読切を僕たちに届けてくれました。

・マロさま
いきなり出てきたマロさま。
あなた、こんなところで一体何を・・・。
しかも、その格好・・・・・・。
それにしても、ここでマロさまを再登場させたのは、やはり黒猫のマロさま人気の高さを表すものでしょう。
読者サービスも決して忘れない。
矢吹先生は偉大です。

・タクとヤク中
この展開は正直良い意味で裏切られました。
冷静に考えれば別にそれほどすごいことでもないのですが、いかんせん相手はあの矢吹御大。
まさか、このような展開をするはずがない、ありえないと思っていたため、ビックリしました。良かったです。
うん、ここまでは良かったです。
矢吹先生とは思えないくらい。
でも、この先の展開は流石の矢吹節で僕も一安心。

・「しまった・・・」
妙に諦めの早いギレオ星人。
あの位置からではギレオ星人がナイフ食ってるかどうかなんてソラトには分からないのだし、少しくらい言い訳するとかすればいいのに・・・・・・・。
そもそも本気で身を隠したいなら、まずヤク中が近づいてきた時点で地球人の子供らしく逃げ惑えばいいのに・・・・・・。
と、私たち凡夫はすぐに考えてしまいがちですが、これは「ギレオ星人は挑まれた戦いに背を向けることはできない」という彼らの美学を表した表現に決まっています。
ソラトに対し一切の言い逃れをしなかったことも、彼らの危機管理意識がなしたものでしょう。
これだけの描写で、ギレオ星人は戦いに際しては勇敢であり、また、失敗をおかしたときは一時逃れをはかるのではなく、あくまで抜本的な解決を目指す、建設的な性格であることを示しているのです。

・地球人の300倍のパワー
さて、そんなギレオ星人ですが、黒猫の星の使徒と同じく、やはり彼も相当の紳士です。
彼は自分が地球人に比べ圧倒的な肉体的力を有していることをソラトに知らしめるため、まずは無駄に上空へ高く飛び上がります。
P272での彼らの間隔はおよそ3メートルほど。
どう考えても、ギレオ星人が上空高く飛び上がる理由は見出せません。
それだけのスピードでソラトへ突進すれば良いだけのことです。
やはりこれは、ソラトに対し自分の肉体的な力を知らしめるための行動と考えるべきでしょう。
実に紳士的です。

・トランスソラト
それに対し、まったく非紳士的なのがトランス後のソラトです。
地球人は力が弱い、と思い込んでいるギレオ星人に高く飛び上がることでパワーを示すデモンストレーションをすることもなく、まっすぐ走って殴りつけます。
この非紳士的な行為にギレオ星人も「許せん!!!」とご立腹です。

それにしても、”精神エネルギーに感応して強くなるスーツ”とは流石は矢吹御大です。
なんというバリアフリーなスーツでしょうか。
精神力と戦力がイコールだなんて、もう何があろうと主人公が負ける様子が想像できません。
そうでなくとも、ほとんどのヒーローは怒りの力や正義の力で、どんな強敵にも逆転勝利できるものです。
そのシステムを戦力の前提とするなんて、これはもう物語上では無敵と同意ですね。
主人公がどのような苦境に立たされようと、ハラハラすることもドキドキすることもないでしょう。
実にバリアフリーです。

・「所詮地球人など、宇宙一モロく、ひ弱な種族だ」
そんなことはありません。
人間よりもアリんこの方が生命力が弱いことは子供が考えても分かることです。
なのに、ギレオ星人は人間が宇宙一モロく、ひよわな種族だと断定しています。

ここから考えるに、おそらくギレオ星人はある程度以上のサイズの生物以外は認識できないのではないでしょうか。
我々人間も、顕微鏡が発明される以前は微生物の存在を認識できなかったのです。
同じようにギレオ星人にはアリや蚊の存在は認識できず、認識の最小単位が、おそらく人間の赤子以上なのでしょう。
種族が違えば、見えている世界も違う。
ギレオ星人が紛れも無い異星人であることを示す、控えめですが重要なエピソードです。

