いろいろレビュー(5)







【5/27】レビュー「キングゲイナー・オーバー」
  昨日、辰巳くんたちとカラオケ行ってて歌ったんですけど、やっぱりカッコイイですね。未見の人は、こちらからアニメ版OPを見て下さい。

 アニソンというのは、その性質上、良くも悪くも小さくまとまっているものですが、この曲はいろんなところにアイデアが詰っており、小曲ながらも密度が濃く、展開の複雑なナンバーとなっています。
 冒頭のコーラスから、「正しいアニソンの絶対条件」である番組名の連呼(キーング!キーング!キンゲゲイナー!)へと続き、リズムの面白いAメロ、アップテンポなBメロへと変化、Cメロのシャウトで盛り上げ、このままサビへ突入するのかと思わせながらも、一度スカしてコーラスを挟み、改めてサビヘ。
 TVsizaはここまで。ここまででも十分複雑ですが、さらにその後は、ギターソロから、
ストリングを絡ませ、無駄にダイナミックなメロディーで強引にギターソロをまとめた後、Aメロ、Bメロ、Cメロと進み、ここから長大なコーラスパートに入り、コーラスをバックにボーカルを重ねて、両者のテンションが段々上がって飽和状態になったところで改めてサビへ。個人的には終盤の長大なコーラス部分が白眉。コーラスのテンションが徐々に上がっていくところの緊張感がたまりません。
 また、福山さんのエモーショナルなボーカルも最高です。2番のBメロとか特にエモーショナル。「抱かせてくれよ」が「じゃかせてくれよ」にしか聞こえないくらいエモーショナルです。ラスサビのコーラスの「ゲェ〜イナァ〜ア!」とか「ワシナシゲゲナ ワシナシゲゲナ」とか「ウゥーワァオ!」とかも好きです。

 ところで、このOPのガンダムバージョンを教えてもらいました。「おお、こりゃすごいなあ」と思いながら、他にもなんか面白いのがないかとYouTubeで検索してみたらありましたよ、これ。これは酷いなあ。さいたま! さいたま!

追記)「キングゲイナー・オーバー」と並んでヘビーローテーションの「IN MY DREAM」もYouTubeにあったので張っておきますね→コレ。この曲はボーカルの高音とハイテンションが凄まじい。こんなサビを二回しも歌うとか信じられないよ。しかし、キングゲイナー→ブレンパワードと、これじゃまるで僕が富野信者みたいじゃないか。



【5/25】レビュー「大造じいさんとパンチラ」
  こちらのサイトで発表されているパロディー小説です。元ネタは小学校の国語の授業でおなじみの「大造じいさんとガン」。

>> コギャルというのは、人間の中で、あまりりこうなほうではないといわれていますが、どうしてなかなか、あの小さい頭の中に、たいしたちえを持っているものだな、ということを、いまさらのように感じたのでありました。

 こことか声を出して笑っちゃいました。しかし、原文って覚えてるもんですねー。ここって、ほとんど原文のママだと思うんですけど、原文が記憶の片隅に残ってないと、声に出しては笑えないところ。

>> そこで、夜のあいだに段ボールを運んできて、なかにもぐりこみました。そして一日中ずっと、学校帰りのコギャルの群れをまっているのでした。
>> はこのなかには、じいさんの汗のにおいが、むんむんと立ちこめてきました。


 ここも秀逸です。原文では「猟師」である大造じいさんを「盗撮マニア」にしただけで、「はこのなかには、じいさんの汗のにおいが、むんむんと立ちこめてきました。」この部分が、なんだか物凄くイヤな匂いに感じられます。汗の匂いは変わらないはずなのに、猟師か盗撮マニアかで「男の汗の匂い」と「変態の異臭」くらいの差が生まれてます。

 最後に取ってつけたような「正論っぽい前書き」も、管理人さんが自嘲してるほどくだらないものでもないと思ったのは僕の気のせいですかね。

 あと、この人のサイトには「ドラえもん犯科帳」なる読み物もあり、「もし池波正太郎がドラえもんを書いたら」ということで作られてるんですけど、それにしても巧い。僕も小説を書くときは京極先生をちょこちょこパクりながら文章書いてるんですけど、こんな見事にトレースできないもん。ホント、巧いなあ。




【5/21】レビュー「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」
 攻殻機動隊、テレビシリーズ全26話を3時間弱に編集した編集版です。アニマックスでやってたので見てみました。

