WJ35号感想

祝!パンツ最終回!!
しかし、パンツの魂までが消えたわけではありません。
パンツの魂はサーガ(武勇伝説)として、次世代の漫画へと語り継がれるのです。
そう、太臓もて王サーガとして・・・。


☆☆☆テニス様☆☆☆

・凄いサーブだ
テニス世界の住人をもってしても「すごい」と思わせる前号の乾先輩のサーブ。
今の乾先輩なら劇場版のリョーマ・リョーガクラスとも太刀打ちできるんじゃないですかね。
サイクロンスマッシュくらいなら互角に戦えそうです。手塚ゾーンはちょっと無理でしょうけど。

※ちなみにサイクロンスマッシュはアニメオリジナル技です。気になる方はこちらのページ(重いので注意)の第三ラウンドあたりを見てください。

・「ま、また来る!!」
このコマのブチャ&日吉少年になぜか「楳図かずお」を強く感じてしまったのですが僕だけですかね??
ブチャの顔がこわいよう。日吉少年がまことちゃんみたいだよう。

左:日吉少年(中学二年生) まことちゃん(幼稚園)


・ウォーターフォール
別に面白い話でもなんでもないんですが、昔どこかのサイトで「怒首領蜂のレーザーは滝のようだと思った」というコメントを見たことを思い出しました。


上:怒首領蜂の滝のようなレーザー

仮説:「すごい威力」描写は滝に似る

・滝萩之介
で、出たー!!!!!
氷帝の隠れネタキャラ滝萩之介が久しぶりに活躍したー!!
しかし、彼には今回もなんとしても控え選手であって欲しいものです。
スピードガン係で最後までお願いしたい!
ヘタレてない滝萩之介なんて嫌だ!

※僕を含めテニスを適当に読んでた人は、滝萩之介というキャラクターを完全に忘却してると思います。
そんな皆さんでも、都大会で不動峰の橘に宍戸が負けて正レギュラーを外された事は何とか記憶してるかもしれませんが、宍戸はその後、鳳と努力を重ねて校内試合でこの滝を破るのです。
その結果、榊顧問が「えっ、ヘタレの宍戸に負けたの??じゃあ滝もレギュラー落ちね」と判断し、滝はレギュラーを外されて出番を失ってしまいます。
滝は噛ませ犬(宍戸)の噛ませ犬であり、さらに噛まれたにも関わらず、それが宍戸の復帰に直接的に繋がらなかった(「滝を破ったのか、じゃあ宍戸をレギュラーに戻してやろう」ではなく、「宍戸に負けたの?滝もレギュラー落ちだな」となった)ことから、噛ませ犬の役目すら果たせない噛ませ犬という圧倒的な格下感を漂わせるキャラクターなのです。

その上、試合描写も全く描かれていなかったため、amazonの「テニスの王子様 DVD FAN DISC Best Play Remix 」カスタマーレビューでは「あっ!滝萩之介くんも一瞬だけどぉ映りますよ!」ツチノコ並の扱いを受け、テニスの王子様ゲームでも「氷帝学園の「滝萩之介」や、青春学園の伝説の元部長「大和祐大」も隠しキャラとして登場する」など、最早「いるだけで偉い」という、ある意味特権的な立ち位置を手に入れてしまった男です。

そんな滝萩之介少年ですが、ビジュアルは2枚目に描かれているため、女性人気は地味に高め。
テニス29巻で発表された今年のバレンタイン結果では、樺地より5つも多くチョコを獲得。
また「滝部〜滝萩之介が好きだ〜」などのオンリーファンサイトも存在します。

ちなみに、こちらのサイトの参加者の方々のコメントを見ますと、例えば「滝さんは結構美人さんだし『やるねー』って口癖がもう・・・・・」と、「やるねー」しか台詞がないことが「口癖」という個性に昇華されており、また、圧倒的に出番が少ないことが「優雅でミステリアスな彼が本当に大好きです!」「儚さと美しさと妖しさを醸し出す彼。 そんな彼が好きで好きで仕様が無いのです」「未知なる可能性を秘めた男、滝!!素敵ですv」など、ミステリアス、儚さ、妖しさ、未知なる可能性と、ものすごいポジティブシンキングで理解され彼の評価を高めています。確かにミステリアスな男です。

