『なんでだ・・・。俺な訳ないんだ・・・・。 を支えるなんて・・・。』




Revival




「三上・・・大丈夫か?さっきからおかしいぞ。」
渋沢が不安げに尋ねた。
「・・・あぁ・・・別に・・・。」




、小さい頃・・父親に虐待を受けてたんだ。」
突然渋沢が言った。

「え!?・・・・。」
「ほかの事はよくわからないがな。」
「なんでお前が知ってるんだ。」
三上は尋ねた。
「昔、近所に住んでたからな。でも、いつの間にか は引っ越した。」
「・・・・・。」


「・・・多分、お前なら・・・ を助けられるんじゃないか。」
また急に渋沢が言った。
「・・・んで・・・なんで俺なんだよ!!皆・・・俺が助けられるって・・何を根拠に・・・。」


「別に、根拠なんてなくてもいいんじゃないか?お前、 のこと助けたいんだろう?
それだけでいいじゃないか。」
渋沢は落ち着いた口調で言った。
「・・・・・。」

「お前らしくないぞ。」
「!!」
「明日から3日間監督、いないそうだ。」
「そんなことキャプテンが言っていいのかよ。」
「キャプテンだからな。部員のコンディションも考えなきゃな。」
「!・・・サンキュ・・・。」






 

3日後・・・。
三上は の病室の前に立っていた。
ここに来る前に に会ったが何も言わなかった。


ガチャ・・・



・・・。」
はベットの上で起き上がっていた。首に巻かれた包帯が痛々しかった。
「・・・三上君・・・・。」
「大丈夫か。」
「・・・うん。」
「そうか・・・。」
なかなか言葉が出てこない。
そんな三上を見て が言った。
「ねぇ・・・もしかして渋沢君から・・話聞いた?」
「あ、ああ。」
「そんな暗い顔しないでよ・・・。」
は少し笑って言った。
「無理・・すんなよ。」
「無理なんかしてない。」
はキッパリと言った。
「・・・・。」
「あ・・・あの、ごめんなさい・・・。でも、私・・・迷惑かもしれないけど・・・・
三上君の前だと笑えるの・・・。私・・・人の前であんまり・・・笑えないから・・・。」
「迷惑なわけない。少しの間だったけど、お前の笑顔見てすっげー救われた!」
「・・・うそ・・・。」
「嘘じゃねぇ。本当だ!」
『騙されるな!!そんなうまい話あるわけ・・・』





!!お願いだっ俺を信じてくれよ!!」




「!!し・・信じても・・・いいの?私、本当に・・・三上君のこと信じていいの?」
「当たり前だろ!」
『な・・・。』
「っ――――。」
はその場で泣き崩れた。
三上は黙って の頭を撫でていた。









退院の日・・・・。

が病院を出ると三上の姿があった。
「三上君・・・。」
「よお、 。退院おめでとう。」
「あ・ありがとう。」
「帰ろうぜ。」
「うん・・・。」
三上は の手を引いた。

「・・・私が話せるようになったら・・・ちゃんと話すから・・・。昔のこと・・・。」
「ああ、ちゃんと待っててやるよ。」
三上は の頭をポンポンと叩いた。
「・・・ごめんね・・・。」
「あやまるなよ。それより、笑えって。お前笑うと可愛いんだからよ。」
「え//////。」
「大丈夫だって。俺が保証する!俺を信じろ。」
「うんっ。」
その時の の笑顔は眩しかった。




END

 

 

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