いろいろレビュー(6)







【8/26】レビュー「やみなべの陰謀」
 以前、侍魂などテキストサイトが隆盛を極めた折、テキストサイト論とかいうのが流行ったことがありまして。論が広がっていって詳細は良く覚えてないんですけど、「文章が巧くないとダメだ」「文章がヘタでも伝える内容があればいい」とかなんとか、そんな話だった気がします。

 で、この小説ですが、これはまさに後者で、文章はあんまり巧くないんですが(といっても僕よりは巧い)、これがなかなか面白い。「コメディ」「ラブコメ」「時代劇」「近未来物」の4つの短編が、それぞれに謎と不条理な展開を残しつつ成立しており、それが最後の5つめの短編で緩やかに繋がるという構成になっています。この構成自体は、例えば「絡新婦の理」のように、構成美だけで度肝を抜くようなものではありませんが、しかし、構図が見えやすいので、自分で前の短編に立ち返ったりしながら、ちょこちょこ繋がりを確かめつつ読むことができる長所はあります。

 個人的に白眉は、4つめの「近未来物」。大阪が支配力を増し、西は岡山から東は愛知までを占領下に置いた状況で、大阪の圧政に苦しむ関東のゲリラ組織が府知事暗殺を企図する話なんですが、ここで描かれている大阪の姿がすごい。支配階級はお笑い芸人で、街中では誰もが意味の分からないギャグを突然叫びだし、周りの人間はたとえ面白くなくても爆笑しなければ公安に捕まり洗脳されるという世界。他にも、ゴミはそこらに投げ捨てる、橋の上では必ずナンパする、ナンパされた女は「金を持っているなら付いて行く」という姿勢を見せる、など、大阪の負の側面を酷いくらいにデフォルメしつつ描いています。地方の特徴をデフォルメする作家としては、他に清水義範がいますが、作品のニュアンスとしてはちょっと彼に似てるかも。清水義範よりさらに文章が軽いけど。

 総じると、そんなに勢いはないけど、まあ軽いし、そこそこ楽しいよって感じでしょうか。



【8/20】田仁志様のCDを買ったよ
 僕たちの田仁志様がCDデビューだよ。こりゃ買うしかねーだろ、ということで新宿のタワレコにて購入してきました。タワレコでCD買うなんて、数年前にジョン・ケージの4分33秒買って以来だよ。そういや、あれ、一回しか聴いてねえなあ。

 で、田仁志様CDのレビューにかこつけて色々言おうと思ってるんですが、えーと、ぶっちゃけいうと普通です。まあこんなもんだろうとは思ってましたけど。1曲目は普通のロックナンバーで「傷ついても彷徨っても忘れはしない 優しさと そして強さを」とか、「あふれる胸のビートを 今すぐ勇気に変えて」とか田仁志様が言ってるところを想像すると面白いですけど、これで笑うにはちょっと努力がいるなあ。あんまり期待するような内容ではないです。

 2曲目のリミックスは大分「分かっていて」、アニメのセリフからサンプリングなどを加えており、「傷ついても彷徨っても忘れはしない 優しさと そして強さを……消し飛べ、チビィ!」など、ちゃんと狙ってくれてます。あと、2曲目は普通に曲がいいです。正直、2曲目のカラオケ版(歌なし)が一番欲しい。

 とまあ、そんなわけでモノ自体は残念な感じなんですけど、どうもこういう業界は思い切った行動ができないみたいですね。田仁志様にカッコ良いロックナンバーを期待してる人間がどれだけいるのか疑問ですし、往年のキン肉マンキャラソンのように「オレは5分間でいなり寿司100個たべるぞー!」とかの方が商品クオリティは高くなったと思うんですけど。

 なんでこの業界が思い切った行動ができないかと言うと、ある程度は回収しなきゃいけないからでしょうね。氷帝のCDなら、「KA・BA・JI」とか入れちゃっても大丈夫なんですよ。売れるから。田仁志様なんて、ただでさえ売れるかどうか分からないのに、ネタソングにしたら本格的に売れない可能性があります。なもんで、「もしかしたら"普通にイイ曲"で売れたりしないかな?」と変な欲を出しちゃったんじゃないでしょうか。といっても、そんなに力を入れる余力はないので、こういう中途半端な作品になっちゃったと。そういうことではないでしょうか。