 僕はテレビシリーズの方も全部見てるんですが、編集版といえど詰め込みすぎ切り捨てすぎは(比較的)感じなかったです。展開がスピーディな分、全体の流れが見通し易いのもいいですね。テレビ版は一日一話のペースで見てたんですが、どうしても流れが途切れ途切れになっちゃいますから。

 ただ、一話丸々使っての電脳チャットの回とかは流石にカットされちゃってるので、ああいう「攻殻らしい」シーンがなかったのは残念。個人的には海自(?)と九課メンバー個々の戦いが描かれてないのも残念。なので、まだ見てない人は、コレで大体の流れを掴んだ上でテレビ版で二週目行くと良いかも。テレビ版をリアルタイムで視聴してた人は、全体の流れを確認できるという意味で見る価値があります。二度見たって楽しいアニメですしね。

 終盤の展開はカタルシス重視で、ちょっと物語としては強引なんですけど(課長も「手ごろなところで捕まろうね」とか伝えればいいのに)、しかし、その分カタルシスは十分。そういえばカタルシスという点では、テレビ版は毎回ちゃんとカタルシスを設定してるので、カタルシスの全体量としてはテレビ版に負けちゃいます。

 それにしても、夢物語とは分かっていても、公安九課with笑い男のチームは見てみたかったなあ。これで2nd G.I.G.とかやるとスゲー面白そうだけど、笑い男が入ったら九課無敵っぽいし、そんな九課に勝てる敵役は設定できないかー。



【5/20】レビュー「へそまがり」
 メイド喫茶、執事喫茶、ツンデレ喫茶に続く、第四弾。それが「へそまがりもんじゃ」だ!

 テニス映画を見た帰りに、ヘキサ嬢と一緒に
亀有の「へそまがり」というもんじゃ屋へ行ったのですが、これがなんとも凄かったのです。

 店内の張り紙に「お好み焼き、もんじゃの作り方説明ご希望の方は係までお申しつけください」とあるので、素人である僕達は早速オヤジに説明を求めます。仕事ですから、当然快く説明してくれるかと思ったら、このオヤジ、ものすごく面倒くさそうです。まずその時点で面食らったんですが……

親爺「お兄さん、いつもはどこの店で食ってんの?」
僕「いや、僕、一回しかもんじゃ食ったことなくって。全然分からないんですよ」
親爺「ああ、そりゃあダメだよ。参ったなあ」

 いきなりダメ出しをされてしまいました。 「もんじゃを食ったことがない」というだけで、いきなりダメ呼ばわりです。分からないから説明を求めたら「お前はダメだ」と言われるなんて、ビックリですよ

 さらに、このオヤジ。僕は作り方の説明を聞いただけなのに、「ホントはね、もんじゃは自分で作るもんなんだよ。これは自分で作るの込みの値段なんだからね。だから、作れって言われたらオレは絶対に作らないよ。ただ、説明してくれって言われたから、作ろうって気になるんだけどね」と、もんじゃを作り始めます。僕は説明を求めただけで、作ってくれなんて一言も言ってないのに作り出したのです。しかも、作ってくれというと作ってくれないらしいのです。接客業とは思えないものすごいへそまがりです。看板に偽りありません!

 そして、僕達が素人であると分かり、他のお客さんも「オヤジさん、お兄さんたちにもんじゃの取り方も教えてやった方がいいんじゃないの」などと言ってきます。しかし、オヤジはこれを一蹴。

「取り方なんてないよ! こんなもの好きに食べればいいんだよ!」

 なるほど、作る時には作法が必要でも、食べる時は結構自由なんだな、と思い僕らは気軽に食べ始めます。すると、すぐにオヤジがやってきて

「ダメだよ! お兄さん、そんな取り方じゃあ!」

 さっき自由でいいって言ったじゃん! このオヤジ、ものすごいへそまがりです。この辺りで僕は大分楽しくなってきましたよ。

 その次にお好み焼きを頼むと、「あんまり混ぜちゃダメだからね」と言うので、僕が慎重に少しずつ混ぜていると、

「ダメだよ! 全然絡まってないよ!」

 と、グイグイかき混ぜ始めますどっちだよ!

