ジョジョ第一部のゲームがもうすぐ発売ですが、XYZの黒鈴さんがゲームのCMに出てるんですよ。
家にジョジョが二冊ずつある黒鈴さんは、サラリーマンなのに平日昼間の練習にも参加するほど意気込んでいたのですが、CM撮影後、「地味だから後ろに回された……、映ってないかも知れない……」とすごく落ち込んでました。
でも結果オーライということで、おめでとうございます(^^)
☆☆☆テニス☆☆☆
・2乗の超回転
もうなんか何をやっているのか分からない。
これは本当にテニスというスポーツなのだろうか。
これは天才という言葉で片付けていい問題なのだろうか。
もはや染之助・染太郎のような曲芸の域に達してる気がします。
しかも2乗ってなんなんだ、2乗って。
・白石「ガットの上を滑らせボールに対して強制的に超回転を与え、そして、一瞬のうちに手首を返し、ラケットの反対側の面を使い、さらに回転を倍増させるとは」
やっぱり曲芸だよなぁ。
テニスの説明に見えないもん。
・「ヘカトンケイルの門番」
……OTL
>>鳳凰、麒麟、龍が来たということは、これはおそらく四霊。
>>ならば、どう考えてもファイナルカウンターは「亀包み」。
(44号の感想より)
なんだか自分が馬鹿みたいです。
許斐先生に僕たちの常識や予想が通じないことくらい、ずっと前から分かっていたはずなのに……。
このくらいのことは予想すべきでした。口惜しい。
>> せっかく金色千春さんも見ていらっしゃることですし、ファイナルカウンターは『奈良づくし』で良いんじゃないのって思いました。
(フタゴ・フラクタより)
そんな中、フタゴさんはやはり流石だと思いました。
・橘さん
眼帯が取れた! 左目は無事!
まさかオシャレ眼帯だったの!?
・顔を寄せ合い、同じ表情で驚く二人
さすが四天宝寺のお笑い担当。
誰も見てないからといって、ぬかりがありません。
ここに集中線を使う許斐先生のセンスがすごいです。
・白石「みんな超回転の掛かったボールによって失速してしまうわ」
飯匙倩(ハブ)といいヘカトンケイルといい、「回転」の一言で全てを押し通す許斐先生は流石です。
まあ地球を逆回転させれば、時間も巻き戻りますしね。
回転は偉大です。
でも、どんな回転が来ようと、当の不二先輩には蜉蝣包みがあるんです。
そう考えると蜉蝣包みってスゴイ技なんですよ。
ファイナルカウンターだって蜉蝣包みの前には無力なんですから。
そんな蜉蝣包みをコピれる無我はもっとスゴイし、ヘカトンケイルも倍返しできる百錬自得はもっともっとスゴイのです。
でも、そんなスゴイ技より、天衣無縫はさらにスゴイはず。
中学テニスって底なしだぜ。
・よく見ると面白い白石くん
何が面白いのか分からないけど、なんだか面白かったです。
右の人差し指とか、微妙にガニ股なところが面白いのかな。
・勝ち誇り、ドス黒い笑みを見せる不二先輩
白石くんを見下す表情が素敵。
・4-5
不二先輩側のお披露目が終わり、カウントは4-5。
ヘカトンケイルで終わらせるなら今週で決着ついていてもおかしくないところ。
ということは、来週から毒手の逆襲が始まるのでしょうか。
期待が大きすぎるだけに毒手がどうなるのか心配です。
許斐先生がんばって!
☆☆☆リボーン☆☆☆
カラーに合わせて骸を登場させるなんて、あざといぜ天野先生!
「格闘のできる術師など邪道」「幻覚汚染」など、センスのよさを感じるところもあるんですが、バイパーが金槌になって突撃するシーンや、ポヨヨンと分身する意味不明さなど、逆にセンスを全く感じない描写もあり、良いのか悪いのか、相変わらずよく分からない作品です。
すごく面白いシーンもあるのに、拳に塩を乗せて飛ばす漫画だからなあ。
登場人物にペラペラ喋らせず、幻覚汚染の中で経緯を語る辺りはとてもよかったです。
☆☆☆ブリーチ☆☆☆
・兄弟とかペットとか、普通に楽しく生活してる虚のみなさん
あれ……??