とまあ、長々と滝萩之介をマンセーしてしまったのですが、かくいう僕もつい最近まで彼の存在を忘れていて、2ちゃんのスレで以下のネタを見て「そんなのいたっけ?」と調べていって、やっと思い出せたという経緯があります。
以下、その時のネタを転載。

跡部合宿日記

【7:12】監督の歌声で起床。まだ眠い。顔を洗う。歯はみがく。口臭には気を使う。
【7:22】朝食にご飯と焼き魚。きょうも朝から練習だ。身体が重い。イヤになる。
【9:00】練習開始。「氷帝!氷帝!」雑魚どもの声だ。うるさいんだよ。俺様はアイドルじゃねぇんだよ、ただの俺様なんだよ。
【9:31】俺様はレギュラー組。当然だ。「下克上!」うるせぇんだよこのキノコが。
【9:35】ダルいサーブ練習。「一・球・入・魂!」うしろで鳳がわめいている殺すぞノーコン。
【9:43】COOLサーブを打つ。「取れないYO〜」ジローが叫んでいる。俺様にどうしろっていうんだよ。
【9:50】滝が倒れている。ノーコン野郎のサーブが直撃したらしい。うだつの上がらない奴だ。
【10:03】今日は快晴だ。暑くていらいらする。早く終わりたい。
【10:46】忍足がニヤニヤしている。
【11:30】午前終了。
【12:40】昼食。
【12:45】お腹がすいた。また白ご飯に焼き魚だ。こんなものが喰えるか。
【13:11】みんなで談笑。忍足の関西弁にみんながいらつく。
【13:20】ようやく監督がコートに登場だ。
【13:22】「よしヤってるな」 相変わらずキモイ野郎だ。 「はッ!全国大会では青学を木っ端微塵にしてやりますよ!」本当はやりたくない。人外に勝てるわけがない。
【13:30】午後の練習開始。ミニゲームだ。
【13:40】対宍戸。「オレが攻めに変えてやるぜ!」ウザい。つかれきって力が出ない。
【13:45】「跡部さま大丈夫だべ〜?」メス猫だ。タイミングが良すぎる。どこから見ていたんだ?
【13:44】「モテモテやんなぁ?」忍足がニヤニヤしている。
【13:48】「オラァ!俺様の美技に酔いな!」ただのドライブボレーだ。
【13:55】ミニゲーム終了。「やるじゃないか、宍戸」格好だけいってみる。
【13:56】「次、俺とー」向日が空を飛びながら言う。だまれ、打ち落すぞ。
【16:53】滝が来た。アタマに包帯を巻いている。遅すぎる。帰れ。うだつの上がらない奴だ
【22:00】消灯。部屋の前で監督がピアノの弾き語りをしていた。忍足がニヤニヤしてこっちを見ている。いやがらせか?殺すか?樺地はどこだ?

ここでの滝の扱いが、まさに彼という存在を現していると思います。
滝は実は氷帝ではブチャに次ぐネタキャラの可能性もあり、許斐先生に滝を出す気があるのなら、今後の彼の動向から目を離すわけにはいきません。
…………ある意味、彼が試合に出てもそれはそれで面白いかもしれません

架神恭介は滝萩之介を応援しています。

・「甘いぜおらぁーっ!!」→「駄目だぁーっ!!」
「甘いぜおらぁーっ!!」のコマで「おっ、飛んでるけど普通にテニスに見える」と読者を油断させておいての突然の不意打ち。
このスピード感が許斐先生の最大の武器じゃないかと思えてきました。
「駄目だぁーっ!!」のコマがすごいのは、ブチャの無駄な神々しさです。
ラケットも描かれていませんし、これだけ見れば本当に何をしているのかさっぱり分かりません。

