ここはガウディウム内。いつもの伯爵様の我儘から始まった。
「何か退屈なんだけど・・・」
タイラントこと伯爵が側にいるオスカーに言う。
「そうですねぇ・・・あ、先日捕らえた「黒き風」にお会いになられますか?」
「「黒き風」?いつの間に捕まえたの?」
オスカーの言葉に伯爵が疑問の表情を浮かべる。
「いえね、木陰で寝ているところを発見しまして、つい・・・」
体をくねらせながらオスカーが言う。
「ふぅーん・・・じゃぁ「黒き風」の所に連れて行ってよ」
いい退屈しのぎになるかと思った伯爵はオスカーに案内を命じた。
「はい。ではこちらへ・・・」
オスカーは伯爵の前に立つと、「黒き風」の元へと案内した。
「・・・オスカー・・・」
「なんでございますか?伯爵様」
オスカーに案内された地下牢に「黒き風」は捕らえられていた。
不審な声でオスカーを呼ぶ伯爵とは逆に、オスカーは普通に受け答えをした。
「・・・何で「黒き風」は裸なのさ・・・」
牢屋の中にいる風は裸で鎖に繋がれていた。
「趣味でございます」
平然と言い放つオスカーに半ば呆れた伯爵だったが、よくよく見ると全裸の風は美しいと感じた。
「趣味ねぇ・・・」
そう言って伯爵は風に近づいて行った。
風の頬に手を掛けようかとした瞬間、伯爵の手が止まった。
「オスカー、お前帰っていいよ」
伯爵は後ろにいるオスカーを見ずに言う。
「はい、では失礼致します」
オスカーは伯爵の言葉に従い、その場から離れていった。
オスカーが離れて行った事を確認すると、伯爵は再び風の頬に手を伸ばす。
「オスカーの趣味も悪くはないな・・・」
項垂れていた風の顔を上にあげる。
「・・・う・・・っ」
それまで意識を失っていた風だったが、伯爵の行為で意識が戻って来た。
「やぁ、気が付いたみたいだね。「黒き風」」
「・・・誰だ・・・?」
はっきりしない頭で目の前にいる人物に問う。
「初めましてかな?僕はタイラント。異界の神になる者だよ」
「・・・タイラント・・・?神・・・?」
「そうさ。今にこの異界は全部僕の物になるんだ」
無邪気に笑う伯爵に、風は眉をしかめた。
「お前が・・・神・・・?」
こんな子供が・・・と言いたげな風に伯爵はまだ無邪気な笑みを浮かべたままだった。
「お前の事は魔剣士からよく聞いてるよ」
「魔剣士?白い雲?」
「へぇ、あいつは「白い雲」って名があったのか・・・。でもお前はまだ僕の正体が分かってないみたいだね」
楽しそうに伯爵が言う。
「正体・・・?」
風は何のことだかまったく分からず、伯爵をただ見ているだけだった。
「そうだなぁ・・・あ、こう言えば分かるかな?「混沌」って」
「「混沌」っ!!」
その瞬間、風は伯爵に向かって行った。だが、自分の体は鎖に繋がれてて自由にはならない。
「やっと分かったみたいだね。でも残念だったね。鎖に繋がれてたら何も出来ないだろう?」
鎖に繋がれ、自由に行動出来ない風を見た伯爵は、自分の中に渦巻いていた「支配欲」を感じた。
「毎日退屈だったんだぁ、異界の奴らは手応えないしね。さ、「黒き風」僕を楽しませてよね」
そう言って伯爵は、風の体に指を落としていった。
「「黒き風」は何処が感じるのかな?」
新しいおもちゃを手に入れた伯爵は、風が感じるであろうと思われる箇所に指を持っていった。
「やっぱりここかなぁ〜?」
伯爵は風の胸の突起を指で突く。
「・・・!」
風の体が反応する。
「あははっ!やっぱりそうなんだ!」
子供特有の反応を見せる伯爵。