確か死神って、人の魂が虚にならないよう流魂街に引っ張ってくる役割ですよね。
で、流魂街って貧民層とかあって決して天国みたいなところじゃないですよね。
虚圏も天国ではないだろうけど、彼らの楽しそうな様子を見る限り、別に流魂街に行く必要ないんじゃ……。
確かに、流魂街から人間に転生できるけど、うっかり虚になって死神に見つかったら今度は地獄行きですよね。
てことは、虚圏でヒマだなーとか言いながら楽しく追いかけっこしてる彼らが一番幸せなのかもしれません。
ブリーチの世界は夢も希望もないぜ。
追記:地獄は虚になる前に罪を犯した人がGOらしいです。虚の罪は死神で濯がれるんですって。
・ルヌガンガ「今し方『虚夜宮』より侵入者アリとの報が入った」
どうやら、エスパーダ以外の人たちには、テレパシーとか電話とか、とにかくそういう手段で連絡がいってたみたいです。
わざわざ召集された挙句、「敵が来たから各自自宅待機。敵を倒しに行くことは許さん」と言われたエスパーダさんたちは、「それならオレたちも電話でいいじゃねえか」と思ったことでしょう。
・「希望の笑みを携えて…到着の2人!!」
日番谷先遣隊といい、今回の二人といい、出張ってくる死神ってホント頼りにならない奴らばかりを揃えてきますね。
ルキアの活躍はこれが最初で最後になりそうです。
☆☆☆ワンピース☆☆☆
・「生きてるぞ〜〜〜」「お前ら無事だったんだな!!」
確かにルフィたちの不死身っぷりも只事ではありませんが、アイスバーグさんの不死身っぷりも相当なものです。
読者的には「うお、アイスバーグさん生きてるぞ、ピンピンしてるぞ!?」って感じ。
・重症の身で出歩くのみならず、嵐の中、半壊状態のメリー号を一人でほぼ修復したアイスバーグさん
なんかCP9が可哀想になってきた。
これは相手が悪すぎたよ……。
・さようならメリー号
やっぱ尾田先生はやればできるよなぁ……。
単にメリー号とお別れしたというだけでなく、ハードな航海による物理的損傷の積み重ねを、ちゃんと現実的に捉えてのお別れです。
最後に見せ場も用意され、いわばメリー号はその人生をしっかりと描かれた上、有終の美を飾って終わったわけです。
展開として非常に美しく、(一度は自分の手でメリー号を解体しようとしたフランキーが号泣してることには違和感を覚えるけど)基本的に文句ない出来です。
しかし、なんでこれが人で出来ないんだろう。
メリー号は小ダメージの蓄積で今回のように限界を迎えたのに、人間の方は明らかな致死ダメージを負いながらも一向に限界を迎えそうにないですからね。
これじゃ、メリー号の方がよっぽど人間らしいですよ。
☆☆☆P2☆☆☆
・週刊少年ヒロム
このP2という漫画の立ち位置は「ショタ漫画」ということで間違いないと思いますが、「小さくて可愛い中学一年生の男の子が石段から転げ落ちる連続写真」は、一部の人たちに需要がある気がします。
それこそ、卓球部の入部が決まったなどという、どうでもいいことより断然ウケそうな気がするんですけどね。
