●紳士的黒猫辞典_マ行 |
【マルス】(まるす) クランツが使う武器。 形状はナイフだが知欠先生のオリジナリティあふれる設定で振動ナイフとなる。 振動することにより飛躍的に切れ味が向上する。刀身の部分をオリハルコンにすれば 最初からなんでも切れそうだが、紳士的事情により刀身は鉄もしくは鋼となっている。 振動ナイフの設定はエヴァンゲリオンにパクられたことで有名である(ひよひよ) 【マロさま】(まろさま) 黒猫に登場する人物。主人公トレインに敵対する組織、星の使徒の一員。 重力を操る道(タオ)を使う大柄な男性。 重力を操るなんて、どう考えても無敵に近い能力であり、単純に考えてそこら辺一帯の 重力負荷を高くすれば誰にだって簡単に勝てそうなものだが、紳士的革命集団である 星の使徒はそのような卑劣な真似はしない。 彼らは必ず可視攻撃にて、避けられる余地を残した攻撃を行うのである。 実際、マロさまは重力を操り破壊力を向上させた「重力張手(グラビティハリテ)」や 高重力空間を圧縮し球状にして敵に投げつける「重力弾(グラビティボム)」などの技を用いた。 マロさまは、まずその重力張手のハイセンスなネーミングにより人々から愛された。 また、重力張手の何がどういう理屈で破壊力が向上しているのかさっぱり分からないミステリアス な側面も読者の人気を引きつけた。 さらに、『高重力空間を圧縮する』など、常人の科学的知識では理解の及ばない極めて高度な技を 使ったことから、マロさまが段違いの物凄い実力を持ちながらも大幅にその能力を制限し、クリーンな 戦いを望んでいたことも分かり、さらに読者の好感度が増した。 (ちなみに、高重力空間を圧縮すると、おそらく時間軸のレベルで何かが起こると 思われる。タイムマシンのようなことになるのだろうか??それだけの能力であれば、わざわざ 球状にして投げつけなくても、他に何とでもできそうなものである) そのキャラクター性は多くの読者に愛されたが、クリードアイランド編において主人公トレインの 神経薬を塗った弾丸の前に倒れる。(かがみ) 【奇妙な整合性】(みすてりあすふぃっと) 矢吹先生の黒猫には、常識で考えれば思わずネタにしてしまいたくなるような奇妙な 表現が多数散見されるが、偉大なる矢吹神のメッセージに気付いた黒猫紳士・学者 たちは それが紛れもない真実であることを 承 知 している。 だが、ここで一つ実に不可解な現象が起こった。 「弾丸の速度は時速30kmである」 最早この事は学会では常識とされているが、レールガンが初めて披露された時、 淑女エキドナは「なんだ今のは・・・弾がまるで見えなかった」と発言したのだ。 普通に考えれば、(道能力者であることを差し引いても)飛んでいる銃弾などが見える はずがない。 もちろん、上記のように黒猫学者からすれば時速30kmで飛んでいるの だから、 通常は弾丸を視認出来ることなど明白なことだが、この事例では 「弾丸の速度は時速30kmである」 という 大 前 提 さえ頭に入れておけば、黒猫の真実の開示を否定する 白猫学者や 極々一部の未覚醒の人々においても(黒猫を信じないとしても)一応の理が通ってしまう のだ。 さらに、最新の研究によれば全弾装填時のハーディスの重量は82.3kgであると いう報告が発表され、 クラクラした。 黒猫の爪における「鈍器としてのハーディス」の有用性と破壊力が(いろんな意味で) 実証された。 黒猫否定派にまで有無を言わさず(多少婉曲しているとはいえ)世界の 真実を認めざるを得なくする その神がかった技量には脱帽するのみである。 と同時に、そのあまりに神秘的な事象から、「聖書には暗号化された予言が隠されている」 という 目を欺いた 隠された真のメッセージがあるのではないか」などといった意見も学会で出始め ている。