a terrible dream.


いつもの場所。
それは風が勝手に決めた自分の寝床である。
最近では双子やリサ、そしてコモディーンの連中と共に行動していて、誰かしら必ず風の側にいたので、
寝る時ぐらいは一人でいたいと、この木の根元を探しあてたのだ。
木の根元に腰掛け魔銃を抱えるようにして風は眠りについた。

どれぐらいの時間がたったであろうか、風は夢を見ていた。
しかし、この夢は到底「良い夢」とは言い難かった。
何故なら、夢の中で風は全裸だったからである。
「・・・これは・・・?」
いくら夢と言っても、自分が全裸でいるのは流石にいい気分はしない。
周りを見渡しても自分以外はいないらしいので、結局全裸の事は諦める事にした。
「・・・っ!!」
突然、空間が歪んだかと思うと数人の物と思われる数本の「腕」が、風めがけて伸びて来たのである。
流石の風もこれには驚いたらしく、思わず後ずさる。
しかし伸びた「腕」は風を逃がす事なく、捕らえてしまった。
その「腕」は風の頬に触れて来た。
そのまま段々と下に降りてくる感覚に寒気を感じながら抵抗出来ずにいると、「腕」は風の首を捕らえた。
「・・・!」
一瞬、首を絞められるかと身構えたが、予想を反して「腕」は首を通り過ぎる。
風は安堵の息をも漏らしたが、次の瞬間思いもしていなかった事が起きたのだ。
「腕」は風の首よりも少し下、丁度胸の突起の部分で止まったのだ。
「なっ・・・!」
体を動かそうとしても風の体は「腕」に押さえ込まれ、身動きが取れない状態だった。
そのうちに、「腕」は風の桜色をした乳首を優しく愛撫する。
「あっ・・・!!や、やめっ!!」
時々引っ掻くような刺激を加える「腕」に風の息はだんだん熱を帯びてきた。
数本ある「腕」の一本は風の下腹部に降りていく。
「あ・・・っ!!」
乳首への愛撫で、半分勃ち上がり掛けてた風自身を「腕」が握り込む。
その瞬間、電気が走った様に風の体が跳ねた。
「腕」はそんな風におかまいなしと言わんばかりに、風自身を上下に動かす。
「あっ、あっ、!!」
小刻みに風の息が漏れる。
風自身から先走りの雫が漏れ始める。
「ふぁっ・・・も、やめっ・・・」
乳首と己自身を攻められ、風が耐えられないと首を振る。
風のそんな言葉は「腕」には届かず、さらに動きが激しくなる。
「っぁ!!いっ・・・・っ!!」
短く風が言うと、「腕」の中に白濁した液体を放った。
荒く肩で息をしている風だったか、この夢はまだ終わっていなかった。
風の放った液体で汚れた「腕」は、そのまま風の秘部へと向かって行ったのである。
「えっ?!や、やぁっ!!」
「腕」は風の秘部を探し当てると周りをなでた後、指を1本挿入した。
「んんっ!!」
異物感が風を苦しめる。
そのうち指の数が増やされ、何度も抜き差しされる。
くちゅ、くちゅと淫靡な音が辺りに響く。
「あっ、んっ・・・!」
異物感がだんだんとなくなり、その代わりにむず痒い感覚が風を襲ってきた。
「はぁっ、あ・・・」
形を変えて来た風自身が天を仰ぐ。
再び、空間が歪んだと思ったら、今度は一人と思われる「男性器」が現れた。
「っ!!」
その不気味さに風は驚くが、今の状態では到底逃げられない。
どうしようかと考えてる間に、「男性器」は風の秘部目がけて迫ってくる。
そのまま風の秘部に押し当てると、一気に貫いた。
「あ、あぁぁぁぁっ!!」
指とは比べ物にならない威圧感が風の体を攻め立てる。
しかし、乳首・風自身・秘部をいっぺんに攻められているので、その威圧感さえ快感になってくる。
「ふっ、あぁぁっ・・・」
すでに風の頬は上気し、なんとも色っぽい表情をしながら喘ぐ。
そんな風の状態が分かるのか、「男性器」は激しく風を突く。
「んっ、んっ、も、もぅ・・・い・・・くっ!!」
風はもう限界だった。
「男性器」はギリギリまで引き抜くと、一気に最奥まで貫いた。
「ひっ!!あ、あぁぁぁぁぁぁっ!!」


自分が達った瞬間、風はがばっと飛び起きた。
「あ、風・・・起きたのかい?」
側で声がする。
はっとして顔を上げると、そこには雲がいた。
「あんまり気持ちよさそうに寝てたから、ちょっと悪戯しちゃったよ」
嬉しそうに言う雲。
ここで風は自分の体の異変に気づく。
何と自分は全裸で、しかも雲は自分と繋がったままだったのだ。
「風って寝ててもすごいんだね♪素敵だね」
いつものよう雲が言う。
「・・・た。」
風がつぶやく。
「えっ?どうしたの?」
不審がってる雲を無視し、風は言葉を続けた。
「悠久の時告げる光、ブリットシルバー!破壊の時告げる暗黒、デストロイドブラック!
断絶の時告げる一瞬、スチールグレイ!貫け!召還獣!オーディーン!」
何と風は魔銃を発動させたのだ。
雲は素早く風から己自身を引き抜くと、そそくさとその場を後にした。
「また会おう!黒き風♪」
捨て(?)セリフを残し、すっきりした表情で消えた雲。
「二度と来るなぁぁぁぁっ!!」
力一杯叫んだ風だか、その叫びは雲には届かなかった。
風の受難はまだまだ続くのであった・・・。

END


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