聖闘士星矢(あれも中学一年生)を見る限り、大きなお姉さんは可愛い男の子が血まみれ傷だらけになって苦しむ姿が大好きなんだと理解しています。
・2週間ワープ
3ヶ月くらいワープしないと、卓球台をゲットする持久力は付かないんじゃないかと思いましたが、とりあえず軽く2週間ワープ。
2週間ワープしてGWを挟んでも、一向に必要とされる体力に達してない辺りは好感が持てます。
この調子で半年くらい階段走ってて欲しいんですが、「そろそろ台を増やしてええ頃合かもな」とのことで、残念ながら(?)卓球漫画に突入しそうな雰囲気です。
・LSD
佐々木功さんの提唱するこれですね。(本も出てます)
すごく個人的な話になりますが、中学の頃、僕は体力がなくて、体育のランニングがすごく嫌だったんです。
「なんでこんな苦しいことをせにゃならんのだ」と。
そこで、考え方を変えて「よし、苦しくならない程度に極端に遅く走ろう」と思い実践したところ、疲れないし、なんだか楽しいし、それからも疲れない程度に走ることにしたんです。
すると、ぐんぐん持久力が上がって、マラソン大会も下の下から、上の下くらいに順位が上がりました。
特に苦しい練習もしてないのに何故なんだろうと不思議になり、当時の体育の先生に聞いてみたところ、「そういうトレーニング方法もある」と聞かされたのですが、これがLSDだったんですねー。
というわけで、これは効果があると思います。
中学生、高校生の方でマラソンが嫌だという人はぜひ試してみてください。
「ジョギングが楽しい」という気持ちが理解できるようになるのでオススメです。
・蛍光テープ
搦め手攻めの好きな自分としては、こういう工夫は好きですね。
困難を真正面から克服するのではなく、困難の度合いを減らす。
部活などのトレーニングはともかく、社会に出てから必要になる能力はこっちじゃないかな。
今回の主人公はなかなか好感が持てます。
・真白「アイツはどれだけ痛い思いしたんだろう」「俺も少しは痛い思いして」
真白くんは実にマゾっぽくて、大きなお姉さんが大喜びしそうですね。
大きなお姉さんは可愛い男の子が血まみれ傷だらけになって苦しむ姿が(ry
☆☆☆ナルト☆☆☆
・あっさり吹っ飛ばされるアスマさん
ついさっきシカマルが「体と繋がってなければ大丈夫」と言ったんだから、体と繋がれることを最大限警戒すべきなのに、一瞬でやられちゃいました。なんというヘボさだ。
不死身とか呪いとか、あれだけ常軌を逸した展開が続いているのだから、首が元に戻る可能性も考えておこうよ。
・攻撃をかわしたと思ったら呪い攻撃を食らってたアスマさん
シカマルがあれだけペラペラと解説してくれて、とにかく円の中に入れちゃダメなんですよ、と教えてくれたのに、相手と円の位置も考えずに戦ってたアスマさん。本当にヘボすぎるぜ。
今回のバトルはお互いに手を抜きあって成立してるバトルですね。
ブリーチみたいだ。
・最後のマルチアングル
思わず笑っちゃいました。
岸本先生はかわいいなあ。
☆☆☆ディグレ☆☆☆
オサレすぎて何が起こっているのかさっぱり分かりません。
最後の方に出てきた、逆ピラ型に並ぶ変な光のわっかは一体何なのー?