・「内臓破裂・・・落下の衝撃」
ギレオ星人のこの台詞も、もちろんギレオ星人の地球人に対する情報の欠如を示すエピソードです。
人間とはそのようにモロい生き物ではありません。
人間は心臓さえ無事なら救急セットで生き長らえ、アバラが折れればパワーアップする。
そのような生き物なのです。
それは他ならぬ矢吹先生が「黒猫」という歴史的書物で僕たちに示してくれたことです。
ギレオ星人は異星人ですので、おそらく書物などから地球人に関する情報を得ていたのでしょう。
学術書の表記と実際の生態が違うことは宇宙生物学ではよくあることだと、確かレベルEで言ってた気がします。
これもやはり、ギレオ星人が紛れも無い異星人(ry

・「精神力でその力の差をカバーすることができるんだ」
自分が地球人離れした能力を持つ理由を事細かに説明する主人公。
伝統の「能力事前説明」ですね。
しかし、その説明を聞いても、ギレオ星人の美学は揺るぎません。
彼は決してそのスーツの特性を逆手に利用しようなどとは考えず、わざとソラトを怒らせて最大限の力を発揮させるようにしたのです。
ただの星間密輸業者ではない、戦闘民族としての誇りを持ったギレオ星人を描いています。

・「保護したよ、ちゃんと!」
出た!
矢吹先生のバリアフリー描写です!
傷一つありません!
実に見事です!
しかし、僕は迂闊にも途中まで「今回の矢吹先生はハードだな。中学生殺しちゃったよ!」とか思ってしまいました。
矢吹先生、あなたを信じられずにごめんなさい!
やっぱり矢吹先生は期待を裏切り、予想を裏切りません!

・総評
まあ、ぶっちゃけ面白かったです。
金未来杯の今までの作品より面白かったと思います。
ヤク中の使い方とか、矢吹先生とは思えなかったです。
読後感の無色透明さとか、あってもなくても同じような感は矢吹先生らしいですが、それでもやっぱり矢吹先生は一定のレベルには達してるんだなあ、と再確認しました。
カラーレンジャーとの相似性も、まあ、この程度なら僕的には全然許容範囲ですし・・・。

時間が無いので、なんか無難なことしか書けなかったですけど勘弁してください。
久しぶりの紳士感想はカンが取り戻せずに難儀しました。
それにしても、矢吹先生が帰ってくるとジャンプ感想に挑む緊張感が全然違います。

矢吹先生は偉大です。
矢吹先生は偉大です。


☆☆☆デスノート☆☆☆

・続・ミサたん拘束プレイ
先週に引き続き行われているミサたん拘束プレイですが、なぜか今週はあんまり萌えません。
今週はミサたんの放尿シーンは捜査員たちに見られていた、という、なんともまあって感じの事実も判明したのに、それでも先週の話の方が刺激的だった気がします。
やっぱり、ミサたんの身の安全が確保されたことにより、ハラハラドキドキ感が失われたことも関係あるのでしょうか。
ある意味、吊り橋効果ですね。

ところで、もしキャラの魅力に吊り橋効果が関係あるのだとしたら……
ハラハラドキドキとは無縁の某バリアフリー漫画は、この点でも大変不利ですね。

・「あとはノートを捨てるだけだ」
確かに、それでライトが罪に問われることはなくなるでしょうけど、でも漫画的にそれでいいんですか?
ライトの目標が潰えてしまいますが。
一度ノートを捨てながらも、再び自分の手に戻ってくるように、何らかの仕掛けを終えているのでしょうか。
来週は「そして〜〜年が過ぎた」から始まるんですかねー。


☆☆☆こち亀☆☆☆

・翻堕羅拳法の強化合宿
翻堕羅拳法の合宿って「10kgの鉄ゲタをはいてコタツに入りミカンを食べる」とか、そういうのじゃなかったですっけ?
いつのまにこんなハードな合宿をしてたんでしょうか。
それに、こんなハードな合宿したって覚える技は「ツバの舞」とかでしょ?