後はもうその部分を執拗に攻める。
「っ・・・はぁ・・・!!」
風の頬は桜色に上気し、漏れる息は熱を含んで来た。
その様子に満足した伯爵は、段々と変化している風自身に目をやった。
「「黒き風」は感度がいいねぇ」
自分のした行為によって、相手が変わって行くのが楽しかった。
「もっと良くしてあげるよ」
伯爵はそう言うと、風自身を小さい手で握り込んだ。
「ひぁっ!!」
突然の感触に風が驚きの声をあげる。
「すごいね、こんなの初めて見たよ」
感心しつつ、それでも手を休めずに風自身を上下に扱く。
「んっ・・・あ、あぁっ!!」
容赦のない愛撫に風の体は追いつめられていく。
「あ、そうだ!!」
何かを思いついたのか、伯爵の手がふいに止まる。
「・・・っぁ・・・」
風は肩で大きく息をしていた。
「確かこの中に・・・」
伯爵は風そっちのけで自分の懐に手を入れ始めた。
「う〜んと、あ、あった!!」
そう言って取り出したのは持ち手が付いた丸い飴だった。
「おやつに食べようかと思ったんだけど・・・これはお前にやる。」
伯爵は飴の袋を取ると、自分で一舐めして風の足を大きく開いた。
「ま・・さか!!」
鼻歌を歌いながら伯爵は風の秘部めがけて飴を押し込んだ。
「っ!!や・・・ぁぁぁぁ!!」
風は抵抗するが、飴は難なく風の中に入っていった。
「美味しそうに食べてるねぇ「黒き風」」
再び伯爵は片方の手で風自身を握り、もう片方の手で飴を出し入れし始めた。
「あっ・・・・はぁ・・・んっ!!」
両方を攻められ、風が喘ぐ。
その姿は妙に美しく、伯爵は一瞬手を止めかけた。
が、慌てて首を左右に振ると前よりも激しく手を動かした。
出し入れを繰り返すうちに、風の体内で溶け始めた飴が濡れた音を響かせる。
「あっ・・・あぁっ!!」
「魔剣士がお前に入れ込むのがよく分かるよ」
伯爵は笑いながら風にそう言った。
「ふっ、あぁっ・・・」
伯爵の声が聞こえないのか、風はただ声を漏らすだけだった。
「そろそろ終わりにしようか・・・」
伯爵はそう言うと、風の中に入れていた飴を一旦引き抜くと、間髪いれずに最奥まで差し込んだ。
「うっ、あぁぁぁぁっ!!」
飴の刺激で風は溜まっていた熱を吐き出した。
「いい退屈しのぎになったよ」
伯爵は風の顔を持ち上げ、楽しそうに笑いながらそう言う。
そんな伯爵を見ていた風に、何故か突然睡魔が襲ってきた。
「とりあえず、お前には眠ってもらうよ。あ、これからは僕がお前を飼ってやるからね」
朦朧とする意識の中で風は必死に寝ないように抵抗するが無駄だった。
「ま、僕が飽きるまで・・・だけどね」
最後に伯爵が言った言葉は、風にはすでに聞こえてなかった。
「これから暫くは退屈しないで済みそうだね」
伯爵の楽しそうな笑い声はいつまでも牢屋に響いていた。
END
後書きと称した言い訳(^∇^;)
やっと書き上がりました(大汗)
かなりお待たせしたキリリクです・・・(苦笑)
あの、文中に出てきた「飴」の大きさなのですが、「チュッ○チャプ○」ぐらいと思って頂ければ・・・(^∇^;)
しかし今回、自分で書いてて「私って変態じゃん・・・(T_T) 」と思ってました。
てか、マジでジオに消されるよ(苦笑)
そして、今のうちに移転先を探している私でありました。
内容は思ったより鬼畜にならなくて困りました・・・(T_T)
でも相手は微妙に幼児(?)と言うことで勘弁して下さい・・・(苦笑)
少しでもお気に召して頂けたら幸いです(笑)