 そして、最初は説明することすら嫌がっていたのに、僕達が注文するごとに付きっ切りでクッキング。(もやしと豚肉くらい自分で作れるよ!)そして、僕が何かするごとにケチを付けてきます。もう、面白くって仕方なかったです。だって、ごはん食べてるだけなのに、なぜか怒られてるみたいなんだもん


 で、後々になって考えてみると、これは昨今流行の「メイド喫茶」や「ツンデレ喫茶」などと同じジャンルで「へそまがりもんじゃ」なんだと思いました。あれはきっと演出です。メイドや執事の代わりに、「下町の頑固オヤジ」が出迎えてくれるサービスなんですよ。そうに違いない。とりあえず、今度はサイクロプスメンバーで行ってみたいと思いました。



【5/10】レビュー「シグルイ」
 いやはや、この漫画は本当にスゴイです。バトル描写が面白い漫画って、ホントあんまりないと思うんですよね。ジャンプを見ても、ワンピースは論外として、ナルト、ブリーチもたいしたレベルではありませんし、ハンターでさえ「戦闘を描かない」ことでなんとかクリアーしてる問題です。いまジャンプでバトル描写が面白いのってテニスだけだと思うんですよね。

 で、そんな前置きで何が言いたいかといいますと、このシグルイという漫画は本当にバトルが面白い! 紙幅のほとんどをバトル描写に費やしてるんですが、それでいて全く退屈しません。彼らは基本的に真剣で渡り合うのですが、ほとんどの戦いが一太刀で決まります。るろうに剣心などは何度斬られても立ち上がってましたが、シグルイはどんな強者でもちゃんと一撃で死にます。たとえば、志々雄真実が剣心の初太刀でサクッと死んだら、読者は「ありゃ、ずいぶん呆気ないな」と思うでしょうが、シグルイではそんなことはないのです。一太刀で死んでも強いやつは強い。これだけ短くまとめて、かつ、そのキャラの株を下げないのです。

 また、戦闘シーンの「踊るような描写」も見所。彼らは真剣で斬りあってるんですが、お互い剣を交えず(真剣はたやすく折れるからだそうです)ムチャな姿勢でかわしながら、ムチャな姿勢で打ち込むのです。すると、二人のムチャな姿勢が重なって、まるで踊りを踊ってるかのようなシーンが出てきます。これが笑えます。まるでシュールギャグです。ここらへんはテニスに通じる物があります。


(↑シグルイのイメージ)

 そんなシグルイが特に面白くなるのが4巻以降。主人公の所属する流派、虎眼流ってのがヤバくて怖くてカッコ良くて、例えるなら旅団みたいな人たちなんですが、そこの高弟(全員超強い)が何者かに少しずつ暗殺されていく展開がすごく面白いです。「高弟の強さをアピール→でも殺られる」の繰り返しなんですが、高弟たちのキャラの立ち具合がすごいので、かませ犬なのに毎回ドラマを感じてしまいます。特に印象に残るのが山崎九郎右衛門で、彼のちゅぱちゅぱは物凄いインパクトでした。で、死んだ高弟たちが回想シーンでちょろちょろ出てくるのが何だかやけに嬉しいんですよね。この漫画は、キャラを立ててはスグ殺すんですけど、高弟たちはまだ活躍を見てみたい気になるのです。彼らはもっともっと掘り下げて欲しい! 特に山崎九郎右衛門。

 シグルイは表紙がすごくアレなので、


(↑3巻とか特にアレ)

 表紙を見た時点で、なかなか読む気がしないかもしれませんが、頑張って4巻くらいまで読んでみて下さい。1コマ1コマを楽しめるという意味では、JOJOに通じるものもあると思います。コマごとに笑えるもんなあ。



【5/7】レビュー「コロンボ」
 高円寺にあるコロンボっていうカレー屋に行ってきたんですよ。せっかくなので、一番人気という1080円のハンバーグマサラカレーっての食べたんです。僕、基本的に味覚がおこちゃまなので、カレーとかハンバーグとか大好きなんです。

 で、カレーもハンバーグも美味しいことは確かに美味しかったんですが、とはいえ味は中の上から上の下くらい。隣の洋食屋マッシュが430円でハンバーグ定食が食べれることを考えると、相対的に満足度は下がってしまいます。総合的な満足度は中の中くらいかな。隣がマッシュなことも考えると、残念ながらもう行かないだろうなって感じでした。