 個人的には、作品とは「客に媚びる」部分と「客を裏切る」部分のバランスが大切だと思うんですよね。婦女子を大切に思いながらも跡部様の髪は容赦なく切る許斐先生や、青学萌えの婦女子さんの要求に応えつつもバカ映画として一級品を作り上げたテニスアニメ劇場版はいい仕事をしてたと思うんです。だから、今回もがんばって欲しかったなァー。

 そういえば、荒唐無稽な破綻したストーリーが魅力である「地獄甲子園」も、映画化したら起承転結がついちゃって駄作になってしまいました。カネのかかることをすると、クオリティが下がっちゃうんですかね。悲しいことです。でもまあ、田仁志様をソロCDで出したというだけで僕は一定の評価はしてますよ。でも、どうせ「意外とカッコイイ」曲でやるんなら、不知火君か新垣君でやるべきだったと思うんだ。それなら文句も言わないさ。

***

 ところで話は変わるけど、今日の仮面ライダーカブトは本当にすごかった。井上敏樹さんというシャンゼリオンとか書いた脚本家さんが担当した回なんだけど、もう、ホントすごい。これまでも十分おかしかった仮面ライダーカブトを、ヘタしたら完膚なきまで破壊しちゃったんじゃないかという程の壊れっぷりでものすごくロックでした。まったく、あれは尋常な仕事じゃねえぜ。今日のはシャンゼリオンの「鯖じゃねえ」を超えたね。(今回はこんなの

追記)今回のは井上先生の夏の恒例番外編らしい。



【8/18】「アルキメデスの光線兵器」(「怪しい伝説」より)
 「怪しい伝説」は、ディスカバリーチャンネルで放映中の、うさんくさい伝説を検証する番組です。

「鏡で軍船は燃えるのか?」

 今回検証するのは、アルキメデス巨大な鏡で太陽光を集め、ローマ軍の軍艦を焼き払ったという伝説です。



 MYTHBUSTERS(以下、バスターズ)は以前も鏡を用いた装置を作り実験を行いましたが、この時は失敗。そこで今回は視聴者からチャレンジャーを募り、実験を行うことにしました。

 一人目はNASAの科学者マイクさんです。彼は巨大なパラボラ型の鏡を作りました。



 ですが、隣家が燃えることを怖れて、実験はしてないようです。

 もう一組はマサチューセッツ工科大学(MIT)教授と学生です。番組の以前の失敗例を見て、「ちょっと計算してみたらできそうな気がした」らしいです。テレビを見て「ちょっと計算する」あたり流石は学者。



 MITはパラボラを用いず、単に大量の鏡を並べて日光を集めたみたいです。しかし、実験では130枚弱の鏡30メートル先の船の模型を燃やすことに成功してます

 実際の実験では、この二者が停泊している40メートル先のボロボートに火をつけることになりました。




 こんな感じ。うおっ、まぶし! 



 しかし、煙をあげて黒く焦げるものの、一向に発火しません。船が水で濡れてるせいかもしれません。



 伝説は無視して船を20メートルまで近づけたところ、ようやく発火。しかし、岸まで20メートルの地点で、船の一部に小さい火が起こったところで、何の問題もなく着岸できるでしょう。それ以前に海から水を一杯汲んでかければ終了です。これでは、とても光線兵器とは言えません。

 番組的にも「船を瞬時に燃やすのはこの4〜5倍の鏡と数千人の人手が必要」であり、非現実的と結論付けました。
 さらに、投石器なら射程180メートル火矢なら射程90メートルです。こちらの方がよほど確実ですし、第一、20メートルの距離なら……



 火焔ビンを投げた方が早いです。



 火焔ビン命中! 大炎上!



 大興奮のバスターズ!



