Love is blindness2          

「ねぇ、シド・・・。最近風をみかけないんだけど、知らない?」
機械の整備をしていたシドにリサが近づいてきた。
風を監禁してから一週間・・・。
一向に姿を見せない風に、皆が心配していた。
「ああ、そう言えばさっき見かけましたよ?また会ったら言っておきますね」
シドは何食わぬ顔でリサに言う。
「そう・・・お願いね。あの子達が心配してるの」
寂しげに言うリサ。
「貴女も、でしょ?」
そんなリサの表情を読みとってか、シドが言う。
「えっ?そ、そんな・・・」
顔を赤くしたリサが少し慌てた。
「大丈夫ですよ。風は元気でしょうから」
笑いながらシドがリサに言う。
「そうよね。風は大丈夫よね。じゃ、私はもう少し探してみるから」
そう言ってリサが離れていった。
「頑張って探して下さいね」
小さくなったリサの背中にほくそ笑みながらシドが呟く。
その言葉の裏には『絶対に貴女には見つかりませんよ』と言う意味が含まれていた・・・。
「さて、そろそろ引き上げますか」
シドは工具をしまうとその場所を離れ、自室に帰っていった。

部屋の奥の鍵の掛かったドア。そのドアの鍵を開け中に入る。
「ただいま。大人しくしてましたか?風」
風はこの部屋に監禁されていたのだった。
全裸のまま鎖に繋がれ、身動きが取れない風にシドが近づく。
「シ・・・ド・・・っ」
掠れるような声で風はシドの名を呼んだ。
「随分と気に入って貰えたようですね、そのおもちゃ」
嬉しそうにシドが風の秘部に手をやる。
「っぁ・・・!!」
その刺激に風の体が反応する。
風の秘部にはシドが作った「おもちゃ」が、挿入されていた。
「そんなに良かったですか?」
風自身に手を掛けながらシドは風に聞く。
「やめっ・・・」
「こんなモノを入れられて、ココをこんなに勃たせてそんなに良いですか?」
耳元でシドが囁く、と同時に耳たぶを甘噛みする。
「よ・・・くな・・・っ!!」
風は必死に否定をする。
「嘘。だって、入れられて何度も果ててるじゃないですか」
耳の中に舌を這わせながらシドがシーツを見る。
そのシーツには、風が果てたであろう名残が染みとなり証拠として残っていた。
「ち、ちがぁ・・・」
風の体が羞恥に赤く染まる。
そんな風の様子にシドは微笑む。
「ああ、そう言えばリサが貴方を捜してましたよ。皆心配してるみたいですよ?」
そう言うとシドは風の秘部に挿入してた「おもちゃ」を引き抜いた。
「あっ・・・んっ!!」
その刺激すら感じてしまう。
「本当に貴方は敏感なんですね」
シドは笑いながらポケットに手を入れる。
「よけいな詮索される前に、貴方をこの部屋から出さないとね」
ポケットから出された手には小型の機械があった。
「ああ、勘違いしないで下さいね。貴方を解放しようとは思ってませんから」
そう付け加えると、シドは風の秘部へその小型の機械を入れた。
「な・・・にっ?!」
「おもちゃ」ほどの威圧感はないが、それなりに違和感があるその機械に風の体が固くなる。
「このまま貴方に逃げられると困るので、その保険ですよ」
シドは楽しそうに風を見た。
「ちなみに、その機械は僕以外は取れないようになってますから」
つまり、自分で外そうとしても無駄と言うことらしい。
シドは風を繋いでいた鎖を外し、服を着せた。
「さ、外に出て彼らを安心させて来て下さい」
ニコニコしながらシドは言う。
シドが何を考えているのか分からないまま、風はシドの部屋を後にした。