 とまあ、味はそんな感じなんですが、それはそれとしてHPが面白かったので紹介しておきます。まず、ページの文書タイトルが
「<b><u>カレーハウスコロンボ</u>/b>」とタグ丸出しでしかも間違っているところが素晴らしいですね。それからトップページの「<ホームページの閲覧料:1万円→ 今なら無料!!>」も非常に微笑ましいです。また、「場所」と題されたページに書かれている「【細田さんへ】前より見やすくなったと思いますが?」も高ポイントです。誰だ、細田さんって。「今話題のお店」に載ってる写真などはシュールギャグとしか思えませんし、「サザンカレー」の説明文「一口食べれとそこは、湘南、南十字星も輝いているぜ。」なども素晴らしいです。



 そういえば家の近くにも面白い店を見つけたのでご報告。


↑こんな店名にされたら、どれほどまずいのか行ってみたくて仕方ない


↑他に書きようはなかったのだろうか…。



【4/20】ツギハギはこれからどんどん面白くなる!?

 昨日のネットラジオを聴いて下さったみなさん、本当にありがとうございました。で、ラジオ中におもわぬ小盛り上がりを見せたツギハギ。僕もなんとなく「いま一番有望なクソ漫画じゃないのか?」と思ってたんですが、いろいろ考えていくと、実は相当有望なクソ漫画なんじゃないかと思えてきましたよ。

Point.1 何でもアリ

 バトル漫画の登場キャラクターに何か独自性溢れる武器を持たせたい。マンガ家ならみんなそう考えることでしょう。普遍的で、みんな知ってて、かつ武器に使うとビックリなアイテム……これが冨樫先生ほどの作家でさえ「釣り竿(ゴン)」止まりだったわけです。
 しかし、ツギハギでは「生米」。この世界では生米がアリなんです。ということは、「オレの命具は電子レンジだ!」という展開もツギハギならば可能です。身近な日用品を何でも武器にできちゃうので、どんどんイマジネーションを広げることができます。それぞれの日用品の「特殊性能」を使うのも楽しそうですね。


Point.2 緊張感溢れる(?)バトル

 身近な日用品を武器にできるということは、実は「相手に隙がない」と言えるかもしれません。例えば敵の寝込みを襲っても、命具が「ふとん」であれば迎撃されてしまいます。「日用品=武器」は、こういう展開も可能になったりするのです。


Point.3 武器に縦方向の広がりがある

 例えば、生米が武器であれば、アキタコマチとササニシキではどちらが強いのでしょうか。美味しい方が強いのでしょうか、古米よりも新米の方が強いのでしょうか。もし、品種や味わいなどにより能力性能が決まるのだとしたら、「ダメだ! 今のオレの力ではあいつに勝てない! 幻の銘柄コシヒカリを探す旅に出よう!」「違う! この味じゃダメだ! もっと味わい深い米を作らないと!」など、「お米を探す旅」「美味しいお米を作る話」など、イカれたエピソードを挟むことも可能になります。
 また、相手も赤ペンの使い手で、諸兄とそいつがタイマンで戦った場合

「クソッ! やられた! 相手はゼブラか。ぺんてるでは勝てない!

 こんな展開もありうるんです。


Point.4 でも、なんだかんだいってもビームが出る

 と、そんな感じで、日用品を武器に用い、かつ、その特殊な性能を引き出したりして戦いながらも、スマッシュにさえ目覚めればビームが出せるというイカレっぷり。「デ〜ン〜シ〜レンジィ!!」電子レンジからビームが出ます「フ〜ト〜ン〜!」布団からビームが出ます。どう考えても素晴らしいクソ漫画です。本当にありがとうございました。



【3/29】レビュー「イグジステンズ」
 
 ※GyaOで放映中。3月31日まで。オススメ。


 クローネンバーグ作品。デヴィッド・クローネンバーグという名前を聞いて、僕が思い浮かべるイメージ、つまり、意味不明でグチャグチャでグロテスク。そんなイメージそのまんまな作品でした。裸のランチみたい。

 以下、ネタバレ注意。

 本作が評価できるのは、ゲームハードが生モノであるという、現代のゲームの常識からすると3段階くらい飛躍した世界が描かれていて視聴者を思いっきり置いてけぼりにしつつも、最終的にはTRPGの進化段階みたいな1.5段階くらいの地点に立ち戻るところ。これにより、ワケの分からん世界を思いっきり作り上げながらも、最終的には半ば強引に視聴者を想像の範囲内に引きずり下ろされるので、リアリティがギリギリ損なわれないところかな。リアリティが本質かどうかは問題だけど。

