Reincarnation



―昼休み
「お前、昼メシそんだけで足りんの?」
三上は、小さなパンにかじりついている に尋ねた。
「う・・うん。だ・・ダイエットしてるの・・。」
は答えた。しかし、 はダイエットするほど太ってはいなかった。
むしろ、食べないといけないくらい細かった。
「・・・ま、ダイエットもほどほどにしろよ。」
「うん・・・。」
は微笑みながら頷いた。

って笑うとすげぇ可愛いのな。」
「えっ・・・あ、ありがとう・・・/////」











『可愛いって言われたくらいでいい気になってんじゃないよ。
あいつはただの通りすがりの男だよ。お前に好意を寄せてるわけないんだ。』
「そんなの・・・わかってるわよっ・・・。」
『本当に分かってるのか?』
「っ・・・・。」
『あの男のようにただの気まぐれで遊んでるだけだよ。お前なんか必要ないんだよ!!』
「っ―――。」










三上は部屋にいた。同室の渋沢はどうやらミーティングのようだ。
三上は今日の出来事を思い出していた。
『あいつが笑うとなんだか幸せな気分になるよな・・・・。』
するとドアが開いた。
「渋沢か。」
三上は帰ってきた渋沢に声をかけた。

「また、 が自殺したらしい。」
渋沢が言った。
「なにっ!? は無事なのか!?」
「聞いた話によると重体らしい。さっき病院に運ばれた。」
「ちょっと、行ってくるっ!!」
三上は飛び出していった。
「あ、ああ・・・。気を付けろよ・・・。」
渋沢は、三上を不安な表情で見送った。












三上は、看護婦に聞いた部屋の前まで行った。
しかし、そこには養護教諭と発見者らしい女子生徒の二人がいて、
家族や親戚らしき人はいなかった。
「三上!何してんの。」
女子生徒が声を掛けてきた。よくみると女子生徒はクラスメートの だった。
「あ、ちょっと・・・」
なら無事よ。」
養護教諭が答えた。
「!?」
「今回は頚動脈やったみたいでどうなるかと思ったけど、
がすぐに見つけてくれたから助かったわ。
しかも、あの子昼間もやろうとしたみたいね、三上。」
「な・・なんで知ってるんですか。」
「昼休み終わってから、話してくれたのよ。」
「・・・先生、なんで はあんなに死にたがるんですか。」
「・・・・。あの子の過去とかは何も知らないけど・・・・あの子、人間不信なのよ。」
「えっ?」
「正確に言うと、人間不信であり、寂しがりやなのよ。
一人だと嫌なのに、他人を信用できないの。」
私はこれしか知らない、と養護教諭は言った。
「・・・そう・・ですか。」

「・・・私、三上なら のこと支えられると思う。」
突然 が言った。
「!!」
「そうね・・・。三上、あの子ね私に話してる時に、
三上君の前だと安心して笑えるって言ってたのよ。」
養護教諭は言った。
「・・・・。嘘だろ・・・・。」
「部屋にいるときの ってね、いつも何かに怯えてるような感じなの。
でも、先生の話だときっと、 は三上じゃないと助けられないと思う。」
は言った。

三上は少し考えてるようだったが
「・・・・一回帰ります・・・。」
と言い、踵を返した。
「三上!!」
「いいのよ、 。三上も急なことで混乱してるのよ・・・。」
「・・・・。」



―オレガゼッタイジユウニシテヤル―




END






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