 その頃、MITの光線兵器は風にあおられて大破。風が吹いただけで壊れる兵器が実戦投入できるわけがありません。

結論:アルキメデスの光線兵器はウソ



【8/16】レビュー「駿河城御前試合」
 シグルイの原作になった小説です。全11番の御前試合と、その締めのお話が描かれてます。

 現在、シグルイで延々と描かれている藤木vs伊良子は小説ではわずか30ページ強。山口先生、加筆しすぎ。ぬふぅ兄弟も出てこないし、山崎九郎右衛門のちゅぱちゅぱもありません。虎眼先生も曖昧じゃないよ。

 そういうわけで、原作とシグルイは全然違うものなので、(勝敗は分かっちゃうけど)先に原作読んじゃっても問題ないと思います。むしろ「あれがこうなるのか!」と山口先生のイマジネーションを楽しめるかも。特に第二編「被虐の秘太刀」がシグルイでどんなことになるのか今から恐ろしいです。題材からして「人妻vsマゾ剣士」なんで、山口先生、絶対やりたい放題だよ。


 ちなみにこの小説、ホントどいつもこいつも女絡みで死闘を始めます。理由はほぼ女。お前ら女の他に命を賭ける理由はないのか? 全ての総括となる最終章もやはり女絡み。で、この最終章が、それまでの試合のクロスオーバー的な位置づけになってて、すごく面白いです。「第一試合勝者の彼」も大活躍(?)なので、この先何年掛かるか分からないけど、山口先生には何とか最後まで描いてもらいたいものです。本文ではわずか1、2行で語られる乱入者「車大膳」も山口先生ならガッチリ描いてくれるはず。ちなみに、こちらのサイトさんによると、車大膳とは同じく南条範夫先生の小説「武魂絵巻」に登場するキャラクターのようです。こんなところでもクロスオーバーなんですね。武魂絵巻も読んでみたいな。



【8/15】レビュー「リングにかけろ1 日米決戦編 #02」
 「リングにかけろ」は中学生のボクシング漫画なんですよ。日米決戦編ではアメリカの中学生とボクシングをするよ。

「アメリカ代表現る」

 重度のシスコの河合、刃のついた扇風機に腕を突っ込む志那虎、そして、病み上がりのくせにやたら偉そうなスーパースター剣崎順。日本選抜Jr.は異常なやつらばかりですが、そんな日本チームに対抗する可哀想なアメリカ選手はどんな中学生たちなのでしょうか。第二話では、アメリカジュニアチャンピオンのブラック・シャフトが、アメリカ選抜メンバーをスカウトするお話です。


 まずはスカウトの前に、イタリアンマフィアシシリアン・ダンディードン・ジュリアーノを訪ねます。



(上:ドン・ジュリアーノくん。子連れだけどたぶん中学生)

 子連れだし、マフィアだし、どう考えても中学生ではありませんが、イタリアJr.チャンピオンらしいので、それでも中学生のはずです。

 そんなドン・ジュリアーノくん(中学生)と密約を交わしたシャフトくん。彼が次に向かった先は、絶海の孤島にある刑務所でした。



(上:スカウト一人目。モンスタージェイルくん)

 えー、まず、でかい。右下に頭だけ見えてるのがシャフトです。身長比からすると、明らかに3M以上ありそうです。そんなモンスタージェイルくん(中学生)は、これまで15人だか16人だか殺した死刑囚だそうです。3Mくらいある殺人鬼ならボクシングもできるだろう、とシャフトくんは考えたのでしょうか。天才の考えることは良く分かりません。とにかく、シャフトくんはモンスタージェイルくんを仲間にしました。さっきのシシリアンダンディーにはこの件をお願いしてたみたいですね。中学生のボクシングのために殺人鬼を釈放したら遺族は怒ると思うけどな。



(上:二人目、ミズ・シャネルくん)

 子持ちとか、大量殺人鬼とか、ボクシングとは縁もゆかりもなさそうな人がたくさん出てきましたが、今度は性別が違います。まあ、きっとオカマなんだろうなー。女だろうがオカマだろうが、とにかく泡風呂に入ってワインを飲む中学生は、僕、嫌いだな。



(上:三人目、ミックくん)

 大量殺人鬼、オカマを仲間にした後は、暴走族のリーダーです。今までが異常すぎたため、「暴走族のリーダー」と聞くと、「オッ、ボクシングしそう!」と思ってしまいます。彼が手斧を持ち歩いてることは、この際目をつむりましょう。てか、手斧って。ボクサーはもちろん暴走族だって持ち歩かないよ