 ゲーム内の物事に関しては言及しようと思えばいくらでも言及できます。たとえば、ゲーム内で犬が銃を加えて運ぶシーンは、これが現実における主人公たちの「それからの行動」を示唆してるものでしょう。主人公たちの脳内の予定がこのTRPGに反映されたというところかな。明らかにアナルプレイとしか思えないゲームポッド取り付けが、この主人公・ヒロインの間の(実際の)性関係を象徴していると読み取ることもできます。さらに、ゲーム中で本当はアンチゲームのはずのヒロインが「ゲームだから気に食わないやつは殺してもいい」と発言するあたり、現実世界におけるラストの殺人とシンクロして、気の利いた皮肉となってます。「現実でもお前は気に食わないやつを(ゲーム開発者を)殺しているだろう」と。一見するとアンチゲームな映画だけど、そこを踏まえるとクローネンバーグはアンチゲームではないと読み取れるかも。メッセージとしては「キチガイはキチガイ」くらいかな。

 とにかく、ラスト5分を迎えるまでは腹が立つほど置いてけぼりで、クローネンバーグの映像センスに酔う(悪酔いも可)しかないのだけど、ラストに至って遡って全ての映像に意味づけがもたらされるという、非常に作りこまれた作品で、「本気で見るなら」良い映画と言えるのではないでしょうか。何度も楽しめそう。ポイントは「プレイヤー(主にヒロインか?)の思惟の集合がゲーム内ゲームである」こと。
 逆に軽く楽しみたい人は、映像センスに何か感じるところがないと本当に見所のない映画かも。かなりグチャグチャしてるので、人によってはごはんを食べながら見るのはきついかもしれません。


 最後に。ヒロインがジェニファー・ジェイソン・リー。高校生の頃に「ルームメイト」見て、「なんてキレイな人なんだ」と感動した女優さん。今回見てて「誰か分からないけど、キレイな女優だなあ」と思ってたんですが、まさかリーだったとは。自分の好みが変わってないことを確認しました。ちなみに、この時のリーは37歳。20代中盤にしか見えなかったよ。若いなあ。



【3/24】レビュー「ココイチ十辛」

 そろそろこれも食べとかなきゃと思い、食べてきましたココイチ。子供の頃から10辛はどれほどのものかと思ってたんですが、まあ大沢食堂の激辛カレーにサドンデスソース入れて食えたんだから、たぶんなんてことはないだろう、とも思ってました。
 
 そしたら、本当になんてことなかったです。めまいとか腹痛とか全然ないし、耳も痛くないし、喉とか肺とかも痛くないし、「これ以上食べたら死ぬんじゃないか」みたいな危機感もなかったし、とにかく普通でした。自転車に乗ってらくらく家まで帰れたしね。程度で言うと、LEE30倍よりちょっと辛いくらいかな? ここらへんの比較は自信ないけど。



 あと、亀有でたまたま見つけたよ。なんか、この銅像は両さんって感じがしないなあ。






【3/3】面白い祭りを見つけたよ

 今日仕事中にすごい面白い祭りを見つけました。長野県千曲市雨宮で行われているという「雨宮の御神事」です。このページに動画があるんですけど、ものすごくシュールで面白い。最初見たとき、何の拷問かと思いました。

>>沢山川にかかる斎場橋の上から獅子が逆か吊りになって獅子頭を流れにつっこみ、水しぶきをあげて踊る。

 他サイトの説明もこんな感じ。ネタにしか見えません。このサイトの人も、たぶん面白い描写をしよう思ったわけではなかったんだろうけど、こうにしか書けなかったんだろうなあ。



【2/17】考察「メゾン・ド・ペンギン」

 各サイトにて「これこれは面白いけど、これこれはダメ」などのように部分的評価を受けている感が大きい新連載「メゾン・ド・ペンギン」。かくいう僕の感想でもそのような書き方をしたわけですが……。

