耳にご注意!
ある日の武蔵森学園の朝・・・・。
「あ、渋沢先輩っ!!おはようございます!」
一人の少女の声が響き渡る。
「キャプテ〜ン(泣)。」
そして、サッカー部エースストライカーの頼りない声も聞こえてくる。
「・・・おはよう、
・・・っと藤代、なんだその頭についてるやつは。」
なんと、藤代の頭にかわいらしい犬の耳が付いていた。
「これはですね・・・。」
と藤代が言いかけたが、
「あ、これ私が作ったんですっvv」
と
が遮った。
「結構似合ってるぞ、藤代。」
「冗談やめてくださいよ、キャプテンっ!!」
「いや、別に冗談で言ってるわけじゃ・・・。」
「やっぱりvvねえ誠二、今度は首輪つけようよ〜。」
「嫌だああ〜!!
っ!なんでこんなことすんだよー!!」
藤代が涙目で言った。
「おもしろいからvv別にこれで外歩くわけじゃないんだし。」
「まあ、2人とも程々にしとけよ。俺は一旦部屋に戻るから。」
と言って渋沢は去って行った。
「なあ・・・
、俺のことほんとーっに好き?」
「うん。大好きだよvv」
「・・・ってことがあったんだけど、竹巳ぃ〜〜俺ホントは嫌われてんのかな・・・。」
藤代は朝の出来事を同室の笠井に相談をしていた。
「ねえ誠二、どう考えても今の話俺にはのろけにしか聞こえなかったんだけど。」
呆れた口調で笠井は返した。
「どこがだよー。」
「はあ・・・。
はね、他の人、特に男子に動物の耳とかつけたがる癖があるんだよ。
お前、それを知らずに付き合ってたのか?」
「そんなの知らないよっ。ってかなんで竹巳そんなに詳しいのさ。」
「・・・・昔やられたからね・・・・・。」
心なしか笠井の目は遠くを見ていた・・・。
「あ・・・そっか、幼馴染だったっけ・・・。やっぱ竹巳、猫耳やられ・・・ごふっ。」
「あー、ごめん。ハエがとまってた。」
そう言った笠井の拳は藤代の鳩尾にヒットしていた・・・。
「う・・・いってーな!!」
コンコン
誰かが来た。
「ちゃおっ!!誠二〜、首輪買ってきたよ〜vvあ、笠井久しぶりっ!」
「
っ!」
「
、ちょっとうるさいよ。」
「そう?ごめんね。あれ?誠二、耳取っちゃったの?ひどーい。」
「あ、俺ちょっと出てくる。」
そう言って笠井は立ち上がった。
「えっ・・・ちょっ・・竹巳ぃ〜。」
バタンっ
藤代の叫びむなしく、笠井は出て行ってしまった。
「はあ・・・・(泣)。」
「隙ありっ!」
「ちょっ・・・わああ!!」
いつの間にか藤代の頭にさっきとは別の耳と首輪がついていた。
「ちゃーんとスペアの耳も用意してあるんだから。」
「もうやだよ〜〜(泣)。」
「・・・ごめんね、誠二。」
そういって
はキスをした。
「は?」
藤代は喜ぼうとした。がしかし!
「でも、私やめられないの。」
「え?」
「だから許してvv」
「・・・わかった。許すよ。ただしっ!」
「何?」
「俺以外の奴にはやるなよ。」
「え!?本当にいいの?やったーーvv」
「あ、でも・・・竹巳の猫耳は見たいかも・・・。」
「じゃあ、あとでみせてあげるねvv」
END
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すぎやみつぐ様に捧げます。犬藤代です。そして突発です。
ああ〜私って文才無さすぎ・・・・。あとはなにも言うまい・・・。