(ラダ) 関連語⇒整合性 弾速時速30km 【無罪放免】(むざいほうめん) 究極のバリアフリー漫画黒猫では、読者をハラハラドキドキさせるあらゆる描写が取り除かれている。 よって、黒猫世界では敵対する組織の者であっても、戦闘後に彼らを罰したり止めを刺したりする ことはなく、多くは無罪放免となる。 パクリ漫画の代名詞ハンターハンターでは魅力的な敵役「幻影旅団」に死人が二人も出て、多くの 読者は心揺さぶられ、平安を乱された。 それと照らせあわせば、黒猫の無罪放免がいかにバリアフリーな描写であるか一目瞭然といえる。 黒猫最終話を見る限り、少なくともクリードさま、エキドナ女史、エーテスさま、リオン、ドクター、 シキさま、マロさまといった星の使徒の幹部連中は皆無罪放免となったようである。 劇中で描かれてはいないが、プレタ神父、ギアッチョ氏、鬼星隊の面々といった人々もおそらくは 無罪放免となっているだろう。 その一方で、最終話でも強盗団などはトレインたちにより捕縛されている。 世界的テロリストを無罪放免とする一方で、なぜチンケな強盗団には厳しく罪を問うのか疑問に 思う人も多いかもしれないが、答えは簡単である。 星の使徒は紳士集団であり、強盗団は非紳士集団であるからだ。(かがみ) 【滅界】(めっかい) (@)セフィリア=アークスの使うアークス流剣術終の第三十六手。 彼女の愛刀であるクライトスを用い、肉体の限界まで速さを極めた超高速突きを繰り出すことに より壁に不動明王の彫刻を彫ることができる。 さらに、この技は明王の彫刻を彫るだけにとどまらず、その直線状に敵がいた場合は一瞬で塵と 化すほどの大ダメージを与えることも可能である。 当然ながら、この技は広い壁など明王を彫るのに十分なスペースがなければ使うことが出来ず、 また使用の前に「避けないで下さいね」など相手の協力を得なければならない。 どちらかの用途だけならいざ知らず、明王を彫りつつも同時に敵に攻撃するのは至難の技である が、紳士漫画黒猫においては敵は大体話せば分かってくれるので、壁際に移動し避けないように 了承を求めることも然程難しいことではない。(かがみ) 【眩暈】(めまい) 黒猫読書時に何故か不可避的に陥る身体反応のひとつ。 通常めまいとは、三半規管が麻痺したときなどに起こるが、同時に(どうしようもなく知欠極まりない ものを読んでしまったなどといった時の)心理的虚脱感に伴って発生 する場合もある。 無論黒猫においてそのような妄説は議論するのも馬鹿らしいが、目黒氏の仮説「矢吹贖罪論」に よれば黒猫の単行本はナノマシンでできており、それが我々の認識に干渉する際の副作用では ないかと指摘している。 しか し、ナノマシンの力を振り切り、真実の黒猫を見ているはずの紳士においてもこの現象からは 逃れられず、真相の究明が待たれている。(ラダ) 関連語⇒吐き気・眠気・矢吹贖罪説 【もっと個性を】(もっとこせいを) WJ本誌にて行われた『十ニ傑新人漫画賞』において、審査員を務めた矢吹先生の伝説のコメント。 「漫画で読むラップは新鮮でした。 ただ絵柄やストーリーにオリジナリティーがないと感じました。 もっと個性を!」がその全文である。 この言葉は、ゲーテの最期の言葉「もっと光を」に170年も前にパクられている。 しかし、個性に欠ける新人漫画家に対し、矢吹先生のコメントはいちいちもっともではあるが、 矢吹先生ほどの圧倒的オリジナリティを新人作家に求めるのも酷というものだろう。 他にも「飛び抜けた個性がない」「もっと「自分らしさ」を研究してください」 「他に負けない”自分だけの武器”を見つけてください」など、この時は金言が目白押しであった。(かがみ) |
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