 しかし、ギャグ漫画というものは100人が読んで100人が面白いと思うようなものではありません(ギャグマンガ日和を面白いと思わない人がいることで僕はこのことに気付きました)。であれば、「メゾン・ド・ペンギン」のように、「これこれは面白いけど、これこれはダメ」という漫画は、むしろギャグ漫画としては正常なあり方なのかもしれません。というわけで、ジャンプ感想サイトの中から、ペンギンに感想を述べてるものを幾つかピックアップし、その傾向を分析してみました。

 比較サイトは、当サイト(男爵)、Dステップ。さん(Dス)、冒険の書さん(冒険)、SnowSwallowさん(SS)、有無さん(有無)、XYZさん(XY)、ゆめのまちみさえランドさん(ゆめ)、昇月堂(銀)さん(昇月)、真珠の趣味部屋さん(真珠)、蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウさん(蒼い)、靴のムカデ屋さん(靴)、じゃんくがーでんさん(じゃ)です。
















ン 


男爵 × × × × × ×
Dス × × ×
冒険 - × - - × - - - - -
SS ○? △? ○? × ×? × △?
有無 - × - △? × × × ×
XY - △? - -
ゆめ ×? ×? ○? × × × ×
昇月 - - - - - - - - -
真珠 - - - - - - -
蒼い - × × × - - -
× × × × × × × × ×
じゃ ×? - - - - - -

 
○は面白かったもの、△は普通のもの、×はつまらなかなったもの、-は言及してないものです。微妙なコメントは僕が勝手に分類してます。(言及してないものは、「面白くはない」と同義と捉えてもいい気がします。実質的には△か×)

 こうしてみると、やはり読者によって「面白い/面白くない」は分かれるようです。これは言い換えれば、大石先生が今後どんなに努力していっても、必ず「つまらない」と思うシリーズは残り続ける、ということかもしれません。この点は僕たち読者がちょっと覚悟すべきことなのかもしれないですね。
 しかし、一方でツンエロ委員長のように、読者の多くの割合から評価を受けているシリーズもあるので、「全てのシリーズが面白い」は無理でも、「面白いシリーズを《若干》増やす」くらいはできるかもしれません。なぜ「若干」かと言うと、例えば、ツンエロのような多くの読者から評価を受けるシリーズを大石先生が1つ作るとして、それを作るのがまず難しい。次に、うまくそのシリーズが多くの読者に受け入れられても、100%の読者に受け入れられるわけではないからです。この二重苦により、ペンギンの面白いシリーズ割合を増やすことは難しいと考えた方がいいかもしれません。

(結論)

 この漫画に関しては、笑えるシリーズが2〜3もあれば十分と考えた方が良いのかもしれません。あなたが笑えなかったシリーズも、他の誰かは笑っているのです。ジャンプの中で本当に面白くて大好きなマンガはそう多くないのと同じことですね。



【2/9】楽天で変なコンドームを見つけたよ

 ラスト様に教えてもらったんですけど、楽天にこんなページがありました。うーん、なんていうか、こういう商品にこういうセンスは必要なのだろか……。

エントリーNo.1



 悪魔の実との連想でしょうか。なぜか「あれ、じゃあルフィってゴム必要ないのか?」とか考えてしまいました。我ながら意味が分かりません。


エントリーNo.2



 ……これは僕のエロ知識が足りないのでしょうか。サルとコンドームは何の関係があるんだろう?? このお菓子の元ネタも分からないぞ。


エントリーNo.3



 これも意味が分かりません。コンドームと黒子になんの関係があるのか?? そして、なぜこの黒子は半裸なのか?? と、そこまで考えて気づきました。グリコ→クロコなのか。意味ではなくてゴロなんですね。


エントリーNo.4



 やっぱね、こういうのが分かりやすくてグッドだと思うんですよ。クロコとか意味わかんない。ちなみに先日、早稲田大学にて行われた「うまい棒祭り」に行くと、男子学生がズボンのチャックを下ろしてそこにうまい棒を差し他の男子学生がくわえていました。はい、これを読んで早稲田に行く気がなくなった人! その程度のヤツは早稲田にはいりません、慶応行って下さい。


***

 ちなみに、旧帝国軍では軍人に性病予防の目的でコンドームが配られていました。その名称を「突撃一番」といいます。すごいネーミングですね。





【2/4】レビュー「神聖モテモテ王国」
 
 名前は知っているものの読んだことがない作品。「神聖モテモテ王国」は僕にとってそんな作品でした。


 それが、先日ラスト様が貸してくれたので読んでみたのですが、これが思いの外面白い。最初こそ、ファーザーのあまりに強すぎる個性に引いてしまいましたが、二巻目に及ぶ辺りでそのノリに慣れてしまい、後は愉快なだけでした。