☆☆☆十二傑新人賞☆☆☆
久保帯人先生のありがたいお話。
・「一貫した性格・行動は読者にキャラを定着させるのだ」
なるほど。
だから日番谷隊長は一貫してかませ犬であり、恋次は一貫してヘタレなわけですね。
・「キャラの持つ能力は強調して表現しよう」
なるほど。
死んだフリして敵を奇襲した日番谷隊長は、確かに自分の能力(=圧倒的なかませ力)を強調して表現していましたね。
☆☆☆ネウロ☆☆☆
ブラックエンジェルズがいたよ。
地獄に落ちろ〜〜〜。
ちなみに、元はこれ↓
本編は普通にすごく良くて、あんまり感想がないですね。
自分を犯罪者と考え疎外感を感じていたヒグチさんが、逆に世界中を犯罪者にすることで溶け込もうとするなど、個人的な感情を描きつつも、電脳ドラッグによる影響のヤバさも見せており、まったく申し分ない描写です。
普通にすごく良くて感想がでない。
松井先生はすごいなあ。
ネウロがああいう状況にある以上、打開策は弥子さんしかないのだけど、弥子さんがどうこうしてヒグチさんがどうこうなる問題なんでしょうか。
ネウロが解決できない心の問題に今までも弥子さんが手を出してきたけど、今回は電子ドラッグを受けていることもあり、弥子さんの常識的な力ではどうしょうもないような気がします。
弥子さん単独で洗脳回避できたら、ワクチンはなんだよって話になっちゃうし。
まあ、松井先生だから安っぽい展開にはならないでしょう。
だいじょぶ、だいじょぶ。
☆☆☆こち亀☆☆☆
・中川「作品の流れを止めるムチャクチャなパトロールでしたよ」
このセリフを聞いて、何か引っかかってたものがスッキリしました。
先生方には全く迷惑な企画だよなあ、とか少しは思っていたのですが、でも良く考えたらそのくらい迷惑かけないと両さんじゃないですよね。
ブリーチや、ディグレや、最終回漫画にも割り込んでみんなから嫌な顔されるくらいで、ちょうど両さんですよ。
うん、あの企画は間違っちゃいなかった。
・両津「特にブリーチとか」
コメントは控えさせて頂きます。
・登場しているキャラクターは色々酷いけど
エムゼロの九澄くんがダントツだと思います。
研無刀も結構酷いなあ。これ、本当に背景じゃん。
☆☆☆HAND'S☆☆☆
「くだらんスポーツ」
「むしろ滅してやりたいくらいだ」
「負けずおとらずのクソスポーツじゃー!」
これだけ言いたい放題に言って、普通の漫画ならオヤジがキレるところ。
いつキレんのかなーと思いながら読んでいたら「ショックを受ける」→「なんとか好きにさせようと頑張る」と意外な展開。予想を裏切られました。
このオヤジさんはイイヒトです。好感度高いです。
今回はギャグのテンポも良く、第一回目よりもいい感じだと思います。
オヤジに好感が湧く一方、主人公にさっぱり好感持てないところがネックですが……。
でも、OVER TIMEみたいな箸にも棒にもかからない感じではないです。
☆☆☆もて王☆☆☆
1ページ、1ページがすっごく面白かったです。
キャラクター人気投票で一話使う辺りも好感。
一人で100通送った人とかも、これだけ取り上げてもらえると嬉しいだろうなー。
とか、そういうことを考えると、大亜門先生の暖かい人柄が感じられて嬉しくなるのです。
こういうファンサービスは、先生が同人作家出ということもあるんでしょうね。
・主人公が第7位
スゲエ……なんだこの漫画。
承太郎が9位も相当なことだけど、主人公が7位って……。
・木嶋さん6位
あばれ球のポーズで登場。
亜久津も桃城顔でつっこんでます。
流石はテニスが似合う男ですね。
でも、個人的には木嶋さんのキャラクターはダントツで好きなので、もっと上いってもいいかと思ってたくらい。
吉下さんと絡み出してから、木嶋さんは輝いてるよ。
・プロシュート兄貴
承太郎だけでなくプロシュート兄貴が13位に食い込むとは、ホントになんなんだこの漫画。
ちなみに、mixiのコミュでプロシュート兄貴に100枚送った人がいましたよ。(情報元:ムーさん)
***
もて王のキャラクターメイキングは、正直ジャンプ漫画の中でも質・量ともに飛びぬけてると思うんですが、その中でも特に木嶋さんとエロガードのキャラがすごいと思います。
ラブコメとしてジャンプで一番面白い漫画はエムゼロでもToLOVEるでもなく、もて王だと思うんですが、それは木嶋さんに寄るところが大きいし(こんなに応援したくなる人物は初めてだ)、エロガードの汎用性の高さと存在感は驚くほどです。
亜久津の「エロガードを呼べぇぇ!」は衝撃を受けた。
今回の人気投票結果を見て、大亜門先生はすごいキャラをたくさん作り上げたもんだなあと思いました。
主人公が第七位でも全くしょうがないと思う。
☆☆☆ToLOVEる☆☆☆
今週は矢吹先生がピンで作ったんじゃないかと思う程に惰弱な展開。
まあ、今までもこんなもんっちゃ、こんなもんだったけど。
唯一「てゆーか、二人とも口説くとかじゃないんだ…」には長谷見先生の仕事を感じました。
矢吹先生だと、たぶんこういう配慮は一切ない。
今回は「リトくんの好感度が下がった、これじゃ真中だ」という意見もあったけど、自分的にはまだ許容範囲。
不快感がなかったのでOKとさせて下さい! ><
「違うんだ、これはホントのキスじゃない。レンに負けるわけにはいかないから…だから…」
↑でも、確かにこれは真中思考だ……。
矢吹先生は今週も自分の仕事を確実にこなしてるんだから、長谷見先生もがんばって!
