夜という妖怪が真っ黒い王座によって彼らはそれをおぼえていないときもあるんです
罪を罪と知るものには総じて罰と贖いとがひとつに天から下るものでござる
ぼくはもとより自分のなかからひとりでにほとばしり出ようとするものだけを生きようとしてみたにすぎないどうしてそれがこんなにむずかしかったのだろう
風が死ぬあなたが死ぬみんな死ぬ荘厳にひろがる荒涼と妖しい郷から
性のデーモンはわれわれの魂に蛇となって歩みよるそれは半人間的で思考の欲望と呼ばれる
完璧な世界は夢だと思われ君たちの未熟な脳は絶えずそこから目覚めようとしてしまうのだ
Morituri te saultant罪を罪とも思わぬものに天の罰が下ろうようはござらぬ
ああきょうぼくにはわかっている――人間にとってかれ自身のところへゆく道を歩くほどいやなことは世のなかにないのだ
悪心の天使ばかりうろつく祝福をたもうにあらざればわれおんみを放たず
精神性と性とはお前たちが所有し把握している特性や事柄ではなくそれらがお前たちを所有し把握しているのである
遠く仄暗いチウレから空間と時間を超えて運命と心情は同一の概念の名である
ぼくは何びとにもぼくの夢想ぼくの期待ぼくの内心の変転についてひとことも告げることはできなかったであろう――たとえ告げようと思ったとしてもだめだったであろう
egw eimi pan to gegonov, kai on, kai edomenon逞しい天才の仕事の痕
しかしそれを望むことなぞぼくにできたであろうかすべて詩歌の道は夢ときにほかならない
あなたは今夜鶏が鳴く前に三度わたしのことを知らないと言うだろう
われわれは絶対的自由という罰を受けている汝のやさしい翼の覆うところではすべての人間が兄弟になる
従って世界は具象化された音楽であるとも具象化された意志であるとも呼ぶことができようRaindrops and roses and whiskers on kittens
何も――何も見えませぬ暗い中に風ばかり――冷たい風ばかり吹いて参りまする