結局PSに移植はされず、セガサターンでしかプレイできないゲームです。サターン買ってて良かった〜。
ストーリーは私立探偵(兼サマナー)の話。依頼という形でイベントが発生するのですが、それがちょっとお使いちっくでイマイチかなあ、と。自分で依頼人を探せるような話にすれば良かったのにと思います。でも、終盤になって主人公とカロン、それと探偵本人の思惑が分かってくると盛り上がります。それまでがある意味日常の出来事だっただけに、かなり引き込まれます。ストーリーはとても良いです。
一方、システムはちょっと大変です。この作品では仲魔が感情を持ってしまいました。そのため、プレイヤーのいうことを聞かないことがしばしば。ハッキリいってDQ4のAI以上に使えません。いきなり自爆魔法とか、DQ4でもそこまではしないようなことを平気でやります。このせいで、自爆魔法など厄介な能力を持つ悪魔は他の能力が高くても「使えない仲魔」になってしまいました。これは惜しい。消費MPの高い魔法を持つ悪魔も同様です。また、ダーク悪魔の多くは「主人公のレベルが悪魔より高いほどいうことを聞く」という性質なため、実質的に使いどころがなくなってしまいました。邪神や魔王、死神が使えないのは非常に残念です。
バランス的には、かなり難しくなりました。神経弾の登場が終盤になり、複数攻撃・追加効果のある武器が減ったからです(その割には、魔法はやっぱり使いものにならず、今度はガンガン避けられるようになりました)。ダンジョンのトラップも難解になり、中華街や天堂屋敷など相当難しかった覚えがあります。その代わり、途中セーブが一度だけ可能になり、精神的な負担はずいぶん減りました。
総合的に見て、仲魔がいうことを聞かないことは致命的ですが、他の面では普通に遊べる、どちらかというと良質のゲームだと思います。たぶん安く売ってると思うので、サターンユーザーの方はやってみてください。 |