洗濯日和
「は?サッカー部寮の洗濯機が壊れた?」
は素っ頓狂な声をあげた。
「ああ。だから女子寮の洗濯機を借りようと思ったんだが・・・。」
渋沢が言った。渋沢の後ろにはお馴染み、三上、藤代そして笠井がいた。
「・・・残念。こっちも壊れて修理中。」
が冷めた口調で言った。
「はあ?こっちもかよっ!」
三上は苛立った口調で言った。
「どうするんすかーキャプテ〜ン。」
「本当に・・・。」
渋沢は藤代と笠井から言葉の集中攻撃にあった。
「うーん・・・・。」
渋沢は考え込んでしまっていた・・・。
「その量じゃ、手洗いは無理だな。」
は言った。
「!!
ありがとう。」
渋沢は眩しいくらいのキャプテンスマイルを浮かべて言った。
「は?」
「「「まさかっ!!!!」」」
「皆で、手洗いだ!!」
「「まじっすかーーー!!??」
「おい渋沢、マジかよ・・・。」
「俺はいつでも本気だぞ?(キャプスマ)」
「ご苦労さん。皆がんばれよー。俺は寝る。」
そう言って
は部屋に戻ろうとした。
「
ってめーのせいだぞ!!」
三上は
に向かって怒鳴った。
「うるせーよ、三上。俺は困ってたから助けてやっただけ。」
はさらっと言った。
「何言ってんだ?
も一緒に決まってるじゃないか。」
「はあ?!なんでっ?」
「そういう気分だからな。(極上キャプスマ)」
「・・・・・・。」
このとき
は渋沢の本性が見えたような気がしたが、あえて口にはしなかった。
「・・・おい、渋沢ってこんなキャラだったっけか?」
三上は藤代と笠井にこっそり聞いた。
「「さあ・・・・。」」
「三上、何か言ったか?」
渋沢はかなり裏のありそうなキャプスマで言った。
「いや・・なんでもない・・・。」
その後、5人は仲良く(?)洗濯をした。
「三上って意外と手際いいな。」
が言った。
「どーも。そういう
はとろいな。」
「うるさいっ。」
「
先輩のほうが丁寧に洗ってるように見えるんですけど?」
ずばっと笠井が言った。
「・・・・。」
「それより、あっちはもっと凄い・・・。」
は藤代の方を見て言った。
「そうだな・・・。だれか教えてやれよ、洗剤の使い方・・・・。」
藤代は洗剤を大量に盥のなかに入れてしまったため、泡まみれになっていた。
「俺は嫌です。」
笠井は洗濯の手を止めずにきっぱり言った。
「・・・ってか笠井、その耳は・・・?」
笠井の手には猫耳が握られていた。
「趣味です。」
笠井があまりにも真面目な顔で言ったので三上と
は固まった。
「でもそれより強烈なのはあれだよな・・・。」
三上が呟いた。
「だな・・・。」
三上と
の視線の先にはなんと、洗濯板持参で手洗いしている渋沢だった。
「「似合いすぎだな・・・・。」」
「何か言ったか?三上。」
「別に・・・。」
「三上・・・あんたがいて良かったかも・・・。」
「やっぱり?俺もだ・・・。」
こんな日もたまにはいいでしょ?
END
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キリ番666を踏んだ霜月
湊さんに捧げます。
ってかごめんなさい・・・。私何が書きたいんだ・・・?
とにかく洗濯させたかった・・・。スランプか・・・・。
こんなのでよいでしょうか・・・・。