↑矢吹先生が確実にこなした今週の仕事
☆☆☆OVER TIME☆☆☆
「その先の光にきっと続く道…」のアオリといい、表紙のセンスといい、「ああ、打ち切りか」と思い込んでたら次号に続きました。びっくりした。
しかし、これだけ鷹見乗り移り時間が長いと、むしろ本主人公の方が幽霊みたいな気がしてきます。
「頑張っている少年に憑りつき、横でぶつぶつ文句をたれる少年の霊」みたいな。
この漫画って、幽霊が乗り移って野球をする、という設定は本当に必要だったんですかね。
鷹見くんが普通に生身で野球をすれば良かったような気がします。(←あ、もう過去形だ!)
☆☆☆ムヒョ☆☆☆
・エンチュー「僕の救いはムヒョの苦痛、ムヒョの叫びで心が満たされるのなら、世界を悪魔に売り渡して滅ぼしたって構わない…!!」
いつも思うんですが、エンチューがムヒョを敵視する理由って、突き詰めると「自分より成績が良かった」ってことですよね。
そんなことでここまで逆恨みするなんて、クレイジーにも程があります。
エンチュー絡みの話がいまいち感情移入できないのは全てこの点にあるんですが、西先生はそこらへん自覚してるんでしょうか。
ところでエンチューは「悪魔に世界を売り渡したら世界はきっと滅ぶよね」と考えているようですが、その悪魔の長が、こないだ爺さん一人を救ってましたよ。
爺さん一人の命を尊ぶ悪魔に世界の破壊とか期待しても無理だと思うなあ。
「そんな先入観で期待されても……」とか、悪魔長も困っちゃうよ。
☆☆☆斬☆☆☆
・腹から血を出している貫木くん
確かに貫木くんは壊原くんの攻撃を受けて吹っ飛びました。
ですが、腹部のダメージは鈍器によるものです。
果たして鈍器ダメージで腹の肉が裂けたりするのでしょうか。
鈍器で腹部を殴られると実際どうなるかは分かりませんが、出血は少し想像し辛いことです。
ですので、これは「陰腹」と考えるべきでしょう。
最初の一撃を喰らい、茂みに吹き飛ばされた時、貫木くんは「己の体かわいさに戦っていては絶対に勝てる相手ではない」と思ったはずです。
そこで、彼は即座に陰腹を済ませ、この一戦で命を捨てることを誓ったのです。
いわば、壊原戦は貫木くんの捨て身の姿勢が拾った勝利といえるでしょう。
実にハードで残酷無残ですね、流石は杉田先生です。
・脚を切断するくらいの勢いで斬られた月島さん
金蔵坊ちゃんの武士道が光るエピソードが続きます。
刀身の短い刀を渡された月島さんですが、この刀身では捨て身の覚悟でぶつかるしかありません。
命を捨てて体ごとぶつかり、相手の体に刀を深く突き立てるのです。
彼女が勝つ道は、どう考えてもそれしかありません。
しかし、武士の覚悟を持てぬ月島さんは、惰弱にも命を捨てる覚悟を持てず、いつもどおりの剣術で戦おうとしました。
この辺り、陰腹を召して勝負に挑んだ貫木君と雲泥の差がありますね。
そして、その結果、彼女の剣は金蔵坊ちゃんに届くことなく空を斬ったのです。
月島さんに真の武士道を悟ってもらうべく、この戦いをセッティングした金蔵坊ちゃんにとっても、このあまりにもあんまりな月島さんの惰弱は頭が痛いところでしょう。
どうすれば惰弱極まる月島さんに捨て身の覚悟を持たせることができるのか。