 そして、いまだ姿を見せぬ4人目、「南部の暗黒帝王」を加えて、アメリカチーム完成みたいです。中学生のうちから「南部の暗黒帝王」なんて呼ばれたら、恥ずかしくて親が泣くと思う



 (上:来日するアメリカチーム)

 左から、ミズ・シャネル、ブラック・シャフト、ミック。後ろの木箱にはモンスター・ジェイルが入っています。モンスター・ジェイルは貨物扱いかよ! そして、ミックの手斧はどうやって空港を通過したんだろう。

 死刑囚、オカマ、手斧、南部の暗黒帝王と、十分な変態を揃えてきたアメリカチーム。なんていうか、車田先生がアメリカをバカにしてるとしか思えません。これが全部中学生なのかー。アメリカを見た後だと、日本Jr.選抜ってカワイイやつばっかりだなーと思えてきます。重度のシスコンくらいなんてことないよ!



【8/11】レビュー「妖怪大戦争」
 日本妖怪と魔人加藤保憲が戦うお話。

 いやー、バカです。酷評されてる感じだけど、そんなに酷くなかったですよ。ただ、笑えるネタと笑えないネタは正直半分半分。加藤は出オチなんで、一挙一動笑えますけど。加藤がエネルギー波飛ばしてるとか。

 一番面白かったのは、おでん屋のオヤジの「ご、ごぼう天のごぼうが……!」。ものすごい怪異が頭上で発生してるのに、ごぼう天のごぼうが揚げからはみ出すという、ものすごくどうでもいい怪異に驚愕してる辺りが爆笑でした。

 ストーリー面では、小学生が夏休みに伝説の聖剣を手に入れて魔人に立ち向かうという、バリバリ子供向け設定も好ましい限り。妖怪側が用意してくれた着替えがレザーのホットパンツとか、ホントどうかしてるぜ、この国の妖怪は!

 あと、敵軍団もヒーロー戦隊のノリですね。アギとか悪の秘密結社の女幹部じゃん。しかし、加藤はあんな火サスみたいなことする性格じゃないと思うんだけどなー。でも荒俣先生も関わってるから、先生的にあの扱いでいいのなら僕がどうこういうことじゃないか。……なのかなあ?

 オチも良かったですよ。オチが酷いという話だったけど、むしろアリ。「とりあえず最後は爆発しときゃいいじゃん?」っていうアイデアは全くその通りだと思う。僕だって出来ることなら最後は全部爆発したいよ! やっぱラストは爆発に限るぜ! 水木しげるの取って付けたようなコメントも笑った。笑うところじゃないかもしれないけど爆笑した。

 悪かったところを挙げていくと、やっぱり「妖怪vs加藤」をもっともっと前面に出して欲しかったこと。基本的に「タダシ少年vs加藤」が主軸で、妖怪たちは周りで踊ったりして浮かれてるだけなんで。妖怪が役に立たないことは百も承知だけど、それでももっとがんばって欲しかったよ。元祖「妖怪大戦争」の方が、「日本妖怪vs古代バビロニア妖怪」をガチンコで戦わせてたから、その点は元祖のが良かったなあ。(ちなみに元祖のレビューはこちら

 で、結局、京極の神ン野悪五郎ってのがどれだかさっぱり分からなかった、と。

 以下、人物ごとの感想

【タダシくん】麒麟送子なんかに選ばれたばかりに、全人類の命運を背負わされ、妖怪に脅されたり、ボロボロになりながら戦ったり、普通に生きてるだけなのに妖怪に説教されたり、散々な目に遭った男の子。かなり傷だらけで吐血もしてたから、たぶん内臓イッてます。ヘタなヒーロー戦隊より怪我描写が鮮明で、なんか見てて可哀相。伝説の聖剣を手に入れてからはワイヤーアクションで飛びまくる。セリフの大半は「うおおぉおお」。

【川姫】健康的なお色気担当。妖怪の中では人間に近いため、タダシくんに頼られまくり。加藤保憲を説明する時に、タダシくんが「え、先住民?? なんのこと?」ってポカーンとしてたら、「なんで知らねーんだよ」と冷たく怒り出した。意外と怖い。彼女の太ももが世界を救った。

【川太郎】河童。装備が鉄パイプという時点で、この映画が異常なことが分かる。なんで河童が鉄パイプで他の妖怪を殴ってるんだよ! この映画はTWO突風か!