・「女の人のがいい!」
自分の命を任せる相手に、屈強な壮年男性ではなく、か細い女性を選ぶ老人たち。
彼らの生死を超越したエロスへの志向は立派なもので尊敬に値しますが、もしマリアが普通の女性だったなら、彼女の命も危険に晒すわけで、やはり困ったジジイたちだというしかないですね。


☆☆☆ハンター☆☆☆

・パームの罰
うわぁ・・・。
これ、一枚一枚反省文なんですかね。
それも、一枚一枚微妙にテーマが違って、パームから「あなた、それさっきと同じじゃない、キーッ!」とか言われるんですかね。
なんていうか、刑務所で毎日五訓を復唱させられるような。
小学校のヒステリックな女教師でもいいけど。
まあ、どっちにしろこれはキツイです。
いくら僕がマゾでも、これは萌えれない。ハァハァできない。ムリ。
冨樫先生の「このキャラには萌えさせない」という想いが伝わってきた気がします。

・自力リストカット
ヒ、ヒィィィ〜〜〜。
このヒト、カミソリもナイフもつかってないよ!
素手だよ、素手!
アヒィ〜〜。

・人魚のミイラ
能力は具現化系??
水見式では強化系だったはずですけど……。
ヒソカの系統別性格診断は別にいいですけど、水見式はちゃんと最後まで貫いて欲しかったなあ……。
しかし、この能力は各地に散っていったキメラアントを駆逐するには便利ですね。

・ヂートゥさん
2対1でも意外と強いヂートゥさん。
念を覚えた師団長クラスって、実は結構強い・・・・・・?
ヂートゥさんがこれなら、同格っぽいコルトやコアラもこのくらいの強さなんですかね。
それとも、ヂートゥ、ハギャが頭一つ上なのか。
コルトやコアラもこのくらい戦えると、今後の勢力図が面白いものになりそう。


☆☆☆ゲドー☆☆☆

・ポリプ
寡聞にして、クラゲの生態は知りませんでした。
今週もそんなにムチャクチャ面白かったわけじゃないですけど、勉強になるし、やっぱいい漫画だなあ。
……なんて思うのは贔屓目に過ぎますかね。
でも好きですよ。今週もパンツ見えてるし。

ところで、讃良さんは風が吹いたらパンツが見えるんですけど、あずきちゃんはガードが堅いんですよね。
この違いはどこから来るのだろう。
やっぱり讃良というキャラクターは作者に命を吹き込まれたときから、ヨゴレの宿命を背負っていたのでしょうか。

・今週の鬼逐サマ
最後にゲドーに与するあたりは、良い意味でお約束というか。
あるべきところにあるのは良いことです。安心感があります。
……なんて思うのは贔屓目に過ぎますかね。
でも好きですよ。どさくさに紛れて讃良さん足蹴にされてるし。

讃良さんの扱いの酷さが、なぜか僕の中でこの漫画の評価を高めています。


☆☆☆ミスフル☆☆☆

・タオル
あのタオルは羊の監督が餞別に渡したものでしたか・・・。
ほんとロクなことしないですね。あの羊の人。

・覇竹
このおっさんは島にとじこもって、日々延々と竹とか振ってたわけですよね。
僕は野球のことは良く知らないんですけど、毎日素振りばかりしてる人にバッティングを習うってのはアリなんでしょうか?
バッティングコーチとかも、自分で140キロの弾打てなくても、選手には打てるように指導するからいいのかなあ。
いやいや、でも、やっぱりこのおっさんの言ってることは「重いものを振り回せ」以上のものではない気が……。

・「寝る間も惜しんでこの竹を振りつづけるのじゃ」
だから、寝ないとダメですって。
デスマーチだって、ちゃんとインターバル取ってたじゃないですか。
県予選の合間に過剰な筋トレを中心とした合宿するだけでもマズイと思うのになぁ。
ほんと羊のおっさんはロクなことをしない。


☆☆☆テニス☆☆☆

・詠唱呪文「無我の境地」
”我が心すでに空なり 空なるが故に無”
こんな言葉を中学生が素で覚えたり発したりするわけはありませんから、やはりこれは無我の境地に至るための特殊なスペルと考えてよいのでしょう。
呪文を唱えることにより、オーラをまとい土煙をあげることができる中学生は赤也・越前含め全国に五人もいるそうです。
観客「なぜ今まで出さなかったんだ!?」
そりゃあ、オーラをまとって土煙をあげるテニスプレイヤーなんてキモイからじゃないですかね。

