黒魔術は恋の色?
「はあ〜・・・・。やっぱり言うべきか・・・・。」
。武蔵森学園3年、サッカー部マネージャー。只今悩み中・・・・。
それは、キャプテン渋沢克朗のことだ。
彼には彼女がいるという噂。友人が本人に聞いたところ、否定しなかったという。
しかも、携帯のメールアドレスに彼女の名前を使っているほど・・・・。
「言わないと絶対後悔するよなあ・・・・・。」
「何が後悔するって?」
「わあっっ!!!!!」
「独り言はもっと小せえ声で言えよな。部室なんだし。」
後ろに立っていたのはサッカー部の悪魔こと三上亮。
「いつの間に入ってきたのよっ!!」
「ついさっき。ってか、休憩時間。ドリンクは?」
「・・・・・あ・・・・・忘れてた・・・・・。」
「ってめー!!何で忘れんだよっ!!何年マネージャーやってんだっ!!」
「ごめんなさいー!!今つくるからっ!!」
は慌ててドリンクを作る準備にとりかかった。
「おい、何騒いでるんだ?」
やっぱり来たのは
の悩みの種であり、キャプテンの渋沢。
「ごめんなさい。私、ボーっとしててドリンク忘れちゃって。今すぐ用意するからっ。」
そう言って
は猛ダッシュで部室から出て行った。
「あ、ああ・・・。・・・おい、三上まさか
のこといじめてないよな?(キャプスマ)」
「あ・・・・いじめるわけねえだろっ!!」
「ならいいんだが・・・・。」
「はあ・・・心臓に悪い・・・・。」
は外の水道でドリンクを作っていた。
「あれ、
先輩。ドリンクまだっすか?」
「あ・・・藤代君。ごめんね、もう少しでできるから。」
「あ、そんな急がなくってもいいっすよ。」
「でも、すぐできるよ。」
「じゃあ、できるまでここで待ってます!」
「ありがとう。・・・・・ねえ藤代君、もし自分の好きな人に彼氏がいたらどうする?」
「え・・・・?うーん・・・自分の気持ちは伝えると思いますよ。だって後悔しそうじゃないっすか。」
「そっか・・・・。」
「もしかしてキャプテンですか?」
「へ?」
「バレバレっすよ、先輩。先輩見てれば分かりますよ。」
「そ、そんなにバレバレ・・・?」
「って笠井が言ってたっすよ。」
「か、笠井君が・・・?」
「おーい!!ドリンクまだかよっ!!!」
「やばっ・・・三上だ!!」
「あ、俺持っていきますっ!!」
二人は走って行った。
夕方。
練習も終わり、
はユニフォームの洗濯をしていた。
「あれ?
。まだいたのか?」
「渋沢。ユニフォームだけでも洗濯しとこうと思って。渋沢は?」
は洗濯の手を休めて言った。
「監督に呼ばれてた。そしたら水道のところに人影が見えたからな。」
「大変だね、キャプテンは。そんなに忙しいと彼女さんともなかなか会えないでしょ?」
は洗濯を再開しながら言った。
「・・・・・。」
渋沢は無言だった。
「私、渋沢のこと好き。彼女がいることは知ってる。だけど言わないと後悔するから・・・・。」
「くくく・・・・・。」
「な、何笑ってんのよ!////」
「いや、うまーく引っかかったなあと思って。」
「は?」
「俺は彼女いないぞ?(キャプスマ)」
「はあ?」
「納得できないって顔だな。(キャプスマ)」
「だって、友達が直接聞いたら否定しなかったって・・・。」
「肯定もしなかったぞ?(キャプスマ)」
「えっとじゃあ、メアドに彼女の名前を使ってるってのは・・・・。」
「それは計画だよ。」
「はい?」
「やっぱり相手から告白されたほうがいいだろ?(キャプスマ)」
「もしかして・・・知ってたの!?」
「まあな。手紙をもらってな。(キャプスマ)」
「手紙?」
「ああ。
の友達で
がいるだろ?」
「うん、いるけど・・・・。」
「この間、手紙を貰ったんだが、どうやら
が
から貰った手紙が紛れててな。」
「読んだのね・・・・。」
「ああ、勿論(キャプスマ)。誰のだか分からなかったしな。」
「はあ・・・・。やっぱ腹黒。」
「何か言ったか?(キャプスマ)」
「いいえ・・・・。あ、そういえば返事聞いてないよ。」
「俺も好きだよ、
。」
END
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暑い。終わった・・・・。2000踏んだ慶滋 桃華様に捧げますー。
こんなのでいいのかしら・・・・。でも黒渋目指しましたよー。
初心に戻って書いたつもり・・・・。題名は特に意味なし・・・・。