金蔵坊ちゃんの出した結論は「動きを止める」ことです。
脚を一本落とし、体ごとぶつかるしかない状態にすれば、いかに惰弱な月島さんといえど、捨て身の攻撃を考えるはずです。
彼女が真の武士に目覚めるなら、脚の一本程度安いものです(五体不満足な方が強いのは残酷無残活劇では当然ですよね)。
そこで、彼は月島さんの左足を切断する勢いで斬りつけたのです。
金蔵坊ちゃんの「フィナーレと行きますか?」は、「よし、条件は整った。いかに惰弱なキミといえど、流石に命がけで雌雄を決する気になったよね?」という意味です。
流石は杉田先生ですね。
・刺々森「こちらからの攻撃をガードさせる事ができても、残念ながら相手の攻撃をガードすると折れちまう可能性が極めて高いからだ」
普通に考えると全く意味の分からない話であり、杉田先生の頭の中には作用反作用という概念がないのではないかと疑ってしまいます。
しかし、もちろんそんなことはありません。
鋭斬刀という特殊な剣を開発した斬世界においては「ガードさせても折れない攻撃技術」が既に確立されていると考えるべきでしょう。
おそらく「ガードしても折れない防御技術」は鋭意開発中なのでしょう。
シグルイが「日本刀は容易く折れるから刀を合わせない」としているのに対し、「容易く折れるけど折れないように刀を合わせる」技術に踏み込んだ斬世界は、やはり剣術漫画として一枚も二枚も上手であるように思われます。
流石は杉田先生です。
・刺々森くんの移動中に3ページが経過
3ページにも渡る口頭説明や決意表明の間に、ほとんどその場から前進していない刺々森くん。
まるでGUN道のようです。
ですが、これにも何か深い理由があるに違いありません。
そういえば途中のスピードはすごく遅いようですが、初めと最後だけ、かなりスピードがあるようです。
となれば、これはおそらく、相手への接近スピードに緩急をつけることにより、間合いを計らせないテクニックなのではないでしょうか。
劇中では全く説明されていないため、ボーッとしている斬の刀を篭で弾いただけに見えますが、実際はこのようなテクニックを駆使して戦っていたのですね。
流石は杉田先生です。バトル描写がハンパではありません。
・研無刀本体と同じ強度のある鞘
これって、研無刀は「硬くて重い鈍器」なら何でもOKってことなんじゃ……。
刀と鞘が同じくらいの重量として、それを片手持ちにするとは、やはり斬は凄まじい怪力なのですね。
こんなところでも斬の怪力描写を行うとは、流石は杉田先生です。
・今週の「かなり」
「鋭斬刀をかなり使いこなしてるし、絶対ただ者じゃない!」
「硬度がかなり低い」
「剣の腕もかなりいい」
他に、「かなり」ではないけれど、杉田先生を感じる台詞回しとして
「この強い奴をいたぶる凄い征服感」
「けけけ剣筋がやたら鋭い……」
「たしか研無刀本体並みの強度があるとどこかで聞いた事が……」
などがあります。
入れる必要の無い修飾語をあえて入れると杉田先生っぽさが出ると思います。
素晴らしい個性ですね、流石は杉田先生です。
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