それにしても、本当に観客も見えてるんだなあ、オーラ。

・「お前のテニスには最大の欠点が潜んでいる」
皇帝「その爆発的能力が生かしきれていない事。
それゆえに致命傷となる反撃を喰らいやすい」
あのー、何をいってるのか、さっぱり分からないのですが……。
要するに「キミのプレイはスピードとかパワーはイイんだけど、ちょっと粗いんだよね」ということでしょうか。
「お前のテニスはちょっと粗い」でいいじゃないですか。
それは「素晴らしい攻撃」なんですか・・・?

・考える人々
「いや、素晴らしい攻撃だ。だが……」
「お前のテニスには最大の欠点が潜んでいる」
「いけぇーっ、これで決まれーっ!!」
「しまった、スマッシュが浅いっ!!」
「さらばだ越前リョーマ」

我が心すでに空なのに、いろいろ考えれるものです。


☆☆☆ぱんつ100%☆☆☆

・なみさん
誰だ、これ・・・。

・さつきと端本はともかく
なんだ、「ともかく」って。
「ともかく」って、なんだ。
日々のアクシデントだけで新鮮じゃなくなるくらい触ってるのか、この男。
僕なんて、高校の頃、曲がり角で女の子にぶつかって胸に手が当たって一日中ドキドキしてたような、そんな感じでしたけどね。
そんなアクシデントは3年間で2度くらいしかなかったですよ。
こいつのエロアクシデントは質・量共に異常です。


☆☆☆リボーン☆☆☆

あれ、何故だか面白い……。

・ビアンキ攻城戦
ビアンキの出現から獄寺くんの封印、ビアンキの侵入と一連の流れはまるでBMネクタール。
「あなたは姉を異性として意識しすぎよ」は今週のキラーワードでした。
その後のビアンキの扱いはなあなあでしたけど、この2Pだけで満足できる出来だったと思います。

・ランボ&ハルパパ
午後12時をまわって夕食を食べに来るランボ。
午後12時をまわっても男の家から帰らない娘を迎えに来た(?)ハルパパ。
午後12時まわってるんですよねー。


主人公とリボーンの関係(死ぬ気弾)に根本的に問題(能力がつまらない)があるにも関わらず、ある程度面白くなってしまうのは、方々で言われている通りやはり獄寺くん効果の賜物なのでしょうか。


☆☆☆銀魂☆☆☆

・怪談と土方
劇中では怪談をくだらないと一蹴している冒頭の土方さんですが、実際の新撰組でも土方さんはこういうのに強かったみたいです。
(実際の)土方さんの理屈によれば・・・
1、武士は死んで祟るような女々しいことはしない
2、もし幽霊になったなら、そんなヤツは武士の風上にも置けない
3、そんなヘタレ武士なら化けて出ようと斬れるはずだ
というもので、当時僕も「なんて完璧な理論なんだ!」と感動した覚えがあります。
幽霊なんて怖くないんですよ?

・「相当強力な霊の波動を・・・」
霊波動とくれば、やはり思い出すのはUSOジャパンの心霊写真鑑定コーナーと黒田みのる氏。
心霊写真が一枚あれば、その該当場所(不思議な箇所)以外の単なる風景から「河童の霊波動を感じます」「ここにキツネの霊がいますね」など氏以外の誰にも見えない霊を指摘し、ものすごい因果律をもって該当箇所の不思議を霊的に解明してくれる素晴らしいおじいさんでした。
一枚の心霊写真から壮大な世界観とストーリーを展開し、なんとなく霊的なものとして完結させる氏のテクニックは毎週ニヤニヤしながら眺めてました。楽しかったなあ。
そんな黒田先生は何だか会社を作ったみたいです。
トップに表示される絵が、もう全く意味不明で、ロールシャッハテストの一種かと思いました。


☆☆☆ディグレ☆☆☆

・能力者バトル開始
神田さんの分析は結構良かったです。
結局能力者バトルになるのか・・・って感じはしますけど、いままでの展開がちっとも面白くなかったので、まだこっちの方が期待持てるかも。
それにしても、当初のアクマと人間の複雑な関係とか、そういうのはどうなったんでしょうね。
いや、別にいりませんけど。つまらなかったし。