「風っ!!」
一番に見つけて側に寄って来たのはユウだった。
「リサ!!みんなっ!風がいたよっ」
風の腕を引っ張るとみんながいる場所へ連れて行く。
「もうっ!!何処に行ってたのよぉ、おじさんっ」
アイは風に詰め寄る。
そんなアイの行動に動じるどころか、全くの無関心な風にアイの方がたじろぐ。
「ま、まぁいいわ。おじさんの無口は今に始まった事じゃないし」
ぷいっとそっぽを向くアイ。
「でも良かったわ。随分姿をみないから心配してたのよ」
そんなアイを微笑みながら見ていたリサは安堵の表情を浮べながら言う。
「本当に良かったですね」
みんなより遅れてシドが来た。
「シドおそ〜いっ!風のおじさんが戻って来たのにシドいないんだもんっ!何処にいたのっ?」
今度はシドに詰め寄るアイ。
「すいませんね、ジェーンの整備をしてたんですよ」
アイをなだめるかのようにシドが言い訳をする。
「ホント、シドって機械が好きなんだからぁ〜」
アイが呆れた様に言う。
「すいません」
苦笑いをしながらシドはポケットに手を入れ、その手に触れた機械のスイッチをONにした。
「・・・っ!!」
突然、風が声をあげる。
風の中に入っていた機械が突然動きだしたのだった。
「風?!大丈夫?」
風の側にいたユウが風の顔をのぞき込む。
「風?顔が赤いけど、熱でもあるの?」
そんなユウの言葉を無視し、風はシドの方を見る。
シドは何とも言えない笑みを浮かべていた。その表情からシドがその機械を動かしたというのが一目瞭然だった。
「さてと、風も戻ってきた事だし僕はそろそろジェーンの整備に戻りますね」
後ろを向き、その場所を後にしようとした。
「ああ、今ジェーンの中はいろいろ散らかってて危ないので、絶対に入らないようにして下さいね」
みんなに注意を促すと、シドはその場を去って行った。
シドが離れても、機械の震動は止まらず、風を攻め立てる。
気を抜けば声を出してしまいそうで、思わず唇を噛む。
「本当に大丈夫?」
ユウが心配そうに風に言う。
「・・・ああ」
風は短くそう答えると、ドアへと向かった。
「何処に行くの!?」
ユウが風の後をついて行こうとした。
「ついて来るな」
風の言葉にユウの足が止まる。
「・・・風・・・」
ちらっとユウを見た風は、そのままドアの向こうに消えていった・・・。