 この漫画の特に優れているポイントは、基本はジャガーさんのような一話完結のギャグでありながら、変なところで設定が尾を引いて、それが物語を全体的にミステリアスなものに仕立て上げているところです。たとえば、ギャグ漫画のお約束として、主人公のファーザーはどんな酷い目に遭っても死にません。普通は「ギャグ漫画だから」ということで暗黙の諒解のうちに流してしまうのですが、この漫画では主人公の不死性について、何か国家レベルでの陰謀があるかのように匂わせてきます。また、ポッと出のキャラクター、悪の大王も、バックに本当に大きな組織があるかのような描写がされます。すごいオタクな容貌なのに、なぜか異常に女性にモテる通称「ブタッキー」も、一発ギャグで出たはずなのに、その「なぜモテるのか?」という点を登場人物たちが本気で考えたり不思議がったりします(ちなみに「家が金持ちだから」という理由は主人公たちの調査により否定されます)。

 このように、普通なら「ギャグ漫画だから」で済ませる描写を、「ギャグだから」で済ませず、逆に設定を増やして大風呂敷をどんどん広げていくのがこの漫画のやり方なのです。その結果、一話完結型にも関わらず、回を進めるごとに、どんどんと世界観が広がっていきます。こんな手法を用いた漫画はあまりないのではないでしょうか。若干ニュアンスが違いますが、ジャガーさんで一発ギャグだと思っていたニャンピョウ実際に出てきて主役を張るみたいなものでしょうか。

 残念なことに、この漫画は広げた風呂敷を結局何も畳まず、突然終了してしまいました。風呂敷を畳むことはしなくても、何か最終回的な話が欲しかったところですが……その点は本当に残念です。


***

 ところで、余談になりますが、劇中に出てくる悪の大王が良く「例のポーズ」というものをするんです。これは肘を緩やかに曲げて、両腕を上にあげるポーズで、大王はこれをすると、すごく悪いことをしてる気分になるらしいですが、僕には一体何なのか分からなかったんです。それが、今日たまたまGyaOで仮面ライダーを見てて気づいたんです。






↑これでした。



【1/29】レビュー「オタクエリート」
 
 今日はXYZの黒鈴さんと遊んでたんですが、なんか面白いものを見せてもらいましたよ。

 「私たちはオタクのイメージ向上をうんぬん」とまったく心のこもっていない提言から始まる本書は、ビジネスモデルとしてのメイド喫茶の可能性や、各種オタク市場の比較など、真面目な読み物としても知的好奇心を惹かれる面白い内容となっています。「芸能オタクの市場はアニメオタクの市場より大きい」とか「車オタクの市場は人数は少なくても動くカネが大きい」など、いろいろと興味深いです。

 でも、この本の基本路線はマジメではなく、やっぱりネタです。表紙に民主党幹事長・鳩山由紀夫氏を起用していることなどもギャグとしか思えません。「アニメやマンガネタの雑誌なのにAERAみたいに政治家を載せたりしたら面白いんじゃない?」みたいなノリがぷんぷん感じられます。また、堅い感じの記事の間に、さりげなく「純メイドコンテスト2005」などが挿入され、突然ナンパな雑誌に変わったりもします。

 でも、圧巻は最後に付されたオタク検定。これが異常に難解で、かつバカらしいです。うろおぼえですが、

次の□に入る数字のうち、素数はいくつあるか答えよ。

・ワイルド□
・らんま□
・鉄人□号
・ななか□


 と、こんな感じの問題となっています。マンガのタイトルが分かっても素数の意味を知らないと解けない気がします。それとも、素数くらいJOJO読んでれば知ってて当然ということでしょうか。試験中に落ち着くことができて一石二鳥なのかもしれません。

 オタク検定の模試はこちらのサイトからダウンロードできるので、お暇な人はやってみて下さいな。



【1/11】レビュー「机上の空論」

 以前、カレー日記で紹介した「Japanese Tradition Sushi」だけど(※)、このシリーズ作品の「机上の空論」がいまGyaOで見れますよ

※この動画はもう見れないっぽい。DVDなら、これに収録されてます。

 このシリーズは日本の伝統文化をガイコクジン視点で解説するもので、端的にいうと「日本のサラリーマンはミスをすると切腹して償います」みたいな、そんなセンス。「机上の空論」では、「日本の男女交際」についてレクチャーされてます。デートのお誘いは馬に乗って矢文で行うと"カッコイイ"のだそうです。