・今週の「ち」の人
たまたま地盤がモロくなってて、地下通路の存在に気付いた「ち」の人。
こういう、たまたまどうこうして、結果ストーリーが進むっていうのは、ちょっと白けます。
「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」は常にこういう偶然の連続だけでストーリーが展開されてて、あそこまでやられると逆に面白いんですけどね。

あと、アクマに吹き飛ばされた後、2コマほど真面目に状況分析した後、すぐにギャグモードに入ったのが残念。
緊迫感が消し飛びました。


☆☆☆ナルト☆☆☆

・シーフのアビリティ「ぬすむ」
サスケがナルトのくないを盗んで投げつける描写の必然性が全く感じられなかったんですけど、それはそれとして、FFでシーフが戦闘中に敵からアイテムを盗むのは、ああ、こういうことなんだなあ、と変なところで感心しました。
それにしてもこの不自然きわまりない描写はなんなんでしょうか。何の意味があるんだろう。
ヒソカのバンジーガムみたいに、一度手裏剣で相打ちしても、持ち主であるナルトの方へ再度飛んでいく特殊な忍術かとも思いましたが、普通に沈んでますし。
うーん、よく分からない。
岸本先生は(それが効果的かどうかはともかく)いちおう考えて漫画を描く人だと思うので、きっと何らかの演出上の意味があるのでしょうが……やっぱり分からないです。。

・今はカカシもサクラもいない
びっくりしました……。
まだ、サクラのことを覚えているだなんて……。
もう読者だって忘れかけてるってのに。
サクラっていつも止めようとしてはムシされてたイメージしかないんですけど、いちおうあんなんでもサスケにとっては抑止力だったのでしょうか……。


☆☆☆ワンピース☆☆☆

・ウソップ呪文
そういえば、ウソップって名前がウソップっていうくらいなんだから、ちゃんと詐術を使えば非力さをカバーできたかもしれないと今更思ったり。
そのような方向への可能性があるなら、これからも麦わら海賊団でアイデンティティーを保持できるでしょうに。
ああ、でも、微妙にナミとかぶりますか。
それに詐術って、ワンピがハンターになっても仕方ないですし。

・ウソップガス爆発
強敵が味方になったら弱くなるのはよくある話ですが、ウソップは敵になって、はじめて有効な攻撃ができた気がします。
なぜ、他の敵相手にこれができないかな。
いや、やってたのかもしれないけど、もうウソップの戦いなんてまるで覚えちゃいないんですよ。


☆☆☆ムヒョとロージー☆☆☆

とりあえず、タイトルを目にしたときから最大の懸念事項であった
「これって、闇の司法官ジャッジになるんじゃないの?」
という点はクリアー。
魔法律の階級制度など、新しい世界観を構築してたのは良かったです。
まあ、当たり前といえば当たり前なんですけど。

で、内容の方ですけど、せっかく「魔法律による審判」という新しい除霊法をメインに据えてるのに、お札を貼るだなんてアナクロな手段と同居させるのはどんなものかと。
あと、ノブオの霊があそこまで巨大化したのは結局なぜなのか、ヒロインは結局ノブオをどう捉えていたのか、ムヒョのアドバイスはクソの役にも立っていないとか、いろいろところでつまづいて、すんなり読めないお話でした。残念。
たぶん作者さんの中では完全な整合性が成り立っているのでしょうけど、少なくとも一度読んだだけでは全体像が把握できなかったし、かといって、1ページ1ページを詳細に追って理解したいと思うほどの魅力はないのです。
だから、結果としてこれは失敗じゃないですかね。もっとシンプルでも良かったんじゃないでしょうか。

金未来杯も残り一作。
いまのところ、2つ目の白川さん家の話が中の中くらいで、いちばんマシって感じでしょうか。
期待の新人作家を5人も出してるんだから、一つくらいアイシールドとか銀魂みたいなのがあっても良いと思うんですがね。
最後の作品に期待しますか。

あ、最後は中島先生か……。ううーん……。



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