たとえば……





こちらはみんな大好き脳噛ネウロのコミックス第一巻ですが、この魔人というミステリアスなキャラクターをフィーチャーした象徴的な表紙絵と・・・






中学生のテニス描写が構図の神秘性では同レベル!
これはつまり、この絵をテニスだと知らずに見てしまい、そしてどのような意味か解釈を求められた場合、「う〜ん、空を海に見たてて少年が深く海中へと沈んでいく描写かな?」と答えざるを得ないほどに神々しいということです。

・「ゲーム氷帝3−1!!」
このコマのブチャの面白さとかすごいよ!
なんていうか、大男に鷲掴みにされて投げ捨てられているとか、そんな感じですよ。

・「リバーススネイク」
何をどうやって日吉少年がこれを返したかさっぱり分からないところも素敵です。

「0ー40!」
・・・すごいなぁ。
本当に、すごい。
いまさらですけど、彼はもうテニスを超えてます。
他の人達が破壊力とか戦闘力とか超能力とか、そういう次元でテニスを超越したのに対し、ブチャは芸術面でテニスを凌駕した気がします。
だって、このコマなんてラケットを持っていることを除いて、何らのテニス描写も描かれていませんよ。
これね、たぶん芸術点が入ったと思うんだ。

・「下刻上等!」
これも芸術点でしょうね。

もし仮に、仮にですよ。
超テニスが「芸術点も得点に加算される」ルールであった場合、ムーンサルトのブチャ演武テニスの日吉少という組み合せはかなりレベルの高いダブルスじゃないですか?
最後の二人の協力演技(ブチャがバク宙し、後ろから日吉が演武)というのは、テニス的に見ると何をやっているのかさっぱり分かりません、舞台芸術だと考えればアクロバティックな体術とオリエンタリズムの融合した美しい表現であるような気がしてきました。


☆☆☆ブリーチ☆☆☆

・仮面の軍勢
「仮面の軍勢は一度発症したら〜」って、「仮面の軍勢」は組織名ではなくて病名?
もしくは病人の一団ということですか?
何らかの目的のために積極的に集まった集団、という感じではなく、仕方なく徒党を組まざるを得ない集団なのでしょうか。
グリード・アイランドの「ハメ組」みたいに。

・ひよ里
ひよ里の登場により平子さん、ひいては仮面の軍勢が、ずいぶん親近感溢れる存在となってしまい、それと同時にミステリアスな感じとか、威圧的な感じとか、もろもろの面白くなりそうな要素がスッと消えてしまった気がします。
平子に加え、ひよ里もまったく魅力的なキャラクターでないのが痛いです。


総じて、今週で「仮面の軍勢」がちょっと期待外れな方向に流れそうな予感を見せた気がします。


☆☆☆(P136)第二回近未来杯☆☆☆

ジャンプ新人作家の層の薄さ、脆弱さを確認した第一回近未来杯。
下の下くらいの漫画から中の下くらいの漫画がエントリーされ、その中で一番読むに耐えれたタカヤが前回は優勝しました。
前回が酷過ぎたため、僕的には著しくテンションの下がるイベントであり、できれば止めて欲しいというのが本音です。
「栄光の杯を手にするのは一体誰だ!?」というコピーも空しく響いています。
「ムヒョもタカヤも切法師も金未来杯出身だ!!」というのもなんだかなー。
「ソワカ・少年守護神の東先生もストキン出身だ!」と同じくらいなんだかなーです。

あと、「プルソウル」「ブレットタイム」の2作品が僕の中での近未来杯のイメージを地に落としてる気がします。
あれは酷かった。


☆☆☆みえるひと☆☆☆

とりあえず今後この作品には何も期待しないことにしときます。
まだ第3回だし、何か間違って面白くなる可能性もあると思うので、期待はしないけど一応目は通します。
なんだろう、幽霊なのに物理攻撃ばっかりなのが良くないのかな。
かめはめ波ばかり撃ってないで呪ったりとかしましょうよ。