【小豆あらい】足が痺れていたため、なりゆきで戦線に加わる。そのまま世界を救った。

【佐田】彼が川姫の太ももを覚えていたため、世界は救われた。

【スネコスリ】ぬいぐるみのような、小動物のような、可愛らしい生物でありながら、実はすごく好戦的で、恐れを知らず勇敢に行動する。人間の軍人なら、間違いなく勲章もらってるね。最後はバケモノにされた挙句、タダシくんに斬られるんだけど、その時、姿が元に戻るので「どーだ、オレはお前に斬られてこんな姿になったんだぞ、このやろう!」と言ってるみたいに感じる。これ、戻らない方がタダシくんの精神ダメージは小さかったよね。タダシくん、トラウマになるよね。

【魔人加藤保憲】どう考えても主役。タダシくんより主役。でも、加藤ってこんな人だったっけなー。こんな性格といえばこんなだった気もするけど、こんなんじゃなかった気もしなくもない。間違いなく言えることは、軍服着てないと雰囲気でないということ。嶋田久作じゃないことが問題の全てとは思わない。タダシくんは「帝都大戦」見たら、「え? オレ、こんなのと戦ってたの?? うわー」とか思うんだろうなー。しかし、「帝都物語」の頃はあんなに努力して、がんばって関東大震災起こしたのに、今回はサクッと怪異を起こしました。よくがんばりました。

【水木しげる】観客の「おいおい、妖怪大戦争のくせに全然戦争してねーじゃん」というツッコミを想定し、「戦争はよくない。腹が減るだけだ」と、あらかじめ劇中で釘を刺しやがった人。確かに、それはそれで話は通るし、ストーリー的にもまとまるけど、カタルシスが欲しいんですよう。戦わない大長編ドラえもんは何だかんだいってスッキリしないものがある。



【7/19】GUN道10話が面白かった
 いま、GyaOでやってるGUN道の10話を見たんですけど、今話はかなりレベル高かったですよ。9話が普通に面白かったので、クオリティ上がっちゃったのかと不安だったけど、まさに杞憂。セリフと口の動きの不一致とか、SEと映像の不一致とか、アニメーションの使い回しとか、とにかく色々酷いのだけど、その中でも特に酷いのが作画の乱れ。





 これはもう別キャラクターと言うべきじゃないか?

GyaOReview:GUN道 #10



【7/16】レビュー「日本沈没」
 2006年度版が劇場公開されている今、日曜邦画劇場(日曜洋画劇場の邦画版)で1973年度版が放映されてたので見てみましたよ。

 まず、どうかと思ったのが、主人公格である田所博士の傍若無人な態度。この人、異常に語気が荒く、いきなり藤岡弘、に当り散らします。危険だっつってんのに深海に潜らせたり、やりたい放題。こわいよ、このオヤジ。

 また、首相に対する態度、テレビでの態度など、ホントに危険を訴えたいのなら、彼の態度はどう考えても適切とはいえません。こんなんじゃ誰も信用してくれないよ。ホント狂犬みたいな人だよな。

 映像の方は、やっぱ今見ると古臭いです。まず、可愛いはずの女性が可愛く見えないとか、カッコイイはずの男性がカッコ良く見えない辺りが厳しい。30年の隔絶は意外と大きいです。特撮もやっぱり今見ると……。あの精巧なミニチュアは、それはそれで一つの境地なんだろうけど……。

 また、演出的には「日本列島に壊滅的なダメージ」というマクロなお話なのに、その描写が「個人がどのようなダメージを受けるか」というミクロな描かれ方だったのが何とも残念です。日本列島に壊滅的なダメージが加わり1000万人単位で人が死ぬってのに、女の人の目玉にガラスの破片が突き刺さって血がぴゅーぴゅー出る描写を入れるのは逆に白けた。そーいうのが見たいならヤコペッティでも見るよ。