ジェーン内で、一人黙々と作業をしているシド。その表情は心なしか楽しそうだった。
暫くすると、機械音に混じって人の足音が聞こえてきた。
「やはり来ましたか」
おぼつかないその足音に、シドは手を止めた。
振り返ると、風が立っていた。
「待ってましたよ風。で、どうしてここに来たんですか?」
笑みを浮かべながらシドは風に近づく。
「中の・・・を取ってくれ・・・」
「いいですよ。その代わり、僕を満足させてくれたらの話ですが」
風の首筋に指を這わせ、そのまま下に下ろして行く。
ゾクゾクする感覚に風の体が震える。
そのまま風自身に触れるかと思ったが、シドの指は風の頬に移動した。
「そうですね、まずは口でしてもらいましょうか」
言いながらシドの指は風の唇をなぞった。
そんな事出来るわけがないと言ったふうに風がシドを見るが、このままでは先に進まないと悟った風は仕方なくシドの前にしゃがみ、ズボンのファスナーを下ろすとシド自身を取り出した。
「・・・んっ」
意を決し、シドのモノを口に含む風。
シドのモノは、風の口内でどんどん堅さを増して来る。
「風・・・だんだん上手くなってきますね」
息を吐きながらシドが言う。この一週間で、シドが風に覚えさせたのだった。
「ふぁっ・・・んっ」
風はシドの言葉を無視しつつ、行為に没頭していた。
「・・・っ!そろそろ出しますから、全部飲んで下さいね」
シドは風の頭を掴み、喉の奥まで自分のモノを深く銜えさせると一気に欲望を風の中にぶちまけた。
「くっ・・・!!んんっ」
喉の奥に勢いよく流れ込んでくる液体に、不快感を感じながらも懸命に飲み下す。
しかし、飲み込みきれない液体が風の口から溢れ出る。
「全部飲んでって言ったんですけどね・・・これはお仕置きですかね」
シドは風の口を伝う白濁した液体を舐め取り、そのまま風に口付けた。
「んっ・・・ふっ!!」
風は抵抗せずに、シドの舌を受け入れる。
歯列をなぞり、風の舌を絡め取るシドに風は答えていた。
いつもよりも激しいキスと、体の中で甘い振動を繰り返す機械。
そんな2つの刺激のせいで風の頭は朦朧としてきた。
「あ・・・んっ・・・」
そんな風の表情を楽しげに見ながらシドは唇を離した。
「あっ・・・」
物寂しげに風の口から吐息が漏れる。
「風、服を脱いで僕の前に来て下さい」
そう言ってシドは椅子に座った。
風はシドの言われるがままに服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿でシドの前に立つ。
「相変わらず綺麗な体をしてますね」
シドは目を細めて風の細い体を上から舐め回す様に見る。
風自身はすでに勃ち上がっていてシドをさらに楽しませる。
「そう言えば、今日はまだ一回も達かせてあげてなかったんでしたっけ」
シドは風自身をそっと握ると、先端を指の腹で擦った。
「あっ、あぁぁっ・・・!!」
直接触られる刺激に、風は我慢出来ずにあっけなく果ててしまった。
「早いですね・・・そんなに我慢出来なかったんですか?」
シドは自分の手に放たれた風の欲望を舐め取った。
その言葉に、風は羞恥の色を浮かべる。
シドは笑いながら荒く肩で息をしている風の腕を取り、自分の首に巻き付かせる。
「風、そのまま僕の上に乗ってください」
風は言われた通りにシドにまたがる。
シドは風の秘部へと指を滑らせ、蕾を探し当てるとそのまま中へと押し入れた。
「んっ・・・あぁ・・・」
指が入ってくる感覚に風がシドの耳元で喘ぐ。
「ふふっ、まだ動いてますね」
自分の指の先に当たる機械は、まだ震動を続けていた。
「さ、風腰をもう少しこっちに近づけて・・・」
風の中から指を引き抜き、風の腰を掴む。
風は自分の腰をさらに前に進める。
「じゃ、そろそろ入れますよ」
シドは風の蕾に自分自身をあてがう。
「ま、待て・・・中のを・・・っ、あっ、あぁぁっ!!」
風の言葉を無視して、シドは腰を一気に進めた。
「いっ、やぁ・・・っ・・・」
風の中に機械を入れたまま、シドは腰を揺らす。
「ふっ・・・あっ・・・何・・・でぇ・・・」
まだ入ってるのに、と風はシドを見る。
「あれを取ったら、お仕置きにならないじゃないですか」
平然と言い放つシドに、風は呆然とする。
「そうそう、あれにはまだ仕掛けがありましてね」
シドはいつの間にか手に持っていた機械のボタンを押した。
「ひっ!!あっ、やぁぁぁっ!!」
風の中にある機械の震動がさらに大きくなった。
「震動の大きさを変えられるんですよ」
その震動に風はシドにしがみつく。
「こんなに締め付けて・・・これも気に入って貰えたようですね」
シドは腰を上下に動かしながら風を攻め立てる。
「あっ、あぁ・・・んっ・・・もっ・・・!!」
風の限界が近づいてきた。
「いいですよ、達っても・・・」
シドは風自身をぎゅっと握った。
「あっ!!だ・・・めっ!っあぁぁぁ!!」
「・・・っ!」
達ったと同時に風はシドを締め付る。
その締め付けに、シドも風の中に熱い液体を放った。
シドは風から自分自身を抜く。
風の中からはシドが放った液体が流れ出る。
「僕の物で一杯になるのはまだまだみたいですね」
シドは呟いた。
「それまで風は僕の物ですからね」
激しい息をしている風の唇に優しくキスをした。
風の中ではまだ機械が震動を続けていた。
まるで終わらないこの狂気の世界が続くかのように・・・。

END


後書きと称した言い訳(^∇^;)
やっと書き終わりました!
あのっ、「激」鬼畜になってますか?
私にはこれが精一杯でした(苦笑)
やっぱりシド×風が一番書きやすかったり(笑)
気に入って頂けたら嬉しいです(^∇^;)

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