 「机上の空論」では前半がレクチャー。後半がレクチャーを実際に応用したドラマという二部構成になっており、ドラマ部分のなし崩し的なハッピーエンドが完璧でした。なんていうのかな、この「なんじゃそりゃ」って感じと、「ああ、なんか僕、騙されてるな」って感じと、「でも良く分からないけど後味さわやかだな」っていうこの入り混じった感じ、これが僕は大好きなんですよ。

 ほとんど同じこと書いてるだけなんだけど、ギャオレビューの方でもレビュー書いたので、一応リンクはっときます

 あと、せっかくなので僕の昔の作品にもリンクはっときます。10分くらいの作品なので、時間があれば見てくださいな→「パンクベース教則ビデオ」



【12/10】「シルバーホーク」鑑賞会

 今日から封切の映画「シルバーホーク」を見にいきました。今日のメンツはこんな感じ→「乳首が出てる絵しか描けないイラストレーター"スーパーログ先生"」「日本電子専門学校講師、"中村先生"」「何時の間にやらリーマンになってたrandamHEXA"イノウエさん"」「エロゲの世界のえらい人"虚淵玄さん"」「秋田県公認なまはげ伝道師にしてライター"ヒライさん"」


 という、盗まれた仏像の首くらいなら取り返せそうなメンツで行って来ました。


(↑シルバーホークのテーマ ※本編にはこんな主題歌出てきません)

 待ち合わせ場所に着いたので、とりあえず幹事のスーパーログさんに電話。

ログさん「あー、いまアルタ前にマスクマンが二人いるから探して」

 えっ! マスクマンが二人?? なんだそりゃ……と思いながら探していると……



(左:ヒライさん、右:スーパーログさん)

  い、いた――――!!!!

 まあ、そんなわけで行って来ましたよ、シルバーホーク。映画館着いても、今日から封切だっていうのに客が十数人しかいないんですよね。シベ超祭りより少ないです。ちなみに、日本全国で三館しか上映してませんよ、この映画。

 さてさて、この映画、果たしてどれほどつまらないのかと期待しながら見ていると・・・・・・

 なんだこりゃ! 普通に全然面白いぞ! 登場キャラはちゃんとみんな役割を果たしてるし、どいつもこいつも好感持てるキャラクターだし、特にビリビリバリバリ拳とかアツイよ、燃える! この脚本、ちゃんと見てる者の胸を奮い立たせるよう計算されて書かれてるよ。ぜんっぜん悪くない・・・!

 まあ、そりゃ確かに突然登場する謎のパンダとか、いつも半笑いで悪人を殴り倒すヒロインとか、謎の温泉入浴シーンとか、仲間をミサイルでブッ飛ばしながら脱出するヒロインとか、悪の秘密基地がトタン板で作られてるとか、いろいろツッコミどころはあるけど、それを加味しても十分な出来。娯楽作品としては、最近見た映画のほとんどより面白い。てか、ヘタしたら「マッハ」より面白いんじゃない? 内容的にはキューティーハニーとバットマンを足して2で割ったものだからオリジナリティはあまりないけど、でも十分及第点の作品ですよ。参加者全員が普通に称えてましたよ。ちゃんと宣伝すれば、もっと売れるんじゃないかなあ。

 んで、その後、みんなで酒飲んだんですけど、ヒライさんがスゴイ。何がスゴイって酒飲む前から泥酔したみたいなテンション虚淵さんの乳は揉む何も面白くないところで「ガハハハハ!」と笑う、やっぱレベルが違うなあ。スーパーログさんも一緒に笑ってて(相変わらず何が面白いのかは分からない)、イノウエさんはそれに欠かさずツッコミを入れてて、このトライアングルはスゲーと思いました。あと、酒宴トークは構成要素の90%がシグルイなんで、もしみんながヒライさんたちと酒を飲む機会があればシグルイは必読ね。もし、シグルイ読んでないとかぬかしたら「居酒屋は芝居をするところではござらぬ」とか言われて片耳切られかねませんよ。むーざんむーざん。








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