 この映画の監督さんは、八甲田山も撮ってる人みたいだけど、八甲田山くらい小規模な話なら、「個別の惨状を描くことで全体の惨状を描く」のもいいと思うんですが、日本列島レベルだと逆効果な気がしました。全然違う映画だけど「地獄」を見てる気分になった。

 で、あんだけ引っ張って、結局、肝心要の日本沈没のシーンを描かなかったのは、何か深い意図があるんでしょうか。深い意図があったとしても、やっぱりそこのカタルシスは欲しかったなあ。残念です。



【7/11】「うおっ、まぶしっ!」の真実?
 mixiのコミュで知ったのですが、GUN道でもっとも謎に満ちたこのセリフ「うおっ、まぶしっ!」の秘密が解明されたかもしれないとのことです。

 GUN道をご存じない方に説明すると、主人公が敵モンスターに対して銃を撃つと、敵のバリアに跳ね返されるのですが、そこで何の脈絡も無く、主人公が「うおっ、まぶしっ!」と言うのです。この謎のセリフに対し、以前からマニアの間では「このモンスターのバリアが眩しいのではないか?」との仮説が立てられていましたが、先日発売されたGUN道オリジナル放映バージョンDVD-BOXの特典であるアフレコバージョンDVDに次のような映像があったのです。



 アヤカシ(敵モンスター)の背に乗ったムサシ(主人公)がゴーグルを着けているように見えます。アヤカシに向かって銃を撃つのはこの後のことなので、ゴーグルを付けていた主人公が、何らかの弾みでゴーグルを落とし、その結果、今まで平気だったアヤカシのバリアが眩しく感じられたのではないかと考えられます。なぜ、絵コンテの段階では装備していたゴーグルが、実際の放映バージョンでは無くなったのか不思議ですが、まあそんな不思議もGUN道ならたいして不思議じゃない気もします。



 ちなみに、上の画像が「眩しいはずの敵のオーラ」。どう見ても眩しくないよなあ。むしろ曇ってるよ。



【6/17】レビュー「カオス」
 中谷美紀がかわいいという、ただそれだけの映画。それ以上でもそれ以下でもない。だが、一体他に何が必要だっていうんだい?

 本作の中谷は全編キュートでエロくて良いのですが、特にエロいのが劇場版ケイゾクに続き、着衣入浴(違)するシーン。白ブラウスが透けてブラが見えてるよ! ちくしょう、エロいなあ。

 ストーリーの方は良くできた火サスって感じ。監督が中田秀夫で原作付きなので、まあそう酷いものにはなりませんよね。でも、中谷じゃなかったら見なかったでしょう。

 しかし、中谷はホントにいつも死ぬなー。死なない中谷の方が珍しいよ。見てないけど、どうせエルメスも死ぬんでしょ?



【6/9】まことでギルに勝ったよ
  書くことないからスト3のことでも書くよ。今日、やっとこさまことでギルに勝ちました。いぶきに続いてようやく2キャラ目のクリアー。

 攻略サイトを見ると、まことは「開幕疾風→唐草→大P→疾風→唐草」だけで勝てるとあるけど、
実際できません(PS版だから?)。なもんで、いろいろと工夫した結果、こうすれば勝てると分かりました。

 まず、基本はしゃがみ中P。ギルが近付いてきたらブンブン振り回します。しゃがみ中Pがギルに触れたら、ヒット・ガード関係なしにキャンセル中疾風。しゃがみ中Pがガードされても、なぜか疾風は高い確率でヒットします。ガードされても、たいして手痛い反撃はないです。小足→中足くらい食らうかもしれないけど必要経費と割り切りましょう。

 ゲージが溜まっていた場合、疾風のヒットorガード後にワンテンポおいて正中線を入れると大体ヒットします。たぶん、ギルはすぐに動こうとするからだと思う。

 防御面では、しゃがみ中Pを振り回していれば、中段やリープや投げは基本的に食らいません。飛び道具はBLしてもいいし、怖ければガードしてればOK。ニーやジャンプ攻撃はBL後に中Kあたりを入れてました。これも自信がなければガードでいいかも。

 なんていうか、普通の対戦じゃダメな動きだけど、まあこれでギルは倒せましたよってことで。こんな情報、どこに需要があるのか知らないけど、とりあえず最近まことを使い出した赤松さんの役に立てばいいやと思います。









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