☆☆☆(P208)チャーリーとチョコレート工場☆☆☆

おおおお、シザーハンズのコンビ!
しかも同じような方向性のファンタジー。
たぶん見に行かないけど、いつか見たいですね。
ワインライダー・フォーエバー。


☆☆☆ムヒョ☆☆☆

・「霊の軍勢数万に対し、協会側は数千――」
最強クラスの霊ソフィーのショボさ、そして見事に腐りきってる協会の内情を見るにつけ、こんなことを言われても、ものすごく地味な戦いしか想像できないのは僕だけでしょうか。

「えいっ!ありゃ失敗しちゃった。使者出てこないや」
「いたーい!霊が殴ったー」
「ねえねえ、このペンってどうやって使うの?」

↑僕の中での激戦のイメージ


☆☆☆もて王☆☆☆

・「おかしいな、もて王の使った奥義なんだが…」

sa・ga
━━ n. (北欧の)武勇伝説; 系図小説, 大河小説; 〔戯言〕 (くどい)苦労話.

もしかして、この漫画ってパンツ漫画を正式にその世界観の中に組みこんでいるんですかね。
つまり、この漫画において、真中はその武勇を系図の中で語られるような存在なんですか。

・「お前の親父鬼六!?」
よいこのみんなはこのネタの意味が分からないかもしれないからリンク張っときますね。
少年誌で団鬼六が出てくるとは思わなかったなぁ……。


☆☆☆ネウロ☆☆☆

初めて未解決(?)に終わったサイとの事件から、次の事件へ繋げるためのワンクッションのお話でした。

・弥子と周りの人たち
「以上の事から先生の知能の高さが証明できるわけで…」の先生に並々ならぬものを感じました。
まるで、哲学論議の果てに「以上の事から、きみが恋すべき相手はこのソクラテスしかいないのだよ」と美少年を口説いたソクラテスのようです。
「見守る…」のデブの三角飛びも素晴らしい。

・「魔人探偵!?桂木弥子」
コマ外サブリミナルシリーズがついに動き出した!?


☆☆☆リボーン☆☆☆

今週の話を読んでも、京子が(対読者で)ハルに勝てる道理がないと思いました。


☆☆☆デスノート☆☆☆

・松田さん大活躍
強襲任務なんて間違いなく初めてだろうし、下手をすればアサルトライフル使うのだって初めて。
さらに「本当の戦争」によれば、防護装備をつければ視界や聴覚などが阻害されるため、誤射率が20%上がると言われてますし、ガスマスクを装備すると閉所恐怖症のようなパニック障害を起こすとも言われています。
そんな中で初体験にも関わらず、犯人を射殺することもなく拘束した松田さんは地味にすごい。


☆☆☆切法師☆☆☆

もはや手遅れな気もしますが、ようやく少し楽しくなってきた気がします。
今まで楽勝ムードだった主人公が、圧倒的に厳しい戦いに巻きこまれることになり、ようやく緊張感が出てきました。
ケントウリ一体との戦いは、なんだかんだ言ってまだ主人公優位のイメージが拭えなかったので。
ウンディゴ戦をすっ飛ばしたのと、ケントウリのゴウスト戦をすっ飛ばしたのは、むしろ必要な犠牲ってことで思いっきり大きな目で見ていきたいです。


☆☆☆パンツ100%☆☆☆

ついに終了、パンツ100%!!!!
もう真中の顔を見なくて済むよ!!!!!

と、いうわけでですね、最後なんで思いっきりこきおろしてやろうと思ってたんですが、うう〜ん、なんといいますか……正直…………

終わり良ければ全て良し?


真中が西野エンドというビックリするほど誠実な選択肢を選んでしまったため、そして東の方との関係もそれなりに昇華しやがったために、本当に驚くことにこの漫画に特有のたまらん不快感がほとんど感じられず、遡ってこれまでの悪意も薄れていく自分を感じました。

いやー、西野エンドは正直意外でした。
まさか、本当に東の方をふっきるとは。
いやはや、あのゴミクズがねえ。
立派になったもんですねえ。
真中がこんな誠実で気持ちの良い選択肢を選ぶなんて、この漫画ではきっと初めてですよ。
そういう意味ではパンツ神も真中の成長を描くことに成功してたのかな??

それとも「不良が普通のことをするだけで実はすごく良い人に見える理論」ですか、これ?




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